Sequence Blue

Sequence Blue

恋愛論。

私の通っていた大学には妙な講義が多く、いつも「この講義は一体何の為にやってるのかなぁ?」と疑問に感じることも少なくありませんでした。
それがここ最近何かと役立つようになってきて、先見の明の正しさに驚かされるばかりなのです。

そのうちのひとつ、「恋愛論」について。大学で学部長に習う必修講義としてはあまりにも似つかわしくないテーマだったのですが、今までの数少ない恋愛経験の中でいろいろと考えさせられることの多かった講義なので、ご紹介したいと思います。



習ったことの全ては、
「恋はGive&Take、愛はGive&Give」
この一行に集約されています。

見返りを求めている間は恋だというのです。そんなキレイごとを言われてもやっぱり相手には大事にしてもらいたいし、好きな気持ちは独占欲を生むものだと申しましたら、それでいいのだとおっしゃられました。

「要は、二面性を持つことが重要なのです。恋だけでも愛だけでも相手は疲れてしまうことでしょう。大事にして欲しい、私だけを見ていて欲しい気持ちと、相手は気づかなくても何でもしてあげたいという気持ち、「恋」と「愛」の二つの要素をバランスよく持ち合わせることが長続きの秘訣です。そして、たとえそれが偏った状態の二人でも、そのまま保っていけるのなら、理想の恋愛相手ということができます(講義レポートより)」

この時私は、上辺だけ分かったようなフリをして、実際のところ「いろんな恋愛スタイルがあるのに、そんな風に単純にまとめられるものなのかな?」と疑問を感じずにはいられませんでした。
けれど、それからいくつかの恋と別れを経験し、それらを冷静に考えてみました時、別れる時の原因は必ずお互いにどちらかに偏りすぎたことに分類されてしまうのです。
ストーカー行為を受けて別れてしまった人、浮気されてしまって怒りのうちに別れた人、お互いに同情から始まってうまく続かなかった人。今思えば、二面性とバランスが足りなかったような気がして仕方がありません。

でも本当は、そんなことを考えながら恋愛するほどつまらないことはありません。
きっと意識しなくても「恋愛バランス」を保てるような人が、私にとって理想の人なのかなぁと思いました。



ちなみに、この「恋愛論」の講義は全6回も続き、学生の出席率が異常によろしかったのは言うまでもありません。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: