部屋とYシャツとわらG

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小学校3年生 3学期 その1


凧揚げ 「障害児と生きる日常(38627)」 [ 最近のことの日記 ]
 本日は、I中で3時間授業をやって、車で1時間の移動、午後S中で2時間授業というもっともハードな曜日。I中で授業を終えて駐車場の車の所に行くと、隣の小学校のグラウンドが見える。

 ちょうどそのタイミングで、息子Sたちのクラスがビニルの凧揚げをしているところが見られた。

 移動時間が少ないので、見たのは1分間くらいだったがその間のできごと。

 Sは手ぶらで走り回っている。凧を手に持って追いかける先生。つかまえた先生は、片手をSとつないだまま、片手で凧を揚げる。

 揚がったところでそのひもをSに手渡す。するとそれなりにつんつんと引っ張っているS。そのほんの数十秒を逃さずに少し離れて写真を撮る先生。

 ひもを持ったまま走り出すS。たこは勢いよくさらに揚がったがそのうち回転して墜落。地面に落ちても振り返ることなく引きずりながら走るS。追いかける先生。

 先生…お疲れ様でした。もし写真だけ見てたら、のんびり凧揚げしたと思うところでした(笑)。

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2008/01/12
あいさつまわり 「障害児と生きる日常(38627)」 [ 最近のことの日記 ]
 昨年の、「自由を求めてSの大脱走」以来、自宅でのガードは堅くなったものの、いざ出ちゃった時のために、公園まわりのお宅に通報をお願いするためのチラシを作った。

 連絡先やお願いや注意点などを書いた写真入りのA4大の紙をパウチ。近所にSの障がいのことをあまり積極的に紹介してこなかった義父母もここに来てかなり受容できてきたようで、「安全のためには町内の掲示板に貼れば」とまで言い出した(笑)。

 このご時世にそこまで個人情報丸出しなのも困るのでそれはお断りしたが、かといって連絡先となっている私の携帯に「公園で一人でいるのはお宅のお子さんでは?」とまちがい情報ばかりたくさんかかっても困る。

 そこで、お願いの中に、「話しかけて会話ができるようなら人違いかと思われます」という一文を入れたのだが、その表現がなんだかおかしいような悲しいようなで…。

 裏面には、この機会に自閉症についてももっと知ってもらおうと、日本自閉症協会北海道札幌支部が警察配布用に作った資料を印刷した。何かの時に使おうと思ってチェックしていたのだが、簡潔によく特徴が書かれているのでお奨めである。

 さて、今日はC公園のまわりの6件くらいのお宅にごあいさつに行ったのだが、親子3人で行ったので、「休日・親子・個人宅訪問」とくれば「宗教の勧誘」かと思われそうで、少し嫌な対応を受けるのでは…と思ったのだが、やはり訪問アンケートとは違って(昔アルバイトでやったがかなり冷たく追い返される)、優しく応対してもらえてとても安心した。

 ある1件では、「毎朝、お父さんと手をつないで登校しているの見てますよ」と笑顔で言ってくれたおじさんもいたりして、親子3人作戦はとても成功であった。

 ちょっと前まで大泣きしていたくせに、玄関で少し恥ずかしがりながらバイバイ(のつもりだがシッシッという感じの手つき)としたり、甘えて握手を求めたりするSもなかなかの役者(笑)なのであった。

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2008/01/28
期待感 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 もう数日でSの小学校の特学は「雪国教室」なる宿泊行事に出かける。

 雪山でそり遊びをする程度なのだが、市のバスとか宿泊費とかいろいろと補助が出るから、宿泊練習的に行こう…という感じの行事である。去年、2年生の時に初めて行ったのだが、楽しい時もあったようだがまあ半分くらいは泣いて過ごしていたかな…。

 だからそんなに楽しくはないはずなのだが(笑)、まわりのみんなのわくわく感や、ビデオを見せての先生方の盛り上げに反応したのか、Sもわからないなりに盛り上がっているらしい。

 月曜日にまとめた荷物を学校に持っていく(中身をみんなで確認したり、名前チェックとかをたぶんするのだろう)ことになっていたので、この土日は荷造りに大忙し…ただこのカバンを見たせいか、旅行だと勘違いしているのか、日曜日に大はしゃぎとなったSは、玄関あたりで靴下をはいては『外に連れて行け』と必死にアピール!

