*embrace*

*embrace*

NO TITLE


だけど、どんなに星が増えようと どんなに星が多かろうと 
たったひとつの月を見つけるのはなんて容易い。そんな自分が拭いたくて瞼を閉じる。
その小さな暗闇に星は無い。いるのは月みたいに謙虚に輝く君の笑顔だけ。

*サプライズ*
どこにも見当たらなくて どこにも無い気がして そもそも存在すらしない気がして 
いっそ「愛」ってやつが見えたなら どんなに救われるだろうって思っても 
もしかしたら「少なくて」「希少」で「見つけるのは ひどく困難」だと思い込んでた
それは 案外その多さに 君、きっと驚くと思うよ

*64*
すれ違う、全然知らない人 電車で偶然隣の席だった人 交差点で肩がぶつかった人 
もう二度と、会わないかもしれない でも一人一人が「世界にひとり」しかいない 
有名人 芸能人 著名人 そんな人ばかりが「特別」なんじゃない 
人は物凄く「凄いこと」を結構平気で素通りする

*60*
23時59分が午前0に姿を変える瞬間。もう戻れない「今日」という日。
時間は常にコマ送りで更新されてく。

*24*
足んない。24時間の時間のポケットに入りきらない「会いたい人達」収まりきらない
「伝えたい事」や「感謝の気持ち」やりたい事 行きたい場所 
見たいもの 聞きたいもの 感じたいもの それらが24時間でこなせないジレンマ 
でも でもだからこそ、明日への「24」を夢見て眠る。今日もおやすみ。

*busy*
心ん中 散らかりすぎてて 色んなものを整理した あの時の友の弱音 
情けなかったあの夜後悔や宝物のありか 片付けなきゃならない仕事 
最低最悪の言葉 疲れとストレス 膨大な量の情報 1番下 色んなもの 
色んな感情の1番下に君がいた 忘れてたハズだった 忘れてたつもりだった
忘れられたと思ってたのに 忙しさ 沢山の時間 日常の中のハッピーと
毎日の中のアンハッピーに隠されて 1番下に君がいた

*同じ話*
あなたが同じ話またするから切なくなってしまったんだよ。
ついこの間 同じ話聞いたのになんだ覚えてるのはあたしだけか 
なんだあの時間「特別」だったのもあたしだけかって

*プラネタリウム*
本物じゃない満天の夜空の下でスクリーン下の目立たない小さな星を指して、
「いつか名前もない小さな星で一緒に暮らせたらいいね」って笑った。
そんな事、言い慣れてないくせに言った後で 言われた後で2人して笑った 
「いつか名前もない小さな星で一緒に暮らせたらいいね」って笑った。あたしだけが本気だった あたしだけが忘れられないでいる 
もし本当に名前もない小さな星を見つけても もう一緒に暮らす事は出来ないけれど 
あたしはその星にきっとあなたの名前をつけるよ きっと

*my self*
笑ってやりたいよ。自分の胸の痛みなんてもの残したくない。
大事な人との大事な思い出なら尚更で幸せな思い出なのに何で振り返ったら泣いちゃうんだろう。
あんなに毎日笑ってたのにどうして今素直に微笑む事が出来ないんだろう。
ふたりだけの思い出。ふたりしか知らない思い出。あなたは思い出す度に 
ねぇ、どんな気持ちでいるの?

*心*
「心」って漢字の点 三つ。ノックする。トントントン。心の扉、少し開いて頂けませんか。
「愛」も「恋」だっていつだって相手のドアをノックしてる。トントントン。
心の扉、少し開いて頂けませんか。少しだけ、話しませんか。
ほんの少し 分かり合いませんか。トントントン。トントントン。

*フリーダム*
例えば余命わずかな人を目の前にして「病気になって命の大切さに気付けて良かったじゃん!」
なんてそんなポジティブは要らないんだって。前向きでいつもいれたらいいよね。
壁にぶつからず、穴にも落ちないで楽々、悠々と前進出来たらいいよね。
だけどそうじゃないからさ。いいよ。誰かのせいにしたっていいよ。いいよ。
何かのせいにしたっていいよ。一人で抱え切れない程の悲しみは持っててくれてなくていいんだって。
そんなトコで誠実でいようなんて思わなくていいんだって。
身勝手に無責任に投げ捨てたっていいんだって。
何で自分がってどうして自分だけがって思っちゃう時があったっていいんだって。
「辛い」「悲しい」「苦しい」にまで欲張りでいないでいてよ。半分 分けて。
君、弱音ちっとも言わないんだもん。

