アロマ姉さん繁盛記from南房総

アロマ姉さん繁盛記from南房総

心凍らせて



何をしていても心の底から楽しいとか、わくわくするとかって感情は 無いんです。悲しいとか、悔しいとか、そんな気持ちも・・・

「感じ ないようにしているというか。無意識にそうしているうちに本当に感 じなくなっちゃったんです。」

「そっかあ・・・やっぱり前に言っていた初めての職場でのトラウマ をまだひきずっているのかなあ?その後の引きこもって誰にも会いた くないと思っていた頃の感情も。」

「覚えていないんですよね、引きこもっていた頃に何を考えていたのか、 そこだけまったく記憶が抜けているんです。」

「へえ、そうなんだ。まったく?じゃあ、その直前の職場でのことを 悔しいとか、頭にくるとか思えるようになった?」

「いえ、別に、いいんです。そのときの事は。」

「そっか、相変わらずいいんだ。感情を揺さぶりたくないんだ。じゃ あさあ、何が一番つらかった?」

「だれも答えてくれないんです。専門学校を出て始めての職場で、わ からないことばかりで、有資格者の私を周りのベテランのおばさんた ちは○○さん、○○さんと上げ祭ったように呼び、わからないことを 聞くと、同僚も、上司も、だれも答えてくれない。そして、ずるい人 が得をしてえらくなるんだということも知ったんですよ。」

「そっか、20歳の頃の事だね。その頃のあなたの心が子供だったと したら、辛かったね。回りの大人たちのした仕打ちは何年たっても癒 えない傷をあなたの心に残した。」

「でも、そうじゃない大人もいるんだということをアロマ塾で出会っ た人たちを見て知りました。きちんと自分の考えを口にして、いい、 悪いを胸を張っていってくれる大人もいるんだということを。」

「そうだね、いつまでも子供だった頃のことを、大人から見せられた ずるさを恨んでばかりはいられないよね。あなたもすぐに30歳にな る。あなたの後に続く若者たちにあなたはどんな言葉をかけてあげら れるの。どんな自分の生きる姿を見せてあげることができるの?私に も成人した子供たちがいる。子供は親の言うことなんか聞きやしない。 だから回りの大人たちにお願いするしかない。正面から真剣にしかっ てやってほしい、ほめてやってほしい。私の近くに寄ってきてくれる 若者には、私が真剣に向かうから。あなたも、もう十分にその役割を 担いはじめるとしだよね。あなたに続く若者に、あなたはどうやって 接することができるの?」

「そうなんです、胸を張って私はこう思うといえる人になりたい。そ れが正しいとか正しくないとかは重要ではないんです。私、そうなり たいんです。」

それでも一度凍らせてしまった感情を呼び戻すには、今しばらく時間 がかかりそうです。 人生、生きてみなければわからないことがたくさんあります。それだ けで、自分より年を重ねた人を尊敬する気持ちでいっぱいです。私だ って、いつだってしっかりと年を重ねた人生の先輩にピシッと生き様 をしかってほしいと強く思うこのごろです。いつだってそんな人との 出会いを探しています。わたしのようなおばさんだって、胸を張って 前を向いて生きている人にしかられ、導いてほしいと願っているので す。まだまだワカゾウです。

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 編集後記 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いくつになっても親を恨み、「ああしてくれなかった、こうしてくれ ない、こんな事をされた。」といい続ける人たちが周りにいます。 とても不思議に思います。多分、ほとんどの親は理想とはほど 遠く、「あ、人間ってこんなものか。」ってところを身近で身をもって 教えてくれる存在。とっくに親に特別な期待を抱かなくなり、いつの 頃からか、してもらうよりしてあげることのほうが多くなる存在。な のになぜあなたたちはいつまでも親を恨み、なおかつ嫌いな親の近く に暮らすの?不思議???

そんな部類のうちの一人がアロマを受けた後にバッチを自分で選び始 めました。 「私って、ロックウオーター(生真面目さ、こうあるべきが強いタイ プ)が生まれ持った気質かなあ?」 「ん~、確かに表面には現れているけど、奥底にもロックウオーター のかたくなさがはびこっているようには感じないなあ。触れた体は自 己申告とは程遠く柔らかだった。まだまだOKって感じだったよ。」 「え~、そうなの。じゃあこの自己破壊の不安は何だったの?」 「ん~、かまってほしい。私はこんなにがんばっているのよ~とわか ってほしい。そんな気持ち・・・チコリー(自己中心的、かまってほ しい)かあ?チコリーだから親をもあきらめきれないんじゃないの。 自分の親はこうあってほしい、もっと私だけを見てという寂しさの裏 返し・・・」 「え~、私ってチコリーだったんだあ!!」

このときの彼女のうれしそうな顔。いそいそとトリートメントボトル にチコリーをつめて帰ってゆきました。自分の感情を嫌わない。どれ も愛しいと楽しめる。自分の感情に気づけたことを素直に喜べる。 人はみなかわいいものですね。あるがままの姿でいても多くの人は受 け入れてくれるのですよね。自分のままでいられる人は、それだけ で幸せものです。 さてさて、チコリーが効いたらどうなるのでしょうか?お楽しみに。

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