AYU★HIBI

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2004博多・門司港・下関3


 門司港ホテルの朝食バイキングはうまいらしい。これを聞いて楽しみにしてたのよね。普段は朝ご飯なんていい加減な二人なのに…。ここのバイキングは和洋食、契約農家の新鮮な野菜を使っているらしい。ちなみに今回ここのホテルは、じゃらんのインターネットでとった。某ネットプランは朝食付でなかったので、こちらに変更。宿泊は朝食付でツイン一人あたり7875円(税込)これだけの施設でこの値段は大満足です。飛行機・JR付のパックは1泊分だけとって、こうやってネットで追加で自由にホテルをとれるのも嬉しい。
 バイキングは和食のほうが種類豊富だったかなー。そして何より目をひくのは、門司港ホテル特製のめんたいこ!!これが惜し気もなくドーンとずらーっと並べられている。周りをきょろきょろ見つつ、たんまりいただきました。これがまろやかで美味しい。お土産用に樽売りもされていました。中にはふくの唐揚げの南蛮漬け、さつまあげ(てんぷら)などもあったなー。R子はさすがに受け付けないって少量だったけど、私はR子に驚かれるぐらいバクバク食べていました。ぐふふー。

 お腹一杯になった私たち、ついついまったりしてしまい、予定より30分遅れてのチェックアウト(これが後でたたる)。まず向かったのは、 九州鉄道記念館 。門司駅(現在の門司港駅)は明治24年に開業した時に、九州鉄道(鹿児島本線)会社の本社が建てられた地です。九州の鉄道発祥地ともいえます。正直、私たちナメていました(笑)ここは鉄道マニアでなくとも、ハマリます。鉄道大好きチビッ子ならもう興奮の坩堝でしょう。これだけ展示物や体験できる所が充実していると何時間でも楽しめます。

入ってすぐに車両展示場があり、九州で活躍した歴代の八車両が並びます。SLも2台。


この形の電車って懐かしい感じがしません?「にちりん」


 中に入ると明治時代の客車があり、弁当売りの人形がいい感じ。

 そして電車でGO!ではないけど、運転シュミレーターがあります。これがビシッと停車位置で停めるのが難しい。私とR子は中級で、手前で停車してしまいました。そしてジオラマファンにはたまらない、九州の鉄道大パノラマでは、映像と案内を交えて九州の現在も元気に走る電車を紹介しています。開通した九州新幹線「つばめ」もしっかりあったわ。実はここでは30分もみれば充分だろうと、あまり時間を割いていなかったので、すでに時間オーバー。ミニ電車の走るミニ鉄道公園や鉄道グッズのお土産やさんなどなど、後ろ髪をひかれつつ、退散しました。電車好きなお子さまに是非おすすめですー(大人300円、中学生以下150円)

 次は関門海峡ミュージアム 海峡ドラマシップ へ。ここも九州鉄道記念館同様、2003年に建てられたばかりで「お金がかかってるなー」と思わせる建物です。ここにくれば関門海峡に関する歴史や、関門海峡をいろんな視点で見る事ができる「リアルタイム関門海峡」、アスレチックのような「海峡こども広場」などがあります。

 何しろ時間があまりない私たち。今思えば朝食の後のまったりタイムがもったいなかった!中にはいるとちょうど「もじたろう」のアニメ(映像?)が糸のような繊維が集まってできた丸いカーテンのような巨大スクリーンでやっていました。ゆっくり見る時間もないのでそのまま長い長い螺旋スロープをあがっていくと、人形アートで源平合戦や武蔵と小次郎、江戸末期の動乱、開国門司港などの歴史が表現されていました。残念ながらここでタイムアップ!海峡レトロ通りも見てみたかったけど割愛。とにかくゴージャス?な展示物の数々でした。

 ここで門司港とはお別れ、下関へとフェリーにのって移動です。門司港はレトロ建造物や、ライトアップなどのほか、昨年できた九州鉄道記念館、海峡ドラマシップなど、どんどん開発されているような気がしました。やはり対岸の下関と競っているのかな?(笑)そしてもう一つの門司港の顔が、バナナの叩き売りの発祥地であることです。ちょうど バナナフェア が始まっていて、お店ではいろいろバナナがクローズアップされていたよう。そして10/9.10には全国のバナナの叩き売りの登竜門?バナちゃん全国大会があるようなので、いってみるのもまた違う門司の一面をみれて楽しいかな?!こじんまりとした街ではありますが、なかなか楽しめた。門司でした!
バナナマン
門司レトロのどこかにバナナマンがいるよ!!
(人が入っているのかと思ったら人形だった)

 そしてフェリーに乗って、下関へ!そして待っていた人物とは???(笑)

 門司港を出発し、またまた激しい揺れのフェリーで下関に到着!
そして我々を待っていたのは「おつう」ならぬ楽天友 ポコアポコさん でしたー。
↑下関上陸第一歩!しっかりポコカメラマンが激写!

