部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学校2年生 1学期 その2


運動会 4 「障害児と生きる日常(24267)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sの小学校の運動会が昨日・平日に行われたため、今日は休みではなく普通の授業だった。

 普通の…っていわれても、そういつも通りになるわけではない。

 先生たちは疲れ切っていた。

 そこにもってきて、気持ちの切り替えがうまくいかない子どもたち…本日、Sのクラス(特学12名くらい)はひっちゃかめっちゃかだったらしい。


 私の勤務校の4時間目の授業を空けてもらっている曜日は、給食指導(というかおもり)に行くのだが、今日は教室に入る前に聞き慣れた息子の泣き声(笑)が聞こえた。

 お疲れモードのSは、お勉強のプリントはちぎったり食べたり、そのうちゴロゴロ、そのうち大泣き…だったらしい。

 私はわざわざ抱っこしに来たようなものだ(笑)。

 そのうち、急に食べる気になり、魚を食べたりしてご機嫌…と思いきや、また元通りに大泣き。最初に泣いていたイスに戻して、私は勤務校に帰っていった。

 先生が、『今日いつも通りにまともだったのは○○君ひとりだけだ』とげっそりして教えてくれた。

 逃走するもの、悪態をつくもの、泣きまくるもの…それぞれに大変だったらしい。

 やっぱり行事の次の日は急にお休みにしたいものだ(たぶん大人も子どももそう思っているけど、公立は教育委員会とその規則が絶対許さないな)。

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2006/06/04
二人で使う 「障害児と生きる日常(24267)」 [ 最近のことの日記 ]
 この数日のSはトイレにやたらと行きたがらなかった。

 もともとある程度の時間で声かけをしないとひとりでは行かないのだが、外に出かけたときや学校では、うながされるとちゃんと行く。

 外や学校では、トイレに行けないタイミングがあるから、行けるときに行っておいてくれるとこれは助かる。

 家ではある意味いつでも行けるのだから、わざと声かけをせずに…という試みをしたこともあるが、すると平気で漏らしてしまう…。

 私が家にいなかった時間帯、連れていこうとしても強く断るから「自分で行きたいときに行かせよう」とあきらめると…漏らす…ということが昨日・一昨日も何度かあったそうだ。

 昨晩、私がトイレに入る前に、Sを誘った。

 「お父さん、ちょっと長くなるから、先にやりなよ」

 答は「ウー(拒否)」

 あきらめて、私は洋式トイレに座って、新聞を広げて、ゆったりと、大きい方をやり始めた。 



 そして、5分後、急にトイレのドアが「バーン」と開いた。

 目の前にフリチン(フルチン)のSが立って、鬼気迫る顔でこっちに近づいてくる。

 「わー」と言いながら私は何もできずに、やっとの思いで新聞を置いた。

 座っている私もどきたいのだが、あいにくまだ「ビッグベン」が出きっていなくて、今動くと外に落ちる危険あり!

 そして、何もできないでいる私の前方から、Sが、ためにためたおしっこの一斉放射開始!

 そこからはもうなすがまま…。

 少し後ろに体をずらしたとはいえ、ねらえる場所は少なく(さらにS自身はそこをねらっている様子はなく、私が必死に目の前のホースをコントロール)、その前方の私にかかり、手前に落ちた水分は私の足元のズボンやパンツにかかりびしょびしょ。

 すっかり、すっきりしたSは、手を洗って機嫌良く消えていった。本人もトイレの床下もぬれることなく無事だ(笑)。

 そして無事でないこちらは、怒る気力も奪われ、もうただ笑うばかり…。

 トイレから出たときには、親子おそろいで、フリチンルック(新クールビズ)…。

 こんな経験のある人は全国にもそういないはずだ…。

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2006/06/05
疲れ気味 「障害児と生きる日常(24267)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sは先週の運動会疲れもあり、ここのところやや疲れ気味だった。

