たまにキズ


物事の捉え方とか考え方が、
ちょっと幼くてバカっぽくて好きだった。
春があたしのことを大事にしてくれていたのは感じていた。
あたしはそれに甘えていただけだった。
あたしは春が好きだったんじゃなくて、
あたしを好きな春が好きだったんじゃないかってたまに思う。

合コンは駅前のカラオケボックスだった。
北高のサッカー部。噂ではイケ面ぞろいだって聞いたことがある。
北高は、春が通っているし、それに知り合いがいるかもしれないと思った。

カラオケボックスの前にはもうメンバーが集まっていて、
あたしが来るのを待っていた。
メンバーが揃ったとこでカラオケボックスに入ることにした。
パッと見だけど、なかなかのイケ面だった。
でも中身は最悪かもと、マイナス思考の考え方が捨てられなかった。

自己紹介をして、軽くお酒も飲んでテンションをあげた。
あたしのとなりには武田直樹がいた。
バカっぽいことも、冗談もいろいろ話したけど、
やっぱり春の顔が出てくる。

もう忘れなくっちゃ。。。。

ココロに決めてもテンションは下がる一方だった。
「葉月って呼んでもいい?」
直樹君がそう聞いた。
あたしは首を立てに振ることができなかった。
葉月って呼んでいたのはいままで17年間生きてきて
名前を呼び捨てにしていたのは春だけだったから。。。
「じゃあ葉月ちゃん。。。いや?」
そこまであたしに気を使う相手はそんなに見たことがなかった。

秋はあたしの恋心に火をつけはじめた。。。



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