ウエスティ Benの部屋

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トルコ旅行雑記



英語が通じにくく、宗教・伝統に馴染みのうすい国に行く場合は現地のガイドがつく団体旅行を利用することが多い(今回@£1,250)
行動がラクでトラブルも少なく、効率的に観光できるからである。

そういう形で今までエジプト・チュニジア・モロッコ・ロシア・ポーランド・トルコを訪れたが、現地人日本語ガイドの日本語の堪能なこと・博識なことにいつも感銘を受ける。

自国のことならず、日本の事情かつ日本人で英国に暮らしているこちらの事情を踏まえて様々な話題に触れ、かつ楽しませてくれる。

今回のガイドのベルカンさんもその1人。
EUになぜトルコが入れないのか、等経済の話から世界史・トルコ史・日本史、果ては日本のTVの話題やコマーシャルまで網羅するので興味深かった。

今回はバスで移動中にその地方に関係する音楽までCDで聞かせてくれた。コンヤを通る時はルーミの笛の音楽や、シルク・ロード、トルコ軍隊行進曲(かつて向田邦子脚本のTVドラマ「蛇蠍のごとく」で使われていた)など。江利チエミが2曲トルコの歌をカバーしていたなんて話は初めて聞いたし、歌じたいも初めて聴いて面白かった。

トルコ人というのは、もともとモンゴルの当たりで遊牧生活を営んでいた民族で、遊牧や戦争で徐々に西の方に移動して、現在に至るらしい。トルコにたくさん残されたトロイ遺跡を初めと刷る多くの遺跡は他民族の残したものだというのも興味深い。
民族移動の過程で様々な土地に定住した部族もいて、移動途中の国の少数民族でトルコ語を話す人たちがかなりいるらしい。実際に彼がベトナムやインドでそういう人たちに遭遇した話は面白かった。

2.トルコ人は親日家?

概して優しくて、親切。ある意味おせっかい(?)。
湾岸戦争の際、逃げ遅れてイランに取り残された日本人のために生命の危険を冒して飛行機を飛ばしてくれたのはJALではなく、トルコ航空だった(この話はNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられた)。
欧米の航空会社は自国民とその関係者しか乗せてくれなかったのに、だ。
この時は国民全員がトルコ航空とパイロットを支持し、学校の授業のかわりに皆でTVにかじりついていたそうである。
どうしてこんなに日本に親切にしてくれたのか、というと、
(1)アタテュルクが日本を評価していたから、
(2)昔、トルコの軍艦が日本近海で台風にあって遭難した時、付近の村から捜索隊を出してくれて、身の危険を顧みず、救出してくれたからその恩返しでトルコ人は「恩は倍にして返す」そうだ。

3.トルコ人は打算がなく、お人よしで商売が下手?

(1) ヨーグルト、と言えばブルガリアが有名だけど、最初にヨーグルトを発明したのはトルコ人でそれをブルガリア人に教えてあげた。トルコ人がヨーグルトを作るのは家族のためで売るためではないからだ。実際、トルコではヨーグルトを使った料理や飲み物が多い。

(2) チューリップはトルコ原産。
昔交易でオランダに分けてあげたら,オランダ人もとても気に入ってキューケンホフ公園にたくさん植えてお祭りをして観光客を集めたり、球根を外国に売ったりしている。トルコ人は自分が楽しむためにチューリップを育てる。だから感謝の意味でチューリップ祭りのとき、トルコ人はタダで入場できるらしい。

(3) サンタクロースはトルコの地中海沿いのデンレ出身。
もともと聖職者で白い襟のついた黒い服を着て、大きな袋を担いで、恵まれない子供たちに贈り物をして回った。それをアメリカのコカコーラ社が夏だけ売れていたコーラを冬も売り込もうとして、TVコマーシャルに使った。その際、黒い服ではTV映りがよくないので赤くしたら、大当たり。


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