 行動もやや不安定。

 今朝はなかなか起きずに、ほとんど寝起きのまま家を出て、父(私)と一緒に歩いていった。

 15分くらい歩いて、小学校まであと半分という地点で、静かに寝転がった。

 これは少しして手を引っぱるとまた歩き出す…はずだったのだが、5歩でまた寝転がる。

 数回繰り返すうちに、またしっかり歩くことも日頃はよくあるのだが、今日は感じが違う。

 しばらく様子見でゆっくり休ませてみたが、やはりダメ。

 そのうち、ランドセルを投げたり、大泣き状態に。

 アスファルトに足をバタバタさせ、パニックに。

 すでにその場所で30分経過。

 あきらめて、祖父の車を呼び、学校にも欠席or遅刻の連絡をした。

 家を出てすぐにこうなってしまい、抱っこで連れて帰って車で登校した…ということは過去にあったが、祖父の車で緊急輸送…は初めてだ。

 欠席or遅刻と連絡したものの、家に帰ってしまうと、過保護気味の祖父母のこと、もう一度出すはずがない…そのまま欠席となった。

 家に帰ってご飯を食べ、まあまあご機嫌に過ごしたそうだ(それなら車でいいから連れて行ってくれよ!)。


 ちなみに大泣きした場所は、地元の警察署の裏。小学生が30分も大泣きしていて、そのすぐそばに不審な男(私)。

 一度くらい誰か様子を見に来なくて大丈夫なのか、地元警察!

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2006/06/07
運動会 5 「自分らしい生き方・お仕事(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 朝、Sと登校中に、現在Sの小学校の先生で、私のずっと前の中学校での部活・教え子に呼び止められた。

 「運動会の写真、とってあったのでどうぞ!」

 封筒を見ると、「わらG(ここは本当は本名)大先生」と書いてある。

 恥ずかしくて、見えないように持つのが大変だった。

 Sを送り届けてから見てみると、運動会の写真が4枚入っていた。

 平日開催のため、午前中は私たち夫婦は見られなかった(祖父は見たが、写真やビデオは撮れなかった)のだが、その午前中にあった演技種目の写真だった。

 Sが難しい顔をして、先生と手をつないで入場していたり、後ろから踊らされていたり(笑)がわかる写真であった。

 「S君、がんばりました」という証拠写真となり、とてもよかった。

 他の仕事もしながら、これを撮っておいたなんて、M先生は「できる男」だ! すばらしいぞ!


 ちなみに彼は、高校生の時「卒業生の話を聞く会」というのに来てくれた際に、あまりにいい話をしたので、担当の進路指導主任の先生が彼の話をテープから起こしてもう一度「進路便り」に載せたりした。

 そして、その原稿を、他の学校で進路指導主任となった私が、「M君からのメッセージ」として『再使用』させてもらった。

 えー、どうせ会うことはないだろうと思って、その時は本人には無許可のままの掲載だったのですが…これを機に告白(完全事後報告)します…。

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2006/06/13
Sのワールドカップ 「障害児と生きる日常(24267)」 [ 最近のことの日記 ]
 昨日の夜の、日本対オーストラリア戦、日頃から夜ふかし男の、自閉症&睡眠障害ぎみのSは、最後まで見ていた。

 見ていたというか、正確には、「起きていていろいろと邪魔をしていた」というところだ。

 本を読んだり、ウロウロしたりしているのだが、テレビから歓声が上がると画面の前に近づいていくので、とても邪魔だ!

 妻は、前半を見て、ハーフタイムの間に完全に寝入った。

 時々、Sによる、上に乗ったり引っぱったりのファウルの波状攻撃が行われていたが、よく寝ていて起きないからすごい。

 「ドーハの悲劇」の時に「歴史的瞬間を見ろ!」とたたき起こしたら、出場決定の歴史的瞬間から暗転、ロスタイムに追いつかれ出場ができない歴史的瞬間に立ち会わせてしまい縁起が悪かったので、「この人は寝ていた方がよい」とそのまま寝せておいた。

 が、その甲斐なく、逆転負け…。

 はーあ…とガックリ来ている中、12時だというのにまだ元気なSが、部屋にあった大きめのゴムボールを「キック」、さらに「オー」と雄叫びをあげた。

 一応、2時間かけて、「サッカー」が少しわかったのかも。

 今の日本に必要なのは君のような思い切りの良さだ!

