大型レジャー・プールの舞台裏☆

夏休みのプール

↑先週、はるるの泊まってるプールに訪れた夕焼け。

ある地方自治体の保健・福祉部門の管轄に入っている、定員が五千人規模のレジャー・プール。

新設オープンして、すでに十数年経過しているが、保守管理の良さもあってそうは見えない。
年々、あたらしい施設やリニューアルにも予算をかけているので。
通算の入場者数も、ずいぶん前に百万人を突破していて、現在はちゃくちゃくと総計二百万人に接近しているところ。

その管理・運営は地元企業の、数十年間、総合運動公園などの保守・管理のキャリアもある、ビル管理会社に任せられている。

もう、ここ数年来の年中行事化しているけれど・・
はるるはこの夏も、週のうち数日の夜は緑に包まれた、きれいな川のほとりのプールで夜を過している。
宿直の「あるばいと」みたいなもんかな~。

毎年、ここで過すとてもしずかな時間はなかなか気に入っているし、見晴らしがすごくいいので、雄大なスケールで眺められる夕焼けと朝焼けも楽しみなのだ。もちろん夜には、天の川も見えるし。かぶとむしやくわがたも、暗闇の中の灯台のような管理棟の光目指して飛来する!←ムシのきらいなひとには、ヤだろうけど(笑)

おまけに、今年はそれをデジカメで撮影して、HPに公開する楽しみもある。
一石で二鳥の、美味しいお仕事(しかも、ただ留守番して泊まるだけで、一晩でいちまんえん!)なのだ。


↓夜明けに解き放たれる龍の飾り物


夜明けに解き放たれる龍の飾り物


7月13日にオープンした、このプールの一日は長い。

その朝は、まず午前6:00前後に北と南にある駐車場ゲートが開かれて始まる。(これは、前夜からの宿直者のお仕事)赤く染まっていた夜明けの空も、この時間にはすっかりすがすがしくも明るい青空になっている。

7:00を過ぎると、ぼちぼち昼間のスタッフがやって来る。
いちばん早いのは、毎日のプールの水質を一定に保つ、巨大な濾過装置や水ポンプを操作する技術スタッフ。ほかに、一定時間ごとのそれぞれのプールの水温や水質を検査するための助手。

さまざまなプール・アトラクション

↑目の前は、きれいな川が流れている。背後にはカブトムシも採れる小高い山が迫る。ぐるりと緑に囲まれて、さまざまなプール・アトラクションのカラフルさが目立つ。

前日の売上げと今朝の天気予報で、お弁当やホットドッグ、焼そばなどの追加発注個数に頭を悩ませる、売店の販売責任者。あまり早々と食べ物の品切れは出せないし、大量に売れ残ったりすると、今の季節は食中毒が怖いから、みんな捨てなきゃならない。この売店はプールの管理とはまったく別部門の、母子家庭などを支援する公共団体がやっている。よくある地方自治体の市民ホールなど、沢山のひとが集まる施設の売店は、たいていこう言った団体の運営に任せられているのが、通例のようだ。責任者のモトには、売店のアルバイト・スタッフが6~7名ほど。

本体のプールのほうは、救急室の看護婦さんとその助手、入場券の販売員、レスキュー監視員たちと、場内清掃のスタッフなどを合わせると、およそ30~40人ほどになる。
そのほかに、自治体のほうからこの季節だけ出向して来ている人。
バイトの人数は、やはり週末には休むひとを少なくして、なるべく多めの人数がスタンバイできるような体制にしておく。
クルマでの来客が大部分なので、土日にはお天気さえ良ければ平日の数倍のひとびとが押し寄せる。

プールの管理棟

↑全長200メートルの流水プールの向こうに見えるのは、3階建ての管理棟。

8:30には朝礼をやって、前日の反省や注意、本日の特別なゲストの申し送りなど。トラブルなどがあった場合、その対策やお客さまへの対応などを指示することになる。このとき、監視員スタッフなどから、要望などが出て来るときも・・。

