☆乙女心にずきん☆

7日目







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* ★7日目★




朝、時間キッチリにピカピカのベンツでお迎えが来る。
アシスタントはもちろんスペイン人で、学生風(で今時)のメガネ君。とても流暢な日本語で淡々と仕事をこなす。
免税の手続きも済ませ、座席の希望もしっかり伝えてもらい、メガネ君そしてスペインとはお別れ。
空港内は思った以上に広くてお店も沢山。
ハムやらクッキーやら、ずきんのお洋服(バービー用)までしっかりと買い、いざ飛行機へ。

窓の外には素晴らしく水色の地中海が遠ざかっていく。あぁ、海も見ておくべきだったわ・・・と思っているうちに、一面の山並み。
見事なまでのグレーとベージュのコントラストを見ていたら、不意に睡魔が襲ってきてエルグレコの絵の夢を見た。色彩がそっくりなんですもの。

オランダはものすごい豪雨で着陸はしたものの、飛行機の中から出られない。アタクシ達が乗った飛行機の後続機は他の空港に回されたというから、着陸できただけでもありがたいのだけれども・・・
早くこの狭い機内から脱出させて欲しいものだわ。
2時間遅れくらいでようやく空港内に入る。乗り継ぎ便も離陸できなくて、遅れているから心配ない。みたいなことを機内アナウンスで言っていたので、安心しつつ日本人団体ツアーにくっついて広い空港内を移動。

寿司バーとかカジノとか、キョロキョロ見ているうちにどこかで団体とはぐれてしまった(゚◇゚;)
子供じゃないし、案内板どおりに進めば大丈夫!と気を取り直して出発ゲートへ。
ようやく到着すると、クローズドの文字が・・・
「きっと、まだ出発できないから閉まっているのね。それにしてもあんなに大勢いた日本人の団体はどこに消えてしまったのだろう?」
と、少し不思議に思いつつ椅子に座って休んでいると、向こうから係員らしき女の人が近づいてくる。

「シンガポール?」

ガランとしたロビーの中で、座っているのはアタクシ達と明らかに東南アジア系のカップル1組。
アタクシ達もシンガポール人だと思ったのか。
「ノー、ジャパン!」
と答えると、驚いたように「オーサカ!?」と聞き返す。
アタクシは「そう、オーサカに行く」と喜々として言い返すと、
「ボーデイング、ボーディング!」と急かされ・・・

搭乗時のパスポートチェックもせずに、アタクシは飛行機へと送り込まれた。
飛行機の入り口ではいつもと変わらず、スチュワーデスさん達が笑顔で迎えてくれたし、乗り遅れそうだったのが幻のよう。
アタクシが昨日買ったばかりのKLMのショルダーバッグを提げていたのを見つけると、スチュワーデスさん達に取り囲まれて「何処で買ったのぉ~?」と感激された。
そうよね、自社の名前がデカデカと入ったバッグを持ったガイジン、ちょっと嬉しいかもね。
飛行機を待たせたことはチャラだわ。というよりも、アタクシは KLMの動く広告塔 だわよ。
ビジネスクラスにご案内されたいくらい。
帰国。
機内を見渡すと、さっきの日本人団体はしっかりと着席していた。お年寄りもいるのに、意外と歩くの速かったのね。
アタクシの隣にすでに座っていた人は、留学していた時のクラスメート、ポーランド人の「ピヨちゃん」によく似ている。
ピヨちゃん、マイナー言語マニアで30カ国ぐらいの言葉を知ってるって自慢していたっけ。
日本語の「アリガトウ」はポルトガル語の「オブリガード」から来ているってピヨちゃん言ってたけど、本当かしら?

まぁ隣がピヨちゃん似のスリムな外人さんでよかったわ。前に超おデブなおっさんが隣で、肘掛にお腹のお肉が乗っちゃって窮屈でしょうがないことあったもの。
しかし、離陸するや否やピヨちゃんよく食べる。
ドリンクは必ず2種類もらい、パンは2,3個とる。間食のラーメンとアイスは暗黙の了解で両方もらった挙句、アイスをおかわりしていた。

ピヨちゃんの国籍は不明だったけど、フランス語っぽい言葉をしゃべっていた。
そして、食事の前に「イタダキマス」と(カタコトの日本語で)言う礼儀正しさ。
今回の来日は休暇中の彼女(日本人)に会いに行くためだとか。
やるわね、ピヨちゃん。
でもそんなに飛行機の中で腹ごしらえしなくても、オーサカには美味しいものが沢山あるのに。「喰いだおれ」の街ですもの。

帰りの飛行機でも立て続けに映画を2,3本見ていたら、あっという間に着いてしまった。
入国審査のところでピヨちゃんを見失ったものの、荷物受け取り所のトイレ付近で再会。
すれ違い際、「マタネ。」と言われたわ。

ピヨちゃん、果たして彼女と会えたのかしら~と気になって、辺りを見回すと隣のエレベーターにまさに乗ろうとしているピヨ&彼女発見!
彼女は小柄で、丸顔の素朴な雰囲気の女の子でした。そしてピヨちゃんはアタクシ達に気づくはずもなく、嬉しそうに彼女としゃべり続けていたナ。










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