「夢を見るならば、時間をかけてほしい」(「明日の旅人」by馬場俊英)
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つい先程、放送されたNHK「プロフェッショナル」(午後10時放送)で、スゴイ人を見ました。完全に無農薬でりんごを作っている「農家・木村秋則」さんです。もう、インターネットでも販売されていて、知っている人はたくさんいるみたいですが、衝撃でした。この木村さん、笑顔が眩しい!!!です。男の私がもうすぐ還暦を迎える男の笑顔でノックアウト食らいました。来週の月曜日に再放送されるようですので、時間のある方は、是非このおじさんの笑顔を見てください。大規模な農業経営で壁にぶち当たり、自然農法と出会う。しかし、8年間全くりんごは収穫できなかった。妻と幼子3人を抱え、死を決意して、山に入り、死に場所を探すなかで、山に自然に成っているりんごと出会う。その木の根元の土を掘り返し、この土と同じ土を自分のりんご畑に再生することを直感で決める。この日から2年後の春、木村さんのりんご畑の樹が一斉に満開の花を咲かす。どん底を味わった人だから、言えるりんごへの感謝、いたわり。自分がりんごを育てるのではなく、りんごの樹がもつ自然の生命力の手助けをするだけという。この人に本物の人間を見た気がした。朝早く起きて、朝食の2杯のコーヒーを飲みながら、天気予報で今日の天候を確認する。りんご一つ一つに毎日語りかける。全部、手作業で栽培し、農薬は絶対に使わない。あえて、りんごの気持ちを考えて、非効率な方法を選択する。この気持ちが不可能を可能にした。私も便利な世の中で、コンビニやスーパーで食材を買い求める。しかし、木村さんを見ていると、そんな世間の流れなど全く無頓着で、ただひたすらりんごと向き合う。でも、きっとこの人はどんな大学者でもかなわない人として大事な物を30年にわたるりんご栽培で知っている気がした。世のなか、広い。スゴイ人が日本にはたくさんいる。男前豆腐、美味いですよ。
2006.12.07
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