部屋とYシャツとわらG

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小学部4年生 2学期


学校からの電話 「自分らしい生き方・お仕事(162049)」 [ 最近のことの日記 ]
 昨日の夕方、Sの通う特別支援学校からの電話が鳴った。

 私の携帯電話あてだったので、ディスプレイに学校名が見えたのだ。担任の先生が何か伝え忘れたのか、それとも連絡帳には書けない時間帯(帰る頃)に何かやってしまったのか…とおそるおそる出た。

 すると、なんとその特別支援学校の『副校長』が出て、苗字付きで「○○わらG」さんですか?と聞く。

 「ああー、学校規模の大事件…って、S、なにをしでかした~」とかなり緊張。

 何事かと思って話をしばらく聞いていると…

 なんと私あてに『非常勤講師の依頼』の電話だった(爆)!

 保護者とは知らずにかけてもらっているのだが、さすがにそのままにするのも申し訳ないので、「すみません、実は私、そちらで息子がお世話になっていますので、さすがに無理かと思いますが…」と笑いをかみ殺しながら説明。

 しかしよほど困っているのか、「大丈夫ですよ、小学部と高等部なら全然問題なし」と言っていた(笑)が、最終的には「11月途中までは枠が一杯なんです。申し訳ありません。」とこちらからなんとかお断りした。

 「息子がお世話になっております」という態度を示しながらも、学校では「くせのありそうな保護者・しかも元同業者」としていばっているのに、その学校に仕事に行くといばれなくなる(笑)からそれは困る。(まさかそこまで見越してねらわれたか?)

 というわけで、友人を通じて誰か探してみます…ということで電話を切った。

 それにしてもこの2日間で3件もの依頼があった。都道府県の講師紹介名簿ではなくて、たぶん母校の大学就職課の講師名簿からの問い合わせだと思う。ここで連絡があるということは、「2学期(または前期の続き)が始まったけど、休みます…」という先生が3人いるということだ。理由まではわからないけど、長期休暇明けに休む先生…が知らない人だけどちょっと心配になった。

 全然関係ないが、勤務しているI中学校の楽しい年配の先生は、授業初日の2時間目の授業から職員室に戻ってきた時、「なんでかわからないけど、俺、今、5時間目だと思って15分早く終わりそうになって、生徒に止められたよ~。」と言っていた。こういう前向きな方は心配なさそうだ(笑)。

 ちなみにこの日は6時間授業(私もいきなり5時間あり)だったので、その先生のその後のお疲れぶりと文句の言いっぷり(毎日1時間ずつ増やしていこうよ…とか)には目を見張るものがあって楽しかった。

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2008/09/29
副籍交流で国際交流 「障害児と生きる日常(45706)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sは、久々の副籍交流で昨年度まで通っていたI小学校に行った。

 父と片道25分の徒歩登校。休まずテクテク歩いたが、昨年まで会っていた人たちに全然会わない。もしかして、私たちに会うために表に出てくれていたの?と思ってしまうくらい、握手仲間(主に街の年配の方々)に会えなかった。もし本当に楽しみにしてくれていたのだったらすみません…。

 小学校に着いたSはなぜか硬い表情。「また、この生活にもどされるのか?」と不安になったのか、少し落ち着きがなかった。

 そんな時に現れた校長が、「やってやるよ」なんて言いながら、手足を持って振り回してやろうとすると、これを完全拒否(爆)。昨年度までは校長の顔を見るとやらせていたのだが、他のお客さんの前で「いつも俺がやっていたんだ」みたいなアピールをしようとした校長の浅はかさを見抜いてか(笑)、まあ見事なほどびびって、しまいには校長の手をびしばしたたいていた。

 まあ、昨年度までのいろいろないきさつを思えば、「校長を多少やっつけて良し(笑)」だったので、親の私も注意どころか大笑いしただけだった。

 この日はJICAの国際交流だったようで、南の島から来た留学生(大人)たちが校内にたくさんいた。特学の見学に来た際に、先生たちはちゃんとした授業風景を見せたいようだったが、好奇心の強い彼らにそれは無理というもの。気もそぞろに外国人(民族衣装姿なのでアタマにほうきみたいなのを乗せた人までいる)たちの方をきょろきょろ見ている。

 Sにいたっては一人の大柄な女性をガン見(笑)。じっと見つめていると、その女性が近づいてきた。見つめ合う二人。Sはおもむろに民族衣装のワンピースに一周ぐるりと付いていたロープ状のかざりを手にとってなでなで。女性も「He likes me!」と他の人に喜びを伝える。でも本当はひもを気に入っただけだと思うが…。

 まあ、とにかくトンガの大柄な女性に気に入っていただき、大きな恋人から「キスの嵐」となっていた(笑)。

 その後、他の人(男性女性問わず大柄な人)に近づいては「うー(俺の手足を持って振り回してくれ)!」とアピール。もちろん初対面の人に通じるわけもなく、「握手を求めてくる友好的な子ども」として、握手責めになっていた。

 それにしても、しゃべれない分、国籍も見た目も関係なくスムーズに交流できていておもしろかった。怖がって近づかない子も結構いたので、「自閉症児Sが一番コミュニケーションした」なんて、なんだか笑ってしまった。

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2008/10/26 このブログを購読する

連合運動会 「障害児と生きる日常(46938)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sにとって、4回目の連合運動会。今年度から所属学校を変わっての参加だ。

 朝はいつも通りスクールバスで登校。学校から団体バスで会場に行く。

 到着後は会場入り口で体育館履きに履き替えるのだが、一斉にいろいろな学校から親子が来て大混雑。

 ちょうど私たち夫婦が到着した時に息子のクラスの子たちが履き替えていたのだが、「担任の先生のまわりにいないなあ、今日は担当の分け方がいつもと違うのかな?」と思っていたのだが、妻は「どこにいるか確認してくる」と心配モード。親は立ち入り禁止の1階部分に入り込んでいった。

 私はのんきにトイレに行ったのだが、そこで昨年度まで通った特学の介助員の先生に会った。

 「S君、さっきI小学校の場所に来てくつろいでいましたよ」

 到着後、靴を履き替えたら一人でとっとと体育館の中に入り、昨年までいた小学校の特学のみんなの中に紛れ込んでいたらしい(笑)。

 「この会場は知っているぞ」 とか 「この行事はこいつらと一緒だったな」…と思いこんだのか…。少なくとも他の学校の人たちと区別がついているということがわかってうれしかった。もしかしたら呼ばれたから行っただけかもしれないが。

 さて、まずは玉入れ。

 玉が飛び交う中で何もしないのが今までの定番だったが、今回先生に言われた時だけ、玉をつかんではそれなりの高さに投げていた。カゴをねらっているようには見えなかったが…。

 そして、かけっこ。

 今までの定番は、なかなかスタートせず、ゆっくり歩き、最後に突然全力疾走。

 今回は少し遅れてスタート。

 しかし、歩かずに普通に走った!

 ただし、手抜き走法(笑)。

 最後までそのまま行き、普通に、『あまり速くない人』として3人中3位だった。一人で走れてとてもすばらしいのだが、なんだかちょっとつまらない(笑)。

 ちなみに逃げ出す時のスピードは、4年生としてはかなりのスピード。4年生の体育の先生が言うのだからまちがいない!

 とりあえず、オリンピックはまだ遠かった…。

 そして、障害物競走。

 途中でくぐる大きな箱が毎年鬼門なのだ。

 一昨年はそこの前で立ち止まり、突然90度角度を変えて逃亡! 何人かの先生に追いかけられてやっと捕まった。

 昨年は、くぐるべき所を乗り越えようとしていて止められた。

 さて、今年は…立ち止まってペシペシと手で叩き始めた。

 その場所の担当で、タイミング良く手を貸してくれた先生が、現在私が講師&介助員で行っているH小学校の特学の先生!


 不思議なツーショットに驚いて、手ぶれ&ピンぼけ写真に。さらに、一緒に走った相手の一人はその小学校の2名の児童のうちの1人。こんなにたくさん人がいるのにまったく不思議である。

 親の顔を立てて譲ったのか、これまた4人中4位。パラリンピックもまだ遠いようだ…。(注:パラリンピックに障害物競走はありません)

 さて、昨年度までは「行事付き添い指定」によりSにつきっきりだったのだが、特別支援学校ではすべて学校任せ。それがないと結構暇…。気がついたら、ビデオを撮ったり応援をしに席を移動する学年のお母さんたちの「荷物番」などをやらされていた。

 写真を撮るもかなり遠い。昨年までは、付き添うと児童に近い1階にいられたので写真やビデオが撮りやすい…という特典があったのだった。

 午後の部は親子参加の競技。というか踊りとか遊び。妻に行ってもらい、ビデオ係に専念。

 それにしても、障がいのある子たちが200人以上一堂に会すると、ちょっと混むと自分の子がわからなくなる。カメラで追いかけていても、いつの間にか同じようなタイプの子に入れ替わっていたりするのだ(笑)。

