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今月の投資パフォーマンスは皆様良かったのではないでしょうか。私も4月5月の不調を取り戻しました。さて、書くのが遅くなりましたが、今週月曜日は午前半休を取って、日本風力開発の株主総会に出席してきました。日程的に平日で出席できそうなのは、この企業だけでした。日本風力開発は初めての出席。第一ホテル東京で行われ、参加人数は40名ちょっとといった感じでしたでしょうか。会場は総会用と休憩用の2つに仕切られており、最初、休憩用の円卓に案内され、お茶とお菓子を頂きました。そして程なく総会会場に移動し、株主総会が始まりました。会社側出席者は、地球温暖化防止運動の一環のクールビズで、ノー上着&ノーネクタイの格好でした。(全くの余談ですが、ボタンダウンシャツが絶好調らしいですね。 クール・ビズで熱いシャツ売り場 2年前の在庫がさばけるというのはなんとも)代表取締役の塚脇正幸社長は、「ポッチャリ系の愛想の良いおっちゃん」という印象を持ちました。(質疑応答でも形式的な話ではなく、自分の言葉で語られていました)塚脇社長による営業報告は形式通り。株主からの質疑応答は、あまり大した質問が出ませんでした。私はもっとベビーな方がいるのかなと期待しており、事前に質問を考えていませんでしたので、慌ててしまいました。出た質問(1)発電所施設における鳥の衝突事故について実績としては今まで1件も発生していない。計画段階で、「渡り」と「猛禽類」の調査を行い、衝突事故発生の可能性のある場所は除外している。(2)中期戦略について「2010年 300万kW」の政府目標に沿った形で考える。日本全体で現在95万kWで、建設中が約45万kW。残り5年で約160万kWをどう作っていくか、大きな課題が3つある。1つは日本の電力会社10社は、電力安定供給のため、電圧と周波数について制約を負わされている。この為、風況のよい北海道や東北ばかりに風力発電施設を作っても、電圧と周波数の制約で系統連係できないため、中国地方などまだ余力のある地域に風力発電施設をつくる必要がある。(日本風力開発は大山ウィンドファームで中国地方に進出済み)2つ目は、風力発電は風まかせの発電なので、供給が不安定。その為、電力会社としては最大時を想定して系統連係を制限しなければならない。しかしその様な状況になるのはレアケースなので、最初から繋げないのではなく、そういう状況になった時、切り離す方式にして、系統連係できるものは全て繋げられるようにする。3つ目は、電力需要は昼間大きく、夜小さい。風力発電は風まかせなので、その制御ができない。これは蓄電池を設置して、夜間発電した電気を溜めておき、昼間に風力発電した電気と合わせて安定供給させる方式を採用する。(日本風力開発が経済産業省に提案)(3)風力発電機の販売における子会社とそれ以外の内訳について前期風力発電機を1500kWタイプ31基、タワー20セットを販売。子会社以外にも販売するし、子会社が日本風力開発以外から購入することもあり得る。風力発電施設を建設する際、必要なスペック・要件を出すが、それを満たす風車であれば他社から購入しても構わない。ただ現状、実績や保守要件なども考え、他社からの購入に至っていない。(4)投資単位について<どうでもいいので聞いていませんでした・・・>(5)事業展開(海外)について風況だけを見れば、例えば中国やモンゴルなど好条件に見える地域がある。ただ風力発電事業というのは、電力を売った売電収入で投資資金を回収する事業なので、いくら風況がよくても、それが売電収入に繋がらなくては事業として成り立たない。(風力発電事業会社の売掛金は全て電力会社に対してのもの)電気の販売先の電力会社が倒産してしまったり、法改正などがあり、売電収入が思うように得られなくなるリスクも考慮する必要がある。そういったことを総合的に見て、展開を考えている。(6)IR関連費用1200万円の内訳と、 費用をかけずにできるIR(HPの充実etc)について(私が質問) (国策に沿った事業の為、一企業の営業情報だけでなく、 もっと風力発電に関する情報を発信するべきではないかというもの)IR関連費用1200万円の内訳は、会社説明会、資料作成、アンケートなど。HPの充実は検討します。(7)会社形態について将来、子会社を連結から完全分離するなどいろいろなオプションはある。議案は、利益処分案と監査役選任だけで、あっさり承認。時間は1時間程度でした。終わった後に気がついたのですが、取締役が何ももしゃべらずに総会が終わってしまったので、名前と顔を一致させるためにも、一言ずつ挨拶してもらえばよかったです。うっかりしていました。調べていたら、株主総会でこんなサイトがありました。株主総会概況時間を見ると、年々長くなっているのが分かります。中部電力は3時間37分、経営陣も株主も大変ですね。でも新立川航空機は27分・・・シャンシャンですか。(資料提供が(有)真報社となっていますが、 どうやって情報を集めているのでしょうか。 漏れているものもありますが。)
2005/06/30
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株主総会が終了した企業から、決議の通知が届き始めました。特に読むことはないのですが、よく株主アンケートが付いています。例えばデンソー。○当社株式の保有期間え~と、いつ買ったっけな。おお、オヌシとはかれこれ2年以上の付き合いか。○当社株式に最も期待するところ及び今後の所有方針をお聞かせ下さい。A.最も期待すること(1つだけお答え下さい) 1.短期値上がり 2.長期保有できる安定株価 3.増配(1株当り 円/年、配当利回り %) 4.株主優待の実施(内容: ) 5.自己株式取得( 億円/年、 万株/年) 6.ROEの向上( %) 7.その他建前:2の「長期保有できる安定株価」本音:当然「長期保有できる上昇株価」!B.今後の所有方針(1つだけお答え下さい) 1.長期保有 2.買い増し 3.売却 4.未定建前:1の「長期保有」本音:あなた達とマーケット次第です。実際のところ、デンソーのような企業は、ほとんどチェックしていないんですよね~いい内容ってのは分かっているので、それを上回るものが出てこない限り、株価が上値を追っていくことはないでしょうし、下がっても機関投資家の買いが入るので大崩れしないし。投資収益の面から見れば、あまり面白みのある銘柄じゃないですね。って考えていたら、個人も金融機関も国内機関投資家も株主比率が低下してました。比率が上がっているのは、その他国内法人と外国人。特に外国人の比率増加が大きいです。こんな記事もありますし、外国人持ち株比率、「3割超」が100社超す日本への直接投資、最大の4兆265億円・1.9倍にどんどん、「美味しいところは外国人、日本人は労働報酬だけ」という構図が出来ていくのでしょうか。寂しい・・・
2005/06/29
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すいません、今日も手抜きです。アドバンスト・メディア、初値70万円で手放しました。やっぱり?その後も上昇し、終値は71.8万円でした。明日以降どうなるかは分かりませんが、そのまま暴騰していってもサヨ~ナラ~って感じです。16万円が70万円(手数料無視)になったので、ヨシとしなければいけないでしょう。アセットMが1株、無償で手に入ったと思うことにします。そういえば今日、アーバンの記事が出ていましたね。アーバンコーポ、米AIGと不動産開発今日の東証-適時開示情報閲覧サービスを見ていると、株主総会で議案が通ったためか、人事異動やストックオプションや自己株式の市場買付のリリースが多いですね~さて、ニチダイが株式の立会外分売をします。ディスカウント率は3.37%。ニチダイは4月末に取り上げた銘柄ですが、ニチダイ(6467)(1)その時の株価は740円(予想PER12.7倍)で、私の投資判断は「強気」でしたが、短期間でここまで上がるとは思いませんでした。チャート的にも過去の高値に接近していますし、会社側もここらがいいところと思ったのでしょう。(売り出しはちょこっとだけですが)もし前回高値の880円のラインをブレイクしてきたら、短期的に上値を追うかもしれませんけど。900円では予想PER15.4倍。自動車業界は低PERですから微妙ですね。
2005/06/28
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今日は株主総会に出たのですが、その話はまた後日。半休を取った為、ちょっと忙しいので手抜きです、すいません。今日、超久しぶりにIPOに当選した銘柄が上場しました。1株しか当ってないので、大したことはありません。初日の今日は32万の気配値(公募16万円)で引けました。初値で売るのが鉄則なんでしょうが、実際IPO銘柄を持つと強欲になってしまいますね。売った後にどんどん上がっていったら悔しいだろうな、とか余計なことを考えてしまいます。全く財務諸表を見ずに買いましたが、(主幹事が野村證券だから初値が公募割れはないだろうというだけ)今朝発表の決算短信の今期予想EPSが4758円88銭。株価32万円でPER67倍。2倍の64円でPER134倍。Yahoo掲示板は盛り上がっており、IPO銘柄はバリエーションで見ても意味が無いと分かっていても、ついていけません・・・最近、サラリーマンの増税の話題が出ていますが、こんなのがありました。サラリーマンの経費いくらが妥当ますます投資で稼がないといけないですね。あと全然関係ない話ですが、普段、自分のページを確認することってあまりないと思いますが、先週から「キーワードサーチ機能を追加!」となっており、自動的に表示項目のTOPに配置されています。(メールが来ていたと思います)普通は「表示しない項目」に配置して、表示したい利用者のみ「表示する項目」に設定してもらうもんですがね。楽天はよほどこいつを使ってほしいのでしょうか。
2005/06/27
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昨日はフージャーズの株主総会と、「人生を謳歌する会」の勉強会に出席してきました。11時から赤坂プリンスで開催されたフージャーズの株主総会は、okenzumoさんなど他の投資家の方が紹介されています。私は株主総会だけ出席して、その後の株主懇親会は辞退させてもらい、人生を謳歌する会の勉強会へ移動しました。人生を謳歌する会は、億の近道のC言語さんがプロデュースされており、サイトは見ていましたが、勉強会は初参加でした。今回のボードリーダーはDAIBOUCHOUさんともぐたんさんで、かなり短期間で定員になったそうです。参加できた私はラッキーでした。遠方から参加されている方もいたり、他には過去にボードリーダーもされた四谷さんや、億近理事でもある山本潤さんも参加されていました。成長株投資家のDAIBOUCHOUさんのお題は、「割安株投資家の真ん中で 成長株を叫ぶ!」。もぐたんさんのお題は、「雑談な投資講義」。DAIBOUCHOUさんは、6月5日の成長株投資セミナーに参加していたので、内容的に重複する部分が多いかなと思っていましたが、さすがDAIBOUCHOUさん、そうではありませんでした。18ページもの資料もあり、またたくさん勉強させて頂きました。もぐたんさんの講義は、笑いと納得の繰り返しでした。講師用メモを忘れて、アドリブで講義されていましたが、幸せ理論、エベレスト理論、パクリ理論など、改めてなるほどということばかりでした。一番考えさせられたのは「数学より算数」でした。そして勉強会後の飲み会も楽しかったです。ほんと、いろいろなお話が聞けるすごい機会です。山本さんのファンダ分析セミナーに参加されていた方や、楽天日記をされている方もおり、早川圭さんともご挨拶をさせて頂きました。私は最後の三次会まで参加しましたが、最終電車の時刻を勘違いしており、飯田橋駅を全力疾走し、ゼイゼイ言いながら最終電車に何とか乗り込みました。(携帯の乗換案内で最終電車検索すると、アウトでしたが、 滑り込みセーフでした)山本さんのファンダ分析セミナーの時も、夜の渋谷を全力疾走しました。その時は時間に余裕を持つようにとか反省してたのに、全然成長してないな・・・
2005/06/26
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建物賃貸事業の企画・設計・施工とコンサルティングを生業とし、地主に建物賃貸事業を提案して、仲介・管理・家賃保証までの一貫したサービスを提供している東証一部の不動産会社です。http://www.kentaku.co.jp/1974年に設立、1992年に東証1部上場。時価総額は5,446億円、従業員数は連結で9,573人。外国人持ち株比率は37.0%。賃貸住宅着工シェア10%、「建託システム」で賃貸物件管理戸数No.1。無借金経営で、海外にも進出しています。テレビCMなんかもやっているようですね。新規事業への参入にも積極的で、マンスリーマンション事業や、法人向け短期賃貸サービス「クォータリー賃貸」を開始したり、LPガス供給事業を全国展開したり、また子会社のケアパートナーで在宅介護事業にも参入しています。(連結子会社が20社あり、規模は小さいものの、 金融事業やホームセンター事業などもあります)業績は7年連続の増収増益で、今期も増収増益予想です。・業績推移・財務ハイライト・月次業績速報前期は、期初予想を若干上回った実績で着地しました。プレリリースも、仲介手数料を割引きの新株主優待制度を導入や、自己株式の取得&消却、ストックオプション発行などだけで、期中の業績修正はなし。前々期は、中間決算時に上方修正。期初見通しの精度は高いようです。増配と自己株式の取得はここ数年毎期やっているようです。ちなみに、配当性向は30%が目標で、自己株式については、単体ベースの当期純利益が100億円を超え、かつ大型の資金需要がない等、一定条件を満たせば、継続的に自社株式の取得と消却を進める基本方針を出しています。(取得上限額は、単体純利益の50%が目処)今期売上内訳予想は、建設事業が78%、不動産事業が16%、その他事業が5%。気になる点を挙げると、・今期、全ての事業で利益率が低下する会社予想になっている。 (資材原料高などを想定か?)・受注残高が前々期に比べて伸び率が鈍化している。 (但し、金額ベースでは高水準の受注残高。 期初時点で今期売上高予想の約87%を確保)・財務的には売上債権が増加している。 (売上高の12.1%増に対し、28.1%増。 前々期は売上高の16.6%増に対し、50.1%増)ただ、一貫したサービスを提供しているためか、地主からの評価も高いようで、例えば既存顧客からのリピート受注が、2003年3月期受注の38.7%、2004年3月期受注の42.3%、2005年3月期受注の38.7%、ありました。(個人的に不動産投資を勉強している私から見ると、 こういう業者にまかせると、投資家としては旨みがほとんど 無くなってしまうのが多いのですが、ここはどうなんでしょうか。 あと、金利が上がるとどこまで影響が出るのかが気になります。 一応、事業リスクとして、金利の急上昇による受注キャンセルというのが 挙げられていますが、これから着工の客だけでなく、 運用中の顧客の収益にも影響するので、 信用失墜とかにならなければいいですが。)あと批判的なことを言えば、売上が頭打ちになると、固定費が上昇している分、収益はきつくなると思います。また、入居率の大幅な改善を達成したといっていますが、この水準からのさらなる改善は難しいと思われます。ということは、大きな上振れは期待ができず、悪化の可能性が残るということです。(業界のトレンドから見れば、高入居率維持でしょう)まあ、実質無借金経営なので、同社自身は金利変動の影響を受けにくく、販売用不動産をほとんど保有していないことや、豊富な受注残高を見れば、大崩れする可能性は小さいと思います。ついでに、大型プロジェクトの状況は、・品川イーストワンタワー(総投資額802億円、入居率100%) 今期予想収益:売上68億円、営業利益32億円、減価償却費18億円・上海ガーデンプラザ(総投資額154億円、入居率98%) 今期予想収益:売上22億円、営業利益8億円、減価償却費6億円・クアラルンプールホテル開発(総投資額124億円、入居率62%) 今期予想収益:売上11億円、営業利益-15億円、減価償却費15億円ってな感じです。<バリエーション>株価 4,210円実績PER 16.8倍(EPS:251.07)予想PER 14.8倍(EPS:283.84)PBR 2.27倍(BPS:1854.20)配当利回り 1.69%(71円)建設業の平均PERが24.9倍、不動産業の平均PERが17.8倍。PER24.9倍まで評価されたら株価7,000円?内需が注目されたらあるかもしれませんが、堅くPER18倍までとして、5,100円くらいまでは評価されてもいいんではないでしょうか。あと今日、アセットIが13%程の第三者割当増資と、1:2の株式分割&実質増配の発表をしていますね。
2005/06/24
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今日、トヨタの株主総会がありました。トヨタ、節目の株主総会・経営陣大幅刷新へそして先日、日経にトヨタについての記事がありました。見えてきた「トヨタ世界一」、奥田会長を悩ます早過ぎるという“誤算”日本企業の好調と、米国企業の不調。そしてGMの不振によって、トヨタの世界一が現実的となり、日本自動車メーカーが勝ち過ぎるという構図が鮮明になってきました。奥田会長が値上げまで示唆するというのは、「米国の象徴産業が崩れると感情論が国家政策に表れるかもしれない」ということをかなり危惧しているからでしょう。企業としては、企業と対決したいです。国相手に戦っても勝算はありません。ましてやアメリカ相手なんて。なので、多少非難を浴びても、「自分の土俵の上で勝負できるようにする」という事業環境を確保する必要があります。その事業環境さえあれば、トヨタはどこにも負けない自信があるのでしょう。だから、「値上げ」という消費者に不利益な行動を取ってまで、公平に競争できる事業環境を追求すると思います。ちなみに、アメリカという国(政府)が、最も恐れている日本企業は、トヨタやキャノンやソニーといった製造業の企業ではありません。なぜなら、上記の通り、国策で簡単に押さえ込んでしまえるからです。なので、どれだけ大きな利益を上げていようとも、怖くはありません。日本企業もそういうことは分かっているので、いろいろと対応策を考えてはいるようですが、一企業ができることは限られています。本来は日本政府がやるべきことの方が多いんですが。アメリカが最も怖いと思っているのは、世界中に人・資金・情報のネットワークを表裏に張り巡らせ、強力な政治的影響力を持っているあの企業です。夕方、パシフィックMが、公募増資&第三者割当増資と1:3の株式分割、そして、業績の大幅上方修正(当期純利益で60%増)を発表しました。上方修正は1Qの進捗を見れば予想通りで、ウォッチしている投資家にとっては、あまりサプライズはありません。昨年も同様に、11,500株の新株発行と11月末の1:2の株式分割、業績の上方修正をセット発表してしていますから、予想はできました。今回も昨年と同様、増資分で約15%程度の株式数増加です。最大118億円程度の資金調達になりますが、用途は新規組成の不動産投資ファンドの出資金とのこと。あとコンバージョン事業の取組開始も発表していますね。昨年と同じ様な値動きになるのであれば、長期的な成長を確信できる投資家にとっては、買い場到来でしょうか。しかし不動産投資関連は盛況ですね。・大手不動産でマンション「1棟売り」活発・機関投資家向け・松下興産、REIT事業に参入へ・株式公開も検討
2005/06/23
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一昨日、松屋フーズから郵便が来ていました。「株主優待制度の変更」についてのお知らせでした。要約すると、「5月20日に制度変更したが、苦情が多かったので、1年延期します。」ってなことのご連絡でした。どうやら、従来の「優待券10枚を年2回」という内容を、「優待券10枚を年1回」と変更したけど、権利落ち日から5月20日までに優待目当てで購入した株主はどうなるんだ!というクレームで、「すいません、配慮が欠けていました。 今年は従来通り中間期にも優待券10枚を送付します。 来期から年1回にします。」ということらしいです。株主優待は、それを目的に株を購入する投資家もいるくらいですから、制度変更はいろいろ言われます。過去有名なところでは、ワタミの優待制度変更がありましたね。確かに株主優待はいろいろな側面を持っています。今回の松屋フーズにしても、厳しい経営環境の中、変更の理由として、1.現在の株主優待制度(株主優待券を通期で20枚を一律で贈呈) となってから、株主数は4倍に増加しており、 株主優待券に係る費用負担が毎年増大している。2.現状で同業他社と比較して極めて高い水準であり、 半分の10枚になったとしても相応の水準である。3.金券ショップの店頭やインターネットオークションで 売買されている現状があり、 本来の趣旨に反した使われ方がなされている。という点を挙げています。こういう話もありますし。カゴメ株主懇親会の招待券、ネットで取引・株主が指摘私の記憶では、ワタミも同じ様な理由を挙げていたと思います。さすがに業態が違うので、金曜日は使えないなど変更内容は違いますが。まあ、松屋フーズもそのまま押し切らなかっただけ、いい企業ということなのでしょうか。株主総会対策じゃないの?という邪推もありますし、何をもっていい企業かは分かりませんが、私はしばしば利用するので助かります。(その分、松屋フーズに費用負担がかかりますけど)さて、株主総会前は株は下がらないと言いますが、今週後半から来週前半はどんな動きになるのでしょうか。会社は「株主」のもの?「社員」のもの?、ヤフーとインテージの調査<おまけ>マネックス・ビーンズ証券から、オルタナティブ投資商品「愛称:アジア フォーカス」(アジア ファンド・オブ・ファンズ連動型投信)のファンド説明会の案内メールが来ていました。<日時>7月09日(土)大阪 10時半~12時、13時~14時半7月10日(日)東京 10時半~12時、13時半~15時2005年7月6日より、ユーロ円債への投資を通じて、日本とアジアのヘッジファンドに分散投資を行う投資信託だそうです。以前、大規模なオルタナティブ投資セミナーをやっていましたが、オルタナティブ投資その具体的な商品という位置付けですね。
2005/06/22
