オーストラリアのALICE

　それはそれは、大昔・・・・。

私が小学生のころ、「りぼん」という少女漫画雑誌に

一条ゆかりさんの「砂の城」という漫画があり、「砂の城」という題材も印象的で、

当時の私には、まだちょっと難しいマンガでした。

でも絵の描写が細かく、キャラクターにも惹かれ毎月楽しみにしていたものでした。

そこに出てくるお城が、モンサンミッシェル城で大変美しい描写のお城でした。

連載が終わって、心にずっと残ったまま中学生になって、

学校で「ラストコンサート」という映画を上映する機会があって

そのお話も当時の私には理解しにくかったのですが

（日本の文化にない感覚ってゆーんでしょうかぁ・・・。）、

ストーリーの先には、なんと憧れののモンサンミッシェル城が出てくるのです。

それは大変美しく、あまりにも感激でその美しい情景から

自分もすかっり映画の中に入り込み、風すらフンワリ感じるような気分でした。

　ストーリーは陽気に始まった前半とは対照的に、悲しい方へと運んでいきます。

BGMは主人公の女の子の陽気な鼻歌と希望を失った男性の

オーケストラで奏でるピアノ で（曲は抜群にステキです）、

多感な時期の私は,こうして心の中にモンサンミッシェル城がしっかりと刻み込まれまし

た。

当時の学校や友人達も思い出されます・・・。

　正直、ヨーロッパの方はご縁がなく、映画を見ていてもいまひとつ感覚が

ピンと来ませんが、あれから、随分と時が経ちましたが、

まだ映画のワンシーンのままモンサンミッシェル城がうかびます。

いつか・・・、あわてずに行ってみたいと思っています。