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フレグランス用語辞典
⇒90年代、キャローンとよばれる合成香料の登場で可能になった「水」のニュアンスを表現するノート。KENZOの「ロー・パ・ケンゾー」など、透明感あふれる薫り立ち。
【アトマイザー】
⇒フレグランスを本来の香水瓶から詰め替えてラクに持ち運べるようにする目的でつくられた、携帯用の小さな容器のこと。スプレー式やペンダントヘッド型などさまざまなタイプがありデザイン性に優れたアクセサリー感覚のものもあります。
【アニマルノート】
⇒動物性香料に特有の、セクシーで幻惑的なニュアンスを醸すノート。代表的な香料はアンバー、ムスク、シベットなど。エジプトの王妃クレオパトラが恋人と過ごす夜に使っていたのだとか。
【アルデヒド】
⇒天才調香師エルネスト・ボーが、シャネル「ナンバー5」とともに誕生させた、新しい合成香料。ともに調合された他のノートをパッと拡散させ、薫り立ちに印象的な華やかさを添える効果がある。
【アロマティックノート】
⇒ハーブや花、フルーツなどの植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を利用し、その香りの効果で心身の健康を促進する「アロマテラピー(芳香療法)」の手法をフレグランスに応用したまさにナチュラルなノート。
【インセンス】
⇒東洋のルームフレグランス=「お香」のこと。スティック型やコーン型などさまざまなタイプがあり、火を灯して立ち上がる煙りによって、広がる香りを楽しむ。著名な香水と同系のノートでつくられたインセンスは、特に人気。
【ウッディノート】
⇒ヒノキやサンダルウッドなど「香木」を用いたノート。気分をリラックスさせる落ち着いた薫り立ちで、大人っぽいオリエンタルなニュアンスづけに使用されることも。「ブルガリ プールオム」などは、その代表格。
【オゾンノート】
⇒90年代に登場した香りの新潮流で、水や空気のような自然界にある素材のイメージを香りに表現したノートのこと。アクアティックノートやマリンノートなどがあり、ジャック・キャヴァリエ作「ロードゥイッセイ」が有名。
【オー ド トワレ】
⇒香料濃度5~10%、香りの持続時間が3~4時間程度という軽やかなタイプのフレグランス。全身使いもOKで、下地として他の香りとも「重ねづけ」できるのが利点。
【オー ド パルファン】
⇒パルファン(香水)に蒸留水を加えてライトにしたフレグランスで、香料濃度10%~15%、香りの持続時間は5時間前後。純正のパルファンに極めて近い香りの優美さを手軽に楽しめる。
【オリエンタルノート】
⇒東洋のエキゾチックなイメージを香りに翻訳した独特なノート。そのニュアンスを強調するのに、サンダルウッドやパチュリなどがよく用いられる。代表的なものに、イヴ・サンローランの「オピウム」などがある。
【オルガン】
⇒調香師「ネ」が香水を作る際に使う、特殊な専用机のこと。香料が入った同型の瓶がズラリと段々になって置かれた様が、ちょうど楽器のオルガンに似ているため、こう呼ばれている。「ネ」は、このオルガンを前に香りを作る。
【カップリング】
⇒相性のよい香りを選んで、恋人同士などで薫り立ちを合わせる上級テクニック最も簡単なのは、同名の香水のファム(女性用)とプールオム(男性用)とで合わせる方法。別ブランドであっても、ラストノートが同系の香りであれば、香りの相性はOK。
【グラース】
⇒16世紀頃から、香水の故郷として知られる南仏コートダジュールの小さな町。香水をつくるのに使われる、上質のバラを始めとする植物の栽培はもちろん香水や香料についての研究が現在も盛んに行われている。フランスを代表するジャック・キャヴァリエなどの名調香師もここから誕生した。
【グリーン系ノート】
⇒野原の草や若葉など、さまざまな緑がもつすがすがしいニュアンスをベースにしたノートの総称。シャープな印象で気分を落ち着かせるものなど、アロマ的な効果も。
【グルマンノート】
⇒グルマンが仏語で「美食家」を意味するように、果物やお菓子などの「おいしそうな」香りを指す。りんごやピーチなどのフルーティな薫り立ち、ヴァニラやバブルガムなど、甘いお菓子のニュアンスで薫るものも。