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原田ミカオさんの日記に、英語の財務諸表の話がありました。それを読んで、元信越化学工業CFOの金児昭さんが、ある程度の英語の会計用語は知っておいた方がよいと言っていたのを思い出しました。金児昭さんの書籍の中では、 売上は Sales 収益は Revenues 費用は Expeness 総費用は Total Expeness 総コストは Total Cost 当期純利益は Net Profit 法人税は Income Taxこの程度は覚えておいた方がいいと紹介されていました。「バランスシートの意味」も金児昭さんの書籍に書いていました。また海外投資家とのIRの中では、売上高を Top line、最終損益を Bottom line と言うそうです。損益計算書の一番上と下に表記されることからそう呼ばれるとのこと。雑学として、売上高について、通常 sales ですが、米企業の決算書の中では net sales という言葉も使うそうです。日本企業の場合、一般にモノを扱う会社は「売上高」とし、そうでない企業が「営業収益」とする傾向がありますが、アメリカ企業でも同様で、モノを扱う会社が net sales とする一方、そうでない会社は revenues とするケースが一般だそうです。売上高から売上原価 (cost of sales) を差引き、人件費などの営業費用 (operating expenses) を差引くと、営業利益 (operating profits) が求まります。そこから、支払利息やら受取配当金といった金融収支 (interests and dividends) を加減したものが経常利益。経常利益は、current profits、pre-tax profits が一般で、recurring profits というのもたまにあり。さらに、ここから工場売却による臨時収入といった特別損益を加減したものが最終利益ないしは純利益であり、net income または net earnings、net profits と言われるそうです。山本潤さんのファンダ分析セミナーでも、ワーディングとしていくつか紹介されていました。S Sales(売り上げ)COS 原価GM 粗利(gross margin) 粗利率=(S-COS)/SSGA 販売費及び一般費(sales and administration gain)OP 営業利益OPM 営業利益率(=OP/S)RP 経常利益NI 純利益(net income)ASP 販売単価(average sales price)FA 固定資産(Fixed asset)Inv 在庫(Inventory)dep 減価償却費(depreciation):普段使わない分、なかなか慣れませんね。
2005/06/21
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株主総会の招集案内がゾロゾロと届きますが、ほとんど平日開催で、行くことはままならないので、議決権行使書を返送することになるのですが、数十社もあると、目を通して、判子を押すだけでも結構時間がかかります。話題の企業買収についての議案は、私の保有銘柄では1つもありませんでした。(株主アンケートではありました)また各社いろいろ議案を見ていると、会社提案とは別に、株主提案が増えているようです。例えば、関西電力では、通常の会社提案は3案に対して、株主提案は15案も提案されています。内容も幅広く、会社提案が、 「利益処分案」 「取締役任期満了につく選任」 「退職取締役に対する慰労金贈呈」という内容に対し、株主提案は、不祥事対策もあって、 「本会社に、取締役12名以内を置く」 「本会社に、監査役5名以内を置く。 内1名を環境保護NGO等からの推奨とする」 「定款に「地球環境の保全」の章を新設する」 「定款に「原発震災対策委員会」の章を新設する」 「定款に「ライフラインの基盤強化」の章を新設する」などなど。他にも具体的に、配当を10円増やして、別途積立金の新たな積み立てをしないようにする提案や、秋山、藤の両取締役を解任する提案や、プルトニウムの利用の禁止の提案などもあります。提案の内容・理由、それに対する取締役会の意見を読むと、その企業の姿勢がよく分かります。ちなみに15の株主提案に対し、取締役会は全て反対しています。厚生年金基金などが「もの言う株主」にシフトしているという話はよく聞きますが、単に会社提案にNoを表明するだけでなく、自ら株主提案を行うようになっていくのでしょうか。それにしても関西電力、取締役26名も必要なのか?前期は29名って、何を取り締まっていたのでしょうか?甚だ疑問です。ところで最近、また原油高が言われていますね。NY原油、時間外取引で一時59.18ドル・最高値更新OPECの増産表明も効かず、投資資金が戻ってきているとか。リスクマネーがエネルギーや商品に向かうと、また株式は軟調になりますね。三菱商事のHPを見てみると、「MCCI世界商品指数」(略称:MCCI)の開発と発表について[pdf]というのがありました。
2005/06/20
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ヤフーが17日、CSR報告書を発表しました。ヤフーがCSR報告書・安全なネット社会への対策解説企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)いま企業において、CSRが一種のブームになっています。担当部署を新設したり、環境報告書に社会的な要素を盛り込んだ社会・環境報告書や、サステナビリティ・レポートを発行する企業が増えています。CSRに関する統一した定義はありませんが、ごく単純化すると、「企業が財務のみでなく、環境や社会などに対する責任を明確にし、 その取組みを実践・発信することで、社会とともに持続的発展を目指す動き」と言えます。環境への配慮に加え、コンプライアンス(法令倫理順守)や人権尊重、社会貢献、消費者対応など幅広い領域にまたがります。このような活動は、持続可能な発展へのコンセンサスや相次ぐ大企業の不祥事などを背景に、国際社会に急速に拡大しました。サステナビリティ(Sustainability)とは、持続性や持続可能性と言われています。1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」でまとめられた報告書「我ら共有の未来(Our Common Future)」において、「持続可能な発展」(Sustainble Development)というコンセプトが提唱されました。これは「将来の世代が自らのニーズを充足する能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすこと」と定義されています。このサステナビリティを考える上で重要な視点として「トリプルボトムライン」という考え方があります。企業のサステナビリティは、「環境的側面」「経済的側面」「社会的側面」の三つのバランスが重要だとする考え方です。またこの考え方は、企業の社会に対する責任を果たすという点とも一致する考え方であり、企業の社会的責任(CSR)として注目されているものです。例えばP&Gでは、サステナビリティへの取り組みとして、3つ側面についてそれぞれキーワードを挙げて活動しています。<環境保全> ・水 ・資源消費 ・廃棄物の削減<経済発展> ・株主に対する価値 ・雇用 ・税金、費用、寄付金<社会的責任> ・健康 ・衛生 ・教育私は「サステナブル」の意味を、「企業が存続する」という意味だと思っていましたが、実際には「地球環境を良い状態に維持する」という意味で使われていると思います。環境は経済の一部でなく、経済が環境の一部だということです。「企業は社会のなかで活動し利益をあげているので、 社会的な責任を負うのは当然だ」と考える方も多いと思います。企業にとってCSRを積極的に進める意義はどこにあるのでしょうか。経済同友会の2003年の企業白書「『市場の進化』と社会的責任経営」では、「CSRが企業の持続的発展や競争力向上に資する2つの理由」として1.リスク・マネジメント:CSRが将来のリスクを低減する (顕在的なニーズに対応)2.ビジネス・ケース:CSRが将来の利益を生む (潜在的なニーズを発掘・働きかけ)をあげています。1は企業の持つ多様なリスクを適切に把握・管理し、その可能性を低減することことであり、2は社会への積極的な参加によりニーズの変化などをいち早く捉え、将来的な市場の創出・拡大を図ることです。つまりCSRとは、 -すべてのステークホルダーを視野に入れ、 -経済・環境・社会などに幅広い分野での社会ニーズの変化を捉え、 -それをいち早く「価値創造」や「市場創造」に結び付けることによって、 -企業の「競争力強化」や「持続的発展」とともに、 -「経済の活性化」や「より良い社会づくり」をめざす取組み。と捉えています。そしてCSRの本質とは、・「経済的責任」と「社会的責任」が別々に存在するのではなく、 経済の中核に位置付けるべき課題であり、・いわゆる「社会貢献」のように払うべき「コスト」ではなく、 持続的な発展をめざすための「投資」であり、・法令遵守といったレベルにとどまるものではなく、 新たなフロンティアに挑戦するための自主的な取組みであるとしています。例えばイトーヨーカ堂は、「CSRは他社と差別化し、競争力を高める要素」と考えており、「例えば、オーディオは音さえ出れば売れるかというと、 デザインや操作性などの付加的な価値で商品は差別化されている。 小売りでは、CSRが付加的な価値を生む。 以前はそうならなかったが、消費者の目が変わってきているからだ。」と言っています。このようなCSRですが、まだまだ発展途上の段階です。初めに「CSRがいまブームだ」と書きましたが、それは企業にとって使いやすい言葉だからだと思います。「企業の社会的責任」という言葉に表れている通り、「これは自分の責任範囲」と、規定しやすいからではないでしょうか。これに比べ、サステナビリティは範囲が広いです。企業にとってのサステナビリティは、社会から存続を望まれる存在になることなのでしょうが、社会全体のサステナビリティは企業だけでは実現しません。「経済」「社会」「環境」の三つの側面が企業活動にとって重要なことは確かですが、地球環境がベースとしてあり、環境が保全されることで人間社会が成り立ち、ゆえに経済活動を行える、ということだと思います。以前紹介した「環境会計」も、企業の環境への取組みを定量的に把握するための道具です。参考:CSRの自己評価
2005/06/19
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17日、日本マクドナルドが業績下方修正を出しました。日本マクドナルドの6月中間、経常益94%減に下方修正4月に打ち出した「100円マック」が収益に結びつかなかったのが原因だそうです。低価格商品は集客には有効なパーツですが、それだけではパーツが足りません。もちろん原田CEOもそんなことは分かっているはずでしたが、見通しが甘かったということの様です。思うに、客がマクドナルドに何を期待しているのかが、把握できていないのではないでしょうか。というのも、客もマクドナルドに何が期待できるのかが、分からなくなっていると思います。「この企業なら、こんなことをやってくれるんじゃないだろうか」という期待が無くなってしまっている様に感じます。何をやるにも、図体が大きくなりすぎているのかも知れません。マクドナルドについて、こんな情報がありました。上場についての社員の方の声です。板倉雄一郎事務所 KISS第88号「勝てば官軍?」私も昔、バイトをした経験があるので、店の中の雰囲気はある程度知っているつもりです。まだ「マクドナルドは徹底的なマーケティングで、一度店を出店したら、絶対に閉店しない」と言われていた頃です。時給はあまり高くありませんでしたが、楽しかったです。私は高い時給に負けて、Bクルーで他のバイトに鞍替えしましたが、いろんなイベントを企画したりして、ワイワイやっていました。社員の方は死ぬほど働いていました。大変だったと思います。でも辞めたいとか、そういうネガティブなものは感じられませんでした。上場すれば変わってしまうものなのでしょうね。古き良き時代というやつでしょうか。
