鎌倉日記(極上生活のすすめ)

本について


引越のたびに、トラック3台分の蔵書を移動して、カミさんに嫌な顔をされていた。
ダンボールに箱詰めしておけば、宅配便が来て、ブックオフまで持っていってくれるシステムになっているという。ずいぶんと便利になったものだ。
そこで、ダンボール7箱分を売った。あとで銀行にお金を振り込まれる、ということだったので、後日、金額を確認したら1500円にしかならなかった。ちょっと、驚く。
これなら、この会社も急成長するはずだと、妙に納得した。

この会社は本の価格の1割で買い取り、5割で売る。5割で売れないものは、3ヶ月後に100円にする。という徹底したマニュアル化で、かつての古本の買取システムをアルバイトにまでできる方法に変えて成長した会社だが、買取価格はずいぶんときつくなっているようだった。
ここの坂本社長というのは、ブックオフで成功するまでに、取立てに追われるような失敗もしている。
山梨の地元にオーデイオショップを開きつぶしたのだ。地方だから、オーデイオ店がない、だから成功すると考えたらしい。
ふたを開けると、店に客は来ても、買い物は秋葉原の安い店へ行ってしまうのだ。客は見に来るだけ。
成功のきっかけは、個人の家で眠っていた古いピアノを買取り、外観を綺麗にして販売したことだったという。今のブックオフのやり方の原型がこのときできる。

ここには、成功と失敗の法則が表れている。
1.近隣に同業者がいないから、というだけで成功すると思った(失敗)。
2.店を売り払って、借金を帳消しにした。(深追いしない意味では成功)
3.新品はピアノの販売ルートや仕組みが確立して入りこめないが古いピアノの販売はまだ、同業者がいないことを見つけた。(やや成功)
4.ピアノでの成功を、ほかに転化できないか。と考えた。そして、それはもっと大衆化したもの(古本)で考えた。(成功)
このような、流れだろうか。そして、確実に現れる同業者との差別化が、次なる課題ということだろうか。

なにはともあれ。 
暇さえあれば、本を読んでいる私のお勧めの本を紹介していきます。

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