【合成香料】
⇒化学的に合成された人工の香料のこと。自然界からは原料が採取できないような、幻想的なニュアンスを表現するのに適しており、シャネル「ナンバー5」のアルデヒドや、水や空気を表現するキャローンなどがある。
【香油】
⇒天然の動物油に、香料を混ぜたもの。古代エジプトで使われていたのが最初で香水が登場する16世紀頃までは、この香油が香りの主流だった。保存性は高いが、油の粘り気が肌に残るのが難点。
【香料】
⇒香水の香りの原料となるものの総称。ムスクやアンバーなど、動物由来のものから抽出した「動物性香料」と、バラを始めとする花やハーブなどの香草、香木、果物などから抽出した植物由来の「植物性香料」とに大別される。他に、人工的につくられた「合成香料」があり、これによって、香りの表現の幅がグッと広がった。
【コフレ】
⇒箱などの入れ物/容器を意味する仏語(正しくはコフルと発音)で、香水瓶も同様に呼ばれている。コフレには、中に入れる香水のイメージを象徴する美しいデザインが施され、そのためコレクターも多い。
【コンクリート】
⇒自然の素材から抽出した香りの成分を、ワックス状に固めた塊のこと。山のような花びらの量に対してほんのわずかしか採れないため、たったひとかけらのコンクリートが大変な高値で取引されるのだとか。
【シェアード フレグランス】
⇒男女どちらでもユニセックスで使えるフレグランスのこと。シェアードは英語で「分け合う、共有の」を意味。カルバンクラインの「ck one」に代表されるように、ライトでさわやかな香りのものが多い。
【シプレーノート】
⇒モッシーと呼ばれる苔の香りや、柑橘系のベルガモットなどをベースに調香された、フォーマルで落ち着いたニュアンスのノート。ゲランの「ミツコ」が有名。
【蒸留法】
⇒花びらなどの自然素材から香料の成分を抽出する代表的な方法のひとつで、蒸留器を使って行う。熱い水蒸気で花びらなどの素材を蒸すと、天然の香料が溶け出し、スチーム状になった芳香が発生する。これを冷やして得た香りの成 分は、濃度も純度も高い。
【シェアード フレグランス】 ⇒男女どちらでもユニセックスで使えるフレグランスのこと。シェアードは英語で「分け合う、共有の」を意味。カルバンクラインの「ck one」に代表されるように、ライトでさわやかな香りのものが多い。
【シプレーノート】
⇒モッシーと呼ばれる苔の香りや、柑橘系のベルガモットなどをベースに調香された、フォーマルで落ち着いたニュアンスのノート。ゲランの「ミツコ」が有名。
【蒸留法】 ⇒花びらなどの自然素材から香料の成分を抽出する代表的な方法のひとつで、 蒸留器を使って行う。熱い水蒸気で花びらなどの素材を蒸すと、天然の香料が 溶け出し、スチーム状になった芳香が発生する。これを冷やして得た香りの成 分は、濃度も純度も高い。
【植物性香料】
⇒花や草花、苔、香木など、植物由来の自然素材から抽出した香料の総称。最も古くから愛用されている香料であり、その種類は数千~数万種にも及ぶといわれる。植物香料どうしの組み合わせによっても、あるいは他の香料と組み合わせた調香のバランスによっても、さまざまなニュアンスの香りのタイプによって、いろいろな心理的効果も。
【シングルフローラル】
⇒一種類の花だけを主題につくられた、花の香りのこと。「単一花香調」ともいい、バラやジャスミンなどの人気が高い。
【シンクロノート】
⇒香りをまとう人のその時の状態にシンクロして、薫り立ちが変化するノート。肌のPh(ペーハー)濃度や、その日の気候、その場所の温度などで、さまざまな表情を見せる。シャネルの「アリュール」から始まった、香りの新潮流。
【テースティング】
⇒フレグランスの香りを試してみること。専用のムエット(紙片)につけて薫ると本来の薫り立ちが、肌につけて15~20分おくと、人それぞれの薫り立ちがわかります。
【動物性香料】
⇒天然の動物由来のものから抽出した香料の総称。ムスク(ジャコウジカ)やアンバー(マッコウクジラ)、カストリウム(ビーバー)、シベット(ジャコウネコ)などがあり、奥行きのあるセクシーなニュアンスが出せる。昔から恋愛を一歩前へ進めたいときなどに愛用されてきたといわれるが、つけ過ぎるとキツく匂うので要注意。