2005/06/18
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今日は約2ヶ月ぶりに日経平均1万1500円台を回復しましたね。まずまずの週ではなかったでしょうか。さて、不動産流動化関連銘柄として下記企業をピックアップしてみました。他にもあると思いますが、取り敢えず10社。 企業名(市場-銘柄コード:決算月)1.アセット・マネジャーズ(HC-2337:2月)2.ダヴィンチ・アドバイザーズ(HC-4314:12月)3.ケネディクス(東証1部-4321:12月)4.フィンテック グローバル(M-8789:9月)5.アーバンコーポレイション(東証1部-8868:3月)6.クリード(東証1部-8888:5月)7.レーサムリサーチ(JASDAQ-8890:8月)8.パシフィックマネジメント(東証1部-8902:11月)9.リサ・パートナーズ(M-8924:12月)10.シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(M-8942:3月)これらの企業を、時価総額順に比較してみると、次のようになります。連結実績(単位:百万円)企 業時価総額売上高営業利益経常利益最終利益PERアーバン164,82857,03310,5069,4796,45525.5SIA122,43012,943 5,6535,2703,07239.9アセット118,444 7,744 4,2693,9152,39749.4ダヴィンチ 93,969 4,156 2,9382,6951,73054.3レーサム 87,55531,650 6,7906,6862,70132.4フィンテック 74,314 945 441 462 352211.1パシフィック 72,69023,828 3,8593,2311,70142.7ケネディクス 68,325 6,052 3,1902,7331,63341.8クリード 42,20410,310 2,1931,8031,04140.5リサ 37,073 4,526 1,2781,113 62859.0 時価総額:Yahooファイナンスの数字(6/17終値)を使用 PER:時価総額/最終利益で算出 決算月が一緒ではないが、直近の本決算を使用。連結予想(単位:百万円)企 業時価総額売上高経常利益最終利益増益率PERアーバン164,82869,50013,0008,550+32.5%19.3SIA122,43023,030 5,6803,252 +5.9%37.6アセット118,44411,400 5,8002,950+23.1%40.2ダヴィンチ 93,969 6,500 4,5002,900+67.6%32.4レーサム 87,55534,910 7,5003,950+46.2%22.2フィンテック 74,314 1,952 1,172 654+85.8%113.6パシフィック 72,69022,165 4,7692,591+52.3%28.1ケネディクス 68,325 7,400 3,8502,220+35.9%30.8クリード 42,20411,900 2,8502,030+95.0%20.8リサ 37,073 8,087 1,533 903+43.8%41.1 決算月が一緒ではないが、当期の会社予想を使用。 予想PER:時価総額/最終利益で算出 増益率:最終利益の前年対比かなり保守的な予想を出す企業や、上方修正の常連企業もありますので、会社予想は単純には比較できません。利益に対して、時価総額が過剰評価されていたり、逆に過小評価されていたりする企業がある様に見えますが、ビジネスモデルや得意分野、成長期待の差が現れているのでしょう。ちなみに、独立系投信・投資顧問会社のスパークス・アセット・マネジメント投信(JASDAQ:8739)の時価総額は204,111百万円です。前期最終利益が4,264百万円、今期予想は未発表。前期実績PER(時価総額/最終利益)は47.9倍という感じですね。と、ここまでなら面白くないので、四半期決算の出ている企業について、乱暴なやり方で無理はありますが、「今期の計画進捗率」から、えいや!と今期予想を単純再計算してみました。連結予想2(単位:百万円)企 業時価総額売上高経常利益最終利益増益率PERアーバン164,82869,50013,0008,550+32.5%19.3SIA122,43023,030 5,6803,252 +5.9%37.6アセット118,44411,400 5,8002,950+23.1%40.2ダヴィンチ 93,969 9,444 7,6565,244+203.1%17.9レーサム 87,55536,386 8,2204,726+75.0%18.5フィンテック 74,314 1,952 1,172 654+85.8%113.6パシフィック 72,69023,396 8,4924,308+153.3%16.9ケネディクス 68,325 9,964 5,2603,108+90.3%22.0クリード 42,20411,900 2,8502,030+95.0%20.8リサ 37,073 4,416 1,472 912+45.2%40.7レーサムはもう少し評価されてもいいと思いますが、8月決算で、来期がどうなるか次第でしょう。ヘッジファンド専門の投資顧問会社設立で株式運用業務に参入し、70億円程度の運用規模で、目標利回りは年20%の計画ですし、化けてくれれば面白いんですけどね。余談ですが、実際はこういった情報だけでは不足していて、利益が大きいか小さいかを見るだけではなく、この利益を得るために、どれだけの投下資本を必要とするのかを、認識する必要があります。ついでに、今日こんな記事がありました。新興3市場増収率、不動産関連が上位を占める
2005/06/17
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DAIBOUCHOUさんの成長株投資セミナーでは、割安成長株を狙うにあたって、不人気業界の成長企業を狙う点を挙げていました。不動産業界もダークなイメージで(実際そういう企業が多いですが)、割安な銘柄が多く、その中で成長著しい企業を買うという戦略が紹介されていました。ほかにはパチンコ業界とか。そこで、他に不人気業界を考えてみると、イメージが悪いところで、消費者金融や商工ローンの業界などが考えられます。東証一部で時価総額が大きいところは、さすがにアナリストがカバーしており面白くないので、中・小型株で見てみると、大証二部にインター(8493)という企業がありました。個人事業主の事業資金向けの、無担保・無保証の信用貸付が主業務のようです。時価総額は約160億円。兵庫県に本社を置き、設立は昭和57年9月。平成11年8月に大阪証券取引所市場第二部へ上場、平成11年12月に三洋電機クレジット株式会社と資本提携。市場差別化戦略:個人事業主・極小企業を主要顧客とする市場戦略 商品差別化戦略:無担保・無保証人の信用貸付中心の商品戦略これらで他社との差別化を図り、ニッチ市場における収益基盤を築いていると言っています。『現在、日本の事業所数は635万、 うち5名未満規模の事業所が60.9%の386万事業所、 10名未満になると508万事業所で80.0%を占めます。 それに対し、当社のお取引先様はまだ3万件。 残された広大な未開発の市場には、 数多くのビジネスチャンスが存在すると考えております。』HPは結構しっかりしています。営業用や採用のページだけでなく、IRも月次進捗があったりと、なかなかです。貸付金残高は微増傾向です。しかし、決算書のウラが読めません。今期増配予想ですし、普通に読めば、業績改善が続いているように見えるのですが、主力の無担保貸付が減少で、有担保貸付と受取信託分配金が増加。これはどうなんでしょうか。足元は顧客数も減少しているし(季節要因?)、金融はわからん・・・今期予想は、期末の総融資残高で前年比10.7%増。経常利益で18.9%増、当期純利益で24.8%増。株価は1,440円。前期実績PER 15.5倍今期予想PER 12.4倍PBR 0.95倍配当利回り 1.39%う~ん、大きな割安感は感じませんね。Yahoo掲示板は閑散としています。ビジネスモデル評価もそうですが、業績分析が出来なければ話になりませんでした。村上ファンド(MACアセットマネジメント)が、中古車買い取り大手のジャックHD(7602)株を処分したそうです。(5.6%を保有していたようですが、全て売却したとのこと)あと今日は四季報の発売日ですね。J_Coffeeさんのサイトで、竹田和平さんの持株変更が紹介されています。竹田和平さんの持株の変化(四季報05/夏)無料クリック募金のdffですが、今日からキリンビールが加わっています。カカクコムは未だ一時閉鎖中ですね・・・ぜひクリックして下さいませ。
2005/06/16
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昨日、JR西日本が福知山線の19日運行再開を発表しました。JR福知山線、新ダイヤで運転士の訓練開始今回のJR西日本の脱線事故は、事故列車に乗っていながら救助活動をせず勤務地に向かった社員、事故後のボーリング大会や宴会が取り上げられ、何が大切なのか、その優先順位さえ分からなくなっている、というような報道がされていました。しかしこれはJR西日本だけの問題なのでしょうか。企業風土が、日勤教育が、と言われましたが、知らず知らずとはいえ、安全より速さや正確さを要求していたのは、他ならぬ利用者です。10年後、20年後の人類は、今回の悲惨な事故に限らず、今の私たちがやっている、無意識に求めていることを見て、「何が大切なのか、その優先順位さえ分からなくなっている」と思うかもしれません。何が大切なのか。それは本当に必要なものなのか。本当に大切なものは何なのか。「何が大切なのか、その優先順位さえ分からなくなっている」JR西日本の痛ましい事故は、起こるべくして起こった、私たち全員に対する警告かもしれません。と、すこし話が大きく抽象的になりましたが、こういうことを自分の行動に反映させなければ意味がありません。例えば、投資活動においてはどうでしょうか。今回の事故で、国交省はATS(自動列車停止装置)の義務化を決定しました。国交省、全国の鉄道事業者にATS改良義務付け列車自動停止装置を義務化へ 国交省、技術基準見直しこれは、必要なコストを投資して、人(ソフト)的問題が起こったとしても、強制的機械(ハード)的に事故を防止する仕組みを導入するということです。人は思わぬ過ちを犯すことがあります。なので、人の判断を入れない事故防止の仕組みを取り入れる。それによって、まさかの悲惨な事故を防ぐ。何か気が付きませんか?投資活動において、まさかの悲惨な事故を防ぐ仕組み。人の判断を入れない事故防止の対策。今回の事故を予見できた人は、皆無なのではないでしょうか。JR西日本の運転手でさえも、危ないのでは、と感じていたとしても、ここまでの大きな事故を予想できなかったと思います。それによって、全てを失ってしまう、まさかの事故。「何が大切なのか、その優先順位さえ分からなくなっている」投資活動において、何が大切なのか。そして自分の人生の中において、投資活動はどういう意味を持ち、自分の人生の中において、何が大切なのか。その優先順位を再確認するのは大切なことだと思います。
2005/06/15
