韓国のコーラス


よく行くコンサートホールの天井のピラミッドのような大三角の窓に幕がかかり、採光されてない。
照明の用意がある。このホールでこれだけ照明を使うのは初めてみる。
いつもはせいぜいスポットライトくらいだから。
じっさい、照明はこのホールのわりに駆使し、暗転時のペンライトの効果もよかった。

韓国語を話しているお客さんもまわりに多いみたいだった。

まずは普通にタキシードと白のドレスの合唱。
ちょっと前衛的なグロリア。
ペンライトつかったり、ハンドベル使ったり、横から出てきたり。

全体にいえることだけど、パイプや音叉をみんな持っていていつでも音程を確認していた。めずらしいかも。

ドレスは気合入っていて、カトリックの法衣みたいなのを脱ぐと
パールのスパンコールがまぶしい、全員ぴったりとあつらえたマーメイドドレス。
髪はみんなひっつめでバレーダンサーか、シンクロナイズドって感じ。
この理由はあとでわかる。
茶髪はいない。やっぱりアジアの人は黒い髪が一番肌をきれいにみせる。

途中から日本の歌や童歌になった。
けっこうかわいいアレンジだ。
笑いをとってるのもあるし、、。
それにしてもソリストは交代で出てくるけどきれいな声。
感動もの。

まぁ、こんなところか、、と思っていたら後半もっとおもしろい。
---休憩----

民族衣装で板付き。(はじめからステージにいる)
半分以上は後ろから4列ででてくる。
自分の席がホールのど真ん中なので声のどまんなかで、とってもサラウンド。
間近でソロの女性が歌う。すごい迫力~。

男性はミントブルーに近い色の作業着。
女性は上がオフホワイト、下はエンジに近い朱のチョゴリ。
すそのカットがななめになっている。
ピアニストもさっきまで黒のスリップドレスから衣装替え。
太鼓の女性とドラの男性はそれなりの民族調のナリ。

そうこうするうちに、姫登場。
たくさん姫出てきた。
大きな扇子をもってばっさばっさと広げたり、閉めたりして豪快に踊る。
衣装はとてもあざやか。
韓国のティアラみたいのをしてる。これでさっきのヘアスタイルの意味がわかってきた。
扇子姫たちはウェーブをしたり、お花を作ったり、うまく表現できないけど
いろんな技を披露すると客席からためいきと拍手が。

歌の人たちは全員白の作業着のようなものにお着替え。
女性は前掛け、男性はチョッキを草木染めのようなさまざまな色の
パステルカラーのものをつけている。
指揮者はあざやかな水色。(後ろの韓国galが感嘆の声)
私には老師のようにみえるけど。

農者天下之大本、、なんて書いてある旗をもってる人いる。
農民になっているということらしい。
かごを使ってる女性は放り投げたりして、笑いを取ってる。
もう、ほとんどミュージカルのようになっていて、
ダンスしながら歌っている。
でも、すごいのは彼らは声楽家なのでマイクなし。

アンコールもたくさんやってくれました。
老師の挨拶もあったし。^^
でも、アリラン聞きたいな~って思っていたら、最後の最後にやってくれました。
前のおばちゃんたち涙していたよ。
うしろのねぇちゃんたちもずるずる。
私もかなりじんわり。
いいねぇ。アリラン。

とにかく飽きさせず、いいステージでした。
日本の声楽界もこんな感じでやってみてもよいかも~、なんて思った。
写真でここに表現できないのがとっても残念。
こんなに客を楽しくさせてくれるとは、、。やるなぁ。

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