 来年こそ、もっと派手な靴下をはかせるぞ。

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2008/11/01 このブログを購読する

交流遠足 「障害児と生きる日常(46938)」 [ 最近のことの日記 ]
 最近、Sのことについての日記がずいぶんと減っていた。

 しょっちゅう付き添いをする機会がなくなったこともあるが、何事も『そこそこ』できるようになってきてネタにするほどのことが起こらない…。

 かといって、「できた」とか「すごい」ということもそう増えていないのだが(笑)。

 先週、副籍交流として、支援学級の遠足についていった。交流の時は相変わらず親付き。この遠足は支援学級単独で平日に遊園地に行って遊ぶ…という「今時許されてもいいのか!?」という楽しい行事で、市からバスまで出る。

 ちょうど、私の休める日付がそこと当たったので、Sは4回目の参加となった。(私は3回目)
昨年の様子

一昨年の様子

初めての時の様子

 なにがすごいって、もともと空いているところなので、平日はもちろんガラガラ。並ばずにたくさんの乗り物に乗れる。

 乗り物パスポートも割引で安くなり、好きな乗り物は4回とか乗ってしまうので、元を取り返すどころか2~3倍の料金分は楽しめている。

 毎度、楽しみながらも途中でぐずったり面倒なSだが、さすがに4回目となって慣れたのか、今年はぐずらずに最後までご機嫌だった。Tテックという、車のアトラクションが多いところなのだが、スクーターの形をした手でアクセルを開ける乗り物は去年から一人で乗れるようになった。今年はついにレース用電気自動車に一人で乗ることに挑戦!

 最初は一緒に乗ってみて、その時全然やる気なし(笑)で、やめようかと思ったのだが、ちょうどクラスの他の子で対戦相手がいない子がいたので、「すいている今なら係の人も何とかしてくれるだろう」と一人で乗せて、私も違う車で同レースに参加することに。

 信号が青になったらスタート!…のはずが対戦相手のG君の相次ぐフライングで係のお兄さん大忙し。やっと3回目でやっと待ってくれてきれいなスタート…かと思いきや、Sは特に何もせずに止まっている(笑)。

 お兄さんや私に「青いペダル踏んで!」と促されてもやらなかったのだが、そういう人用でもあるのか、ハンドルについている青いボタンを押すようにお兄さんに促されるとちゃんと進み始めた。

 そこからは『そこそこ』ちゃんと走っていたので、私は少し前を先導するかのように運転。1周くらいしたところで気配を感じなくなったので振り替えると…

 なんと、Sのマシンは『逆走』していた(爆)。

 どうもカーブするのがおもしろくてそのままぐるぐる回っていて、「まっすぐまっすぐ」とお兄さんに声をかけられて「まっすぐ」に逆向きになったらしい。

 すごいこともやっていたが満足そうに降りてきた。もう一人の子はもう一度乗ろうとしていたが、さすがにこれ以上はお兄さんをこきつかえない…と思い、Sを連れて次のアトラクションへとそそくさと消えていったのであった。

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2008/11/09 このブログを購読する

余波 「障害児と生きる日常(46938)」 [ 最近のことの日記 ]
 遊園地から戻ってから乗り物好きになったのか、先週、Sは倉庫に眠っていた車を引っ張りだしてきた。

 幼児期に、私の実家からプレゼントされたもの。もらった当時、義母の勝手な方針により、車も本人も大切にされすぎて室内使用限定。狭い廊下ではペダルをこいで乗るような場面はなく、Sはただ乗って、ハンドルについた音の出るボタンを楽しんでいた。

 その後、何かの折に外に出すと、一転野ざらし状態になり(笑)、急速に痛んだまま使わなくなってきたので4年以上倉庫にしまってあったのだ。

 なぜそれがしまってある場所がSにわかったのかは謎だが、とにかく急に思い出したようで、倉庫の奥まで入り、両手に車を抱えて戻ってきた。

 その汚れ方たるや、ほこり、枯れ葉、クモの巣、カメムシの死骸…さんさんたるものだったのだが、とにかくすぐ乗りたがるわがまま息子のために、必死でぞうきんで拭きながら使用。

