★パズル☆第十章~カウントダウン~


僕の町で、一番大きな行事が葉端神社主催の盆踊り大会だ。
毎年この日のために神輿をつくったり、
屋台の準備をしたりと一番忙しい。

今年、僕の家では屋台を出すことになった。
毎年順番にまわってくるのだ。

僕はこの夏、夏果と約束した海にも行けず
思い起こせば高校生らしい盛り上がったことを
一つもしていないような気がした。
たしかにこの夏はイベントというイベントには
参加していたものの中途半端にしか参加していなかったし
龍史とも中学のときのようにそんなに遊んでいない。

物足りなさは学校にいるときとあまり変わらなかったのかもしれない。
でも、夏果がこの町に来たことで少しは変われたような気がした。

僕は夏果からあの夜の返事を聞くのが怖くってずっと逃げていた。
ケータイも電源を切りっぱなしで
家からは必要以上にはでていない。
しかし、お祭りの夜はちがった。
家の手伝いもあったし、もう、うじうじしているのはイヤになった。
たこ焼きを焼きながら頭の中を整理してみた。

夏、夕日が沈み一番星が照りつけるとき、
神社の周りには浴衣を着たひとがぽつぽつと増え始めていた。



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