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今日で8月も終わりですね。大型株は好調でしたが、今月の新興市場や小型株の低迷で、今週は少し戻しましたが、特に不動産流動化銘柄の不振もあり、投資パフォーマンスが落ちている個人投資家の方も多いようです。そんな中でも、自分の哲学やルールがある投資家の方は、そこから学びを得ようとし、ただ狼狽するだけや、他人や環境に責任を求める投資家との差がどんどん開いていくように思えます。「非常識な成功法則」の著者の神田昌典さんは、問題解決におけるミラクル・クエスチョン(魔法の質問)として、次のような質問を挙げています。 「いったいこの問題によって、 私はどんな学びを得ようとしているのか?」 「この問題が第1幕の終りだったとしたら、 第2幕にはどんな問題がくるのだろう?」起こったことには必ず「意味」があります。その時、その人に必要だから起こったのです。重要なことは、障害を避けることではありません。障害がきたときに、それをプラスにすることが大事です。障害が大きければ大きいほど、その後の飛躍は大きくなります。そのぐらい飛躍できない者に、大きな障害は訪れません。1つ目の問題が起こったときに、それがどういう学びを得るためのシナリオで起こったものなのか、そのことを一生懸命考えることが鍵であり、その学びが終わってしまえば、2度目、3度目の問題は起こりません。問題が起こったと思ったら、この「魔法の質問」を自分自身に問いかけてみることです。そうすれば物ごとは、自ずといい方向に流れていきます。CFネッツCEOの倉橋隆行さん「成功への心の科学」より 「物ごと」のすべては、かならず「良い方向」に向かって 進んでいるものである。 ただ「消極的」な「気持」と「行動」によって 悪い方向に向かうことがある、だけなのである。と、自分に言い聞かせる8月でした。今は仕事でバタバタしているので、ちょうどいいんですが、しかし不動産流動化銘柄はダラダラと煮え切らない展開が続きます。少なくとも選挙までは仕方が無いのでしょうが、早くセリングクライマックスが来て、信用残の整理が進み、アク抜きして、そして業績相場に戻ってほしいものです。
2005/08/31
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原油先物が高値を更新しています。・NY原油、時間外取引で70ドル突破・ハリケーンで供給不安・ドバイ原油、最高値を更新・東京原油市場よく知られている様に、アメリカの製油所はこの数十年間、新しく建設されていません。なので、数はずっと減少しています。改修や稼働率を上げて、処理量を維持してきましたが、最近の需要増に供給が追いつかなくなっています。またハリケーンなどの災害や事故等で、施設が停止すると大きな影響が出るようになっています。ではなぜ、新規に製油所を建設しないのでしょうか。当然、いくつかの民間企業がそういう計画を立てたそうです。しかし実現せずに今日に至ります。なぜかというと、あまり知られていないのは、アメリカでは、水に関しては、陸軍が管理しており、製油所は大量の水を使用するため、陸軍からの許可が下りない、というのが現実だそうです。こういったことから、相当な原油高になってから、自国の石油を使うという米国の陰謀がある、などと言われているのかも知れません。世界の原油の確認埋蔵量は、富士山を逆さにした「おちょこ1杯分」にもならない、という話もありますが、原油埋蔵量のコンセンサスは、時代と共にどんどん変わってきています。代替エネルギー開発も徐々にですが進んでいます。そして地球温暖化などの環境問題への危機感が、その後押しをしています。しかし実需以外に投機的なマネーの流入もあり、原油先物の動きは落ち着きがありません。大前研一さんが言うところの「マルチプル経済」ということでしょうか。余談ですが、原油高でガソリンの値段も上がっていますが、高速のスタンドのガソリン価格は毎月固定の単価だそうで、通常は割高なのが、いまは相対的に割安になっているそうです。ちなみに8月は1リットル125円だそうです。もうすぐ8月も終わりですけど。
2005/08/29
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クリードから事業報告書が、パシフィックMから中間事業報告書が届きました。内容は両社ともに景気のいい話しかありません。地価および賃料動向の底打ち、不動産の流動性や取引透明性の高まり、恒常的な運用難等を背景とした不動産投資・運用市場への投資資金流入で、市場&自社預かり資産の拡大、好業績、中期経営計画の前倒し達成、目標の上方修正。足元の株価推移とは全くの正反対の勢いです。クリードは、今後の不動産投資市場について、今後も減損会計の適用等に伴う企業の保有不動産の放出、投資家の運用資産ポートフォリオにおける不動産の基本資産としての位置付け確立等によって、下記のように中長期的に拡大基調にあると考えています。【日本の不動産証券化市場の成長 単位:兆円】 全体私募ファンド等J-REITSPC不動産特定共同事業2003年度11.27.11.61.70.82004年度16.410.32.52.61.02005年度21.713.63.73.21.22006年度26.016.54.63.61.32007年度29.619.05.33.91.42008年度31.420.45.93.71.4パシフィックMは、今後のマーケットの変化として、資本コストの高い外資系ファンドの残高が縮小し、それを国内系ファンドが吸収していくことになる、と見ています。理由は、外資は為替リスクにさらされるので、当然要求リターンは必然的に国内投資家よりも高くなるからであり、水が高きから低きに流れように、外資系から国内系への物件移転が起こると想定され、これがチャンスになると考えています。そして国内系ファンドは拡大を続けるものの、その結果として、今後2~3年のうちにはパフォーマンスに差が出はじめ、ファンド間のM&Aが進む、すなわち、負け組が勝ち組に吸収される、という事態が起こるとも予想しています。また、金利上昇について、本格的に金利の上昇が始まれば、新たなビジネスモデルが必要になる、としながらも、低金利が継続している間に積極的に投資を拡大して、自らの発射台を高くしておくこと、つまり、金利上昇時に耐えられるだけの規模の確保を進める、としています。いずれにせよ、サイバイバルを制するのに必要なのは、今と変わらず、不動産からの賃貸収入(NOI)の追求、つまり、不動産価値の向上に尽きる、としています。他にゼクスからも事業報告書が届いており、(今は全株利確してノーポジですが)こちらもREIT上場予定の「エルシーピー・リート・アドバイザーズ」への出資を行い、不動産投資信託事業に参画したり、米不動産投資ファンド傘下の「東西アセット・マネジメント」や、元ファーストリテイリングCFO森田氏の経営する「プログレッシブ」に出資したりと、この分野への投資を加速させています。昨日の日経でも、ダヴィンチの不動産私募国内最大の1兆円ファンド設立の記事や、レーサムリサーチのコクドの本社ビル買取り基本合意の記事があり、業績拡大の布石は次々と打たれているようです。しばらくはあちこちから資金が流入して市場が拡大し、そして金利上昇などを契機に、徐々に優勝劣敗の構図が明確になっていくのでしょう。世の常ですね。日経不動産マーケット情報:やがてくるREITの優勝劣敗時代
2005/08/28
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教わらなかった会計 経営実践講座前回のおまけ話2です。前回のM&Aを一言でいうと、100億円の損失がある会社を100円で買ったということです。これを新聞発表したのですが、「100億円の赤字の会社を、我が社は100円で買った」という記事が出れば、読者はビックリするでしょうし、これだけでは良く分かりません。実際には、新聞には、「JはEという、Jにとってみれば原料メーカーを数十億円で買収した」というふうに出ました。なぜ数十億円という数字になったのか。ちゃんと根拠はあります。それは、次の二つを足した数字です。初めの100円はともかく、資本投入、すなわち増資した25億円。そして新しい借入金25億円。たしかに借入をしたのはEですが、そこでJはスイスにある日本の子会社銀行に経営指導念書を入れていますから、Jがお金を出しているのと同じだという感覚になります。従って、これを二つ足すと50億円です。だから50億円で100億円の累積損失のある会社を買ったとも考えられます。Y銀行の債権放棄も重要です。もちろん、こういう場合、新聞記者に対し、基本的にはうそは言いません。しかしJの側にも、ほんとうのことを言わない自由はある。だから、100億円の損失が出ている会社ということは、一言もいいませんでした。新聞記者もそこまで見抜けなかった。そのため、Jは数十億円を出してEという会社をY銀行から買収した。それだけが新聞に出ました。これは数年前の話なのでまだ簡単ですが、今は企業のM&Aや資本政策はいろいろなスキームが使用され、新聞発表も、記者自身が正確に理解できていないこともあり、記事を読んでいてもよく分からないことが多いです。そして企業のプレリリースを読むわけですが、これもすべて解読するのは難しく、結局あちこちのネットサイトでの情報を頼りにしてしまいますね。