 写真がとっても上手なポコさんは、料理上手で美味しいものと温泉が大好き!ポコさんとは楽天をはじめた初期の頃(でしょうか?)からのおつきあいになります(よね?)。唐戸市場の事や下関の「ふく」の事を日記で読んではよだれをたらして、下関にいってみたいなーとっよく思っていたものです。今回は念願叶っての御対面です!私の勝手な想像で小柄な方かと思い込んでいたので(笑)思ったより背が大きいのが意外でした。素敵なオネーサマって感じです。そんなポコさんに下関をいろいろ案内していただきました。

 おっと、その前に、昨日とれなかった巌流島の思い出のお約束?!R子ったらこれが好きなんだよねー。(といいつつ自分もノリノリ)武蔵とおつう。

 水族館・海響館は今回パスすることにしていたけど、ポコさんが地元ならではの裏技を…。正面ではなく横から入ると1階のシロナガスクジラ全身骨格標本だけはタダ!でみることができるのだー。これがまたでかい!クジラってやっぱり大きいんだなー。これだけでも見る価値アリだそうだ。

 昼食まではちょっと時間があったので、今回は足のばせないかなーとあきらめていた城下町長府へ車で案内して下さる事に。車内から旧秋田商会ビル(屋上に庭園がある珍しい建物)、下関南部町郵便局を眺める。門司港同様、下関にもレトロな建物が残っている。ポコさんによれば下関にもたくさんあったのだけど、だいぶんつぶしてしまったそうだ。今思えばもったいないー。大きく目の前にみえる関門橋を見て、私が「実はあの人道トンネル歩いてみたかったんだよねー」と話すと、急遽立ち寄ってくれる事に。R子は学生時代に歩いた事があるらしい。

 トンネルまではエレベーターであがり、あがった場所はちょっぴり寂しい雰囲気。地下道みたいな感じかなー。ここでもポコさんの地元ならではの裏技?!歩ききらないけどちょっと足を踏み入れて気分を体験!(笑)歩くと門司まで約15分ほどかかるらしい。 ジョギングする人も多いそうだ(確かに暑くない)納得。

 そして城下町長府へ。行く前はまったく下調べ無しだったのですが(笑)長府は「長門の国の国府」が縮まって、長府と呼ばれるようになったよう。長州毛利藩の支藩・長府藩五万石の城下町で、長門国他の領主であった毛利秀元(毛利元就の四男・穂田元清の子)が初代藩主でした。練塀のある細い路地のような道をぐんぐん入っていくと、そこに 功山寺 がありました。あー!あそこ!って分かる人は幕末好きですね(笑)歴史に弱い私は???でしたが(汗)高杉晋作が明治維新の転機となる挙兵した場所でもあるそう。

 総門をくぐるとしばらく参道が続く。ここは紅葉の季節には真っ赤に色付くもみじが美しく、ポコさんのお気に入りの撮影スポットの一つだそう。見上げると確かにもみじ。ポコさんによれば今年は台風の影響か、木の状態が悪く、紅葉が心配だとか…。確かにもみじの葉がカラカラになっている。

 そしてここには国宝の仏殿があるのも忘れてはいけない。

 鎌倉時代における唐様建築の典型的な建造物で、我国最古の禅寺様式を残し、屋根は「入母屋造り」となっています。屋根のそり具合が見事で、どことなく落ち着きが感じられます。長府にひょっこり国宝の仏殿があるのはおもしろいなーと思いました。そして、関係ないけど無人鐘つき機に驚く私たち(笑)こんなんはじめてみた。歴史を知っている人はもっといろんな感動があるんじゃないかなー♪

 そして次に向かったのは 長府毛利邸 。ここは長府毛利家14代当主の毛利元敏公が明治31年に建てたものです。これって普通のお屋敷ですよ、この立派な石垣!いいわあー。