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先日こんな記事がありました。未利用者の6割超が利用に意欲、仕事に役立つと見る人は7割「フル・ブラウザ・ケータイ」アンケート調査から『パソコン向けサイトを見られるフル・ブラウザ・ケータイを約9割が認知 利用に当たり最も心配なのは「パケット通信料金の増加」 7割が仕事に役立つと期待,オフィス業務支援に高い関心 <携帯向け有料コンテンツの利用は減少> 有料コンテンツの利用者に対し,フル・ブラウザ・ケータイ入手後の パソコン向けのWebサイトを見られるようになっても, 利用する有料コンテンツ・サービスの数は「変わらない」と答えた人が 約45%いる半面,「利用する数は減ると思う」と答えた人も39%に上る。 「まったく利用しなくなる」と答えた人も3%いた。 着メロや着うたなど携帯電話専用のコンテンツは有料でも使い続ける一方, ニュースや交通情報などについては 無料のパソコン向けWebサイトに流れると考えてよさそうだ。』「パソコン向けのWebサイト」と「携帯用コンテンツ」の垣根が、徐々に無くなっていくという話です。携帯用有料サイトを運営している企業は、同じコンテンツの無料サイトがある場合は、厳しくなっていくことが予想されます。またパソコン向けで出遅れた企業は、携帯向けでシェアを取ろうという戦略を立てています。例えばディー・エヌ・エーは、ネットオークション市場において、パソコン向けではヤフーに敵わないので、「モバオク」で携帯端末でのネットオークションサービスに力を入れています。これも将来、同じ戦場になる可能性があるということです。あとネット広告業なんかもそうですね。携帯用有料サイトを運営している企業は、もっと尖がったサービス内容にシフトしていくのでしょうか。そうすれば、ターゲットユーザーは少なくなっていきます。中小企業が生き残る戦略としてはいいですが、拡大路線を考えている上場企業は難しい判断を迫られるでしょう。まあ、無料だからといって支持される世の中ではありませんから、このへんの戦略の違いによって、いろいろなサービスが展開されていくのでしょうね。
2005/06/14
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この時期、ポツポツと株主総会の招集案内がきますが、タイミングによっては既に株式を売却してしまい、今は保有していない企業からも案内が来ることがあります。そういう企業の議決権行使書の扱いは考えてしまいます。ある意味、無責任に行使できてしまいます。私は株主ではないが、議決権を行使できる。ということは、当り前の話ですが、株主であるが、議決権を行使できない人がいる、ということです。またいづれ株主になるかもしれないと、よかれと思って議決権行使をする訳ですが、こういう議決権ってどの程度あるのでしょうか。しかしいつも思うのが、議案の中の、退任取締役に対する退職慰労金の贈呈に関して、「取締役会にご一任」という点です。「ご一任」って、何でもありってことでしょ。よくこんな議案を出すなあと思います。具体的な内容は公表したくないし、他社でもやっているから、こういう形になるのでしょうが、株主をバカにしていると取られても仕方がないような気がします。尋ねれば、企業側は「常識の範囲で」なんて回答をするのでしょうか。何をもって常識というのか分からない社会になりつつありますが、欧米の企業でもこんな感じなのでしょうか?「所詮、個人株主の議決権なんて、価値ないよ。 どうせ、出来レースで、何も変わらないんだから。」とおっしゃる方もいるかも知れませんが、「それをいっちゃ~おしまいよ」です。
2005/06/13
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「ビジネスモデル」というと、何か抽象的ですが、「仕組み」というと分かりやすいです。今回はそんな「仕組み」についての本の紹介です。 「儲け」を生みだす「悦び」の方程式見える人にしか見えない商売繁盛の「仕組み」とは (小阪祐司)「売上げ」とは、お客の数×お客の使ったお金、当り前のことです。仕組みとは何でしょうか? 儲ける為の仕組みでしょうか?仕組みというのは、お客を動かす「仕組み」です。「売れる」とはいったいどういう事だと思いますか?言い方を換えて、「売れる」とは、何がなければ成り立たない現象でしょうか?例えば、ある本が1冊、ある書店で売れました。この「ある本が1冊売れる」という現象は、何がなれけば成り立たないでしょうか?誰が何をしなければいけないでしょうか?まず、誰かが書店に行かないといけない。書棚の前で立ち止まってある本を見た。次に手に取った。そしてページをぱらぱらとめくった。それから買うとしたら、レジに行く。「売れる」ということは、そこに利益があれば、すなわち「儲かる」ということですが、「売れる」が起こるためには「買う」が起きる必要があり、その為には上記の様にお客がいろいろな行動をとることが必要不可欠です。まったく誰も何の行動もとらなくて、売上げが上がることはありません。「儲かる」ということは必ず「売れる」という現象を伴います。そして「売れる」という現象は必ず「買う」という現象を伴います。これらはみな表裏一体です。そして「買う」という現象には必ずお客の一連の行動があります。となれば、「儲かる」ことにとってもっとも大切なことは、お客に行動してもらうことです。フォーカスすべき、焦点を合わせるべきは、お客の行動です。商売活動は「商品・サービスを売る」ためではなく、「お客に自分が望む行動をしてもらう」ために行うのです。最初に書いたように、儲けとは「お客の数×お客の使ったお金」からもたらされます。フォーカスすべきは「商品・サービス」ではなく、「ひと」です。お客の数が増えていくようにお客に行動してもらうこと、お客がより多くのお金を使ってくれるようにお客に行動してもらうこと、それこそが焦点を合わせるべきことなのです。つまり創り上げるべき「仕組み」とは、「商品・サービスを売る仕組み」ではなく、「お客を動かす仕組み」です。「お客を動かす」、操るではありません。人間には何かいいことをしてもらったら、いいことでお返しするという性質があります。つまり「悦び」は必ず返されるのです。お客に「悦び」を与えることによって、お客が「悦び」を返すために動くのです。儲けの「仕組み」、その動力はひとの「悦び」です。お客の動きのシナリオを描く。切れ目無く、きれいにつながっているシナリオを。流れ・つながりが重要で、自分が設定したゴールまで線で繋がっています。儲けの「仕組み」というのはゲームボードのようなものです。自分が描いたお客のシナリオ、その流れの上をお客に1マス1マス進んでもらう。しかしお客は感情のない、もの言わぬ"コマ"ではありません。だからこそ、へぇ、なんだこりゃという愉快な驚き、世の中にはそんな楽しいことがあったのかという気づき、こんなことしてくれてありがとう、感動したとか、そういうさまざまな「悦び」が動力になって、お客が自分が望んだとおりに1マス1マス前に進んで行くのです。以前テレビで、大阪で人気のあるシティホテルを取り上げていて、そこではお客とオーナーが交換日記をやっていました。高リピート率のホテルとして紹介していましたが、それは交換日記を通してお客と信頼関係ができ、リピート客になると同時に、他のお客も連れてきてくれる様な「ファン」になっているからです。これは設備が良いからとか、料金が安いからの問題ではありません。自分が継続して利用している店や、また利用したいと思う店と、興味が無かったり、一度行った後に行かなくなった店を考えてみると、思い当たる節があります。「悦び」は「儲け」の原動力。皆様にも思い当たること、ありませんか?また、仕組みの話で、売上げが上がらず悩んでいる社長の話。著者「お客1人あたりの平均売上はどれくらいですか?」社長「平均3万円です」著者「この1年間で新しく獲得できたお客は何人ですか?」社長「この1年間でポイントカードを1万2000枚、新規発行してます」著者「すごい数ですね、1万2000人」社長「だから分からないのです。 これだけのお客がいて、どうしてこの年商なのか」著者「この1万2000人のお客の中の、 何人がもう一回利用してくれましたか?」社長「・・・3000人です」「売上げ」とは「お客の数×お客の使ったお金」です。もし1万2000人が1人も消えていなかったら、次の年商は3億6000万です。でも1年で9000人消えました。それはいくら分か、2億7000万円です。つまり、2億7000万円消えてなくなったのです。これでは売上げが上がらないのは当然です。著者「何の為にチラシを打つんですか?」社長「売上げを上げるためです。」???チラシを打てば、売上げが上がると思いますか?チラシを見て、お客は興味を持つかも知れません。そしてお客はお店に来るかも知れません。そしてチラシの商品を買うかも知れません。その次は?その次どうなるの?そのお客とその次どうなるの?そのお客が、継続的に買い物をしてくれるお客になると思いますか?「売上げ」とは「お客の数×お客の使ったお金」です。その店で継続的に買い物をしてくれるお客の数を増やし、より多くのお金を使ってもらわないと、売上げは上がりません。つまり、仕組みのパーツが足らないのです。チラシを打つことは、集客には効果のあるパーツかも知れませんが、その集客したお客を「継続的に買い物をしてくれるファン」にするパーツ、より多くのお金を使ってくれるパーツがないと、売上げは上がらないということです。分かりやすい例では、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店が大型店舗化し、飲食や時間消費型のテナントを迎え、滞留客の財布のひもを緩める戦略を取り始めました。待ち時間に女性や子供が退屈し、作業が終わるまで近隣の店舗に流れてしまうぐらいなら、店内でおカネを落としてもらう受け皿を作ろう、というわけで、より多くのお金を使ってくれるパーツとして仕組みに取り込んでいます。もしこの様な話を知らなかったら、この「仕組み」が見えましたか?これが、ある人からは見えるが、別の人からは見えない世界です。お客の動きのシナリオを描く。具体的に細かなステップを考える。このパーツでどれだけ集客し、このパーツでこうすることにより何割程度のお客をこうし、次には・・・と流れるようにお客が動くシナリオを描く。これが「仕組み」だと。「ビジネスモデル」なんて言葉に惑わされてはいけません。企業の事業内容を分析・評価するとき、こういう視点も持っておく必要があります。ちなみに、「売上高=数量×単価」という具合に分解して考えることは非常に重要だと、金児昭さんも言っています。最近本を読む時間が少なくなっています。週1,2冊程度の体たらくで、話になりません。決算発表も概ね終わったので、またブログはなまけモードになります。
2005/06/11
