まい・らびりんす

*読書感想*et cetera

「グレイヴデッガー」高野和明著
ノンストップムーヴィとかジェットコースタードラマとか
いいますけど、これそんな感じの小説です。
久々に面白いの読みました。痛快で小気味いい。


「深紅」野沢尚著・・吉川英治文学新人賞受賞作。
野沢さんは脚本家だし、もっと軽いものと思って読み始めたのですが結構重い。
登場人物は若い女の子、、一家惨殺事件の生き残りの女性と犯人の娘で、これまた父親が死刑になったら家族でただひとりとなってしまう同じ年の女性の邂逅のものがたりかな。
そして二人の再生?・・これって流行の言い方みたいでいやなのですが。

「深紅」は惨殺された家族から流れ出たおびただしい血。
犯人の妻が再生不良性貧血で死ぬときに体中から流れ出た血。
そうして被害者生き残りの少女が流した水分。
加害者の娘も生き残りといえば生き残り、、その少女の心。
みな深紅なのかもしれないと思いました。
やはり血の色でしょうか。




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