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日本ではそれぞれが好きなように家を建てるので、塀を含めた街並みの景観は、ヨーロッパの古い街のような統一性のないことが多いですね。
写真は昨年5月に楽団の演奏旅行で訪れたリヨン郊外のボージョレー地方の民家です。ホームステイ先のご夫婦が、弁当持参のピクニックで連れていってくれました。
赤黄色の砂岩を積んで作った家々、美しいですね。すぐに、安野光雅さんの風景画を思い出しました。

私の住む住宅地では塀も色々です。大体は工場で作ったレンガやブロックを積み重ねてあるのですが、中には大きな石を並べて土留めにしているだけのお宅もあります。
業者が大きな石をどこからか運んでくるわけですが、遠くから運んできたら運賃が莫大にかかるので、大抵は200km程度の圏内の山から採ってくるようです。
天然石としては、主に緑色の岩石と溶岩の2種類が使われています。
しっかりとした置き方をすると石だけで50cmもの巾をとるので、木を植えられる面積は少し狭くなりますが、半永久的に安定して使えるのはメリットです。
緑色の石は比較的地下の深いところの石で、中にはマントル上部の岩石が造山運動で盛り上がって地表に出て来たものもあります。

緑色の石の産地は、襟裳岬から宗谷岬へ南北伸びる北海道の背骨の西側に帯状に伸びる地帯から掘り出されたものです。溶岩は羊蹄山の周辺の石が多いようです。
街を散歩する時、住宅の塀に天然石を使っている家があったら観察して、周囲の山々との関係を調べてみるのも面白いですよ、比較的近いところから運んできた石が多いはずです。