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最近、私自身、気を付けなければいけないな~と感じること。それは、優秀な個人投資家の方の発言などを、自分も検討したつもりになって、信じることです。こういう意見があります。「私は○○さんを素晴らしい個人投資家だと思います。 でも○○さんが紹介している銘柄だからと言って、 無条件に買うわけではありません。ちゃんと自分で検討し、 納得したものだけを買っています。自己責任ですから。」私もこれに近いものはあります。しかし、本当にそうなのか、確かめる必要があります。「○○さんが買っている銘柄だから、間違いないはずだ。」このバイアスがかかっていないと言い切れますか?最初から結論があって、それに辿り着く道を、都合のよい材料を探していく。それは「結論ありき」の物語であって、客観的な調査とは異なります。例えば、自分が検討した結果、「買い」または「継続保有」と結論付けた時、同じ日に、その優秀と思っている個人投資家の方が、「思うところがあって売却します」と発言したら、どう感じるでしょうか?その時、「私は私、たとえ○○さんが売りだと言っても、自分で考えて結論を出したのだから、買いで行く」と思えるでしょうか? そのように行動できるでしょうか?「○○さんが売却ということは、 私の気が付かない何かがあるのかも知れない。 ここはやっぱり買うのを見送ろう」となるのであれば、自分でやっていた(やっていたつもりになっていた)もの、それは「結論ありき」の見せかけの、形だけの調査・検討だった、ということです。もちろん、自分だけの考えにこだわる必要はありませんが、この場合は、同じ時に同じ銘柄を検討をした結果、結論が違っていたら、自分は自分の考え・結論を信じない、少なくとも現時点ではそういう自分なんだ、ということを正しく認識するべきだと思います。結局、何だかんだ言ったところで、自分で決断したのではなく、○○さんが買っているから、私も・・・、になってしまっているのだと。自分の投資スタイルさえもふらついている可能性があるのだと。なので、「ちゃんと自分で検討し、納得したものだけを買っています。」とは言う言葉は、想像以上に大きな意味を持っている思います。誤って使うと、自分を貶める発言になってしまいます。それであるならば、ayumix7961さんのように、「完全にパクリです。 ○○さんが買えば買うし、売れば売ります。」と言えばいいだけです。「私は銘柄(企業)ではなく、投資家(人物)を見ています。」というのもありと思います。そうしながら、いづれ自分一人で判断できるように勉強している段階だと。「学ぶ」はマネることから始まります。一般論として、誰か他人の行動について、「自分で自分の首を絞めるはずがない」と考えるということは、要するに、「自ら考え、判断する」ということから逃れ、自分の将来や資産を、他人の判断に依存するという行為に他なりません。例えば、ヘッジファンドなどのメリットとして、運用者の「成功報酬」「自分の資産も投入」という点が挙げられ、だから運用者はやる気になり、結果も良くなるのだ、と結論付けがちですが、これも上記理由により注意が必要です。逆に、こういったことを認識したところから、次の新しい一歩が踏み出せるのだと思います。現実問題として、大抵の場合、優秀な個人投資家の判断の方が正しい傾向はあると思うので、無理に自分の考えに固執することはありませんが、しかし、そこで授業料を払い、痛い思いをしながら、学んでいくこともまた、大切なことではないでしょうか。こういった場合は、思い切った取引はできないでしょうから、万一失敗したとしても、大火傷せずに済むでしょうし。(授業料を払わずに学習できるのが一番いいのかもしれませんが、 私の場合は無理でしたし、過去を振り返って見ると、 大きな痛手を負った時ほど得るものも大きかったですし、 そういったことがあって今の私があると思っています)ああ、なんだか堅苦しくなってしまいました。結局バランスの問題になるのかもしれませんが、楽しみながらやっていきたいものです。特に目新しい内容ではありませんが、経営戦略考でフージャースが取り上げられていました。駅から遠いマンションを販売 >「常識」の裏づけに「事実」はあるか
2005/06/10
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W杯出場決定! やった!!予想通りとは言え、すごいプレッシャーの中、苦しみながらも結果を出してくれました。しかし、サッカー日本代表の様な、まるで国民全体を代表しているかのような監督ともなると、成績が悪いともちろん、そこそこの成績を残してもさんざん批評を浴びます。ジーコ監督も大変だったと思います。1992年以降、オフト、ファルカン、加茂、岡田、トルシエ、そしてジーコの各歴代監督について、これまでいったいどれだけの批評があったでしょうか。そんな批評に便乗して、少しサッカー日本代表チームと監督のチーム作りを思い起こしてみました。1990年代前半に日本代表監督になったオフト氏には、「アジアで勝てるチーム作り」が求められていました。オフト監督は、優秀な選手を厳選してメンバーを比較的固定し、そのメンバーに対して戦術パターンを教え込みました。この上意下達型とも言えるチーム作りは、選手が監督から与えられた役割をこなすことでチームが機能しましたが、核となるメンバーを欠くと、うまく機能しませんでした。1994年のワールドカップ出場にあと一歩まで迫ったのは、オフト監督のチーム作りがあったからであると同時に、出場権獲得を直前で逃してしまったあの有名な「ドーハの悲劇」を招いた背景には、やはりそのチーム作りの限界があったとも言われます。その後の加茂監督と岡田監督は、チームとしての目標や、戦術に合わせた制約条件を決めるとともに、その枠の中で個人の判断能力も重視しました。選手はそれぞれの役割によって規律を与えられるとともに、その規律を守りながらも、個人が常に考えて状況判断することを求められました。結果、フランス・ワールドカップ出場を果たしました。ワールドカップでは必ずしも良い成績は残せませんでしたが、この時期にサッカー日本代表が世界と戦える素地を獲得していったと言えるのかもしれません。2002年の日韓共催W杯におけるチームを率いたトルシエ監督は、自分の戦術を何よりも基本にして、それに合う選手を集めてくるスタイルでした。選手個人の判断や動きにあえて頼ることをせず、どちらかというとオフト監督と同様、規律を覚えこませるやり方でした。一般に組織と戦略の関係について、「戦略が組織に従う」という考え方と「組織が戦略に従う」という考え方の2種類があると言われます。トルシエ監督は、自分の理論に基づいて組織を組み立てるあたり、「組織が戦略に従う」典型だったと言えます。その後を引き継いだジーコ監督は、トルシエ監督と異なり、選手の個々の判断や想像力により大きな比重を持たせているようです。もちろんジーコ監督にも目指す戦略・戦術があるのは間違いなく、かつてブラジルで自ら経験した「黄金の中盤」イメージを日本サッカーにも応用しようとしているとも言われます。それでも、自分の戦略をただ一つに決めて強く前面に出すのではなく、選手の特徴に合わせた戦術の選択を行っています。自律創造型とでも言うのでしょうか。それぞれの監督の方針のもと、上意下達型から自律創造型まで、チーム作りにもかなりの方向性の違いを継ぎ足しているのは否めません。日本代表だけではなく、Jリーグの各クラブチームについても同様の見方ができるでしょう。しかし大きな流れとしては、日本サッカーが未熟な段階から成長するにつれ、上意下達型は姿を消し、自律創造型へと、徐々に比重が移っていることもまた事実だと思います。そしてこの流れは、日本サッカーに対してのみ当てはまるのではなく、現在の日本において一般の企業、団体の組織運営についても大きな流れとして当てはまるものではないでしょうか。また、長い間のチーム作りの過程が一見寄り道しているように見えても、そこに至るステップは無駄ではありません。仮に、自律創造型の組織が、現時点で想像し得る理想形だと仮定しても、それは、上意下達型からそれぞれの段階を踏んだからこそ、たどり着くものなのかも知れません。人をうまく使い、何かを勝ち取っていくという意味で、スポーツとビジネスは似た構造を持っています。ビジネス社会では組織やチームというシステムの中にすっぽりはまって、人を使い、人に使われ、仕事を進めていくものです。またビジネスに限らず、趣味の仲間や地域の集まりなどにおいても、「勝つ」というのとはまた別かもしれませんが、なんらかの目的をもった組織を作ります。そしてどんな組織も集まりも、成熟してくるにつれ、自律創造型への道程を歩むと言えるのかも知れません。さてさて、2006年ドイツW杯。日本の真価が問われる大会になりそうです。アジアカップ2004のような気迫を見せて欲しいですね。ところで今日も、ダヴィンチ(4314)下げましたね。昨日の地合は悪くなかったのですが、25日移動平均線を割ってしまい、トレンドが変わったとも見れます。この半年間、ずっとこのラインで反転してきたので、今回も撥ね返すと思ったのですが、あっさり下抜けてしまいました。IPOなどで資金の移動があったり、利食いが出たのでしょうね。これは新興銘柄全般に言えるのでしょうけど。中長期では戻すでしょうが、早期に平均線の上に戻さないと、調整が長引く可能性はあります。短期狙いの方は、ポジションを少し落とした方がよいのかもしれません。私は保有しておらず、昨日打診買いを入れましたがすぐに撤退しました。大きく押せば突っ込むかもしれません。あとCyber-IRでこんなのがありました。・シンプレクス・テクノロジー(4340)「力強い成長に大きな自信を持っています。」 同社に関するアンケートにお答えください。 個人投資家向け説明会の模様はこちらから・フージャースコーポレーション(8907)「組織的なマーケティング力による販売が強みです。」 同社に関するアンケートにお答えください。 個人投資家向け説明会の模様はこちらからしかしIPOは当りませんな~こんな記事がありました。何でもかんでも証券化ですな。病院・老人ホームに投資、高齢化社会に新型ファンド
2005/06/09
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日本の間仕切業界に、 コマニー(7945) 小松ウオール工業(7949)という専業企業が2社あります。2社ともに1989年に上場し、石川県小松市に本社があります。コマニーは名証2部上場、小松ウオール工業は東証1部上場の企業です。小松ウオール工業のHPには、間仕切業界についての説明があります。コマニーが業界トップ、小松ウオール工業が2位。従業員は昨年9末時点の連結ベースで、コマニーが1,251名(平均38.1歳)、小松ウオール工業が824名(平均35.5歳)。売上シェアは推定で、コマニーが25%、小松ウオール工業が20%です。しかし時価総額ではコマニーが161億円で、小松ウオール工業が201億円です。コマニー(百万円)業績(連)売上高営業利益経常利益最終利益EPS1株配03.327,271 136 148 23 2.11804.327,6671,043 976 848 76.31805.332,4661,8221,8502,618243.01806.3予34,000 2,6701,490139.721小松ウオール工業(百万円)業績(連)売上高営業利益経常利益最終利益EPS1株配03.323,0832,2122,2451,211105.12804.324,3572,4612,4641,387123.53205.325,6162,6302,6541,543138.93306.3予26,627 2,8211,314117.233コマニーの前期は税効果があったため、純利益が大きくなっています。小松ウオール工業は今期減損会計適用で特別損失を5億円計上予定です。コマニーの特徴としては、目標経営指標が、部門独立採算経営で、売上高経常利益率10%以上。1980年に業界売上高第一位を達成し、以来その地位を堅持しています。福祉市場での受注拡大を目指すため、福祉環境特販部を新設したりと、強力な営業部隊でシェアを拡大し、新製品開発にも積極的です。東京国際空港第2旅客ターミナルの「片面化粧パネル」16,500平方メートル、中部国際空港セントレアや新国立美術展示施設・ナショナルギャラリー(仮称)などの大口案件をとっており、業界トップ企業としてのブランド力を向上させています。また中国進出もしており、まだ売上高で1.3%程度、営業赤字の状態ですが、前々期よりも改善しています。