【トップノート】
⇒香水をつけて、最初に立ち上がるノートのこと。通常、つけ始めから15~20分間くらいは、このトップノートが薫っている。華やかで印象的なニュアンスのものが多い。
【ネ】
⇒仏語で「鼻」を意味し、あらゆる感動を香りに翻訳できる、一流の調香師にのみ与えられる最高の称号。フランス国内に40人、全世界にも250人しかいない。シャネル「ナンバー5」を調香したエルネスト・ボーや、「アリュール」のジャック・ポルジュ、女性ではソフィア・グロスマンが有名。
【ノート】
⇒香りの調子やニュアンスを意味する専門用語。ひとつひとつの香りが集まってハーモニーを奏でるようなところが音楽に似ていることから、音楽用語で「音符」を意味する言葉がそのまま、香りの世界でも使われるようになった。
【ハーバルノート】
⇒ラベンダーやミントなど、ハーブ(香草/薬草)を用いたナチュラルな薫り立ちが特徴のノートを指す総称。ハーバルは英語で「ハーブ(調)の」を意味。
【パルファン(香水)】
⇒香料濃度が25%以上で、つけてから5時間~半日ほど薫る、最も本格的なフレグランス。本来は、植物または動物由来の天然素材から抽出した香りのエッセンスをアルコールに溶かし込んだもの。現在は、合成香料を用いたものも多い。ちなみに、パルファンはフランス語。英語ではパフューム。
【フェイク】
⇒たとえば菖蒲(しょうぶ)のように高価で手に入りにくい稀少香料の代わりにそれによく似た合成香料を入れて代用(偽和)すること。または、その代用香料のこと。
【フォーミュラ】
⇒調香師が作り上げた「香りの処方箋」のこと。何百種類という香料の名前が並び、それぞれがどれくらいの分量含まれているかという、詳細なデータが記されたもの。調香師にとってもブランドにとってもここが生命線なので、決して一般に公開されることはない、秘密の処方箋。
【フゼア系ノート】
⇒樫の木に生える特殊な苔「オークモス」の香りをベースに、スパイスとしてラベンダーなどをプラス、フレッシュでキリリとしたニュアンスのメンズ向きのノート。
【フルライン】
⇒パルファン~オー・デ・コロンまでのフレグランスだけでなく、石けん/シャワージェル/バスオイル、ボディローション/ヘアミストなどのバス用品~コスメまでを、ひとつの香りで展開したラインのこと。
【賦香率(ふこうりつ)】
⇒ひと瓶のフレグランスの中に、純粋な香料成分がどれくらいのパーセンテージで含まれているか、香料濃度を表した数値。賦香率の高さに応じて、香水の価格も高くなり、また、香りも強く、薫る時間も長持ちする。最も賦香率が高いのはパルファンで、香料濃度は25%以上。次が、10~15%のオー・ド・パルファン。続いて、5~10%のオー・ド・トワレ、2~5%のオー・デ・コロンとなっている。
【マリンノート】
⇒さまざまな「海の香り」を表現したノート。潮風や波間、深海、砂浜、海辺に流れる時間など、微妙なニュアンスをテーマに調香されるロマンティックなノート。
【ミドルノート】
⇒香水をつけて15~20分ほど経ってから立ち上がってくるノートのこと。その後2~3時間はこのノートが薫り、フレグランスの中心をなす香りであるため、ハートノートと呼ばれることも。
【ラストノート】
⇒香水をつけて2~3時間ほど経ってから、最後に香り立ってくるノートのこと。残り香のように、ほんのり半日くらい香り続ける。ベースノートとも呼ばれている。自分らしい香りを探すときにも最も重要な鍵になるのがこれ。
【ローズ】
⇒バラを原材料とした香料、またはノートのこと。やさしく女性らしいニュアンスを表現するのに、古代エジプトや古代ギリシャの香油の時代から愛されてきた永遠の香り。
【ワンノート】
⇒トップ→ミドル→ラストというように、香りのノートが3段階に変化するのが通常のフレグランス。これに対して「ワンノート」とは、最初から最後まで一貫して、同じ香りが持続するフレグランスのこと。
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