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2006/06/17
シャボン玉 「障害児と生きる日常(24267)」 [ 1年以上前をふりかえっての日記 ]
 いつからやっていたのだろうか、Sがかなり小さい2歳の頃からだったか、休日の夕方に2階のベランダの窓のさんに私が座り、シャボン玉を吹いていた。

 その頃の多動バリバリぶりは、部屋の中でさえいつどこでケガするかわからないくらい危険だったので、片時も目が離せない感じだった。

 今は、「やる方も見る方も慣れた」だけでたぶんたいして変わってはないのだが、出窓やテレビやキーボードやファンヒーターやベッドがそれぞれアスレチックコースの一部となって、安定している。

 その当時は、シャボン玉をやる時だけ、その窓に近づいてきて、シャボン玉をじっと見つめたり、割ったりしていたので、本当に希少な「親子でゆったりする時間」だった気がする。

 それにしても、その頃からやたらとシャボン玉を割っていた。

 「シャボン玉が消えちゃった…」と見つめるのが本来のあり方だと思うのだが、Sは次々に指で割り続けたものだ。

 元気のある時は、さながら『北斗神拳』のケンシロウのように「あたたたたたたた」と連打していた。

 そして、その指をおもむろにぺろり…大した量ではないが洗剤の仲間だと思うが…。 

 その後、父が思い出した時に、本当にたまに(3ヶ月に1度?)やるくらいではあったが、なんだかんだでもう数年続けていると少しはSの成長も感じられる。

 いつからだったか、ストロー?を差し出すと、「フー」と自分でも吹くようになった。

 いつからだったか、全部割ろうとはせずに、少し割ったら後はじっと見つめるようになった。

 そして、今日気づいたことは、ゆっくりではあるが、『大きいシャボン玉から順番に』割っていた。

 全体をサッと見て、大きな獲物?から倒す…成長のような気もするけど、他の子がシャボン玉をやっている時にSがいると、とてもイヤなヤツだなあ…。

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2006/06/26
祖母 「ひとり言・・?(48641)」 [ 最近のことの日記 ]
 24日、祖母が亡くなり、26日がお通夜となった。

 叔母宅で、食後ゆっくり眠ったかと思いきや、永遠の眠りだったという、ある意味、自然で苦しまない大往生だったらしい。

 そういえば、Sは24日の8時くらいに、原因不明の小パニックで泣いていたけど、まさか…。

 Sから見るとひいばあちゃんにあたるのだが、遠くに住んでいて、向こうは弱ってきていたし、Sは元気すぎるし、引き合わすことのないままだったのが残念だった。

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2006/06/27
親族 「今日の出来事(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 お通夜とお葬式には、うちからは私だけが行った。電車で片道4時間、宿泊も伴うので、Sと妻はお留守番で通常の生活だ。

 さて久しぶりに親族が集まると、なにかと大盛り上がり…。

 私がまだ青い正義感を振り回した10代の頃の、ひいばあちゃんの葬儀の時は、飲んで大騒ぎしたり笑顔の親族たちに対して「不謹慎な…」なんて思ったりもしていたのだが、酸いも甘いも噛み分けた?今は、悲しみにくれる時と、久しぶりの出会いを楽しむ時のメリハリがわかるようになり、自分が大騒ぎや笑いをとる中心になってしまっている…。

 前回会った時にはよちよち歩きだったいとこが女子高生になっていたり、兄がさらに肥大化して90kgの大男(上背はないので大デブ)になっていたり…なにかと驚かされた。

 ふと気がつくと、Sと同じように、うわくちびるがとんがっている人の多いこと多いこと…遺伝って恐ろしいなあ。

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2006/07/01
アルバム 「障害児と生きる日常(25038)」 [ 最近のことの日記 ]
 うちの自閉症ボーイSは、今や「趣味は読書」の人である。