 中に入ると、ひろーーい!!奥まで部屋部屋部屋!さすが明治天皇も宿泊されただけあるわー。そしてなんだかモダンな感じもしません?結構、私の好きな建物だわ。そして何より、部屋の所々に綺麗に生けられた花々が心を和ませてくれます。あ、肝心な日本庭園は広い!池泉回遊式、書院庭園、中庭があります。R子は気持ちよさそうに散歩してたわ。ポコさんは紅葉撮影の下見?
 という感じで、予定外の長府訪問。城下町といっても我が地元高岡と一緒で城がないのが寂しいところなんだけど(笑)途中蛍がでるというせせらぎがあったり、完全な観光地化されていない素朴な感じがよかったです。最近はこの雰囲気を気に入ったお洒落なカフェが所々にできているそうで、カフェめぐりも楽しいかな?
 さて、いよいよお待ちかねの昼食タイム!ふく!ふく!ふく!
 今回楽しみにしていた「ふく」ランチをいただいたのは下関の老舗の割烹旅館 春帆楼 。明治28年3月、日清講和条約の会場になったこともあり、旅館の隣には日清講和記念館があります。食事の前にここを少しのぞきました。中は古いのですがおかれている調度品はなかなか立派。再現された講和会議場の出席者の中には伊藤博文の名前などがありました。下関は当時の日本の軍事力を誇示できる最適な場所だったそう。なるほど下関っていろんな歴史の節目に立ち会っているのねー。
 さて春帆楼に入ります。案内されたお部屋からは、関門海峡が一眺でき、とても気持ちがよいです。この日はとても暑かったので、まずはビールで乾杯。ようやく涼んだ気分(笑)春帆楼はよくテレビでも紹介されているとのこと。明治21年、内閣総理大臣・伊藤博文が春帆楼でフグ料理を食べたのを契機に、豊臣時代以降のご禁制が解かれ、フグ料理公許第1号となった歴史があるそうだ。食べたふく付会席の一部は フォト日記をどうぞ
 鯛わた塩辛の先付、前菜、お吸い物と続き、ふく刺しの登場です。大皿に一面のてっさとはいきませんが(笑)薄く透き通った身をポン酢をちょっぴりつけて食べるだけで豪華な気分になれます。
 私はふくの唐揚げが美味しかったな。ふくって淡白な味だけど、唐揚げにするとボリューム感があってぷりっと美味しいんだな。この日は夏の名残りのようなお天気で暑かったからか、ふくちり鍋、ふく雑炊ではなく、牛刺とウニご飯でした。茶わん蒸し、デザートの果物もついていたし、とにかくボリュームたっぷり。さすがの私も(朝食バイキング食べ過ぎもあるけど)お腹が苦しくズボンが食い込む(笑)おいしゅうございました。ふくに加えて旅館の落ち着いた雰囲気も何よりの御馳走でした。


 お腹いっぱいになったところで、春帆楼の隣にある 赤間神宮 を見学に。朱塗りの建物がとても美しいこの神宮は、源平壇之浦の合戦で入水された安徳天皇を祭神とする神宮だそう。幼い御霊を慰めるお宮さんなのねー。ポコさんによると、艶やかな花魁衣装で赤絨毯の上を行列する上臈参拝が行なわれる5月3日の先帝祭は圧巻だとか。毎年全国ニュースでも放送されるそうだから、今度は要チェックですねー綺麗なんだろうなあ。

 このほか、平家一門の七盛塚、「耳なし芳一」の木像が祭られている芳一堂があります。綺麗なんだけど、実はなんだかおどろおどろしいね(笑)

 さて、そろそろ下関をでなきゃいけない時間がせまっている。でもやっぱりちょこっと唐戸市場をのぞきたいなー。ということで立ち寄ってもらいました。金沢の近江町市場のような(通路のような)イメージを抱いていたんだけど、広い敷地内に小売りのお店がギュッとつめられているような感じ。いった時間も午後すぎていたので、店じまいしているところが多かったな。そんな中でも、観光客らしき人々が、ふくの唐揚げなんかを座って味わってました。
 ポコさんはここからそう遠くない所にお住まいだそうで、ここで「みがき」(ふくの皮をはいだブロック)を買ってきて自家製ふくの薄づくりを御家庭でつくられるそう。なんともうらやましい地元ならではですねー。ポコさんは御家庭用にふくの皮の湯引きを買っておられました。
 そしてとうとうお別れの時間。下関駅まで見送ってもらいました。今度は富山に是非遊びに来て下さいね!

 下関から小倉駅まで約15分。でもこの日、関門トンネル内で列車の車両不備があったようで、出発時間が少し遅れるよう。あー時間に余裕をもっておいてよかったー。小倉駅では若干三十分ほど待ち時間があったので、R子とダッシュで小倉・伊勢丹のまたまたデパ地下へ。R子はお土産に焼酎を2本買い込み、私は明太子。汗だくになりながら新幹線のりばへ駆け込み、のぞみ26号で帰途。新大阪駅でサンダーバードに乗り換えて富山についたのは午後9時53分。約5時間40分(待ち合わせ時間含)さすがに福井あたりでお尻がいたくなって限界…。でもとっても楽しい旅でした。もう半日~1日あると余裕の旅だったなー。
おしまい


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