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本書は、愛し合う男女がいかにしてそれぞれの想いを伝えあうかを巡る物語である。獅子座流星群の訪れを挟んで、幾たびも交錯するふたつの生命を、時間は長い長い年月をかけて見守り育んでいくのである。
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に続く"時と人"シリーズ第3弾。
今で言う意味のリセットをイメージすると
ちょっと違う意味のようです。
ワタシ的にはリセットというと "すべてチャラにする"
みたいな
例えて言えば"自己破産"のような 逃避のイメージ
があるのですが
この本での"リセット”はどっちかというと "リピート"
。
最初戦時中に知り合った中学生の男子&女子が
惹かれあってるらしいけれど何しろ戦時中のことで
具体的に何があったということもなく
男の子の方が空襲で死んでしまってその後
生まれ変わって中学生になったとき中年になった
女子と再会&記憶を取り戻すけれど女子のほうが
家出して会いに来た男子を送り返そうとしたときに
電車事故で死んでしまって今度は男子が30過ぎたあたりで
女子が生まれ変わって中学生になっていて
これまた記憶を取り戻して最終的に結ばれるという
とても まどろっこしい ストーリー。
時空を超えた"君の名は" もしくは"はいからさんが通る"。
でもね。
全然同感できない
の。
だってそもそもの馴れ初めが"ちょっといいかな"と思った程度の
いわばコムスメの片思い。
いや、両思いらしいんだけどお互いのことを何も
具体的に知らなくて話もろくにしたことがないのに
そんなに執念深く忘れられないのはナゼ?
初恋の思い出は美しいってやつ?
だとしたら再会してお互いを知りだしたあたりでがっかりしたりしないんだろうかねぇ。
それでもそんな価値のある相手だと思えたってコト?
ほとんど思い込みの恋
が、生まれ変わるたびに
思い出してめぐり合ってしまうなんて、恋がさめた後
には 迷惑以外の何者でもなかろうに。
ある意味逃げられない因縁。怖。
死んでもめぐり合ってしまうなら死んでも他の人を
好きになることは許されないってコトよね?それとももう飽きたら 知らないフリ
すればいいのかな?
もう少し最初の出会いでお互いのことを理解している設定だったらすれ違いストーリーも楽しめたのだけど。
ちなみに しし座の流星群、次は2010年だそうで。ちょっと観てみたくなりました。
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