水ブロ

不沈艦ポートフォリオの作り方



「情報をまわりに提供することで、罪滅ぼしができる」というのが前書いたことの要約なんですが、これを発展させると不沈艦ポートフォリオが作れるのです。
とりあえず、周りにバリュー投資を広めることで起きるメリットを順に書いてみます。

身近な人たちにバリュー投資を教えるとなると、まず自分が儲けないといけません。そのために勉強することになります。
そして、教えることによってアウトプットできるので学習の効果は何倍にもなります。曖昧だった部分が浮き彫りになったりしてきて、さらに勉強できます。
さらに、他人を儲けさせることによって厄払いもできてしまいます。

そうこうしていると、教えた人のポートフォリオの浮沈はその人だけの関心ではなくなってきます。自分のポートフォリオが増えることは、回りの人の願いとなってきます。先生がダメになっては困るからです。

そして、バリュー投資を広めると、必然的に金銭教育を広めていることになります。投資効率や複利の考えは、バリュー投資とは切っても切り離せません。それを知っているのと知らないのとでは、何十年という期間があれば恐ろしいほどの差がついてきます。

欧米に比べ軽く2,30年は遅れていると思われる、陰謀説もあるほどに低い日本の金銭教育。これが欠けているためバブルもはじけ今も苦戦している日本経済。
それを一気に高める方便としてのバリュー投資。
ここまで来ると、自分のポートフォリオの浮沈は「日本の将来の国力」とリンクしてきます。
「自分が儲けてそれを回りに広めれば、日本全体の金銭教育が高まるんだ」と思ってしまうのです。
この国の発展はわがポートフォリオの浮沈にあり、とまで思ってしまうのです。
こうなったら、もう沈むはずはないと思うのですがどうでしょうか。


実際、先日お会いした某スーパー投資家さんは、バリュー投資を広めてきたことについて「自分のポートフォリオが15%あがるよりも、たくさんの人のポートフォリオが5%上がるほうがすごいことだ」という視点を語ってくれました。確かに全体に及ぼす影響を考えるとすごいですよね。
「グレアムさんや、バフェットさんがしてきてくれたことを少しは見習いたい」とも語ってくれました。
こういう考え方ができるからこそ儲けていらっしゃるんだろうな、と僕は思ってしまいます。

とはいえ、広まったら自分が儲けられないじゃないかという人もおられると思います。
でも、たぶんバリューはみつけにくくはなっても、なくなることはないような気がします。
それに、「与えるものは与えられる」という黄金率によって、教えている限り情報は必ずはいってくるのです。

仮に、バリュー投資が通用しない時がやってくるとしたら、その時には日本は自分の利益を考える必要がないほどに豊かになっているかもしれません。
投資の理念が行きわたることによって、無駄はなくなって、より地球にやさしいユートピアが建設できているはずです。

やりすぎたかなw。

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