 といって文字が読めるわけではないので、写真のある本をぺらぺらめくったり、止めてじっと見たりするのが以前から好きだ。

 お気に入りの本がこちらもわかるようになってきたので、写真ページの量や紙質などで、「これは好きそうだな」とわかるようになってきた。

 ちなみに最近のお気に入りは「中学校スタンダード地理、資料・ワーク」である。これは私が学校で使っている資料集だが、なるほど写真がいっぱいだし、紙の質も気持ちいい。Sは教え子の誰よりも読み込んでいる(笑)ので、今やページの端はめくり上がり、表紙はすでにない。

 で、最近目をつけられたのが、分厚い写真アルバムだ。

 何冊か並んでいるのに、なぜかいつも同じ一冊を取り出して、ながめたり、激しくめくったり、ビニールシートをはがそうとしたり…。

 それは、結婚した頃(13年前)から、9年くらい前までの頃のアルバムで、それを最後に、たくさんの写真が未整理になっている。

 S妊娠後から、妻はすっかりそんな所まで手が回らなくなった…というのと、自分の家のカメラがデジタルデータ化したから、もらった写真や買った写真しか貼る物がなくなったとかそういうことで、アルバムがちゃんと整理できていないのだ。

 「俺の写っている写真をちゃんと整理しろ!」というSのアピールなのか、それとも「10年前はお前ら夫婦も今ほどは太ってないぞ!」というSからの警告なのか、今も背後でアルバムをめくって笑い転げているのである。(ふりむくとなぜかフリチン)

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2006/07/08
隣りの芝 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 今日は車でSと出かけた。公園でお昼を食べようと、コンビニに寄って、Sが好きな焼き鳥串とおにぎりを買った。本当はチャーハンおにぎりとかお赤飯が好きなのだが、なかったので、ドライカレーおにぎりにした。

 食欲のあるうちにと車の中で食べ始めさせて、私は公園に向けて車を運転。公園に着いた時には、焼き鳥はちょっとかじって終わり。おにぎりも一口つまんで終わり。もう食事終了状態だった。

 公園で遊ぶ前にこっちでゆっくり食べるか…と後部座席のSの隣りに行き、冷やし中華を食べようと、袋から具を出したりつゆを入れたりしはじめた。


 袋から取り出すたびに、Sは横から手を出してくる。食べることはいいことなので、どうぞ…という姿勢だったのだが、まずキクラゲを完食。相変わらずの一品食いだ。

 次に紅ショウガ完食。ここで一度動きが止まったので、つゆを入れて私が食べ始めた。すると触発されたのか、指を直接、器に突っ込んでくる。

 中の錦糸卵ともやしを取り出して食べ始めた。それを選び出すのに邪魔だったからか、半熟卵を取り出して私の口に突っ込む。

 さらに、チャーシューを私の口に入れた。どうしても食べたいのはその二つだったからとりあえずはよかったのだが…。

 その後も、具を選んでは食べ続け、千切りのキュウリも食べると、残った物はめんとつゆのみ。両手で器を持って、ググッとつゆを飲み、さらに手の指につけては忙しくなめている。

 やっと私が食べられるという時には、ふやけた麺だけとなっていた…。

 自分のを食べろ! 誰に似たんだかすぐに人のを欲しがる! ちなみに私は外食するたびに人のを見て「そっちがよかったなあ」と思う人間である。隣の芝生はまちがいなく青い。 


 さて、その後、公園で遊ぼうと車から降りた所、外が暑いのですっかりイヤになったのか、公園を目の前に道路で大泣き。寝っ転がったり帽子を投げたり…。こりゃダメだとあきらめた。

 で、冷房の効いた車にもどって、ご機嫌になってから家に帰った。いったい何しにいったんだか…。

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2006/07/09
雨の登校 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sと毎日歩いて登校…というのが基本スタンスで、この30分間の歩きのことを親子ともどもみんなからほめられている。

