亜矢羽ノ国

007+空中浮遊



何もないのに浮かべるはずなんてない。

僕には白い大きな羽もついてはいない…。


ただ。

知人から勧められた薬を飲むと。

体がフワフワと中に浮きはじめる。

その間は何も考えられない。

なんともいえない気持ちよさの中で眠るだけ。


でも。

眠りから覚めるとそこは。

見慣れた殺風景な僕の部屋。

空の散歩を楽しんでいたはずなのに。

冷たい床の上。


もう一度。

出かけたくて薬を飲む。

そんな繰り返し。

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