小松ウオール工業の特徴としては、目標経営指標が、売上高経常利益率10%以上、総資本経常利益率10%以上。オフィス・病院・公共施設に強く、収益力が高いです。6期連続増収で、財務基盤は強く、無借金経営で株主資本比率はずっと80%を超えています。配当性向は30%を目標にしており5期連続の増配。優待も今年は新たに中間期のQUOカードを追加設定しました。大株主には竹田和平さんがいます。前期の共通事項としては、公共投資の減少、原材料価格の上昇という逆風環境にありながらも、営業力強化とコスト削減で、増収増益を達成しています。また2社とも工場を増築して、設備投資を行っています。コマニーは最新の粉体塗装設備に、小松ウオール工業は成長しているドア製品の増産体制に投資しました。2社の違いは、業績でも財務でも、規模を求めるか、質を重視するかにあると思えます。コマニーは積極的にシェアを奪いにいき、小松ウオール工業は新規顧客を獲得しながらも収益力の向上に重点を置く。またコマニーは有利子負債がありますが、小松ウオール工業は無借金経営。コマニーですが、名証2部のため、流動性に劣りますが、昨年8月に1単元株式数を1000株から100株に引き下げ、今年2月に株式の立会外分売を実施しており、東証への上場を目指す可能性はあります。また今年4月28日に株主優待新設を発表し、その内容も小松ウオール工業を意識したものです。配当も18円の安定配当でしたが、今期は3円増配を予定しています。実績比較コマニー小松ウオール工業前 期前々期前 期前々期売上高32,46627,66725,61624,357経常利益 1,850 976 2,654 2,464当期純利益 2,618 848 1,543 1,387売上高経常利益率 5.7% 3.5% 10.4% 10.1%ROE 13.6% 4.8% 6.9% 6.4%売掛債権11,164 9,788 7,833 8,468支払債務 2,958 2,468 1,657 1,583期末現金同等物 4,355 4,267 5,728 5,121株主資本比率 65.0% 65.5% 81.8% 82.8%流動比率293.5%307.4%369.5%407.3%当座比率 67.7% 83.1%124.7%124.1%固定比率 62.0% 65.4% 48.5% 44.0%棚卸資産 1,507 1,016 2,995 2,846受注残高 6,566 6,178 9,47810,330棚卸受注比率0.23倍0.16倍0.32倍0.28倍売上債権回転期間4.13ヶ月4.25ヶ月3.67ヶ月4.17ヶ月棚卸資産回転期間0.85ヶ月0.68ヶ月2.08ヶ月2.09ヶ月減価償却年数7.98年6.52年7.09年9.12年EV/EBITDA倍率5.46倍4.80倍コマニー:株価 1,510円今期予想PER 6.2倍 (EPS:243.02円)前期実績PER 10.8倍 (EPS:139.66円)真のPER=[(時価総額-現金+負債)/当期利益]= (161-43+26)/14.9 = 9.7倍PBR 0.78倍配当利回り 1.39% (21円)小松ウオール工業:株価 1,900円今期予想PER 16.2倍 (EPS:117.18円)前期実績PER 13.7倍 (EPS:138.91円)真のPER=[(時価総額-現金+負債)/当期利益]= (201-57)/13 = 11.1倍PBR 0.88倍配当利回り 1.74% (33円)私は小松ウオール工業を、2002年9月に1173円で100株だけ購入。優待狙いでした。四季報の株式優待のページで、図書券か図書カードを設定している企業を探していて知りました。その時に業界1位のコマニーも見ましたが、利益率が低く赤字で、当時単元が1000株で優待もなかったので、見送りました。2社とも株価上昇しましたが、小松ウオール工業は昨年後半から横ばい、コマニーは一昨年後半から上昇基調が続いています。コマニーは割安感と利益率の改善などが評価されていると思われます。またコスト削減というテーマは、企業の収益力に関わらず、追求しなければないないものですが、それにより生まれた利益を、最大限に活用することまで考えなければ十分ではありません。獲得したキャッシュをどう活用するのか、ここらあたりの差も株価動向に現れているのかもしれません。さて、これからどうなるのでしょうか。(優待も充実したことだし、乗り換えた方がいいのかも)
2005/06/07
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日曜日はDAIBOUCHOUさんの成長株投資セミナーに行ってきました。クラブはROMしていましたが、やっぱり直接お話を聞くのは違いますね。5時間ずっと話し続けていたのに、(私は聞いていただけなのにかなりの疲労感が・・・)懇親会、二次会とずっと笑顔で話をされていました。さすが元営業マンということでしょうか。セミナーは信用取引の使い方など、今の私のレベルではそのままマネをすると逆効果のものもありますが、ビジネスモデル評価から入る投資手法はとても勉強になります。決算短信(財務諸表)を分析するのは、将来予測の仮説検証で、そのビジネスモデルが本物なのか、有効に機能しているのか、問題がないのかを確認するためだ、というのは納得できます。財務諸表とビジネスモデルまた、IRに問合せることはないという話は、私には衝撃的でした。知りたいことは、IRが答えられないことばかりだから、というのが理由だそうです。例えば、上方修正する余地はあるのか?など。・・・確かに答えてくれませんね。それでもHPや決算短信だけで、あれだけ分析できるのですから、すごいの一言です。業界紙購読など、普段からの勉強の積み重ねがあるからできるのだと思います。私はビジネスモデルと財務諸表を紐付けするだけで一苦労して、日本風力開発の時などはIRに問合せまくりました・・・「風力発電機の建設会社へ売上は、ドイツでの港渡しの時点で計上されるのか? その時の売掛金は、風力発電所が完成する前に回収できるのか? 基本は補助金交付が確定してから工事着手となるが、 建設仮勘定はどのタイミングから計上が始まるのか?」など数十項目質問しました。(IRの方もウザかったと思います)それでもまだ不十分だと思います。しかしこれが分からないと、財務諸表を見ても、いま事業がどうなっているのかがイメージできません。会社が説明していることと、実際の状況が合致しているのかの判断もできません。分かったつもりになるだけで、非常に危険です。DAIBOUCHOUさんは、行間を読むことが重要だとおっしゃっていました。決算短信や株主総会は形式的だけど、事業説明会は色々話をしてくれるので一番情報を得やすく、経営者が強気なのか、どのくらい意欲的なのかを見ているとのこと。そんなDAIBOUCHOUさんも、倹約の重要性を訴えていました。高いものを買うのか、安いものを買うのかはあまり関係がなく、そのものの最安値を目指す姿勢が大切だと言っています。他でもっと安く手に入らないのか、中古はないのか、など。同じ人間がやるのだから、普段の買い物はいい加減だけど、投資はしっかりできる、というのはないということです。実際、熱海と東京の新幹線切符や小田急線の切符を、チケットショップで株主優待券を安く買ったりされていました。伊東の方では手に入らないから、東京に来たときに2枚買っておくんだそうです。往復で数百円の倹約です。3億円の資産を築いても、その姿勢は変わっていないのは、これもすごいの一言です。「ケチ」というと何か後ろ向きな響きがあるので、toms2121さんは「シャープなお金の使い方」という素晴らしい表現を紹介されています。さて、ここで問題が。先日、セミナーのDVDが届いたのですが、私はDVDプレイヤーを持っていません。ビデオかDVDかを選択できたのですが、調子に乗って、DVDを選択してしまいました。アホです。いや、本音を言うと、このままだといつまでも買わずにいて、世間から取り残されるのでは?と感じ、これを機会に買おう!と踏ん切りをつけるためにDVDを選択したのです。レンタルビデオ店に行っても、今の新作の多くはDVDになっています。ほとんど借りられない私は、「レンタルDVD店」に看板を変えろ!と思っていたのです。しかしこのままではダメだ。日本経済に貢献するためにも、消費活動をしなければ。そう思い立ったのです。そして最安値を目指し、いろいろ調べて購入するぞ!と息巻いていたところ、あることに気が付きました。パソコンで見れるじゃない・・・こうして私の日本経済貢献計画は順延されることになりました。(しかしDVDプレイヤーは安いですね。 3000円程度で良く分からない海外?メーカーのものが売っています。 でもこんなのはイヤです。笑ってしまいますけど。)
2005/06/06
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先日から、okenzumoさんのブログで、「資産株投資vs成長株投資」の議論がされており、私には非常に有益な意見交換が勉強になります。どちらを支持するは人それぞれですが、私の基本的な意見は、4月1日の日記に書いた通りです。もう少し言えば、株式投資だけのパフォーマンスにこだわる必要はそれほどないんじゃないの?と思います。資産運用では、アセットアロケーションが成績の8割を決めるとも言われているわけですから。さらに私の場合、現時点において、自分がしたくても、知識が無かったり、時間を投資できないため、資金を投資して、自分の代わりに活動してもらうという意味で個別企業に投資しているというものもありますので、その場合の収益リターンにはあまりこだわりは無く、むしろ公約(企業理念や経営方針・計画)どおりに運営がなされているかにこだわります。(どこぞの政治家のように、選挙公約を簡単に反故にすることが 容認される社会にならないように、 特に投資家は企業を監視する義務があると思います)その企業活動の結果、社会的に評価され、サンキューマネーを獲得し、企業として成長することで企業価値も高まり、結果として投資収益も得られることも期待しているわけですが。・・・と言ってしまってはそれまでなので、多くの意見を読ませて頂いて感じたことを少しだけ。資産株投資は、企業価値と現在価格のギャップに投資リターンの源泉を置いているのに対し、成長株投資は、言わばモメンタムに付く投資であり、企業の利益成長に投資リターンの源泉を求めています。この2つはどちらも使いこなせれば非常に有効ですが、おのおのに難しさも抱えているために、お互いの流派を非難しあうことが起こり得ます。しかし実際には、どちらにも「良さ」と「難しさ」があります。どちらも理解し、自分の引出しを増やすことは有益なことです。私は、初心者の方は資産株投資から入って、徐々に成長株投資を取り入れてみて、最終的に自分の投資スタイルを確立できればいいと思います。あと判断に入れなければいけないのは、リターン(出力)だけではなく、コスト(入力)です。個人投資家であれば、どれだけの資金や労力や時間、そして精神的負担を投資して、どれだけの収益を得られるのか。企業と同じで、リターンばかり見ていても、リターン以上のコストがかかっていれば、価値は減損します。分かりやすい話、年利30%で借金し、年間20%の投資収益を得たとき、どれだけ価値が増加するのか、それとも減少するのか。(そういう意味で、四谷さんの週3時間でのあの投資収益は驚異的です)いづれにしても、自分が何を求め、何をしているのかを自覚し、自分のやっていることを自己コントロールできることが大切ではないでしょうか。そして一番大事なのは、「適正なポジションサイズ」と「リクス管理」で、市場からレッドカードを貰わないこと。原理原則を守ることが重要だと思います。 魔術師たちの心理学余談ですが、議論をする際は、互いの意見に同意が得られなくとも、「あなたと私は意見が違う」ということに対して同意が取れればいいと思います。議論は、自分と議論の相手を成長させてくれます。感情的にならず、有意義なものにしたいです。<おまけ:URLについて>例えば、ブログ本文にhttp://www.rakuten.co.jp/と書いても、日記上はそのまま表示されるだけで、リンクはされません。クリックするとそのURLに飛ぶようにするには、<a href=" リンクしたいHPのURL " target="_blank"> HPの名前 </a>と書きます。上記の例で言えば、本文に <a href="http://www.rakuten.co.jp/" target="_blank">楽天だよ~ん</a>と書けば、日記上は 楽天だよ~んとなります。ちなみに「target="_blank"」は無くても構いませんが、これがあると別画面でWWWブラウザが起動するようになります。無ければ、クリックした画面が指定したURLに切り替わります。ご参考まで。
