★パズル☆第七章~笑顔と涙~


プライドが高く自分のものを取られるのがきらいだ。
多分景子は龍史が夏果のことを好意に思ってるのが気に入らなかったのだろう。

ドッチボールが終わってクラス対抗全員レースの準備が始まった。
僕は招集がかかるぎりぎりまで夏果のとなりにいた。
「夏果・・・海行こっか・・・。」
「海??・・・海なんてあるの??」
夏果の顔色がかわった。
「あるさ・・・。僕んちの山の裏のほうにね・・。」
夏果は少し恥ずかしそうにうなづいた。
『クラス対抗全員リレーを行います。校庭の真中に集合してください』

僕らの学年は6クラス。この学校で一番多い。
一年生と三年生は5クラスずつだ。
全部で16クラス、4クラスずつ赤白黄青に分かれている。

学年別に行い、上位2クラスで優勝を決める。
この学校の伝統行事だ。

僕のクラスはクラス対抗全員リレーで学年3位の結果に終わったが
今年のスポーツ大会は青組の優勝で幕をとじた。
クラスのみんなは優勝パーティーで盛り上がっていたが
僕はそれどころではなかった。

夏果が熱射病でたおれたのだ。
もともと身体は丈夫なほうではなかった。
僕が連れ出さなければこんなことにはならなかったのに・・・。

病院で点滴をうってもらっている間
僕は夏果の保護者に当たる人と電話ではなすことが出来た
彼の名は高藤一哉(たかとうかずや)といった。
夏果の親戚だという。
僕は高藤さんに病院の名前と場所を教えた

虫の鳴く声が病院の静まりかえった待合室に響き渡る
今夜、僕は眠れない夜を過ごす。




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