2005/08/27
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教わらなかった会計 経営実践講座前回のおまけ話です。Eへの増資については、Jの意思でできますが、邦銀のスイスにある子会社銀行からお金を借りることは、ただ「貸してください」「はい、お貸しします」なんて、そんな気前のいいことはしてはくれません。「担保を出しなさい」と日本の子会社銀行はこう言います。そこでどうしたか。担保の方法としては、 1.保証 2.保証予約 3.経営指導念書 4.無保証とあります。スイスにある日本の子会社銀行は、Eの親会社であるJに保証を要求します。でもJは保証はしたくない。できれば保証予約もやりたくない。そこでJは、今後責任を持って、この25億円借りたその範囲においてEの経営を指導することを銀行に約束します、という念書を入れます。これが経営指導念書です。(ちなみにバランスシートの注記というのは、1の「保証」だけでしたが、 いまは、1から3が全部「保証」になります)会社としてはなるべく無保証にしたい。無保証で借りたいと、銀行と折衝・交渉します。今回の場合は、交渉した結果、経営指導念書になりました。これでEは25億円を借りることができました。ここまでは大した話ではありません。M&Aが新聞に出る数日前、金児さんにトップから電話がありました。「金児君、君は日本の銀行をいじめているんじゃないか。 世に言ういじめである」「私はいじめてはおりません」「いや、経営指導念書なんか出して、それで向こうが納得するというのは、 よっぽど金児君がいじめたからだと思う」こうトップに言われました。つまり向こうは本当は嫌だった。銀行としては、保証ないしは保証予約をもらいたかったと。(ちなみに保証予約とは、将来のある時点で、銀行が保証してほしいと、 Jに言えば、その時点でJがEのために保証状を出すということで、 経営指導念書よりも上位にあるというものです)それからM&Aが新聞に出て、その日本の銀行の副頭取Hさんから金児さんにお祝いの電話がかかってきました。そして「これからおたくのトップの方にお祝いの手紙を書きたいが どうでしょうか」と聞いてきたので、「2,3日後に届く手紙よりも、今日新聞に出たのだから、 今すぐトップに電話をかけるほうがよいと思います」と答えました。その時、金児さんはトップに叱られた話をして、「私は、あなたの銀行をいじめていますか」と言ったら、Hさんは、「そんなことはありません。 合意のうえで経営指導念書を出してもらったのですから、 金児さんにいじめられたという気持ちは私は持っていません」と答えました。そして、HさんはすぐにJのトップに電話をしました。そして「おめでとうございます」と言ったら、「どうもありがとう」のお礼の後で、トップに、「あなたは昔からの知り合いだからお尋ねしますが、 何で金児君ごときと折衝して、 経営指導念書でお金を軽々しく25億円も貸したのか」というふうに詰問されてしまいました。要するに、なぜ保証を金児から勝ち取らなかったのか。そんなことで金児に屈服するようでどうする、と。Hさんもトップを尊敬していて親しいので、「金児さんと一生懸命に二人で話し合った結果、 こうなったのですから、それはそれで私どもは結構です」と答えたのですが、それに対してトップは、「とんでもない。おたくの銀行はそんなこと、 そんな甘い経営をやっているから、不良債権が増えちゃったのだ。 そして世間を騒がすような状態になっちゃった。 ちゃんとした経営をやっていない」こう言われてはH副頭取はぐうの音も出ません。それで「叱られた」ということを、今度はHさんが金児さんに全部連絡してきました。「金児さんがトップに叱られた話を聞いておいて良かった。 それで私もこういうふうに叱られたけれども、 金児さんが叱られたというと何か一脈通じるところがある」と。新聞発表から2,3日して、金児さんはトップの部屋へ呼ばれました。そうしたらトップは、「銀行のH副頭取からお祝いの電話がかかってきたので、 とりあえずお礼は言ったけど、おたくの銀行は全くなってない。 金児君ごときにやられて、経営指導念書を出させて、 それで担保を取ったなんていうふうに思っているような 甘っちょろい経営をやっているから不良債権を抱えちゃうんだ。 うち以外のところでいっぱい債権放棄したり、国から援助を受けたり、 そんなことをやるような、そういうことになるというのは、 きちっと経営していないからなんだ、と厳重に注意しておいた」と言うのです。そして「ここにある、C1、C2、C4、C5というのは、 全部世界的な優良会社だ。世界的な優良会社にEは製品を売って、 お金がまだ入ってきていないのは売掛金。 Eのいいところはそこだけ。 ずっと赤字だし、100億円も累積損失があったし、 100億円も借りていたし、士気も衰えているから生産性は上がらない。 そして、売れば赤字になっちゃう。そうなって、もう全然力はないから、 悪いものばかりで、いいものたるや売掛金だけ。 その売掛金は、ここでつくった製品を原材料として買ってくれる 世界的な優良会社にものを売っているのだから、 この売掛金は優良債権だ。ある意味じゃ超優良債権だ。 なぜ、このちゃんとした超優良債権の売掛金があるのに、 それを担保に出せというふうに、あんたは言ってこないの」と。「そういうふうに言っておいたから、承知しておくように。 だから、いずれ近いうちに経営指導念書はお返ししますから、 売掛金を担保としていただきたいというふうに、 H氏が金児君のところに来ると思う。 そうしたら受けてあげるように。 経営指導念書っていうわけのわからない、ふわふわしたものを出して 君も納得しているけど、何で銀行に保証を要求しなさい、 というくらい強く言ってあげないのか」なんて言われてしまいます。金児さんからすれば、無保証をねらって仕事をやっていたのですから、引っくりかえる話です。さらにトップは続けました。「H氏がもし、経営指導念書はお返しします。 25億円の担保として売掛金をくださいと言ったら、 即刻、言われる通り売掛金を担保として差し出し、 そのかわり、この25億円の金利を下げてくださいと言うように」と、トップ命令を出しました。そのほうが大変です。さすがトップは、ただじゃ起きません。そういう経営をしていかなければ、会社というものはアッという間にダメになってしまうのです。トップはしたたかです。
2005/08/26
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教わらなかった会計 経営実践講座前回の続きです。さて、あなたなら、この会社Eを買収しますか?買収するなら、いくらで買収しますか?実際には、J社はお金を出して買いました。1ドルで。当時の100円で買いました。さて、1ドルで買うと、JからY銀行へ1ドル行きます。ある日の午前10時に、1ドルをJがY銀行へ支払います。そうすると、EはJの100%子会社になります。それから10時1分に、どういう行動を取るかというと、JがEへ25億円を増資します。これは、今までのEの資本金はともかくとして、25億円がEの中へ入るということです。そうすると、Eのバランスシートでは、資本の部に現金25億円が入ります。そして、25億円じゃとても間に合わないということで、あと25億円何とかしようと、考えます。そして10時2分に、邦銀のスイスにある子会社銀行から、25億円をEが借ります。こうして、バランスシートには、25億円、また現金が入ってきます。これで、Eの中の現金は、25億円+25億円の50億円になります。次に10時3分に、どうするかというと、Eがこの50億円をY銀行に返済します。そうすると、Eの中の借入金は、Y銀行からの50億円と、邦銀の子会社から借りた25億円が残ります。そして10時4分に、何が起こったかというと、Y銀行は、Eに対して貸しているお金50億円を債権放棄しました。