 週5日登校するうちの4日は歩き、週1日は私が遠くの学校に行く日なので義祖父が車で連れて行く。

 が…、実は雨の日は私の車で行っている。

 元々はそんな予定はなかったのだが、昨年度、小学1年生の春先にやたらと強い雨が多く、Sは傘を差す練習をしていなかったことに6歳になって初めて気づき、無理だったのだ。

 しかも傘を差すとこちらも片手しか使えなくなるし、まだSもつないだ手を離せる状況じゃなかったし…という中で、「雨=車で行く」というパターンが定着していった。

 家の玄関から車まで(50m)と学校の駐車場から教室まで(300m)の2回だけが練習できる区間…でもたったそれだけに距離の間に、傘を投げ捨てて走っていったり、閉じた傘を溝の穴に入れてはさんだり…ととても大変だったので、30分雨の日に歩く…なんてことはそのうち夢にも思わなくなったのだ。

 正直、仕事が終わった後のことを考えるとこちらも楽なので、車で行くことになると助かるのだが、梅雨時のように連日続くと、「今度晴れた日には、もう歩かなくなるのではないだろうか」と不安になる。

 が、久しぶりでも、いざ歩き出すとそうぐずらずにちゃんと歩くのでSもえらい! さらに短い区間の傘のさし方もこの1年でグッとうまくなり、やや右に傾いていて左がぬれるものの、それなりに歩くようになった。(ただし、前はまったく見ていない)

 雨でもたくさん歩くようにならないと自立登校なんてずっとできないぞ…と思う半面、自立登校できるくらいになってから雨の日も歩けばいいか…と思ったりしている。

 近所の中学生が雨の日だけバスに乗っているのを見ると(本当はいけない?のかも)、やはり雨の中を歩くのは他の人もいやなのだろうなあ、ましてやかなりイヤイヤ行っているSは憂鬱で途中でごねるだろうなあ…と踏み切れないのであった。

 と書きながらも、今現在大雨が降っていて、「うーん、これは明日も車か?」と少しうれしそうに思ってしまう私なのであった…。

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2006/07/10
どうなる着衣泳 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 今日、Sのクラスは久しぶりにプールに入れた。Sもごきげんで、スキをついてはプールサイドを走り回って喜んでいたとのこと。

 そして次回のプールは着衣泳をやるそうだ。1年生から6年生までいる特学なので、学ぶ効果のある人もいるのだろうが、少し心配か…。

 昨年も同じような時に、Sはちょうどグズって入らなかった。たまたまそうだったのか、服で入ろうとするみんなの不穏な落ち着かないムードを察したのか…そのあたりはわからない。

 なので、今年は、もし嫌がるようなら海パン姿にしてくれと担任の先生にお願いした。

 嫌がるようならそうしておいて欲しい理由がもう一つあるのだ。

 その日の心配でなく、その後の心配だ。

 Sは教室やグラウンドから脱走してプールの敷地に入り込むことがあるのだが、今まではさすがにプールの中に服のまま飛び込んだりしたことはない。さすがにそれはいけないと思っているのだと思う。

 ところが着衣泳が気持ちよかったりすると、今後、味をしめて、一人で来てドボーン…というようなことになるのではないかと心配してしまうのだ。


 もともとまだ泳げていない人(顔がつけられない)に、「着衣だと泳ぎにくい」…ということを教えてもしょうがない気もするが…。

 まあ、ひとまず、服を着て泳いでそんなに気持ちいいとは思えないので大丈夫かな。

 そんな経験、私の世代はないから…と書こうとしたが、自分が高校生の時、夏休みの野球部の練習後、あまりの暑さに、どろんこユニフォームのままプールに飛び込んだことがあった…。もちろん勝手に生徒だけで入って、先生がプールの横を通ると必死で隠れた。

 水は茶色かったが(どいつもこいつも泥まみれのままザブーン)、気持ちよかったような気もしたが…。でもだんだん中で脱いでいったような記憶もあるし、その後、繰り返さなかった所を見ると、たぶん脱いで入った方が気持ち良かったのだと思える。