*恋心*
3ミリくらい切り過ぎた前髪を手のひらで隠してうつむいた。
「おはよう」のタイミングを気にし過ぎて「お」だけ高い声になってた。
友達と話をしててもあなたが近くにいると知ると友達の話なんて耳に入ってなかった。
体の全部の神経があなたの方向へ集中してた。どんなに大勢の中にいても誰より見つけるの早いよ。
どんなに大勢の中にいてもあなたの声だけ耳に真っ直ぐ届く。
すれ違った後 振り返るのはあたしの方だけだけど本当は気付いて欲しい。
もっともっと近くにいたい。

*在りのまま*
他の誰かに、なんないでいいよ。他の誰かを、真似なくていいよ。消しちゃわないでよ
「在りのままの自分」十人十色なんて言うけど、本当の僕らの姿は色に表現出来ない程 キレイだよ。

*ブランド*
グッチのショーケース シャネルのショップ プラダのウィンドウ ブルガリのカタログ 
どこにも見当たらないよ 君は君という唯一無二のブランド 
過去一人 未来生涯一生 二度と出来ないオリジナル 何て高貴 何て貴重 
飾らなくても綺麗 足さなくたって美しい それだけで、きみだけで。

*きみがだいすき*
ハイヒールが苦手なとこも スカートが嫌いなとこも 鼻歌が半音ズレてるとこも 
料理が苦手なとこもとても愛しいといつも思っているよ 
変なとこで強がるとこも くしゃみがおじさんみたいなとこも 感動映画に2秒で泣けるとこ、
テレビの配線が苦手なとこ いつも愛しいととても思っているよ 
君のいいとこは僕だけが知っていればいい 君の顔にシワが増えて手もしわくちゃになっちゃっても 
変わらずに手を取り笑い合おうね 世界で一番、キュートなおじいちゃんとおばあちゃんになろうね 
アイラブユー ユー!

*あなたがだいすき*
本当は強くいて欲しい 本音は逞しくあって欲しい けど、そんな要素全然なくなって 
へなちょこで情けなくてヨワヨワで格好悪くても 変わることなく、1ミリのズレもなく 
今と変わらずだいすきでいるよ 本当は強くいて欲しい 本音は逞しくあって欲しい 
出来ればずっとずっと格好よくいて欲しい でも、重たい荷物や深い穴に落っこちて
ヘロヘロのヨワヨワになっちゃった時は全力で救い出すから 
あたしの前ではどうか強がらないでいてね アイラブユー ユー!

*海馬*
もういい。こんな「痛い」も「悲しい」も「辛い」も、もういい。もう感じたくない。
記憶や思い出は何だか癒えそうもないよ。知ってるよ。ココロなんてないんだろ。
人間が勝手に作ったんだろ。頭を割って中の脳みそ、海馬ってトコにあんだろ 記憶。
じゃあさ その海馬の一部取り出してこんな記憶、あんな思い出 切り取って捨てて下さい。
多分、頭の中 一番奥深く大事そうに小さく守られてんのがあの人との思い出だから。
直ぐに見つけられるからさ もう、忘れちゃいたいよ。

*karamari*
神様、都合の良い時の願いは叶いませんよね 
毎日、祈りを捧げていたらもっと簡単に叶うようなそんな恋だったでしょうか
一番になりたいとかいう大それた事ではなく 
ただ、幸せを祈ってあげられない自分が許せずに 彼はこんなにも 私に ちっぽけなこんな私に 
沢山の幸せを与えてくれたのに「かわいい女の子」にはまだなれそうもなく 
星の見えない夜空にすがるような願いを込めてる

*無いものねだり?*
何度、覗いたって同じだよ 何度、数えたって同じだよ 
何度、確認しても 何度、希望を持っても同じだよ 
この手の中にあるものよりもこの手の中に無いものの方が多いさ 
永遠の憧れみたいにまるで諦めるみたいに「無いものねだりばっかり・・」なんて嘆くけれど 
そもそも、今 手にしているものだって最初はこの手に無かったもので 
最初は「無いもの」だったんだから今から手に入れればいい 無いなら作ればいい 
簡単じゃなくても 挫折しかけても欲しい、欲しいと口をパクパクさせてる
今なら絶対手にする!って動く一歩の方がどんなに幸福だろう

