ふぁみりー・Kのおうち 別館

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結婚生活2年目


私は1年生の副担任になりました。
これは自分の希望で、前年の流産がきっかけで何がなんでもかっちゃんをパパにしたい!と
子作りに萌えて、じゃなくて燃えていたからです。

といっても、どっちかというとどうも私たちはそっちには淡泊なようで
なかなか思うようにはいかない……


う~~~~ん。


もやもやしながら、授業ではそのころはやり出したディベートの実践に、
部活ではあと一息に迫った県大会団体出場めざし指導に燃えていました。

この時期は、同僚の先生方の自分への評価が変わってた時期でもありました。
教師になって2・3年は「あんたは教師に向かない」「やめたほうがいい」と大まじめに忠告いただいていた人間が私でした。

では、私の中で何が変わったかというと、
「かっちゃんの奥さんとして、馬鹿なまねはできない。
自分だけでなくかっちゃんの評価まで落としてしまう。」
という思いが芽生えていたことでしょうか。
教師社会は毎年の異動で「ぁ、そのセンセイ、前の学校で一緒だった~。」「その人なら奥さん知ってるよ。」「私の前にどこそこにいたセンセイでしょ?」てな具合で、
自分の知らないところで信じられないほどのネットワークができあがってるキョーフの閉鎖社会です。

いわゆる「世間は狭いねえ。」ですね。

かっちゃんはとても評判のいい教師だったので、私が原因で悪くいわれるのはなんとしても避けたい事態でした。

私への評価のベクトルが上向きになった要因のもう一つは、教師生活5年目、数限りない失敗と数少ない成功とたくさんの生徒たちとの出会いがようやく身になったことでしょうか。
そのころ出会った生徒たちがとてもいい子たちだったということもありますが。(生徒の良さにようやく目を向ける余裕ができただけ?)


「あ~さんは、やっと教師らしくなったわね。」
「あ~さん、結婚して良かったねえ」

……そ、そうだけど。そのとおりなんだけど。
その言い方はあんまり………


翌年、改めて担任の話が学年主任からあったのは学年末。
ところが、新任以来5年目だったため、市内の別の中学校に異動となってしまいました。
さらばH中学校。   ちゃんちゃん♪。

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