 その日、彼が室内に入ってから、車の大掃除&修理をおこなった。

 以来、毎日下校後はこれで外遊びしている。




イスの上で枯れ葉をちぎったり…



ぶつけたり…



手で押したり…



足でこいで進んだり…



バックでぶつけたり…



たそがれたり…



そして本日もまた枯れ葉ちぎり。

 使い倒さずに終わっていただけに、ここで復活してたくさん使うとうれしい。買ってもらった甲斐も、掃除した甲斐もあるってものだ。

 でもたぶん、結構早いうちに破壊されると思う…。

 ちなみに、体が大きくなって足が中に入らない(笑)のでもうペダルはこげない。

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2008/11/26 このブログを購読する

いっちょまえ 「障害児と生きる日常(46938)」 [ 最近のことの日記 ]
 『じゃがビー』というかなりポテトフライに近いお菓子があるのだが、本日の夕食前、それをつまみにカロリーゼロビールを1杯飲んでいた。

 最初は興味を示さなかったSだが、急に「これ、俺の好きなヤツじゃねえか!(推定)」という感じで手を出してきた。

 なくなったところで、小袋をもう一つ開けるとほとんど食われた。

 さらに要求するので、「あと一袋、キッチンの台の上にあるから取ってこい。ついでに飲み物も。」というありえないくらい長い指示を出した。

 どうなるかと思い、後ろからついていくと…


 まず台の上の紙箱から『じゃがビー』を取り出した。

 さらにその後、冷蔵庫からグレープジュースを選んで取り出していた!

 本当に通じているのか、本能のままに動いた(笑)のかはわからないがなかなかやるのであった。

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2008/12/12 このブログを購読する

キャッチボール 「障害児と生きる日常(46938)」 [ 最近のことの日記 ]
骨折よりも前のできごとで書いておきたかったことシリーズ第1弾

 もう1ヶ月も前だが、Sの通う特別支援学校の学園祭が行われた。

 小学部から高等部まであるのでなかなかのにぎわいだ。

 Sは小学部の劇の中で、柔らかいボールを『キャッチボール』する役だと聞いていた。

 本番までの様子では「できたりできなかったり」だと連絡ノートでわかっていたのであまり期待を大きくせずに(笑)観覧。

 その他大勢でやるのかと思いきや、二人組×2の注目状態でスタート! こちらが緊張した。

 友だち相手に、見事にボールを投げ合っている!

 もっと小さい頃に私がやらせようとしても「とにかく取るのがイヤ」なようで、適当に投げるけどほぼ取る気なし…になっていたのだが、きちんと構えて取っているからびっくり!

 ただし、一投するごとに、ボールに一度チューするのには笑った。ニオイの確認か?



 そんな中、突然Sが後ろ向きになった。やばい…どこに投げる気だ…と思いきや『後ろ向き投げ』だったようで安心!(写真は受け取ろうと構えているシーン)

 最後は投げるフリをくり返しなかなか投げなくなってしまったが、ほとんど要求された時にできたのでうれしかった。

 学芸会的なものはいつもおみそになるか勝手にうろうろするか…だったのが今までの彼の歴史。

 そういう意味では、実力に合わせたことを考えてやってもらえたのは初めてだし、それが「練習が必要なこと」で「無理のないこと」だったのがうれしかった。学年の先生たちへの信頼がUP!


 学園祭では日頃の活動の展示もあったのだが、学年では色紙をちぎって貼った紙を集めて虹がつくってあった。

 名前が書いてあるわけでなし、普通どこを誰が作ったかはわからないはず。

 ところが、1枚だけ、やたらと細かくちぎってあり、でも貼る時は適当にやった部分(他の部分はハサミで切ってあるから四角い) があり、「Sの作った部分」とわかって笑えた。紙ちぎり・葉っぱちぎりが趣味なもので…。





 その学園祭から数週間が経ったある休日、Sが日頃車に積んである柔らかボールを家にもって入りたがったので、そのまま部屋に持ち運ばせて置いておいた。

 するとそれから数日後、ボールをもって、私をキャッチボールに誘った!?……ような気がしたので、早速ボールを投げる。

 キャッチ成功。 ほめまくり。 とそれを何度もくり返していると、そのうち100回を超えた!

 だいたい200回くらいで飽きてくれた(笑)がやりながらとてもうれしかった。



 自分の息子に知的な遅れがあり、自閉症児ということがわかり、その大変な様にあきらめていた夢…『息子と野球のキャッチボールをしたい』

 絶対無理と思っていたけど、もしかしたら…と可能性が出てきた…かも。

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