*ラビュー*
人が人にしてあげられる事。もの凄く沢山あるけどそれはどんなにこの世が便利になって 
モノで溢れたとしても代わりは出来ないもので。
人は人を支える事が出来て 人は人を救う事が出来て 人は人を変える事が出来て 
人は人を愛する事が出来るから 心が鋼鉄の様に強く、
心がロボットの様に冷たかったらと心の底から思う夜があっても 温かい血が流れ 
温かい心が鼓動を打ち ドキドキ出来る人間に生まれて良かったと心の底から思うから。
こう、思わせてくれたのはあなたです。ありがとう。どうも、ありがとう。

*赤い糸*
例えば赤い運命の糸が切れたって君が言うのなら じゃあ違う色の糸を君の小指に結びつけるよ 
離れたって 絡まったって何度だってそうするよ 
君は「それじゃあ運命にならないよ」って笑うかもしれないけど
僕にとって君に繋がっていない運命なんて必要ないよ 欲しくない。

*たまご*
割ってみないと分かんないよ。壊さなきゃ見えないものが、この世界には恐いほど沢山。

*魚の誤認識*
面白いもので人は人と同じ意見を持ちたがる 
人と同じ意見であれば安心し、自分と違う意見があれば許せない 
「違う」と知りつつ「同じ」を装う 変なの

*毒リンゴ*
予告しましょうか 断言しましょうか 
幸か不幸か、その胸の痛みを知りつつもその傷が例え癒えないままでも 
痛手を知っても尚、人は人を愛するでしょう 
リスクを背負っても尚、人は人を愛したがるでしょう 
自分が死んだら、自分の骨まで桃色に染まってるんじゃないかと疑う程に細胞とか
遺伝子とかそういうのもろもろ誰かを愛したいと思うでしょう

*MOVIE*
二人で見たコメディー映画を一人で見るのはお勧めしません 
あんなに笑えたシーンなのに泣けてどうしようもない 
あなたが笑ったシーンの数だけ視界がぼやける 
あんなに笑える映画だったのに笑ってんのは もうブラウン管の中のコメディアンだけ 
二人で見た感動映画を一人で見るのはお勧めしません 
あんなに泣けたシーンなのに全然泣けません 
この映画よりもっと切ないストーリーをもう身をもって知ってる 
あんなに泣けた映画だったのに 本当に悲しい一瞬は戸惑ってなかなか出ない涙 
ハリウッドの大スターも言えない様な 
有名大物女優も聞いた事が無い様な特別な言葉を あなたはまだ憶えていますか

*終わったら*
終わったら 全部終わったらグースカ寝ましょうね。夢の中で一足先に合格切符貰ったりして。

*上には上が*周り見りゃ自分より凄い人がいっぱいいそうで
闘う前から恐い 闘う前から負けた気で あった筈の自信が消えてく 
そんな中で残ってるのは今までやってきた努力だけ
頼れるのは自分だけ 上には上がいて もっと凄い人が山ほどいるけど 
君には仲間がいて、闘う同志がいて みんな恐くてみんな不安で「辛い」って言ったら
全部ダメになる気がしてみんな笑ってたけど 腹ん中じゃ不安だらけでひとりで挑むんだけど 
ひとりじゃない事を きっと君はその朝に体験すんだよ

*怒りのボール*
その心が火事になる その言葉に火が宿る 光より速いスピードで 
音より確かなスピードで相手の耳 目指しひとっ飛び 気持ちが心を支配する
言葉が気持ちと結合して離れない 理性など居留守 後悔なら後でする 
光より速いスピードで 音より確かなスピードで 相手の耳、いや心の底 
目指しひとっ飛び 発言に責任なんてない 怒らせた君が悪い ホントに?

