ある女性銀行員の日記-退職後ステップアップ編

ある女性銀行員の日記-退職後ステップアップ編

我思う「各種手数料有料化、値上げについて



今年になって、各大手銀行が土曜日もATMを有料にしたように、各銀行で手数料の見直しがされている。

「ATM土曜日手数料有料化」のニュースが流れるたびに、
「銀行は、金利は下げる一方なのに、手数料だけは取るなんて。」
と批判が絶えない。

私も、土曜日のATM手数料有料化は反対なのだが、
銀行側の意見も分かるだけに、複雑だ。

銀行からすれば、「土曜も、日曜も、ATMの運営維持費は変わらないのだから、ATMを有料化にすることで、維持費を一部お客様に負担してもらわないといけない。」ということなのだろう。

また、両替も51枚以上したら手数料がかかるようになってきている。
両替手数料というのは、従来なかったものであり、「両替にも手数料がかかるなんて」というお客様の批判は当然であると思う。
しかし、銀行側からすると、「両替機にも、維持費がかかるので、その一部を負担してもらわないと」と、ATMのときと同様の理由で課されたものである。ただ、少しご理解していただきたいのは、銀行内部で企業の両替依頼を受ける場合、かなりの手間・人件費がかかっているという事実がある。ここに関しては、手数料を頂くのも妥当であると思っている。

今、銀行は貸金と預金との間に生まれる「利ざや」では、利益を生むことができず、結果手数料収入に頼らざるを得ない現状もある。
銀行も、「一企業」であるので、常に利益を求めるものまた当然なのかもしれない。

でも、手数料有料化、値上げについてはあまりにも、銀行の都合ばかり突きつけすぎているような気がするのだ。
私も所詮、まだまだ駆け出し銀行員。
ベテラン銀行員には、「そんな考えは、甘い」とか言われてしまうかもしれないが。

ATMの土・日、時間外手数料に関しては、銀行の中には、その銀行での取引を厚くすれば(水道料、電話代などの公共料金をはらったり、積立定期を作ったりするなどの複数の条件が必要)、土日のATM手数料がキャッシュバックされるところもある。
顧客の側も、そのような銀行のサービスで、銀行を選ぶときが来ている。

それと同時に、手数料を上げてもお客様に納得していただける位のサービスを提供できるよう、銀行側も努力をしていかなければいけないと思う。



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