 まさかそれが「旅行に連れて行け!」ということだとは誰にもわからないので、最初は私と妻と3人で出かけて、作品展を見てバーミヤンで食事、買い物をして帰宅。

 しばらくしてまた玄関で大騒ぎ。どうも遊び足らないらしいと思い、妻が連れ出して、家のまわりを散歩したり、鉄棒をしたり…そのうち泣いておんぶされて帰ってきた。

 またしばらくして同じ状態で、義母が同じく最後はおんぶで戻ってきた。

 そして夕食後…。またいそいそと勝手に自分で靴下をはき、外に出ようと玄関のカギを開けようとしていた! やっとその時にわかった。もしかして、「旅行に出かけたい?」

 旅行先では特別に夜景を見たりとか夜の遊園地とかお祭りとか花火とか、夜に外出できる。カバンを用意したんだから出させろ!…ということらしい(しゃべらないのですべて推定)。

 カレンダー見て話したりいろいろ試みたが、あまり納得はせず、泣いたり、紙ちぎりをしたりしながら夜は過ごした。

 明けて本日…学校に荷物を届けるので朝から車だしカバンはあるし…。「今日はまだ行きません」と朝から何度言ったかわからないが、車を降りて、ランドセルをしょって、さらにその上から旅行用のボストンバッグをたすきがけ…のつらい状態なのに、朝からニッコニコで歩いていく。うーん、完全に勘違いしているようだ(笑)。

 今日付き添ってくれたボランティアさんの報告によると、朝は雪国気分でルンルン。朝礼が終わって10分間走もたくさん走り、「いつ雪国に出発するんだろう?」と期待あふれてルンルン。個別の学習もがんばったとのこと。で、だんだん「今日はどうもまだ行かないらしい…」と気づいてきてテンションが下がり、4時間目には泣き…だったらしい。

 まだ出発まで数日あるのだがどうなることやら…。

 もっと恐れているのは、「本当は雪国教室はSにとってそう楽しくはない」ということを本人が忘れていることである。そりは楽しいけどその時に山を登るのが嫌で泣きながら登ったのだ(笑)。それを忘れているのか、はたまた遊園地に行くとさらに勘違いしているのか…前途多難な今週である。

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2008/01/29
耳にビーズが残る 「障害児と生きる日常(40137)」 [ カテゴリ未分類 ]
 残念ながらバンドのビーズではない。うちのSがやってくれた「ビーズin耳」である。

 交流給食のために小学校に行くと、先生から報告があった。4時間目に一人で悪さをして詰めたらしい。耳の奥に直径5mmくらいの肌色の球状のビーズが入っていて、まるで内耳の一部のよう(笑)である。

 本人がさわりたがるのでとれるどころかだんだん奥に行ったとのこと。

 で、耳鼻科でやってもらった方がいいということになり、今日の午後こそゆっくりテストを作ろうと思っていた私の予定は大狂い…。

 耳鼻科の校医さんが厳しい方で、特学のクラスの他の子もあまり障がい理解をしてもらえず大変だったという話も聞いたので、ひとまず日頃療育に行っているセンターの小児科に電話してもらい見てもらうこととなった。

 1時間待った診察で、思ったよりも奥に行っているし、大きいから取るのも大変そうだということで、「軽い薬で眠らせてからやりましょう」ということになった。

 しかし、Sは薬を飲めない。でも錠剤ならかじるかも…という無茶な発想でのぞんだところ、ラムネのお菓子とでも思ったのか(笑)、まんまと3分の2ほどは飲みこんだ(というか食べた)。まずかったのかその後は水に溶こうが何しようが無理だった。

 その3分の1が足らないのか、部屋を暗くして病院のベッドで寝せようとするのだが、考えてみれば旅先のホテルでもそう簡単には寝ない男…いつまでたっても飛び跳ねている。そのうち捕まえて無理矢理添い寝しようとしたのだが、やっと少し寝たのは私の方だ。薬を飲んで1時間以上たっても、寝るどころか、むしろ元気…なのであきらめて、他の耳鼻科で強引にやってもらう気になってきた。

 こちらで寝せて行う理由は、技術的には専門の耳鼻科ほどではないので動かれると困るということと、日頃ここに療育や診察に来ているから押さえて嫌な思いをさせない方がいい…という医者の判断だったので、「じゃあ、強引にやるなら耳鼻科に行くか」と思い始めたのだ。

 そのことを看護師さんに伝えると、伝え聞いた医師が俄然やる気になったのか(笑)、「寝ませんか…じゃあ、ちょっと押さえてやってみますか!」と張り切って登場。「耳のビーズを取るよ」と耳を触ると、Sも何をやるかわかったらしく、嫌がらずにベッドにやってきた。で、そこを「胴体押さえ係」の私が大きなタオルですまきにして押さえ、他には足担当1名、頭担当2名の計4人が押さえつけて(笑)、そこを医師がやるというものものしさ。

 が、予想に反して、本人はまったく抵抗せずに協力的。やっぱり取ってもらおうという気になれたのか、それともやっと眠り薬が効いてきたのか落ち着いていた。

 あとは医師の腕なのだが、最初、細い口の吸引装置?でやるものの、吸い付いても外に出てこない。

 それでピンセット状の細いものに持ち替えて直接はさんで出すことになったのだが、つかんでもそのあとつるっと滑っている感じがよくわかる。

 3分くらいがんばったところで、見える位置の人(頭押さえ係)から「おー」と安堵の声が聞こえた。ついに球状の肌色ビーズは耳の穴の外に出たのであった。

 みんなに「よくがんばったね」とほめられてご機嫌なS。いろいろと大変だったことを思い出して、もう懲りてくれるといいのだが…。

 ちなみにSには、数年前、鼻の穴に固い小豆が詰まった前科があるのであった!(爆)

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2008/02/03
雪国教室 1 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 先週、2回目の雪国教室に出発したS、今回も付き添い参加の条件があったので私がついて行った。

 バスではご機嫌に窓の外をずっと見ていた。約4時間半でバスは新潟県魚沼市のマイナーなスキー場の民宿に着いた。

 着いての昼食メニューは、みんな大好きカレーライス! しかしうちのSはカレーライスに興味を示さず1食抜くことになるため、今年は先生方の配慮もあって、ガーリックラスクもついていた。フランスパンを切ったものにガーリックを塗って焼いたもの…宿中ににんにく臭が漂っていた…。

 一人2枚程度のはずだが、私の分やよそのお母さんの分までもらって6~7枚食べたので、量は少なくともニンニクパワーで元気である。

 午後はまず民宿前で雪遊び。日頃もSは手袋をしたがらないし、装着しても数分ではずすのだが今日も同じ。素手で雪をさわっては冷たいと泣く。

 不機嫌なところでバスでスキー場に移動。到着後も「もう帰るー(推定)」と泣きわめくが無視してそり遊びの場所に引っ張って連れて行く。他の子がそり遊びをはじめたのを見てやっと思い出したらしく、雪山をずんずん登りはじめた。

 だいたい50mくらいの距離の急斜面。結構上に行くのが大変である。そして上についてやっと滑る。

 1本目は、少しびびったのか足でブレーキをかけたので途中でストップ。

 2本目からは絶好調で、ヒュウーという感じの口でスピードを楽しむ。

 5分以上かけて登って、数十秒間滑るのだが、登る途中、今年も水分補給は忘れない。素手で雪を取っては食べ、また取っては食べ…そのうち固まっているような雪を綿菓子のように手に持って食べたりもしていた。普通はお腹を壊したりが心配なのだが、日頃から変なものをなめたりしていて免疫が強いのか(笑)、昨年も今年も平気であった。

 ちなみに今年は1年生の二人も真似するでもなく、先生が止めるのも聞かずに同じように食べていた。

 5本滑ったところで、手が冷えすぎてきたのか泣きが入ったので、一度休憩所のストーブめざして退却。

 泣きながら休憩所に入ると、先客に「いつもSに注意をする教育係の少年(自閉症仲間の同級生)」がいて「シー」と怒られる。

 言われて、激しく怒ったが、そのうちストーブの前で怒りも溶けたようだった。

 復活してまたやり始める。今度は学習したのか、素直に防水手袋を着ける。

 気持ちよくやっているうちにふと思った。せっかくだから一人で乗せてみよう!

 二人乗りしかしたことがなかったS、不安なのか、上から押してスタートさせても、手が私の服をつかんでいる!

 振り払おうとしても離さないので、そりと同じスピードで斜面を走るすごい私(笑)。


 10m以上走って、やっと手が離れると、Sはそり上でもがきながらも下まで激走。ついに一人で乗ったが、落ちないバランスはすごいものの、操縦する気はないらしい。

 少し怖がっていたが、またその後2本ほど一人で乗った。寝そべった状態で落ちていくその様はほとんどオリンピック競技のスケルトンのようだった。

 次は、先輩と二人乗りで行くことに。この先輩、状況把握が出来ないのでとても危険なのだが、今日も泣いている1本目に「一緒に乗ろう」と誘ってくれたが断ったところだったので、今なら大丈夫だろうと、せっかくなのでまかせてみた。

 2本とも成功! とはいえ、乗せてスタートするところと終わって降ろす所は私がつかなくてはダメなので結局は同じ苦労なのだが…。

 復活後も7本滑った。

 途中で雪の斜面に寝ころんだ時に、体が横に転げたのが楽しかったらしく、後半は登りながらもやたらと横に転がりたがる。

 せっかく登ったのに、そりなしで半分の距離またもどるのだからもったいない…。そんなこともあり、体力を十分使い果たしたのであった。私の方が走った距離が長かったので翌日は激しい筋肉痛であった。(続く)

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2008/02/04
雪国教室 2 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 宿に帰ってお風呂に入る。友だちが先に入っていてもへっちゃらでくつろいでいた。入る前にトイレに行ったにもかかわらず、風呂場に入ったらまずすみっこでおしっこをする所なんてまさにこだわりの男であったが…。

 さて、不安なのは睡眠。昨年は寝たものの夜中に起きてずっと寝なかったり、先日の宿泊練習では一睡もしなかったし…。

 休憩時間の7時半くらいからみんなのいる大部屋に行ってはしゃいで遊んでいたのだが、校長に手足を差し出して「俺を振り回せ」とアピールしたり、走り回ったりで大興奮。これ以上ドーパミン?か何かが出て脳内活性化してはどうしようもなく寝ないであろう…と思い、せっかくの楽しい時間だったが早めに切り上げて8時半に布団に入り部屋を真っ暗にした。

 作戦は成功し、10時頃には寝入った。なんで「頃」かというと疲れていた私もその頃一緒に寝てしまったのではっきりしないのだった。

 が、……また夜中の2時に起きていた! 

 「アォーーーー」と時々狼のような遠吠えをご機嫌におこなっている…。ここで刺激しすぎては完全に目を覚ますので、少し泳がせているうちに布団に戻ってきて、3時にまた寝た。いやあー寝てくれてよかった。

 起床は6時半。計7時間半、寝たので日頃よりもよく寝たのであった。

 翌朝、校長に「いやあ、夜中に起きて遠吠えしまして…」なんて話をすると、「いやあSのそんなの全然問題ないよ。1年生のKなんて、夜中に起きて、わざとおむつの中にうんちをして、それをにぎって『ハイ、先生』と持ってきたんだよ!」という驚愕の事実を聞いた。夜中に廊下が騒がしかったのはそれだったんだな(笑)。K君、大物です。

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2008/02/04
雪国教室 3 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 前出の1年生のK君、実は今回の雪国教室中に一度私に本気に怒鳴られてしまっているのだ…。日頃は私に甘えてくるし、なかなかおもしろいイタズラ小僧なのでかわいがっているのだが…。

 初日のお昼ご飯のあと、私が歯を磨く間、部屋の中にSを残していた。そこに6年生の一人(前出の任せるのがちょっと心配な彼)が遊びに来て、「S君と遊ぶ」といって部屋に入っていった。距離としては2m先なのだがドアは閉まっているので中は見えない。まあ、窓から落とすとかしなければ大丈夫だろうと思って音にだけ気をつけていたのだが…そのうちSの嫌がっている声(ウーとかアーとか)が聞こえて、6年生がゲラゲラ笑いながら「S君、S君、ゲラゲラ」という感じで部屋を出て行った。

 しばらくすると戻ってきて、「S君、これ破ったよ」というので見てみると、窓の障子が大きく破れていた! しかも2枚重ねてあったところを2枚ぶち抜き!

 こういう時は笑っててはダメなんだよ…と話しながら、あまりしゃべりの上手ではない彼の説明を聞くと、Sが怒ってパンチしたとのこと。○○君、またしつこくかまったようで、嫌がるのにしつこくくすぐったりしようとしたからSが怒ったのか、あるいは「バーンってやって」とそそのかされたか…日頃は障子の部屋にいてもイタズラをしないSがやったのだからその彼が余計なことをしてくれたのはいずれにせよ確かなのだが、ここはやった責任を全部Sがかぶって、先生に報告に行った。まあ、先生もその彼のことをよくわかっているから良かったのだが…。

 で、翌日の朝、出発前のこと。部屋に遊びに来た1年生のK君が、障子の破れを見つけて「どうしたの?」と聞いてきた。それで、上記の説明をして、「こうやって壊したら弁償なんだよ(実は今回は実際には弁償しなくていいようなのだが)」とイタズラしそうなK君にも伝えようとしていたら、いきなり指で穴を開けようとしている!

 それをやると、Kも弁償になるからやめときなよ…という私の忠告を聞きながらも、いたずらっ子であまのじゃくな彼は、ついブスリ!

 それじゃなくてもこの障子のことでは嫌な気分だった私を刺激してしまい、「Kーー! バカ、なにやってんだ!」と本気で大声でしかりとばした。彼は来年以降もここに来るのだろうからちゃんとしといた方がいいと思い、そのままひきずっていって「誰か先生いませんかー」と探して報告。しかってもらったあと、一緒に旅館の人に謝罪に行ったのであった。

 まあ、K君のは指1本分の穴、Sのはパンチ一つ分の穴が2枚突き抜け…なのでなんだか量的にはK君には申し訳ないのだが…(笑)。うんち握り事件のあとだけに、K君があまり楽しい思い出ばかりじゃ困るのでまあちょうどよかったかな。

 さて、2日後の日曜日、関東地方でも積雪があった。

 雪遊びをしようと、着替えてSを外に出すと、雪の中を歩き回ったあとやたらと車に乗りたがる。

 ダメだよ、行かないよ…と伝えても粘り、そのうち行かないとわかると大泣き…。

 どうもまたそり遊びでもやる気で、車で雪国教室にでも行く気だったらしい(笑)。スキーが特に好きでもない我が家…もう行くこともないと思うので忘れてもらいましょう。

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2008/02/10
出すもん出して楽になりな…。 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 先週金曜日からSは熱を出してダウン! 多動なSも熱が出ると一応おとなしくなるのである。

 最近、体温が測れるようになった。途中で何度もはずれるので、たとえ短い時間でも連続性の必要な予測式体温計とかはだめなのだが、データが蓄積していくヤツ(途中ではずしても続きで測れるヤツ)のデジタルのを使って、脇に後ろ側からさして押さえ込む(笑)…と本人の抵抗が少なくて、なんとか測れるようになった。

 ということは、今までは、夏、学校プールに入る時の朝の体温とか、昨年の雪国教室に行く前後の体温とか、すべて「偽造」…いや一応、親が手を当てての「予想」体温でした。どうもすみません。

 測れるようになったから測ってしまうのが人の常、いつも熱が出ても「熱いね」で済んでいたのだが、金曜日の夜に測ると38,9度! おー、高い。インフルエンザも疑われるので翌日土曜日に病院に行く予定に。そしてその日の夜は、鼻が曲がるようなニンニク臭のおならを連発した。

 そして土曜日の朝、熱を測ると38,4度。まだ高い。その後、二度寝していた私の横から、真上に乗り直したS。なんだか神妙な顔でぐったりしている。気にせずに寝ていた私だが、朝食の呼び出しに来た妻が「くっさー、うんちでもしてるんじゃない!」とひとこと。「また、くさいおならが充満してると思うけど、一応見てみて」と言った時に、はぐられたズボンから「ポワーン」とこの世の終わりのような激しいにおい! 本体が出ていた(爆)。

 実はこの3日間、便秘だったS、朝7時のおしっこの時についでにきばらせたのに出ず、8時半にこうして見事にパンツの中にしたのであった…。しかし、いつもの固いバナナ1本ではなく、下痢っぽいんだけど、でも固くなった部分もあり、そして大量…。パンツからあふれんばかり、いやあふれていた!

 1階に連れて行って、幼児の頃によく使った洗面台で洗うのだが、体も大きくなっているので大変であった。

 そして、2階のベッドにまたもどし体温を測ると…なんと37,4度! くさいものと一緒に熱まで放出した! そういえば以前にもこんなことがあったような気がする。体内から悪いものを一気に放出という自然治癒力。

 病院に行ってもストレスがたまるし、もらった薬も飲まないし…できれば連れて行きたくないところで、ギリギリのタイミングで「自力で治る」ことをSはアピールし、成功したのであった。本日、日曜日、彼の体温は35.8度である。

 うんちを、トイレでしてくれてさえいれば、べた褒めだったのだが…。

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2008/02/23
兎の目 「障害児と生きる日常(40137)」 [ 最近のことの日記 ]
 灰谷作品ではなくて、うちのSの目のことである。ちょうど先週は右目が真っ赤になり、「目薬バトル」をしていた。

 「うー(つけろ!)」と言って目薬を出してくるからつけようとすると、バカ笑いして逃げ回る(笑)。捕まえて目薬をさそうとすると必死に抵抗。手を押さえても目を固く閉じたまま(笑)。

 させなくてこちらがあきらめると、また「うー(つけろ!)」と言って目薬を出してくる。何度もこの繰り返しをするうちに少しだけ目の端に入ったりすると本人は落ち着く。気になるなら最初からつけさせろよ…という感じだ。

 目が赤くなった理由は結局不明のまま、右目は治った。単なるこすりすぎか、ガーリックトーストの食べ過ぎか、何かのアレルギーで、そしてそれはスギ花粉症か…。

 で、今週は左目が真っ赤。その間、自分の指を『目玉に直接入れてさわる』という変な荒技を覚えてしまっていた!

 目を触り、その指をペロリ、鼻をほじり、その指をペロリ、目を触り、その指をペロリ…っていう永遠の繰り返し。それじゃあ、ばい菌も入るぞ…と思うのだが、手錠でもかけない限り防ぎようがない…。

 今日も、私が目薬を差したり、本人が頻繁にさわるときは妻が白い生目やにをぬれティッシュで拭き取ったり…とやるうちにますます真っ赤。流行性の結膜炎ではなさそうだが、もしかして続くようなら来週は目医者デビューかな…。

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