*自分歴*
生きてく長さを更新していくうちに 進化する一方で、確実に退化してく何かがあって 
なんなのか言葉では追いつかないところに それはいつもあって

*最後に*
最後に選んだ道が最初の答えになる 多くを持っていても与える事を知らない
人はどんなに悲しい人だろう 多くを知っていても教える事を知らない人はどんなに寂しい人だろう 
何でも知ってるのに不幸 何でも持ってるのに不幸
つまりそれをどうするかで「宝の持ち腐れ」なんて言いたくないよ自分の人生に

*Bの視点*
あまりに自然な事過ぎて誰も気付かないけれど残り世界で何匹です 
天然記念物に登録されました 遂に残り一匹も死んでしまいました この生物は絶滅です 
同じ人間がいない 「当たり前」だけど「当たり前じゃない事」
君が天然記念物扱いにならない事が不思議 僕が死んだら「僕」は絶滅だ 
天才だか偉人だか大富豪だが貧乏だか男だか女だか子供だか大人だか知んないけど
僕らはただの「人間」で同時に 僕らはただの「人間」なんかじゃない

*ダイスケ*
好きだと言ってくれるから好きなんじゃなく 嬉しい事ばっか言われてチヤホヤされて
浮かれて気持ちいいから好きなんじゃなく 見てくれるというのは奇跡 
描き続けられるのも奇跡
いつ背中を向けられてもおかしくない状況でそれでも幸せだと笑える奇跡

*リメンバー*
「元気?」とメールをしようかと思ってやめた 
宛先が見つかりませんとエラーが出るんじゃないかとちょっとだけ恐かった 
はじかれるのはメールだけじゃない気がしてならなかった
私はもうあなたの話をしない あなたの名前を呼ぶ事もない 
時間が経ってきっとあなたはタブーになる 誰もあなたの話を私の前ではしなくなる 
最初から他人だけれど「他人」になりたいと心底思った 
強すぎる見えない繋がりを断ち切る 真っ赤なハサミは誰が持っているんだろう 
気付いたらうつってた口癖 あなたが好きなものは好きになれない性格 
同じ格好で眠った夜 私はどんどん大人になる わき目もふらず泣く事はない
何でもないって顔で笑って立っていられる 昨日の夜の事を誰にも打ち明けずに過ごせる 
もう戻れない 振り返って見えるところにいる二人はもうぼやけてる

*立候補*
どんなに好きでも代わってやる事は出来なくて 
どんなに気持ちが分かったって決めるのも動くのもあなた自身で 
だから繰り返し 一線引いた向こう側で大声で叫び続けるんだよね 
心ん中に、入れてよ私を 本当にホント ホントのホントの本当に
世界でたった一人でいいと思ってるのなら
「世界でたった一人でもいいから味方が欲しい」と思ってるなら 
一人でいいならなるよ、その一人に 君を傷つけるのは誰だ 君を苦しめるのはどいつだ 
君が言えない本音なら代わりに言ってやるさ 
だから胸がいっぱいになっちゃって何にも言えなくなったって問題ないよ そうでしょう?
だけど君を傷つける奴が他でもない「君自身」ならどうした事かもう何も言えないや 
だからさ そんな時はどうか自分で 自分で越えてみせてね自分自身を 
かわりばんこで乗り越える 一つは二つにならなくても一つは半分に分けられる

*日常の朝*
隣の人の心無い言葉の羅列 聞くのが嫌んなってウォークマンのボリューム上げた月曜の朝
駅に貼られた地味なポスター 片隅に「HELP」のか細い字 
火曜の朝 駆け込んだトイレ 本当に吐き出したいのはきっと目には見えないんだと気付いて涙目 
水曜の朝 遠い国の大戦争 我が国の小さな論争 言葉の射的 的射て狙え 
木曜の朝「あなたには出来ないでしょうけど」言ったのはどの口だ 言われたのはどの耳だ 
金曜の朝 未送信BOXに溜まる本音 活字にだって気を配り 何度もセーブしてて笑った 
土曜の朝 用意されてない理由を探す あるはずのない意味を欲しがる 
一生かけて、自分が何者なのかを知りたくてそれでも生きろ 日曜の朝

*捨てる?*
要らないものなんてひとつもないよ 要らないものなんてひとつもない自分でいたいよ 
ゼロになんてなり得ないけどゼロになんてしたくないの 失言、何万回?勘違い、何万回?
恥は数え切れない 嘘ついた数と後悔した数は一致 素晴らしい誤解 汚点と欠点のオンパレード 
笑ってる場合じゃないのに笑うしかなかった状況 
誤魔化してる暇はないのに誤魔化して消してしまいたかったもの、沢山 泣いてもどうにもなんない 
分かって堪えて我慢してたら「泣きたい時は泣いてもいいのさ」と
あなたが簡単に言ったから泣けた 生きてる長さに比例してかっこ悪いところばっか発達してく 
生きてく長さ更新してくと捨てちゃいたい自分ばっかり増える 
こんな自分でごめんねと言ったら簡単に言葉で崩す 
「そんなあなたがいいんだよ」と言われて泣いてまた笑って生きる 
ガラクタばっかり捨てられないけど天国にまで持って行きたいほど
それらはいつか宝になる なるよ