9:00からは、いよいよ待ちに待った入場者たちの切符の検札がスタートする。これから待っている楽しくてキモチイイ時間と空間への期待で、みんなの顔がぴかぴかと輝いている☆から、こっちまでウキウキして来る瞬間だ(笑)土足禁止の徹底を図るために、協力をお願いする。
同じビーチサンダルでも、外部からそのまま履いて来るものは許せない。とにかく、土足でプールの周辺をうろうろされるだけで、さまざまな雑菌などで簡単に汚染されてしまうし、その土ぼこりでの水質汚濁はバカにならないほどだから。

毎年のように繰り返すトラブルも、バカにならない☆
くりかえしくりかえし、くどいほどに注意しても、つるつるに濡れた固い床の上を全力疾走ではしゃぎ回る子供たち(これには、もうお手上げ状態だ!親たちの良識に訴えるしかない!!)に、てこずらされている。
でも、コンクリートの上を水着だけの無防備な姿で、追いかけっこをする危険を考えて欲しい。プールの角などに、したたかに打ちつけたりして、救急車を要請するような怪我も、シーズンに何度かは必ずある。

飛び込み禁止!と、しつこく表示したり、メガホンで注意したりしても必ず助走などつけて、飛び込んでしまうひとがいる。いったん、タイミングが狂ったりすると致命的だ。後頭部を思いきり打撲して、そのまま入院してしまったひともいる。ふだん、何気なく着用している衣服は、想像以上にぼくたちの素肌を守ってくれているものだ。

薄くなったひとに言わせると、ふさふさの髪の毛のヘルメット効果だけでも、なかなかあなどれないモノがあると言う。ハゲてみると、あちこちにちょっと頭をぶつけるたびに、生傷が絶えなくなったとも。むきだしの肌はデリケートで、すぐ切れたり血が出ちゃったりするそうだ。

通常、水のある場所というものは、本来、危険が伴うものなのだ。
10年以上で百万人単位の入場者数の累計からゆくと、ひとりやふたりの死者が出てしまう事故は、とっくに起こってもおかしくない統計上の計算になるというけれど、ここのプールは死亡事故ゼロの記録を開設からずっと続けている。

夜明けのプールサイド

↑ひそやかな夜明けの空を映すプールサイド。

年に一度くらいは、ロリコンおとこのビデオ盗撮、中高生グループによるロッカー荒らし、お父さん同志の大人げない殴り合いのけんか、深夜のいたずら侵入などのハプニングも。そんなとき110番すれば、最寄りのパトカーが、直ちにに駆けつけてくれることになっている。このへん、自治体内の連携プレーが働いていて公共の施設は心強い。

日常的な毎度のことでは、毎日毎日、実にさまざまな沢山の落とし物、泣きべその迷子ちゃん、ちっちゃな擦り傷・切り傷、日射病やら貧血で救護室のベッドに横になるひと、自転車のイタズラや盗難、捨ていぬ・捨て猫などもあとを絶たない。

親子連れが多いので、ほとんどのイヌやネコは、数日で善意の家族たちに引き取ってもらえることが多いのだ。正面の出入り口に、飲み水や食べ物といっしょに、段ボールに入れておくとたちまち子供たちの人垣が出来あがるから。その辺を見越して、確信犯で捨ててゆくような不心得モノも、残念ながら存在する。

でも、子猫や子犬たちには何の罪もない。ちいさないのちは、とてもけなげに可愛い声でアピ―ルしている。「さみしいよお。ぼくたち、どうしてここに居るんだろう?!」彼らの不安と孤独は、テレパシーで子供たちに通じてしまうんだろうか?

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明日から夏全開!プール開き☆

いよいよ、本格的な夏が目の前に迫ってきました・・・。
このまま「梅雨明け」してしまいそうな昨日今日なんだけれど、週末はちょっと「戻り梅雨」になりそう、だなんて予報では言ってるなあ。
やだなあ、このまま予報が外れてサマー・シーズンに突入してしまってくれると、ウレシイんだけど。

と、言うのも明日から、うちの会社で地方自治体から管理依託されてる数千人収容の大規模レジャー・プールのオープンなので。
はるるは、これからしばらく、週のうち数日の夜は緑に包まれた、きれいな川のほとりのプールで夜を過すことになる。
宿直の「あるばいと」みたいなもん。

東西南北・入道雲だらけ

毎年、ここで過すしずかな時間はとても気に入っているし、見晴らしがすごくいいので、雄大なスケールで眺められる夕焼けと朝焼けも楽しみなのだ。もちろん夜には、天の川も見えるし。かぶとむしやくわがたも、光目指して飛来する!←ムシのきらいなひとには、ヤだろうけど(笑)

おまけに、今年はそれをデジカメで撮影する楽しみもある。
一石で二鳥の、美味しいお仕事(しかも、ただ留守番して泊まるだけで、一晩でいちまんえん!)なのだ。

8月9日のゆうぐれプールサイド

毎月毎月、百万円前後の支払いを、まじめ(笑)なはるるは数年間に渡って律儀に銀行その他に払いつづけ、17年間つづいていた自分の事業がどうにもならなくなって、それまで住んでいた自宅を売却したりして、いろいろと経済的に厳しい事が尾を引いていたとき、この副収入はとても助かった。
ひどい利息のついたものなどは無くて、倒産や破産と言った状態ではなく、自主廃業の形で自然に店じまい出来たので、生まれたときから住んでいるこの街で、どこにも不義理をせずに済ませられた。
ただ、親族たちにはとても迷惑をかけてしまったが。

とにかくこの宿直のぶんだけは、まるまるおこづかいに回せたから。いつもの亜細亜旅行の費用などは一時期、この一夏のお泊りで稼ぎ出してた。

今年さらに、インターネットがモバイルつなぎ放題のノートパソコンでも出来る環境になったので、長い夜も退屈しないし。自宅はOCNのフレッツ・プランのつなぎ放題。電話代を気にしていた、ついこの間が、まるで嘘のよう。

昨年までは、読書とビデオ三昧だったけれど。
今年はそれに、ネット生活がプラスされるから、天下無敵(笑)

去年は自分の持ってる、コンパクトなビデオ・プロジェクターで、白い壁に100インチほどの映像を出現させ、よくミニ・シアターを楽しんでいたけれど、今年の5月の旅行でランタ島のびーびー・バンガローに持っていってしまったので、ちょと淋しい?!

ノートでもばいる☆

↑ビッタ-ズのオークションで入手した、この3万数千円のノート(4GB)で、もばいるネットします♪るん!

真っ暗闇のなかの3階建ての管理棟に、たったひとりになるのでそういうの(どう言うの?笑)が、ダメなひとは絶対に出来ないバイトではあるんだけれど。(ま、ときどき配偶者やともだちが遊びに来るけど)はるるは、ふしぎな旅に出てるみたいで、なかなか気に入ってるんだ♪

7月13日のプール入場者数1183人☆速報!今朝の写真つき♪

プール開き初日の土曜日は、まずまずのスタート。
4・5千人は収容できるレジャー・プールだから来場者もさみしくもなし、混雑も無い状態でとてもリラックスしてて楽しそう。
お弁当を広げる場所も、取り合いせずに済んでるし。

予想より、お天気が持ったので程よくお客さまが入ったようです。
雨は都合良く、みんなが帰ったあと暗くなってから、降って来ましたし・・

はるるがここのプールを訪れたのは去年の9月始め以来だと言うのに、そんなに久しぶりに来た気がしないのは、ここ5年間ほどの毎年は、2ヶ月近くのあいだを、プールで過しているからだろうか。
(宿直に来るのは1週間の半分ほど、だけれど・・)

小川で泳ぐいるか


手前は、一周の長さ200メートルの流水プール。
オープン初日なので、とてもきれいですね~~♪
(なるべく早く画像をUPしようとしたら、曇り空だったけど・・こんどは青い空の下のきらきらした風景をお届けしたいなあ☆)

モバイルのノートパソコンのネット受信状態も、良好。
しかし、自宅のデスクトップに較べると128Kはまだまだ遅く感じてしまうのは、仕方のないところかな。
画像を含むWEBを開くと、とたんに進行がゆっくりしてしまう(苦笑)

ぼんやりとチャットでおしゃべりしたり、ニュースや書評を読んだりだらだらしてたら、日記更新をプールでいちばん眺めの良い総ガラス貼りの監視室からするつもりだったのに、面倒臭くなってしまった。

プールの監視室からおしごとうさぎ

↑管理棟の2階の監視室から。おしごとちゅうのうさピー☆ちゃん
2002年7月14日、早朝6時☆

チャットの途中で、ちょっと大きな地震。
「いっぱい、ゆれたよ~!」とカキコすると、
「酔っぱらってるからじゃないのお~!!」とのお返事(笑)
確かに、缶ビール3本目なので、ちょい良い気分だったのはマチガイ無いんだけど・・・
兵庫県の相手が、即座にネットの速報を調べると、栃木県南部は震度3だと言う。
震源地は茨城県南部だった。

夜、たったひとりの闇の中で、おおきな揺れは、ひとを不安にさせるけど、リアルタイムのチャットの途中と言うのは、なんだか不思議な気分だった。
例の神戸の地震のときは、そこに住んでてどんなだった?!と、思わず質問したら
「地球が壊れたかと思った」と、すごい適切なお答え。
言葉を失う。

想像したくないけど、想像してみることは大切かもしれない。

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迷走台風が、のんびりとかすめて行った、昨日の空。

いつでも台風が接近したときの空は、思いがけないような表情を見せてくれるので、上空を見上げてはわくわくしてしまう。普段は何気ない雲のあつまりにしか過ぎない大空が、大きくうねったり、激しく渦巻いたりして、目に見えるくらいにふとい動線を描いてくれるから。

また、こんなときにしか出現しないような変わった雲が、複雑に動いて交差する様子も、日常から遠く離れた異空間に、心をさらう。

台風うさぎの夕焼け

↑台風うさぎの夕焼け。
8月19日にうさぎは水玉の上をぴょんぴょん。


時として、そんな舞台に夕陽が登場すると、とんでもないような断末魔の、血まみれの逢う魔が刻を出現させたりする。
美しすぎるものは、なぜか恐怖の気配を背負って来ることが多い。
それは、狂気の呼び水にもなってしまいそうな、迷宮のうねりと極彩の重なりになって、刻々と千変万化してゆく。

台風うさぎの夕焼け2

↑どんどん変化してゆく19日のゆうやけ

台風うさぎの夕焼け3

↑深い混沌が、闇に溶けてゆく危うさ。

うすみずいろの夜明け


↑一夜明けて、夜明けの空。

いつまでも続くような気がしてた、プールの季節も間もなく終ってしまう。

大規模レジャープールにたったひとりで泊まる宿直のバイトも、とびとびだけど、残すところわずか三日のみ。

本来なら、もっと沢山の日数やるところを、金欠病の若い社員たちにバイトの日を少し譲ったので、いつもよりかなり楽ちんな夏だった。

確かに今朝は一歩外に出ただけで、明確に秋の気配・・・

夜明けのプールサイド2

↑8月20日。今朝の夜明けのプール。

プールから家へ戻ってシャワーを浴び、通勤の自転車をこいでも、空気・ひかり・風が、からだ全体に満ちてくるのが実感できて、なんとなく鼻歌が出てしまう。

このまま世界のすべてに透明感が増したようで、からんと晴れ渡った青空が、なんだか切なくなるような秋の実感。



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