この瞬間、Eの借入金50億円は消えます。(Y銀行のP/Lには債権放棄損50億円が計上されます。 Eの借入金は50億円あったものがパーとなり、債務免除益になります)そうすると残ったものは何かというと、親会社Jから入ってきた資本金25億円と、邦銀の子会社からの借入金25億円、この2つです。(現・預金は、買収前のことを考えなければゼロです)この時点で考えると、Y銀行はE社の全株式を売って、1ドルの入金を得ました。それから、50億円の借入金を返済してもらい、残り50億円を債権放棄しました。この結果、Y銀行はEに対しての経営責任はなくなりました。J社はというと、バランスシートの左側に子会社株式1ドル(100円)、子会社への投資(増資分)25億円、というふうに載っています。さて10時5分になった、この時点から、経営についての責任がどこにあるかと言えば、これはもう当然Eです。もちろん元をだどるとJ社です。実際には、こうしたことを1年くらい前から煮詰めて、そしてこういうスキームで契約をしました。しかし実際はこの時点、10時5分から、Jの大変な苦しみが始まります。それが「アフターM&A」です。M&Aは外部成長ですが、アフターM&Aは内部成長です。それを達成するためには、大変な苦労が必要になります。資本金というのは、当分返す必要はありません。しかし、借入金25億円は返していけなければなりません。では、このE社はどうしたらいいか。まず何よりも、ほんとうに会社を良くするために、超合理化をしていけなければなりません。Jの意向によってはEの社長が交代することもあり得るし、それから人員を削減することも必要です。そういうことをすると同時に、生産性を向上させて、販売力を強化して、この会社を黒字に持っていく努力をします。もちろん、まだこの段階では、大赤字は消えません。累積の赤字は50億円そのままで、借入金が25億円。資本金が25億円ありますが、資本金に見合う財産なんて何もありません。お金はみんなY銀行に返しましたから。実際、初年度から徹底的に合理化を始め、初めの年は赤字。次の年も赤字でしたが、その次から黒字になり、その後はどんどん黒字になっていきました。この黒字から借入金をどんどん返していきました。「アフター」こそM&Aの最大の課題です。アフターM&Aは、M&A実施後の経営問題で、M&A後、部門間や取引先との調整がうまく行かなかったり、労務間の問題が起こったりして、当初予想した効果が上がらないケースは多いです。成功させるためには、M&Aの折衝中から、その後のこのを入念に検討し、実行に移していくことが必要です。M&Aは手段であって、目的・ゴールではないのです。
2005/08/25
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教わらなかった会計 経営実践講座元信越化学工業CFOの金児昭さんの書籍です。企業価値を創出する戦略的CFO ”テキサスの真昼の決闘”シンテック社買収実際に信越化学であった様々な実話を例に出して、経営を実践するにあたっての会計の考え方を紹介されています。会計学は人間を幸せにするためにある。経営に制度会計(財務会計)も経営会計(管理会計)もない、というのが、金児さんの基本的な考えです。仕訳をする簿記、法律を遵守する制度会計、利益を志向する経営会計、財産を保全する内部監査、資金を調達する経理・財務など、従来の会計学をすべて包括する「新総合会計学」が必要だと。この書籍の中で、信越化学であったM&Aの話があります。「あなたなら、どういう意思決定をしますか?」J社に、スイスにあるY銀行から、ある話が持ち込まれました。「スイスに累積損失1億ドル(当時で約100億円)の会社Eがある。 その会社に我々は1億ドルのお金を貸している。 そして、我々はその会社の株を100%持っている」と切り出し、そして、「ひとつ、この会社を買ってもらえないでしょうか?」と提案してきました。実はこのEは、Jが製品を作るにあたってどうしても必要な、大事な原材料を製造しています。大赤字で、Y銀行が100億円貸し付けています。そしてYの100%子会社。そして、C1、C2、C3、C4、C5、こういう会社にものを売っています。このC3というのはJのことで、つまり、JはEから原材料を買っています。さて、Jとしてはどうしたいかと言うと、E社を買いたい気持ちより先に、100億円も累積の赤字(損失)があり、しかも借金が100億円もあります。そんな会社を簡単に買えるかな、と考えるでしょう。しかも原材料はEの他の会社からも複数購買しています。しかし、安定的に原材料が入る保証はありません。だから、もともと取引先の1社に入っているわけで、こういう会社を買収してJの100%子会社にできれば、第三者から買っているものも、今度は子会社から買うことになります。しかも、EはJの製品のライバル会社にも製品を売っています。(C1、C2、C4、C5にも同じものを売っているので、 Jと同じ様な製品を作っていると考えます)そう考えると、できればこのE社を買いたいな、と思います。しかし、累損100億円と借入金100億円があります。普通パッ見ただけではマイナスです。「お金をくれれば買ってあげてもいい」という状態ですが、Y銀行は「ちゃんと買ってほしい」と言っています。さて、あなたなら、この会社Eを買収しますか?買収するなら、どういう条件でいくらで買収しますか?書籍を読めば実際どうしたかは書いていますが、それは次回に。
2005/08/23
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昨日は「人生を謳歌する会」の勉強会&懇親会に出席してきました。私は今回で2回目の参加になります。遠く遠方は、大阪、京都、広島からも参加者がおり、参加競争率も激しくなってきています。今回のテーマは、 ・シクリカルバリュー投資 ・強い投資家の共通点、投資哲学etcでした。シクリカルについては、PERの注意点であり、逆にこれを逆手にとった、シリコンサイクル活用など具体的な投資手法の話です。私は、澤上さんが、ITがもてはやされていたころ、叩き売られていた鉄鋼や造船、海運といった業種の企業を仕込んでいたことを思い出しました。大きなサイクルに目をつければ、大きなリターンの可能性が眠っています。強い投資家の共通点は、なるほどと改めて感心した点が多かったです。あとヘッジに対してもう少し真剣に考えて行動に移そうと思いました。金持ち父さんの最新刊「金持ち父さんのパワー投資術」にも、『保険をかけないで投資するのはアマチュアだ。 プロは必ず保険をかける。 プロの投資家はカバーされているが、アマチュアの投資家は裸だ』という趣旨の話があったと思います。また講義の中で出てきた、「フリーランチ投資家になろう!」は以前日記で紹介した書籍です。 参考:フリーランチポートフォリオ日本株と最も相性がいいのは外国債券だと紹介しています。だた講義の中で1点、気になったのは、「強い投資家に共通していた点」の1番目の、 1.「儲けたい」と心から願っているという点です。確かに、損しても構わない、なんて思ってやれば、いい結果は残せないでしょう。強い意志を持つことは必要だと思います。ただ説明では、「儲ける」ということに執着する、そうでなければ向上心が続かない、というようなことが言われました。つまり、勉強のためや、企業を応援するため、といった動機・目的はダメだと。セミナーなどの講師でも、これを一番最初に話す人もいるそうです。「儲ける」「金を稼ぐ」という点だけを取れば、そうなのかも知れませんが、私はちょっと違和感を覚えました。「儲けたい」という気持ちは大切だと思います。当然、他の投資家の方同様、私も持っています。しかし、より大切なのは「なぜ儲けたいのか?」ではないでしょうか?つまり、「儲けて、そして、どうするの? どうしたいの?」ということです。簡単に言ってしまえば、「金儲け」が目的なのか、それとも「手段」なのか、ということです。(私は仕事柄、ここに拘ります。「目的とねらい」 中身はどうでもいいから、形だけでも郵政民営化をするんだ! というのとダブっていますね。 郵政民営化は手段のはずですが、小泉さんによって目的にされています。 そして選挙の手段に使われています。 では本当の目的は?というと・・・人によって思惑が違うのでしょうね)自分の人生において、幸せの定義が「金儲け」であれば、問題ないと思います。楽しければそれでいいじゃん、というのもアリだと思います。あの世にお金を持っていくことはできませんが、それで幸せを感じることができれば、死ぬ瞬間に、あ~、いい人生だった、と思えるのであれば、それは素晴らしいことだと思います。しかし、私はそうではありません。私にとって「投資」は手段であって、目的ではありません。目的は別にあります。私の幸せの定義は「金儲け」ではありません。なので「儲けさえすればよい」という発想は持っていません。これを忘れて、ただただ「儲けたい」と考えるようになると、手段の目的化が始まります。そして気がつけば、こんなはずではなかったのに、といったことにも成りかねません。人生において、一番大事な資産「時間」を投資しているのですから、目的を見失わないように気をつけたいです。そして、その上で、目一杯たくさん儲けるぞ!です。それは兎も角として、懇親会では本当にいろんな話がありました。選挙の話が面白く、先日の郵政民営化否決・解散決定で株は戻しましたが、法案可決でも戻したのではないか、そしていま株が上げているのはこういう理由で、9月11日、選挙の結果はどうであろうと、株はこうなるんじゃないのか、という話もありました。他には、売買手法の話など、銘柄選択はあまり関係がなく、分割購入や適正なポジション・サイズなどの重要性の話がありました。「魔術師たちの心理学」にも書いていますね。あと、投資に「スリル」や「面白さ」を求めてはいけない、という話で、日経225先物で数千万も勝ち続けている投資家は、「たまには個別株もやりたいよ~」とボヤくそうです。儲けることはつまらないもの、勝ちパターンや自己ルールをひたすら守るだけ、「面白さ」を求めると、それは既に投資の見返りを受け取っているので、金銭的な見返りは受け取れない、他にも「祈りだしたら終わり」などたくさんの話がありました。今回の勉強会&懇親会も、さまざまな話を聞かせて頂き、大変有意義で、色々な気づきを与えてもらいました。また次回も何とか時間をやりくりして参加したいと思います。最後に余談で、有名な話。お昼時、釣りをしている若者がいました。そこへ若い営業マンが通りかかりました。営業マン「こんな昼間から釣りなんてしていていいのかい?」釣り人 「君こそ、なぜそんなに働くの?」営業マン「成績を上げて、出世するためさ」釣り人 「どうして出世したいの?」営業マン「たくさん稼ぎたいからさ」釣り人 「たくさん稼いでどうするの?」営業マン「・・・のんびり釣りでもするかな・・・」
2005/08/21
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HPやブログなどで、ものの考え方や個別企業分析などを紹介をすると、頭の中にあるものを形にするという作業で、手間と時間はかかりますが、自分の考えを整理するという意味で、非常に有益です。しかし、こういったアウトプットをするためには、インプットが必要になります。何事も、良いアウトプットを出すためには、良いインプットが常に必要です。書くことでも、話すことでも、仕事でも、アウトプットがインプットが上回り続けると、アウトプットはどんどんプアーになっていきます。企業も人と同じで、設備投資や社員教育、業務提携やM&Aなど、先行投資というインプットがあって、競争力のある製品やサービスというアウトプットを社会に提供することができます。そして売上というインプットを得て、利益配分というアウトプットを出すことができます。私はと言うと、最近インプットが少なくなってしまい、過去の資産で食いつないでいる傾向が出てきているので、日記も内容がお粗末になってしまっています。仕事ばかりしていると、あんなネタがあるな、こんなネタが面白いかも、と思い浮かぶこともあるのですが、実際に書こうとすると、実は何も分かっていない、ということを思い知らされます。本来はそこから勉強するのですが、今はその時間がないというのが一番の課題です。ということで当面日記はボツボツ書くとして、インプットを優先させようと思います。楽天とイートレの各証券会社が手数料値下げを発表していました。・楽天証券とイー・トレード証券、株式の委託手数料下げ・イー・トレード証券:株式委託手数料の引き下げについて雑感ですが、昨日十分安いと思い、ダヴィンチを買い増しましたが、最近信用を振り回す投資家が増えて、業績好調の銘柄が下げた時には買い残が積み上がり、貸借倍率が大きくなるケースがあります。例えばアセットMは70倍を超えています。(インベスコ投資顧問はポジションを落としているようですが)短期で売り抜けようとしているだけでしょうから、私は安く買えないし、戻りも鈍いし、なんだかな~という感じです。まあ、時間が解決する問題でしょうけど。
2005/08/18
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@IT:三次元ブラウザ発表、NTTソフトウェアはグーグルに続くかNTTソフトウェアが、Webサイトのページや画像をアイコンにして三次元で表示することができる新しいWebブラウザシステム「SpaceBrowser」を10月に発売すると発表しました。通常のWebブラウザと比較して、大量のWebサイトを一覧でき、情報検索が容易になるのが特徴だそうです。これを使えば、三次元空間上に複数のWebサイトを同時に表示でき、三次元空間内にXYZの3軸を設定し、表示するアイコンの属性に応じて、Webページやアイコンを配置することなども可能とのこと。 サイバーなイメージですね~これが3D立体でバーチャル表示されればSFの世界です。
2005/08/17
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8月に入って大きく動いた新興市場ですが、先月の「不動産流動化関連銘柄の時価総額比較2」に引き続き、前回の10社に2社(赤字)加え、不動産流動化関連銘柄として下記12社を比較。 企業名(市場-銘柄コード:決算月)1.アセット・マネジャーズ(HC-2337:2月)2.セキュアード・キャピタル・ジャパン(M-2392:12月)3.ダヴィンチ・アドバイザーズ(HC-4314:12月)4.ケネディクス(東証1部-4321:12月)5.フィンテック グローバル(M-8789:9月)6.アーバンコーポレイション(東証1部-8868:3月)7.クリード(東証1部-8888:5月)8.レーサムリサーチ(JASDAQ-8890:8月)9.パシフィックマネジメント(東証1部-8902:11月)10.リサ・パートナーズ(M-8924:12月)11.レイコフ(HC:8941:8月)12.シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ(M-8942:3月)連結予想(単位:百万円)企 業時価総額売上高経常利益最終利益増益率PERアーバン186,82772,50016,00010,500+62.7%17.8SIA132,50023,030 5,680 3,252 +5.9%40.7アセット118,13312,600 7,000 3,800+58.5%31.1ダヴィンチ114,016 7,104 5,018 3,172+83.4%35.9パシフィック 93,24424,188 8,958 4,412+159.4%21.1レーサム 93,08439,280 8,224 4,756+76.1%19.6フィンテック 92,522 1,952 1,172 654+85.8%141.5ケネディクス 82,71912,300 6,800 4,000+144.9%20.7クリード 64,57717,000 5,000 3,200+50.0%20.2リサ 39,408 9,083 1,956 1,105+76.0%35.7セキュアード 31,277 3,960 1,785 1,000+52.2%31.3レイコフ 19,925 3,279 473 283+59.0%70.4 時価総額:Yahooファイナンスの数字(8/15終値)を使用 予想PER:時価総額/予想最終利益で算出 増益率:最終利益の前年対比 決算月が違うので、四半期決算の出ている企業については、 計画進捗率から単純再計算し、通期業績予想より高ければその値を使用。時価総額の順位は、パシフィックとレーサムが入れ替わりました。パシフィックとレーサムの2社が、時価総額1000億円を割れました。アーバンが今日の業績予想修正で、予想当期純利益を100億円の大台にのせてきました。また、予想PERが20倍を下回っているのは、アーバンとレーサムになりました。前回(7/15時点)と比較して、調整相場があったため、時価総額を減少させた企業が多かった中、ダヴィンチとクリードが小幅ながら時価総額を増加させました。増加率が一番高かったのは、5.8%増のクリード、一番低かったのは、14.2%減のアセット、2番目は13.7%減のレーサム、3番目は9.8%減のパシフィックでした。アーバンとダヴィンチが今日の引け後に業績修正を発表しているので、株価に完全に織り込まれていないでしょう。(内容は幸せな投資家さんが詳細に紹介されています。)J-REITは全面安のようですが、不動産流動化関連銘柄、まだ乱高下の余地は残っているでしょうか。