*全部*
生まれてきた意味をあなたの中に見つけました 
私が女の子として生まれてきた意味はあなたが男の子だからだった 
生きていく理由をあなたの中に見つけました 笑う事の喜びを 幸せの形を 
向き合う大切さと 愛する尊さもあなただったよ 
全ての世界に色をつけたのも 全てのものに意味をつけたのも 
私が自分である事の意味を教えてくれたのも全部

*まっさかさま*
だって沢山いるでしょう 気付かないまま落ちてって 
なんとなく自分が一番大怪我負った気で痛い痛いと大声で泣いたはいいものの
そもそもなんで落っこちたか全然気付かない人が

*Enter*
そもそもさ、そもそも第一人間の寿命がさ70年も80年もあって 
なんと平均寿命が年々延びてってまして日本は長寿大国なんて言われちゃったりしてさ 
失敗が許されず 過ちが重罪でやり直しも訂正も「そんな甘くないよ、君」
と神様が本気で怒るなら 寿命は多分3年くらいに設定されてて
そんだけ長い時間貰ってるのはそんだけ長い時間貰ってんだから 
致死率は安心してよ100%で 死ぬ事は生まれた時から決まってる約束で 
だから訂正も失敗も修復も「やっちゃった」も無限でよくて 無限でいけない訳はなくて 
それは自爆ボタンじゃないから 押して決断してきたんだろ 信じてやってきたんだろ 
背中押してもらうのを待つんじゃない その時をじっと待つだけ

*Aの視点*
あいつがムカツク!許せない!腹が立つと握った拳 憎む感情で気付かなかった 
手のひらに爪が突き刺さり真っ赤な血が、その手が泣いてた 言ってやらなきゃ気がすまない!
一生背負えばいい 傷ついてしまえばいい 悪口に忙しくてその喉の渇きに気付かない 
ヤバイと思ったら手遅れ 神様に声を取られ もう「助けて」さえ言えずに立ちすくむ 
どうして生まれてきたんだろう なんのために生きていくんだろう 
小さな哲学者、自分の思想越え その尊さに気付けずに膝を抱える 考え、立ち止まり 
悩み、怯える事ばかりに夢中で時間に置いて行かれ 周りに置いて行かれ ますます一人ぼっち 
最初から一人だったくせに 最初から一人を選んだくせに 
胸に刺さった気でいた棘を抜いたら穴が開いてた 
覗いたら笑ってこっち見てる自分がいた

*帰ろう*
やっちゃったね めちゃめちゃ大失敗 あー情けない 君、ギネスに載れるよその情けなさ 
残念だったね 仕方ないよ 「それで片付けないで」と君は怒るけど 
今日はまだ何時間もあるからさ これから帰って泣きますか、ふたりで 
足元 気をつけてね 顔覆うと転びますよ 
いっそ「泣き大会」とかにして泣ける映画でも借りようか 
泣きすぎて後半、笑えるかもしれないよ とりあえず帰ろうか、そんなに落ち込むなよ 
まぁまぁ美味しいもの食べて 暖かいお風呂に入って今日は早く寝ようよ 
夢でハワイにでも行きますか 君、アロハシャツ似合わないよきっと 
人生はまだ何十年もあるからさ これからしっかり生きますか、ふたりで
なんとかなるようになるんだよ 手を抜かなければね 諦めなければね 
さぁ、帰ろうか 手繋いで今来た道を

*「人」*
馬鹿丁寧に用意された将来でさえ疑問を持って立ち止まる 
人間くさくて不器用なそんな生き物、それが「人」素直に受け止めりゃいいものを
偽善だのキレイ事だのわざとややこしくして自分が嘘の塊みたいに見えちゃう
頭が良すぎて簡単な事がちっとも分かんない そんな生き物、それが「人」
黙ってりゃいい事を馬鹿正直に矛盾だって抱えながらも「確か」を探す 
自分が作ったものに勝手に殺されかけて 自分が愛したものに何度も救われんだよ 
なんてかっこ悪いの それが「人」穴は埋めたくない 汚点は拭いたくない 
欠陥は捨てたくない 不完全なまま生きていたいの 天使になんてなりたくないね 神様になんてなりたくもない 地に足つけて真っ直ぐ前見て 自分で歩く 
自分の道を 残念でしたまた明日 あなたの思う様には生きたくないのです 
あなたが望む様には生きたり出来ないから 残念でしたまた明日 ごめんね

*あなたの心*
一番、近くにいるのに聞こえないままなんですね 
私には聞こえるのにあなたには聞こえないのですね 
傷つけられて悲しくて泣いたんじゃない あなたの心はきっとそうは思ってない気がして 
あなたに何度もサインを出してるのにあなただけが気付かない あなただけが気付けない 
泣く事を忘れ あなたの心は渇ききる 私はあなたのために泣く事が出来ても
あなたはあなたのために泣く事さえ出来ないままで

*見たい会いたい*
小さい頃、ぶらんこから派手に転んだ 泣いて泣いて泣きまくった 血が出て死ぬと思った 
でも今も生きてる 思春期と反抗期はセットだった 親も先生も友達も大嫌い
人なんて汚い 大人なんてもっと汚い 自分はもっと、もっともっと汚くてずるい 
だけど自分しか信じれなかった ドロドロのあの数年 だけど今も生きてる 
自分の歴史動かす大失恋 人が恋愛1つで死にたくなるんだと初めて知る 
もう無理 誰も愛せません 毎晩泣いてどんどん不幸 未来なんているもんか!と大声で拒んだ 
だけどあれから何度も夜を越えて 胸に痛みは残ったままでも
人はちゃんと感謝して生きていける事を知る 何にも起きない方が不幸だ 
何にも感じなくなったら終わりだ 見てみたい 会ってみたい 
「おまえ凄いな」って言ってやりたい これから出会うであろう 自分に

*猫のくせに愚痴を言う*
頂いた境遇 慣れ過ぎて飽きて愚痴 奇跡的な人生 人のせいあなたのせい神様のせい 
感謝する必要 そんなのないつまんない嬉しくない 出た愚痴 毒に 出た悪口 棘に 
うだうだ言ってる間にお日様は何回も昇り ごちゃごちゃ言ってる間に年をとってく 
黙って辛抱、冬の寒さに耐えた花は次の春に咲き誇るのに

*お魚*
骨ごと恋をしたお魚は骨だけ残されて食べられる いただきます ごちそうさま

*女心*
構って欲しいのに構って下さいとは言えないくせにそれに気付かないと怒り出す 
どっちが悪いのかと優しく問い正したら今度は泣き出す まったくもって分からない女心 
そんな君を理解出来なくても受け止められるのは多分僕だけだよ、きっと

*今、そこで*
昨日満月だったねって言われて知る そっか 昨日満月だったんだ 
どんなに忙しくなって どんなに大人になっても 空を見上げる事は忘れたくないね 
「おーい!」って大きい声で呼んだら届きそうな澄んだ夜 
君は頑張ってますか 元気ですか

*BUS~待ち~*
「愛の強さをどんな言葉で表現しますか」「何でもかんでも表現するのが美徳ですか」
「人の半分は何で出来てると思いますか」「分かんないよ。興味もないよ」
「将来どんな人になりたいですか」「そんな事より明日の天気予報が知りたいです」
「生まれ変わっても彼が好きですか」「予約が入ってて、次生まれ変わったら
私はフラミンゴになるんです。フラミンゴは人を愛せません」
茶化して笑った ふざけて誤魔化した 数え切れない自問自答 第一回目の問いは既にセピア色 
出した答えは憶えてない 汚い文字で書いた銀紙 ガム吐いて 丸めて 捨てた 
遠い過去 14分経った 上手く逃げ切れた バスがやってくるのが見える さぁ

*BUS~乗車~*
出来るなら、信じたまま大人になりたかったよ 
月に住むウサギも喋る雲も虹の足、雲の乗り物、人の羽、桃色の象、サンタクロースと「奇跡」
子供のまま大人になる事は出来ず子供のままでいる事は許されず 
悲しいのか 切ないのか 判断つかない感情片手に バスの最後尾の席 大丈夫 
皆、進行方向見てるから気付かな こっそり泣いた

*BUS~下車~*
じゃあどんな手段で伝えればよかったんだ、あの時 あの時、君はなんて言って欲しかったの
君が望む言葉は僕のポケットにちゃんとあったかい 
じゃあ、あの時どうすれば・・どうすれば・・
分かりそうに、掴みそうになるんだけど何かが不十分で バスが目的地に着く
タイムオーバー 解けない課題は持ち帰って宿題になる

*蜘蛛の糸*
芥川龍之介が語った悲しい悲しい人間の性 蜘蛛の糸一本に、人一人がしがみつく
「自分が助かればいいんだ。他の奴は諦めろ。引っ張るんじゃねぇ!切れちまうだろ!」
時は巡り2006年、平成も18年目になりました 
不思議な事に人はもっと悲しい生き物と化してた 一本だけじゃ足りないんだ
「あれもこれもどれもかれも欲しい。隣の奴の持ってるそれも、もっともっと欲しい。
奪っても、殺してでも」僕達を見てる大きな存在がもしあるとしたら 
穏やかな顔で穏やかじゃないこの世界をあなたはどう思って見てるの 
人は悲しい、生き物ですか

*強靭*
何も恐くない 自分のやってる事に迷いなんてない 何とでも言えばいい 
変わらず伝えたい事は一貫する その言葉で揺れる程の思いじゃないんだ 
おあいにくさま どんな評価でも感謝します 何も感じられる事なく 
素通りされる人間ではいたくないから もう動じないね もう恐くないね 
もう傷つく自分を嫌いになったりなんかしないさ 誰が横切ろうと 誰が追い抜かして行こうと
私が進む道は真っ直ぐです 例え茨でもハッピーだと笑えたらラッキー 
裸足だって笑っていられる 襟を正し前を向いて歩く まだまだ見てない事が
まだまだ知りたい事が沢山あるからね
「生ききりたい」の 100%歩いてみたいの

*未熟時間*
君がその夢のしっぽを掴むのをやめなければ大丈夫だよ 無くなったりなんかしないから 
君がその夢のしっぽを掴んでいる限りはどんな未熟な出来事も 
どんな情けない失敗も必ず力になる 成功には失敗が必要 その為に 
今、その時間が必要なのさ

*最後の夜*
最後の夜はどうやって帰ったか覚えてない ふらつく足取りをただ見つめて 
一歩前に進む度に時間が1日戻ればいいと思った 
そうしてあなたに出会った日まで戻って またイチから、やり直せたらと思った 
プライドも何もかも捨ててただただ情けない夜だった 
私はあなたと私の二人のために惨めになれた 
けれどあなたは、もう二人のためにカッコ悪くはいてくれなかった 
本当に友達に戻れると思ってるなら狂ってる 引き返せるような深さで繋がっていたの?
心のへその緒でふたつの心が繋がってると思ってたのに
涙越しの月は満月でもぼやけていて朧月を見る度にあなたとの事を思い出します

*人間ってやつ*
誰にも言わせない 誰にも言わせるもんか どうして今のままじゃいけない 
どうして変わる必要がないところにまで 自分に対して完全であろうとするの
あなたはいつあなたを許すの
誰にも言わせない 誰にも言わせるもんか 弱虫だって 泣き虫だって 
ちっぽけだって言わせるもんか 言わせないね 
そのままじゃいけないと苦しいままに追い詰めてるのはあなた自身で

*命がけ*
ずるい 一緒にいられないのならそう言えばいい 卑怯 応えられないなら突き放せばいい
幻滅しそうなくらいにヒドイ言葉を大嫌いになれる魔法の言葉を言えばいい 
自分の防御?私への優しさなら他のやり方がある 
ずるい 卑怯 汚い 言えない私はもっとヒドイ

*しらんぷり*
知ってたよ 全部、全部知ってたよ だから何にも言わなかったの 
だから何にも言えなかったの

*お喋り*
多分、一気に吐き出したら胸がパンクしてしまう ただでさえ想いの強さに余裕なんてない 
言いたい事が沢山あるのに 言いたい本人にはたった一言さえ言えないままで

*わんわん*
傷ついた分だけ優しくなんてなりたくなくて 優しくなれなくたって傷つきたくなんてなくて
失ってから気付いて、その意味が残るとしても 
そもそもやっぱり失いたくなくて失ってまで知りたい事なんてなくて 
人生の絶望だ!人生の崖っぷちだ!真っ暗 暗闇恐い恐い!
両手で覆った顔 指の隙間からそれでも光を探してた 
わんわん泣いて案外自分がまだ元気だと知り、笑う 
「シリアスごっこ」はもう飽きたから進む きっとそこに光はあるかい 
きっとそこに光はあるから

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: