亜矢羽ノ国

036+しゃぼん玉



ぶつかってしまえば。

壊れて消えてなくなってしまうしゃぼん玉。


それぐらい弱い君を。

僕は守り続ける事ができなかった。

守り続ける力を持っていなかった。


思い通りに行かない日々。

ほんの少しのことでイライラする。

イライラを持ち込まないようにしようと思うけど。

どうしても出てしまう。


そんな空気を敏感に感じ取って。

君は全身を竦ませる。

怯える。


どんな些細な事も。

逃したりせずに感じ取ってしまう。


一種の個性だった。

でも。

とても面倒だった。


大切だった君を面倒に思う。

そして。

夢であったかのように消えさせてしまった。


その事実を知るものはいない。

心が弱いのだと罵る。


僕だけが知っている。

僕だけが罪を負い続ける。

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