2005/08/15
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投下資本利益率:Return on Invested Capital。事業に対して投下した資本から生まれる利益の比率。どれだけ効率的に利益を上げているか。投下資本利益率(ROIC)は、みなし税引き後利益÷投下資本、[営業利益×(1-税率)/(株主資本+有利子負債)]で算出。税率は面倒なので一律42%とします。保有銘柄の中から適当にピックアップした企業のROICを見てみます。(直近の本決算の数値を使用)投下資本利益率(ROIC)前期実績前々期実績フージャースコーポレーション(不動産)11.04%10.73%日本エスリード(不動産) 8.15% 7.25%アセット・マネジャーズ(サービス) 7.30%10.05%ダヴィンチ・アドバイザーズ(サービス) 7.27% 7.43%日産自動車(輸送機) 7.40% 8.82%トヨタ自動車(輸送機) 3.99% 4.45%エイジス(サービス)12.82%13.25%JFEホールディングス(鉄鋼) 8.12% 4.12%武田薬品工業(医薬品) 8.05% 8.73%三菱商事(商社)※ 7.48% 5.64%信越化学工業(化学) 6.23% 4.96%KDDI(通信) 6.14% 5.61%日東工器(機械) 6.01% 4.68%ダイセキ(サービス) 5.60% 5.48%小松ウオール工業(その他製品) 4.81% 4.73%ニチダイ(機械) 4.12% 3.17%カゴメ(食品) 4.07% 3.08%関西電力(電力) 3.16% 2.66%タカセ(陸運) 2.54% 2.30%日本風力開発(卸売) 1.62% 1.36%イズミヤ(小売) 1.05% 1.22%※三菱商事は収益構造が特異なので、営業利益の変わりに基礎収益を使用 参考:総合商社設備投資などで債務が多い企業は、ROICが低くなる傾向があります。固定比率が高い企業は、それに見合うだけの収益力を持たないと、当然ROICは低くなるからです。反対に人件費が主なコストという費用構造を持つ企業などは、バランスシートが軽いため、ROICを高くすることが比較的容易ですが、その分参入障壁が低いため、差別化をしないと収益力を維持できません。ROICは、利益の幅×回転率から成ります。利益の幅とは営業利益率(本業の儲け率)、回転率とは資産の回転率を意味します。他社に比べ高い営業利益率を確保し、いかに効率的に保有資産を活用しているか、これがROICに差となって表れます。ROICが高い企業とは、利益の幅×回転率が高い企業という事です。不動産デベロッパーは、有利子負債が多く、株主資本比率が低いですが、フージャースを見てみると、ROICは11%を超えています。これは営業利益率が13.8%と極端に高い数値ではないものの、投下資本回転率が190%を超えており、高ROICになっています。対してROICが8.15%の日本エスリードは、営業利益率が15.7%とフージャースより高いものの、投下資本回転率が123%と劣っているため、ROICに差が出ています。(この辺りはokenzumoさんが比較分析されています)不動産流動化銘柄は、営業利益率は高いものの、投下資本回転率が低い傾向があります。また最近は預り資産を拡大させるため、物件取得などの先行投資で投下資本が急増しているため、ROICが低下していると思われます。自動車メーカーを見てみると、トヨタよりも日産の方がROICが高いです。これは営業利益率においても、投下資本回転率においても、日産の方が上回っているからです。この中で一番ROICが高いエイジスは、店舗向け棚卸代行業の企業ですが、営業利益率が10%であるものの、バランスシートが小さいため、投下資本回転率が300%を超えており、これが高ROICにつながっています。一方、カゴメは投下資本回転率は200%を超えていますが、営業利益率が4.7%と低いため、ROICは高くなっていません。(ただ営業利益率は3.0%→4.7%と改善しています)ROICが大きく上昇したJFE-HDは、営業利益率が10.3%→16.7%、投下資本回転率が88.2%→116.1%と共に改善したためです。こういった具合に分解して見てみると、どこに強みや課題があるのか、分かりやすいと思います。しかしより大切な事は、一時的に高ROICを達成することよりも、高ROICを長期間維持できるかどうかです。少ない投資で事業を拡大できたり、競合が少ないというような事業環境を維持できるか。このような企業を探すには数字だけを見ても分かりません。やはりビジネスモデルに着目する必要があります。コカ・コーラやディズニーのビジネスモデルなどは、こういった企業に該当するんでしょうね。そして、このROICからWACC(Weight Average Cost of Capital=加重平均資本コスト)を差し引いた「差」が重要になります。企業が、有利子負債や株式によって調達した資本のコスト(WACC)を上回る事業の利回り(ROIC)を達成できなければ、当然、企業価値は減衰します。(理論的な企業価値は、「その企業が生み出すであろう 将来キャッシュフローの割引現在価値の総和」です。 ここにPERやPBRといった単年度指標の概念は存在しません。 長期投資における企業価値(1))当たり前ですが、企業のステークホルダーは誰でも、その企業のROIC以上に稼ぐことはできません。儲けるためには、「自分の資金を、どこに、どれくらいの期間、置いておくか」が重要で、その置くべき場所は、「リスクに対するROICの最も高いところ(証券以外も含む)」というのが答えとなります。(少なくとも、長期における投資理論では。 最近、脳みそが沸騰しているので、誤りがあるかもしれません・・・)
2005/08/13
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日東工器の月次販売実績や、タカセの決算内容を見ていると、「機械工具」が好調なようなので、ちょっと調べてみました。(決算短信がなかったので、有価証券報告書にて)京都機械工具(5966)-大証2部主として「作業工具製造販売」「作業工具販売」「DIY・日用雑貨販売」「その他」の4部門に関係する事業を手がけ、『ネプロス』というブランドを持っています。NEPROS-バイクや鈴鹿8耐が好きな方は知っているブランドだと思います。一定のファンは常におり、囲い込みに積極的に取り組んでいます。コミュニケーションツールとして「KTC FAX NEWS」「Eメールマガジン」、メカニック向けWebサイト「e-mechanic(イー・メカニック)」、KTCものづくり技術館を活用した「各種研修会」、エンドユーザー向けの「KTCファンクラブ通信」など。<前期決算>売上高は4.3%増、営業利益は黒転、経常利益は558.9%増、最終利益は黒転。前々期が悪すぎたのと、営業外収益で有価証券売却益を、特別利益で固定資産売却益をそれぞれ大きく計上したりしているので、単純比較はあまり意味がないかもしれません。加工方法の改善等による製品のコストダウンや諸経費の節減で、営業利益は利益率改善を伴って回復しました。売上内訳は、工具部門が6.4%増、非工具部門が0.4%減でした。財務の傾向として、投資有価証券を売却(約1/3)して、設備投資と有利子負債の返済(約11%減少)に回しています。ただ売上債権回転期間、棚卸資産回転期間は若干の悪化が見られました。配当は、前々期は純損失でしたが4円配当。前期は6円配当で、配当性向は44.5%でした。今期予想は、売上高7.1%増、経常利益29.6%増、当期純利益は減損会計適用で赤転という計画内容。<8月2日の第1四半期決算>前年同期比で増収でしたが、当期純利益のみ、計画通り固定資産の減損会計適用を行ったので減益になりました。営業利益はさらに利益率が向上し、105.7%増でした。進捗率は、中間期に対して、売上51.4%、経常69.0%、通期に対して、売上24.4%、、経常21.2%です。財務は、有利子負債圧縮を継続しています。土地は減損会計適用で大きく減少(約43%減少)し、固定比率も大幅に低下しました。<バリエーション>397円 時価総額5,652百万円予想EPSは赤字なのでありません。PBR 0.68倍(BPS:579.93円)配当利回り 1.51倍顧客密着の開発・販売にシフトしており、業績は回復傾向が続いています。問題は下期偏重の業績予想どおりいくかどうかですね。株価は昨年末あたりから上昇傾向が続いており、約30%上昇しています。PBRは低いですが、後どれくらい減損適用で株主資本が減少するのかを見極める必要がありそうです。(決算短信に記載されていたのかな)会社計画(売上高)を信じて、利益率を昨年と同様とすると、減損適用をしない場合の今期の当期純利益は268百万円。PERでみると21.1倍。実際の利益率がどのくらい上昇するか次第ですね。(本来は限界利益率とか考えて、予想する必要があります)あとHPが完全にコンシューマー向けになっているので、IR情報は貧弱です。(短信すらありませんから)問い合わせてみて、どういう対応か確認してみたいですね。時間があれば・・・今日、こんな記事がありました。アフラック、「来店型」販売拠点を400店に倍増消費者が店頭で保険加入を申し込む「来店型店舗」は、保険販売代理のアドバンスクリエイトも「売りに行く保険から買いにきてもらう保険へ」で展開しています。従来の保険会社の訪問営業だけでは、難しくなっているのでしょう。
2005/08/12
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近くの西友が少し前から(食料品売り場のみ)24時間営業になりました。以前は9時~23時の営業でした。通常は便利になった、ということなのでしょうが、私事でいうと、大変使い勝手が悪くなりました。というのも、以前は22時30分から、安売りがありました。ちょっと早く帰れる時は、これを買っていたのですが、24時間営業になってから、安売りにお目にかかれません。困ったものです。早く以前の9時~23時の営業に戻すか、半額セールをもっとやってほしいものです。とまあ、こういうことは消費者の視点からの考えですが、株主から見ると、24時間になって、収益が増加しているのかが一番重要になります。それほど儲かっているようにも思えないのですが、実際のところどうなんでしょう。もし以前の9時~23時の営業に戻れば、それは収益改善に繋がらなかったということでしょうか。連日、日経平均は大幅高。今日の外国証券寄付前成行注文は、5830万株の買越って、すごいですね。
2005/08/11
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いま企業では、部分最適から全体最適を目指した動きが活発になっています。一企業内だけではなく、グループ企業や取引先をも巻き込んだ、大きなスコープでの取り組みも多いです。私のいるIT業界でも、例えばERPやSCMなど、全体最適を狙った情報化投資の案件が多いです。他にはロジスティクス業界などでも盛んでしょうか。局地で見れば、最適のように見えても、大局的に見れば、最適にはなっていないことがあるということです。・嘉彦エッセイ『部分不適 全体最適』・グループ経営とグループ最適化戦略現場の人間は自分の守備範囲でものを考えるので、どうしても部分最適の発想になります。また、全体最適の考え方をすると、自分の仕事が増えたり、やりにくくなったり、面倒なことが増えたりすることがあります。なので、自分可愛さに、反対する傾向があるようです。(昨日の話じゃないですが)身近な話でも、クーラーなど冷房設備で、中を冷やして外を熱くするというマヌケなことをやっています。カーデガンなどを羽織って仕事をしている女性もいます。挙句に原発反対などということまで言われては、矛盾を通り越して、呆れてしまいます。(本気で原発を無くそうと思うのであれば、 なにが原発を必要たらしめているのかを考え、 まず自分のできることから始めないと話になりません。 自分は変わりたくないから、周りに変わってくれと 要求するだけでは何も変わりません)投資でも、同じことが言えるのかもしれません。自分だけが儲かればいい。他人は損しても関係がない、他人の損が自分の利益だ。・・・ゼロサムまたはマイナスサムの考え方です。誰が言っていたのか忘れましたが、「他の人の成功が、自分の成功を制限するほど世界は狭くありません。 宇宙のように広いものです。」という言葉があります。心の世界には、「自分が出したものは自分に返って来る」という法則もあります。他の人の成功や幸福に対して妬んだり、幸福にならないことを望むということは、自分の幸福に制限を加え、自分の不幸を招くことにもなりかねません。他人の成功は自分の成功であり、他人の幸福は自分の幸福です。また、一般的なポートフォリオの考え方ですが、個別株での収益とリスクのバランスばかりを追求するのではなく、資産全体での収益とリスクを考える必要があります。というか、人生設計の中において、資産運用というものを考えるということです。しかし世の中は、単純にはできていません。ものごとが進展・発展するメカニズムも単純ではありません。部分といっても、全体に影響を及ぼす重要なものだけでなく、ほとんど全体に影響しない部分もあります。従って全体を知らなくても、その部分のことしか考えなくても、当該の重要な部分を改善していくという考え方があります。部分を改善することにより、全体に波及させる。また余裕がないので、当面の力をある部分に絞り込んで、それを改善し、全体に波及させる。現実を動かすダイナミズムには、こういった側面もあります。ただ、あまり近視眼的になりすぎると、コストばかりがかかる事にも成りかねません。コストとは何も金銭的なものばかりではありませんが。全体最適に至る道筋も様々であり、ものごとを進化させるためには、どこにポイントを絞ればよいか、どこから着手すればよいのか、このようなことを考える必要もあるのかな~、と思う今日この頃です。おまけ:EVA(経済付加価値)とMVA(市場付加価値)「従来の投資収益率という部分最適指標から、 全体最適指標として意思決定のあり方を変えたのがEVAである」今日の外国証券寄付前成行注文は3210万株の大幅買越、日経平均も1万2000円を回復。このような激しい動きを、月曜日の時点で予想できた方はあまりいなかったのではないでしょうか。直近の安値が頭に残っていると今はちょっと買いにくいですが、優秀な投資家さんは買っているのでしょうか。こういう時が「押し目待ちに、押し目なし」となるのかもしれませんね。でもやっぱり私は傍観しているだけです。
2005/08/10
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昨日、郵政解散が決まりましたが、ふと思ったことがあります。反対票を投じた国会議員は、何を判断基準にしたのでしょうか。支持基盤の意向で動いたのでしょうか。国家100年の計、と言いますが、反対した議員は本当に将来の日本を考えて判断したのでしょうか。政治家の仕事は、選挙区や支持団体などに利益誘導することだ、と勘違いしていないでしょうか。情報システム構築という私の仕事でも、各関係部門から推進メンバーが集まり、プロジェクトを進めていきますが、部署間の利害調整で苦労することがあります。自分の役割は、プロジェクトに自部門の意見を反映させることだ、(つまり、自部門に有利なようにプロジェクトの内容を決めることだ)と思い込んでいる推進メンバーがいます。「この仕様じゃ負担が増えるからダメだ」「こういう機能が必要だ」「それはうちでやる作業じゃない」これは大きな勘違いです。推進メンバーの役割とは、プロジェクトの目的と目標を共有し、自部門にそれを浸透させることです。そしてプロジェクトで決まったものを、いかに自部門にスムーズに導入するか。政治で言うと、今の、そしてこれからの日本にはこれが必要なんだ、だから一時的に不利益になるように見えても、長い目で見たら、全員が皆、よりハッピーになるんだ、ということを訴えて、地元の理解を得るのが仕事です。とても大変で、そして重要な役割です。決して、地元の意見を吸い上げることではないのです。でもそういうことを分かっている人は極めて少ないです。(国会議員もそういうことは分かってはいるでしょうが、 再選できるか、支持基盤を失わないか、 といったことに囚われすぎているのでしょうね。 何が大切かの優先順位をつけられないでいるのかも知れません)しかし今日は日経平均も新興市場も上げましたね。昨日の外国証券寄付前成行注文は170万株の買越、今日も750万株買越の買越。外国人は売ってはないようですが、軟調な展開になりがちなこの季節をうまく乗り切りたいですね。
2005/08/09
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今日はちょっと家を出る時間が遅れて、満員電車に乗り合わせてしまいました。夏休みで人が減るかと期待しましたが、そうでもありませんでした。私はここ数年、夏期休暇というものを取った事はなく、人が少なくなる朝の通勤だけが楽しみなのに。暑い・・・車内で、イーオンの秋の講習の広告がありました。秋ですか。今は夏真っ盛りですが、もうすぐ秋。そして冬。この時期、企業は冬や春ものの企画を進めているんでしょうね。当り前の話ですが、季節に移り変わりがあるように、今の状況、環境というものは、どんどん変化していきます。株式投資も同じで、相場全体でも個別企業でも、良かったり悪かったり、長期/短期で様々なサイクルがあります。今日は郵政民営化法案が否決されましたが、今を見るだけではなく、その先も見る必要があります。買いやすいところまで株価が下がってきた銘柄も多いでしょう。狙っていた銘柄に注文を入れている投資家も多いと思います。私も今日は寄りでアセットMがヒットしていました。ちょっと思ったのが、ここ最近の急落での対応は、「撤退」や「買い(増し)」「静観」など人ぞれぞれでしょうが、フルインベストメントでCPを持ち合わせていない投資家は、「買い(増し)」という選択肢が取れません。(信用では追証が発生していれば、それどころではないでしょうが)これは非常に不利なんだろうな~ということです。例えるなら、ジャンケンで、グーを使わずに勝負しなさい、と言われているようなものではないでしょうか。(相手は誰だ?という話はおいておいて)やはり選択肢は多い方がいいのでしょうね。その代わり、選択肢が多くなる、ということは、捨てるものも多くなる、ということですが。選択肢の拡大は、捨てるものの拡大です。これは採用しない、捨てるという発想を持たないと流されてしまうからです。判断できるものは迷わないでしょうが、決断を要求されるものは、自分の哲学やスタンス、信念や信条というものが、問われるのだと思います。今日の郵政民営化法案に反対票を投じた自民党議員も、自分の信念を貫いたということなんでしょうか。(だったら最初から自民党なんかに入っていなけりゃいいじゃない、 とは皆が思うことでしょうけど)「自民党をブッ壊す」といって総裁に就任した小泉さんも、自分の信念を貫いて衆院解散を決断したのでしょう。(共産党でも政権を担わない限り、自民党でも民主党でも大差はない、 と思ってしまうのは私だけでしょうか。)ウダウダと書きましたが、結局言いたいことは、休暇が取りたい・・・1週間とか言わないからさ。このままじゃ、曜日の感覚が無くなっていくのさ。
2005/08/08
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ワンストップショッピングとは、一つの店で必要な商品をすべて購入すること。スーパーであれば、肉、野菜、あるいは洗剤などの日用品を、一つの店で購入することができます。一方、これらを肉屋、八百屋などで個別に購入すると、いくつもの店に出向かなければなりません。特に店や商品にこだわりがないのであれば、ワンストップショッピングの利点は明らかでしょう。なので特にコンシューマー向け店舗は「品揃え」に気を使います。ではコンピュータシステムで、ワンストップソリューションがよいのかどうか、という問題があります。ワンストップソリューションとは、コンサルティング、ソフト開発、運用、ハード購入などのサービスが、一つの企業で間に合うことです。ワンストップソリューションを自社の利点として、強調している企業も多いです。またワンストップソリューションには、経営面やシステム面で、何の問題を解決するかの目標設定としての意味合いもあります。「納期短縮のソリューション」「連結日次決算のソリューション」という類のものです。ここでワンストップソリューションについて、ポジティブ君とネガティブ君の2人が議論しています。ちょっと話を聞いてみましょう。ポジティブ君(以下ポジ):「ワンストップソリューション」実に良い響きをもった言葉だ。何かかっこいいよね。ネガティブ君(以下ネガ):バカじゃないの。そういう流行ものに惑わされと、泣きを見ることになるよ。ポジ:何を言っているんだい。総合力があるITベンダー企業だから提供できるサービスだよ。大手だったら安心だ。ネガ:安心?大手SI企業は、業種別や技術別に専門の組織を設置していて、ユーザー企業のために部門を越えてチームを組むなんてことはめったにないよ。同じ社内の他部門よりも、下請け企業の方が扱いやすいし、縦割りの仕組みの中で、多企業連合ができ上がるだけ。結局、ユーザー企業が個別に外注を利用する従来の仕組みとたいして変わらないよ。ポジ:契約管理部門からしたら、契約を1本化できて予算も見えやすいし、情報システム部門からしたら、トラブルが起きた時、「自分で原因を切り分けて、原因になっていると思われるベンダー窓口にそれぞれ連絡する」必要がない。「ワンストップ」はユーザー企業から見て、「一括発注」「一括管理」できる都合のよい形態だよ。それに「餅は餅屋に任せる」ように、素人が自前でやるより、専門家に任せるほうがいいに決まってるだろ。下手に介入すると「みずほ銀行のシステムダウン」の再現もありえるよ。ネガ:もちろん任せたほうが楽になるというメリットはあるだろうけど、最後の責任はその企業の社員が持つのが当然だよ。ポジ:それでも動作保証やサポートの一本化は大きなメリットだよ。オープンシステムでは、製品間の連携はユーザー企業の自己責任だし、そのリスクをユーザー企業が抱える覚悟(技術力と労力)が必要になるけど「ワンストップ」はそれらを軽減してくれるからね。特にネットワークを含む全体構成が複雑になり、その中に導入時期の異なるシステムが多数あるような状況では、故障対処や各システムの更新時の検証に膨大な労務費用が掛かるしね。ネガ:ハードウェアの開発・製造からコンサルティング、ソフトウェア開発、システム運用、維持管理まで、情報システムに関することのすべてを、外部のITベンダーに「ワンストップ」で委託しようとすれば、委託先に情報システムの独占を許すことになるじゃないか。そうなったら、情報システムに掛かるコストはユーザーのコントロールから外れて、徐々に大きくなっていくに決まってし、ITベンダーに囲い込まれるだけだよ。ポジ:情報システムを本業としない企業や行政機関において、人材のキャリア形成と人事管理、良い人材を本業へ振り向ける必要性などまで考えた場合、「ITベンダーを評価選定できるような人材」を維持し続けるコストが、「ワンストップ」によって上乗せされるコストよりも常に小さいとは限らないだろ。ネガ:ほかにセキュリティーの問題もあるよね。自社内の情報が外部の業者に見られるから、情報の保全が難しく、特に個人情報なんかの漏洩を防ぐのは大変だよ。ポジ:全ての情報システムが個人情報を管理しているわけじゃないし、自社内だから大丈夫、とは言えないだろ。情報管理の問題の本質は「ワンストップ」を利用するしないとは別のところにあるよ。ネガ:だいたい1社で「全てを」なんて傲慢!○○は提案力のあるA社に、△△は実績のあるB社に、□□はコストの安いC社に、☆☆はフットワークの軽いD社に、というふうに使い分けるのが常識でしょ。企業には得意不得意があって当然。全てを1社になんて、有り得な~い!ポジ:日本の実態が見えてな~い!日本を支えているのは中小企業だよ。その多くが情報システム部門といった専属部門を持てない企業。そのような企業は「ワンストップ」がなければ、情報システムを構築・運用することはできないじゃないか。ネガ:確かに中小企業には情報システム担当が兼務だったりすることも多いよ。でも、情報システムを使うことは企業の目的じゃない。あくまで手段であって、別に使わなくても構わないわけだ。情報システムを利用することが、すべての企業において有効か否かは分からないし、自社の業務内容と照らし合わせて考えるべき問題。もしITベンダーに情報システム全体をブラックボックス化されたら、その企業は骨抜きにされてしまうじゃないか。今後のシステム更新はもちろん、業務ノウハウの継承についても、さらには本業のビジネスですら、自身でコントロールすることができなくなってしまう。自社のアイデンティティとノウハウを外部のITベンダーから守らないと!ポジ:当然、発注側のコントロールは必要だし、方針や仕様は発注側で意思決定するべきだけど、専門的な詳細は、専門メーカーに任せるべき。餅は餅屋に任せて、ユーザー企業は本業に力を入れるべきだ!ネガ:それでもベンダーロックインは問題だ!ポジ:「ワンストップ」はユーザー企業の救世主だ!ネガ:「ワンストップ」はユーザー企業の怠慢だ!皆様は、ワンストップソリューション、どう思われますか?
2005/08/06
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郵政民営化法案は8日(月)午後に本会議採決だそうですが、郵政民営化法案、参院特別委で可決・8日に本会議採決へ多少は織り込んできたのかな~と思っていたら、今日の外国証券寄付前成行注文は差引き980万株買越だったようなので、外国人はそれ程売ってきていない、むしろ買っている感じです。もし法案が通らず解散選挙になると、改革路線に?が付き、外国人は「ここから」売りに回るということでしょうか。そうすると大きな調整が待っているということになりますね。まあどっちに転んでも、私の今できることはあまり変わりませんが。
2005/08/05
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8月に入ってから新興市場は調整が入っていますが、当然の流れでしょうか。上がり続ける市場も銘柄もありませんからね。利益確定と損切り、追証の投資家の投げもあるのでしょう。明日は金曜日なので手仕舞い売りもあるのでしょうし、NYも下げれば、また売られるのでしょうか。私はCPを高めるため、先月後半から利確を進めていましたが、それでも結構痛いです。日経平均も1万2000円を終値で超えることができず、タッチしただけとなったので、また下値を探る展開になるのでしょうか。夏枯れの8月、政局リスクやアノマリーの話もありますし、私の場合はちょっと本業が忙しいので、しばらくは大きく動けそうにありません。下値に買い注文を出しておくだけで、他は損切り処理だけです。今日はフージャースとアセットMが約定していました。個人投資家のブログを拝見していると、特に最近、成長株として不動産流動化銘柄の名前を見ることが多くなりました。バリュー投資をされている方が、成長株を一部取り入れるとして、不動産流動化銘柄を買い始めた話も聞きます。しかし8月に入ってからのこの下げを、どう受け入れるかで今後が変わってくるのではないでしょうか。私は投資に限らず、起きたことに善悪はないと思っています。ただ、意味があるだけだと。良い時も悪い時も、それが自分の姿であり、その現実をそのまま受け入れるしかありません。その状況は、そうなる運命だったのであり、それは自分のせいでも他の誰のせいでもないし、その状況を良いとか悪いとか考えたり評価したりする必要はないでしょう。それはきっと、その時の自分に必要なものだったと思います。逃げるのではなく現状を受け入れて、後ろ向きにならずに過ごしていれば、必ず問題は解決できるでしょうし、次に同じ問題に出会っても、同じ結果にはなりません。優秀な事業家や投資家の方は皆、失敗したり不幸に見舞われても、必ずそこから教訓を得て、そしてそれを次から活かします。(昨年のブラックメイの経験を活かしている投資家は 多いのではないでしょうか)今を素直に受け入れることによって、未来を変えていきたいですね。
2005/08/04
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先週木曜日、WBSで駐車場ビジネスを紹介しており、その時にパラカという企業が出ていました。調べてみると上場していました。駐車場用の土地を確保するのに苦労していて、都心部から地方への進出も始まっており、証券化などの手法も取り入れているという話でした。市場自体は、大幅な供給不足が続いている状況で、違法駐車の取り締まり強化などもあり、勢いがあるようです。不動産業界と同様に、いい立地の土地を、いかに安く確保するか、これが鍵を握っているビジネスです。パラカ(マザーズ:4809)時間貸駐車場の運営・管理をやっています。現在主力の土地賃借型駐車場(売上高構成比78%)の他に、土地自社保有型、証券化型駐車場の拡大に注力しているようです。主要な経営指標等の推移今期の業績見通しは、売上高26.1%増、営業利益34.7%増、経常利益25.9%増、当期利益33.9%増です。9月決算で、5月13日に中間決算発表しています。その中間決算の進捗率が、売上高で43%、経常利益と当期純利益で34%なので、市場の拡大を見込んで強気なのでしょうか。(前期の中間決算の進捗率は、売上高で47%、 経常利益で44%と当期純利益で46%でした)簡単に見てみて気になったのは、支払利息が多いことと、特損で固定資産除去損を連続して出している点です。事業拡大で有利子負債は増加しているのは分かりますが、投下資本利益率は低下しているので、同社の言うところの「賃貸」「自社」「証券化」のバランスはまだコントロールされているとは言い難い状況でしょうか。今後、エクイティファイナンスの可能性は高いです。時価総額11,395百万円予想PER 48.5倍PBR 1.50倍この内容では特に割安感は無いかな、という感じです。時間がないので、競合他社は調べられませんでした。私がすぐに思いつく上場企業では、パーク24、日本駐車場開発くらいですが、他にもトモパーキングサービスなど、各種コインパーキングサービスを手がけている非上場企業が多くあるようです。(不動産投資の一環で、以前ちょっと調べたことがあります。 投資家側から見れば、創意工夫が無ければ、 特に美味しいビジネスではないなあ、というのが印象でした。 まあ楽しようと思えば、いくらでも楽できるのですが)話は本題ですが、いつも疑問に思っているのは、ある企業に目を付けた時、その競合他社をどうやって見つけるか?ってことです。四季報CD-ROMなどで検索をかける以外に、皆様はどうやって見つけているのでしょうか?また、上場企業でない競合他社郡について、どうリサーチしているのでしょうか?やっぱりIRに問い合わせているのでしょうか?それ以外に方法ってあるものなのでしょうか?また例えば、今後「ペット産業」が有望だ、その関連企業に投資しよう!と思った時、どうやってそういった上場企業を見つけているのでしょうか?(俗に言うトップダウンアプローチの場合です)そもそもボトムアップしかしていないのでしょうか?
2005/08/03
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先週土曜日は仕事を切り上げて、隅田川の花火を見に行ってきました。すごい人でした。(どこからわいて来るんだって感じで、 かなりの遠方から貸切バスで来られている団体もありました。)じつは私は、隅田川の花火大会が土曜日にあるというのを知りませんでした。当日、会社で仕事をしていたら、ある後輩から電話がかかってきて、行く事にしました。大阪でいっしょに仕事をしていた後輩で、先に東京に転勤になった彼は、奥さんが妊娠して、新しい家を購入した直後に転勤が決まり、単身赴任で赤ん坊の可愛い時期をほとんど見ることができなかったというかわいそうな境遇を持っています。東京でも客先常駐で働いていて、送別会などにも参加できないくらい忙しい状態が続いており、心配していました。先々週は3連休だったので、恐らく大阪に戻っているだろうし、土曜日はどうせ仕事しているだろうし、日曜日の晩飯でも誘って、久々に愚痴でも聞いてガス抜きをしてやろう、と思っていた矢先でした。不思議なもので、今まで一度も休日に連絡なんか無かったのに、こちらから連絡しようと思っていると、連絡がある。電話がかかってきた時はビックリしました。お前、休めてるのかよって。で、花火かよって。仕事が溜まっていましたが、取り敢えず出掛けることにし、花火大会のあと、休日出勤していた他の大阪出身者も呼んで、晩飯を食べに行き、いろいろと話をしましたが、状況は最近すこし楽になってきたらしく、思っていたより元気でした。私はこれからピークを迎えるのに、羨ましい限りです。昨日は、20日の「人生を謳歌する会」の勉強会に参加できるようにと、結局徹夜になってしまいました。まあ、仕方ないですね。最近は「金持ち」より「時持ち」の方が羨ましく、ゆっくり温泉でも行きたい気分です。さて8月初日の今日は、先週末のNYが弱かったのに堅調でしたね。KDDIが大幅反発――メリルは投資判断を引き上げメリルリンチが29日のリポートで目標株価を72万円としたらしいです。29日終値が54.2万円なので、30%以上の上値があり、今日の終値57.6万円でも、20%の余地があることになります。KDDI(9433)しかし材料が出てからレポート出してもあまり意味がないと思うのは私だけでしょうか?(材料が出る前に仕込まないと、美味しいところは取れませんが、 やはりそれは投資家の仕事ということでしょうか)
2005/08/01
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