blazeの部屋

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その10『ハルジオン』


記念すべき10回目は30000番目を踏んだたつみ。さんのリクエスト
『ハルジオン』です

ちなみに僕がバンプを知ったのは『天体観測』でしたが、本格的に好きになったのは『ハルジオン』でした


この唄は生きてく意味、理由を見つけるための唄だと思います
生きていく上で必要な理由と信念を唄った唄

虹を掴むことはできない
これは誰でも知っていることでしょう
そんなことにも気づかないで繰り返した幼い日々
視界の片隅にあったモノは名も無き花

あまりに近すぎて気づくことが無かった
傷を負って悲しみにくれた時も
自分に嘘をついてごまかした時も
いつだって自分のそばで変わらず咲いていた

それを生きてく意味を無くしたときに気づいた
でも何の為に、誰の為に咲いてるのかはわからない

大人になったら笑い飛ばされるような夢
虹を掴むという幼いころから思ってきた夢
そういう夢を、どうしようもないことを
大人になっても繰り返してしまうわけですよ


そしてまたブリキのジョウロで虹を作って手を伸ばしてしまう
できないってわかっているのに
生きてく意味が無い今、幼いころからのどうしようもない夢を追うことしかできない

でも、今まで気づかなかった
虹を作る為にできていた水溜りであの名も無き花が枯れてしまっていたことに
それと同じように大事なものも犠牲にしていつのまにか失くしてしまっていたことに


それでも虹を作って繰り返す
それにすがるしかないから
それが無ければ生きる理由がなくなってしまうから
そうしてやっと気づいたことは


あの名も無き花は大切なことを気づかせるために咲いていたということ
たった一つのことの為に自分のすぐそばで咲いていてくれたこと

それは昔から抱いていた夢
『虹を作る』という夢は、どうしてもあきらめられないモノのこと
どれだけ打ちのめされても
どれだけ絶望に打ちひしがれてもあきらめられないモノのこと

それは人それぞれ違うと思います

たとえばそれはスポーツだったり
たとえばそれは音楽だったり
たとえばそれは断固たる信念だったり

それはそのまま生きてく意味にできるんです
自分の深い部分に根付いたものだから


何度枯れても枯れない名も無き花、『ハルジオン』のように



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