 ひとまず、どうなるかSの動向が少し楽しみだ。(心配のはずだったのに)

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2006/07/12
おかわり 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 週に2回ほど、Sの給食の付き添いに行っている。

 偏食の多いSは変わった物が好きなので、給食のおかわりの時に、争わずして欲しいものを手に入れられることが多い。

 たとえば魚の皮とか、パンの耳とか、みんなが残す側なので、いつも手に入る。

 ところが、今日はイカフライが気に入ったらしい。といっても主に外側のベトベト油のころも部分(笑)。

 自分のを食べて、おかわりを要求したが、人気メニューのため断られ、すると中身(イカ)も食べ出した。

 さらに追加を求めて、となりの6年生の食べ残しの油のころもを「ちょうだい」ポーズでゲット。

 見かねた先生が、みんながおかわりジャンケンをする時に、「ころもはS君に」としてくれて、もらった。

 給食が終わって片づける時、「あっ、イカフライの食缶をあけると危険だ」と思った。

 すると前方のその食缶の前に、少年の姿が…。

 同級生の自閉仲間A君がすでにその食缶に手を入れて、べっとり付けた油をぺろぺろとやっていた!

 「A君、いけません。もう片づけです!」と気づいた先生に怒られるA君。思わぬライバルの出現に、今後、フライの油をめぐるバトルの予感…。


(ぜひゆずってしまいたいが) 

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2006/07/13
着衣泳 本番 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 暑い本日、Sの学校ではプールの時間に着衣泳をおこなった。

 急に海とか川に落ちた時…とかを想定した場面なので、長そで・長ズボン、さらに靴(上履きで代用)まで履いた状態で泳ぐのだそうだ。

 先日の日記に書いた通りの二つの心配事、ひとつは「服を着て入る」といういつもと違う方法をSが許せるかどうか、もうひとつはもしできた時に今後服を着たまま入ろうとしないかどうか。

 今日は一つ目の心配だけだが…。

 やはり、プールでぐずったそうだ。

 「もしぐずってどうしようもなかったら、海パンにしてください」とお願いしていたのだが、そのうちその気になって、上履きだけは脱いだものの、そのまま先生と一緒に入った。

 そして入ってしまえば、あとは気持ちよくて超ご機嫌だったそうだ…。

 「よくやった」という半面、残りの1学期の日々がやや心配である。

 脱走してプールに行って、上履きだけ脱いで飛び込んだりして…。

 先生方、プールのカギをしっかりお願いしますよ。

 よく考えたら、川とか海に出かける時は、いつもアクアシューズを履いて入っていたのに、なぜ今回、靴はダメ? 長ズボンの方がダメだろうに。

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☆2006/07/15
川の流れのように 「障害児と生きる日常(25520)」 [ 最近のことの日記 ]
 なにかとこだわりのある自閉症児Sは、昨年の1学期途中までは洋式トイレに座らないとおしっこができなかった。

 小用便器でできるようになった今は、外出時に楽になった。

 楽になった分、親の油断もあり、今日はスーパーから出る時に2時間過ぎていたのに行かせ忘れた。

 その後、妻が銀行に行って、銀行の裏の駐車場で待っているうちになにかもぞもぞしているので、「ピンチ」と察して、あわてて車から降ろした。


 靴も脱いだまま、靴下で駐車場の端へ。

 立ちションは、今までもやったことはあるが、溝の穴とか、この木とか明確な目標がないと嫌がっていた。

 ただのコンクリートの角のところだったのでどうなるか心配したし、街中だけにぜひすばやく…というプレッシャーの中、大成功!

 すばらしかったのは、角から「つつつーっ」と流れてくるオシッコを、またを開いて上手によけたこと!

 こんなに上手にできてすばらしい!