2005/06/04
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企業評価格付の情報サービス提供企業で、格付け情報配信や与信管理パッケージの開発などを手がけています。http://www.ox-info.com/取引先管理の分野において、独自の分析ロジックで○×を付けます。2003年1月にヘラクレスに上場しており9月決算です。私は船井幸雄氏の書籍で、この企業評価の精度が優れているという紹介がされており、それでこの企業を知っていましたが、昨年(だったと思う)東京IPOのセミナーに参加した時、連結子会社の日本証券新聞社が発行した「格付速報」を貰い、こういったこともやっているんだ~と、興味を持っていました。連結子会社には、他にも2月に中国進出で上海兆虹社、4月にニューテクノロジーを完全子会社化しています。そんなオックス情報ですが、ちょっと? いや、かなり複雑な状態になっています。昨年、転換社債の発行を2回と第三者割当増資をしています。転換社債は15億円と20億円で、合計で発行済株式総数の約30%になる規模です。そのために、株価は昨年半ばからダラダラと下降が続いていました。しかし株価は下げていたもののの、業績は順調のようでした。そこへ今年5月24日に大幅な利益下降修正を発表しました。内容は「自社利用ソフトウェアの一部と連結ののれん代を一括償却する」という、キャッシュを伴わない会計上の損失計上で、のちの償却費負担を軽減し収益体質の改善を狙ったものでした。ただこれは経営判断ではなく、監査法人が研究開発用ソフトやデータ資産を資産として見なさず、仕方なしに行うものでした。そして通期連結ベースで約8億円の損失を計上し赤字転落の予想へ。しかし連結子会社が増えたこともあり、売上高予想は12%の上方修正を行いました。そして5月27日の中間決算発表。売上高は主力ソフト「アラームシリーズ国内版」の売り上げが順調に伸び、連結子会社が業績寄与したこともあり、前年同期比2.8倍に伸びましたが、上記の定率償却してきた費用を一括償却したため、販管費と特別損失が増え、中期純利益は7億7千万の赤字となりました。転換社債の転換は進んでいるようで、中間決算短信には、2回目の20億の分について、4月に14億円分の新株予約権行使が行われた、と記載されています。第三者割当増資を引き受けたリーマンブラザーズアジアキャピタルカンパニーなどの、5%ルール報告では、2005年4月26日 18,158株 13.40% → 10.68%2005年5月09日 16,100株 10.68% → 9.48%となっており、徐々に売っていたのが分かります。<単体の無形固定資産>前期中間: ソフトウェア:541,885千円前期末 : ソフトウェア:616,092千円 ソフトウェア仮勘定:70,349千円今期中間: ソフトウェア:346,495千円<連結の無形固定資産>前期中間: ソフトウェア:542,195千円 その他: 28,064千円前期末 : ソフトウェア:678,562千円 その他:306,482千円今期中間: ソフトウェア:443,937千円 その他:102,059千円<連結の減価償却>前期中間: 減価償却費: 69,988千円 連結調整勘定償却: 0千円前期末 : 減価償却費:168,370千円 連結調整勘定償却: 17,263千円今期中間: 減価償却費:135,363千円 連結調整勘定償却:140,003千円いまの株価は102,000円。足元急上昇しています。PERは赤字予想なので分かりません。(下降修正前の予想EPS:2248.31円で見るとPER:45.4倍ですが、 MSCBの転換が進んでEPSがどれだけ希薄化したかが正確に分かりません)業績というより、需給で押し下げられているようなので、世界展開など期待通り成長できれば、今は買い時かも知れません。チャート的には底を打ったようにも見えますが、Yahoo掲示板も盛り上がっており、まだ一波乱ありそうな感じもします。(テクニカルはよく分かりません)私はわざわざこんな難しい銘柄を売買しませんが、いろいろ勉強にはなります。全然関係ありませんが、こんなHPがありました。◆ 京都・滋賀 株式公開企業 ◆フェイスやアイフルは京都、三東工業社って滋賀の企業だったんですね。知らなかった。
2005/06/03
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先週末のセミナーの二次会?で話題に出た銘柄です。東証一部上場の独立系エレクトロニクス商社。http://www.excelweb.co.jp/index.html液晶デバイス等でシャープ製品を多く取扱っており、中国購買代行事業の本格化で業績拡大しています。平成10年09月 店頭登録平成14年12月 東京証券取引所二部上場平成16年03月 東京証券取引所第一部上場大株主には竹田和平さんがいます。業績(連)売上高営業利益経常利益最終利益EPS04.03実 69,9642,4462,5081,360177.505.03会初予 41,000 1,250 510 05.03会後予105,000 3,2001,700204.705.03四後予105,0003,3003,3001,750214.505.03実103,4833,5113,5041,834225.006.03四予108,0003,4003,4001,800220.606.03会予113,000 3,6002,100256.2(実:実績 予:予想 会:会社 四:四季報)前期は第一四半期の決算発表で、10%程度の通期上方修正を行い、その後、中間決算で、[連05.3会後予]の予想に大幅上方修正しています。保守的というより、想定を大幅に上回る受注があったようです。受注残高の動向を見てみると、 H15.3末: 10,766 (百万円) H15.9末: 9,425 H16.3末: 8,132 H16.9末:179,349 H17.3末: 43,103という推移になっており、前年期初まで減少傾向が続いていたのが、前期上期に急に大量の受注残が積み上がりました。要因は[電子部品・その他]の品目が激増したためです。この品目は主に、海外子会社によって、指定された電子部品を香港や中国の部品メーカーから調達して、シャープに納入する「購買代行業務」によるもので、利益率こそ低いものの、全体の売上げ増に大きく寄与しました。他の品目では[液晶デバイス]が、国内の携帯電話向けやデジカメ向け小型液晶は低迷したものの、アミューズメント向けや海外の携帯電話メーカー向けが大きく伸びたようです。アミューズメント向けというのはパチンコ・パチスロ用の液晶です。今期からは、ゼンテック・テクノロジー・ジャパン(HC-4296)との業務提携により、デジタルテレビ用モジュールの販売に乗り出します。5月18日の決算短信の今期会社予想は四季報の事前予想を上回っています。財務は有利子負債圧縮に力を入れているようです。なので現金同等物も減っています。目標とする経営指標を、ROEと株主資本比率に設定しているからでしょう。あと、旧本社土地を売却して、有形固定資産を大幅に圧縮しました。<財務構造:前々期末 → 前期末(百万円)> 売上債権 21,547 → 29,474 仕入債務 3,195 → 14,787 短期借入金 14,170 → 9,980 長期借入金 1,837 → 1,159 現金同等物 2,210 → 1,326売上債権回転期間も棚卸資産回転期間も減価償却年数も大きな変化はなし。在庫は、4,852百万円から7,955百万円に64%増加していますが、受注残高も増加しているので、棚卸受注比率は、0.60倍から0.18倍へ大きく低下しています。前期が出来すぎで、株価もここ半年程度ずっと上昇基調が続いており、今週に入ってまた急騰して株価は2,050円。ちょっと調整が入ってもいい水準ですが、それでも、今期予想PERで8.00倍、PBRは1.23倍、今期予想配当利回りは1.17%という水準です。電子デバイスの在庫調整が徐々に終わりつつあると言われ、年後半からハイテク・電気機器が持ち直してくると期待されていることから、物色されているのでしょうか。でもPER8倍は安いな~この銘柄とは関係ありませんが、昨日初めて中国株を買いました。中国ファンドはちこっとだけ買っていましたが、個別は初めてでした。(約定していたのを今日気付きました)華能国際電力を2000株。もう少し下げれば買い増しするかもしれません。2ヶ月ほど前に配当権利落ちしているので、配当はかなり先になりますが、2~3年は買ったのを忘れて置いておくつもりです。さてさてどうなることでしょうか。あと今日、アクセス数が10000を超えました。お忙しい中、何の義務も無いのにこのブログに訪問して下さる方々、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。無料クリック募金のdffですが、花王が加わった様です。カカクコムはまだ一時閉鎖中ですね・・・ぜひクリックして下さいませ。
2005/06/02
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楽天のスーパーポイントですが、「ANA みんながハッピーキャンペーン」というもので、期間限定の1000円分がありました。もったいないので、先日の「母の日」に、楽天でお花を購入しました。「母の日」にだけ送るのも変なので、今週、「父の日」のプレゼントに、 戸隠 生そばギフト用も購入しました。そして、はたと気が付いた。これって、完全に楽天にやられてる・・・筋書き通りじゃないか・・・しかしまたポイントが貯って、何かしら買おうとすると思うツボ。でもDVDレコーダーがほしい・・・商売ってこういうことなのね。今日、リサ・パートナーズの企業再生ファンドへの出資への記事がありました。リサ、再生企業に出資昨日は、クリードがホテル事業を開始することを発表しました。アセット(2337)、ダヴィンチ(4314)、ケネディ(4321)、レーサム(8890)、パシフィック(8902)、リサ(8924)、クリード(8888)。ここらあたりの企業は、なんか皆、同じこと始めて徐々に似てきますね。REITを立ち上げる。企業再生事業を手がける。ホテル事業を立ち上げる。儲かりそうだから参入するんでしょうが、だんだん個性が薄くなっていくな~棲み分けはちゃんとできるのでしょうか。
2005/06/01
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