亜矢羽ノ国

057+闇



本当の僕。


誰かと一緒に居ると。

いつでも無理して笑ってる。

会話をつなげようと。

一生懸命になっている僕が居る。


本当は。

こんな話なんかしたくない。

貴方たちと係わり合いになんかなりたくない。

本当は。

嫌いだから。


顔には笑顔浮かべてるけど。

本当は。

貴方のこと。

大嫌いだから。

触れられたくも無い。

話したくも無い。

近寄りたくも無い。


無視しておいて欲しい。

人と関わるのは面倒でしょうがない。


そんな事を言ったなら。

笑い飛ばされてしまうんだろう。

普段。

こんな闇を見せないからこそ。

そう思われてしまうんだろう。


でも。

隠しているのが辛くなる時もある。

全て吐き出してしまえたらどんなに楽か。

そうやって考える時もある。


出そう出そうと思って。

結局出せない僕も居る。


もしも。

本当の僕を出したとして。

他人と関わらなくてよくなって。

ずっと独りだったなら。


この心の闇は。

狭く。

浅くなってくるのだろうか。

何も見えない世界から抜け出せるのだろうか。


そうとも思えない。

結局僕は。

この。

どこまであるかも分からないものを抱えて。

生きていくしかないのだ。

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