 あとは、いつ「尻出し」をやめ、チャック(ファスナー)を開けてやれるようになるかだ。

 オシッコってなにかと難しくて、奥が深い。(大人だってたまに失敗するし…)

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2006/07/22
夏祭り 「障害児と生きる日常(26551)」 [ 最近のことの日記 ]
 あいにくの天気だったが一応雨も上がったので、Sと養護学校の夏祭りに出かけた。

 3時からだったのだが、早めに行って慣れておこうとウロウロ。

 オープニングアクトは、若いお兄さんお姉さんの歌と踊り。そういう学科の高校(高専?)のみなさんだったようでうまかった。Sは一番前で耳をふさいでいる(失礼な)が、ずっと見ていられたので、たぶん楽しんでいたのだと思う。

 で、その後、売店(といってもそうはないのだが)を一応見て回った。とにかく狭い中に人が多いし、お互いに人混みを歩くのが苦手な人が多い(笑)ので結構大変だった。突如突っ込んでくる車いすのお姉さんや、焼きそばを持ったままのしのし歩くお兄さん…など、日頃はこっちがよけてもらっている分、今日はよけるのに必死であった。

 Sの好物のニラが入っているので「チヂミ」を買ったが、結局全部私の口に押し込んだ。よその小学生のブラスバンド演奏(若いからそううまくない)が始まると、怒ってぐずり始めたのでそうそうに引きあげた。

 同じクラス(特学)の友だちと両親に会って、「うちはもうダメみたいです」と言って帰ったのだが、駐車場でまた会った。さすが自閉仲間、向こうも長くは持たなかったらしい(笑)。

 お祭りで何も買わず何も食わずもなんなので、コンビニに寄って、ソフトクリームを買った。最近Sのマイブーム。特にコーンの部分が好き。

 前半は私と交代でクリームをなめているのだが、早くコーンの部分にたどり着きたくて、私に「もっと食え」と差し出す。そして上のクリームがなくなりコーンが食べやすくなると、なぜか手でコーンをちぎっては食べる。ほんの時々、クリームもなめる。

 そして下の方に付いている紙のところまで来ると、それをはがせとこっちに渡す。はがしながら、「上から食べろよ、上からだけ」と念押しをしたのだが…。

 スキをついて、下から「カプッ」とコーンを食われた。そしてそこからは、ポタポタとしたたるクリームを、私が素手で受け止めてはペロリ…という必死の防戦が続くのであった。自分の車の中なのでこっちは必死だった。

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2006/07/23
乗馬体験 「障害児と生きる日常(26551)」 [ 最近のことの日記 ]
 乗馬に少し興味を持っている。というか私本人がではなくて、Sの生涯スポーツとしてどうかな…と思っただけだが。

 あの男、走れって言われても走らないが、運動神経はまあまあ、さらに高い所でのバランス感覚は抜群(多動で磨いた)、スピードあるものも大好き…なのだ。

 欠点としては、馬に全然興味がない(笑)…というところか。一時期、一部の犬にははまっていた(今は飽きたらしい)からわからないが、あまり生きものに興味がない。

 私がイメージしているのは「ちょこっと乗馬」だが、リンクをいただいている「うまともネット」の7月1日の記事から、こんなすごい話もあるという紹介をすると

(引用部分)

障害のある人のための馬術競技 「パラエクストリアン」が

FEI(国際馬術連盟)の公式種目になります。


今まで、FEIでは

 障害飛越
 馬場馬術
 総合馬術
 馬車競技
 軽乗
 レイニング
 エンデュランス

の 7種目だった。

今日からこれに パラエクストリアンも加わって 8種目となるのだ。

(引用終わり)

 ちなみに私には今までの7種目もよくわからないが(笑)、オリンピックも夢ではないということか!?

 今日、ポニー乗馬のあるちょっとした遊び場に行ってきたのだが、なんと乗馬コーナーだけ「休業日」となっていた。日曜日は他に営業に行っているのか?

 ということで今ひとつ縁がなかったようでオリンピックは遠のいたが、第一歩として、テレビで競馬中継を見せた。(これは今まで通りか)

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