野バラのお茶
驚くべき抗酸化力を持った自然界の妙薬!
ビタミンC=レモンの10倍
リコピン =トマトの8倍
鉄分 =ほうれん草の2倍
カルシウム=牛乳の8倍
「野バラ」といえば、シューベルトの名曲を思い出す方も少なくないでしょう。
東欧や北欧の人々は、野バラを愛し、その薬効を十分に活用しています。
秋になると、このヨーロッパの寒い地方の人たちは、野バラの実を摘みにピクニックに出かけます。
摘んだ実を乾燥させ、種をとりだし、外皮を粉砕します。
やがて、冬が来て、新鮮な野菜が、不足すると、この野バラの実のお茶で、ビタミンCを
補給するのです。ビタミンという言葉もない昔からの習慣ですから、まさに人類の知恵です。
野バラのお茶の薬理効果は、世界中で知られています。
たとえば、ドイツでは、入院患者は、お茶の代わり野バラのお茶を飲みます。
アレルギーの症状や、花粉症にも用いられます。
腎疾患や内臓疾患の患者、妊娠後期の女性にも進められます。
スウェーデンでは学校給食に野バラの実のスープが、1週間に1回出すように
義務付けられています。
スイスでは、児童用のガムにアメリカでは、肺がん患者の飲料として、
チリでは、神経症の改善に愛飲されている。
中国の漢方では、利尿効果、止観効果があるとされ、便秘薬や腫れ物にも処方されています。
日本では、食用としてはあまり注目されていませんが、昔は、野山や、河川敷に自生していたものです。
ところが、世界的な大気汚染によって、自生できる場所が次々に失われ、現在、野バラが
群生しているのは、南米チリのアンデス山脈の斜面くらいになってしまった。
【アンデスに伝わる野バラの伝説】
16世紀半ば、ヨーロッパでは「チリというところに不老長寿の秘薬があるらしい」
という話が広まりました。
南米は、スペイン人の侵略で、悲劇の舞台になるのですが、スペインの目的は「黄金」
と「秘薬」でした。
しかし、黄金は、手に入ったのですが、秘薬はとうとう見つかりませんでした。
じつは、侵略に最後まで抵抗したアンデス山麓のアラウカノ族は、野バラを守護神として
祭っていました。彼らの果敢な闘いぶりに、スペイン人は、苦戦しました。
このアラウカ族のエネルギーこそが、秘薬の野バラだったと伝えられています。
野バラ=チリでは、「ロサ・モスケーター」と、呼ばれています。
野バラのお茶の飲み方
―――---1杯分の材料――――――――――――――――
野バラの実===ティースプーン2杯
90度くらいのお湯===約150ml
ハチミツ===ティースプーン1杯
粉に湯に注ぐ ティースプーンに2杯の野バラの実の粉をカップに入れて
上から90度ぐらいの湯を約150ml注ぐ
よくかき混ぜる スプーンでよくかきまぜる。だいたい10秒位が目安
そのままおく カップをテープルに置き、約20秒静かに待つ。
しばらくすると粉が沈殿してゆく。
上澄みを飲む 粉が下に沈んだら、まず、上澄みのお茶を飲む。
沈んだ粉は呑まないで、そのまま残しておく。
ハチミツを加える 上澄みのお茶を飲み終わったら、下に沈んだ粉に
ティースプーン1杯のハチミツを加えてまぜる。
粉を食べる。 ハチミツをまぜてよくかきまぜると、粘りが出てくる。
これをジャム感覚でいただく。
【 1日に2~3杯を飲みましょう!!】
野バラのお茶は、1日2~3杯を目安に飲みます。
野バラのお茶は、食品ですから、それ以上飲んでもかまいません。
むしろビタミンCなど有効成分の補給になるので、たくさん飲みましょう。
ただし
、ハチミツの量は、とり過ぎないように気をつけて!
ほんのり赤く色づいたお茶には、さわやかな酸味があります。
植物性コラーゲンたっぷりの粉はジャムのような食感で、
お茶請けにもぴったり。
野バラのお茶は「飲む+食べる」の2段階で楽しみながらいただきましょう。
野バラの実
英語=ローズヒップ
ドイツ語=ハーゲブッテン
スペイン語=ロサ・モスケータ
日本=野茨ばら(のいばら)
【 野バラのお茶コラム 】
ビタミンCの大量摂取が生活習慣病に有効
以前は、ビタミンCを必要以上に摂取しても体外に排出されるだけ、という考えが
主流でした。ところが最近、それは正しくないことが、明らかになっています。
ビタミンCを大量に(1日2g、これは従来の40倍に相当)とることで、風邪を引かない。
さらにその10倍とれば、ガンの予防や治療にも有効、といわれるようになったのです。
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