ケーキ屋さんを始めるまで その６
ケーキ屋さんを始めるまで その６店舗内装の業者に若干の不安を感じつつ、工事は進んで行きました。
なんせ、素人。お店の経営が素人なら、建築物に関する事も、ど素人。
ケーキ屋の内装、特に厨房なんて自分達が勤めたことのある時の様子を
うすぼんやりと思い出しながらでしか、意見が言えない。
それでもね、それでも…
内装屋が用意したガスコンロ。とても一般的なガスコンロ。
家庭のキッチンにおくようなガスコンロを取り付けようとした時には
これは、さすがに違うだろう！と声を上げた。
ケーキ屋の厨房に置くコンロだぞ？
魚焼きグリルの付いたコンロをなぜ持ってくる？
喫茶もやるから、普通にガスコンロは使うさ。
でもね、直系３０ｃｍの湯煎ボールを常時置いておくんだよ。
同じくらいの大きさの銅鍋とか使うんだよ。
そんなガスコンロは入りません！と、断り、業務用のガスコンロに変えてもらう。
こういう物ね→
そうしたら、このガスコンロを持ってきてもらった時、
横にいたこの会社の1人の
「え～？コンロ、これぇ？」って笑いながら言いやがった。
このばか者がっ！無知をさらしてんじゃねぇよっ！
それでも、店舗専門の内装屋か！？手前は！
…歳くった今なら、これに近い言葉を浴びせてやるんだけどねぇ。
この時は、さすがに面と向かっては言えなかったので、
きゃつらが帰ってから、友人と散々文句を言い合う程度で抑えました。
この後も、危うく容量に合わないサイズの換気扇フードや、
必要な位置から、ずれている換気扇を着けられそうだったり
冷蔵庫の水を流すためのドレイン用の排水官を忘れられそうになったりした。
これらは、工事が完了する前に包装材屋さん経由で紹介してもらった
製菓専門の内装、機材器具屋さんが、
工事中の店舗を見に来てくれたおかげで、回避されたのだった。
私達にとって、救いの神のような方でありました。
ああ、もっと早くこの方と知り合っていたら
内装工事を、なんちゃって専門家なんかに頼まなかったのに…
それでも、その後も何かと面倒を見てくれたり
専門器具をそこに発注したおかげで、色々と助かったのでした。
ちなみに、そのガスコンロとは別に、
お湯を沸かしたりするためのガスコンロもやはり必要で
後ほど自分達で、ホームセンターで買って来ました(^.^)
そうして、店の内装工事は終了しました。
そうそう、店用の車にロゴを入れてもらったのですが、
そのロゴを入れてくれた業者が、偶然お店の看板も作ってくれたのでした。
世間って狭いね。
器具、機材も日に日に店の中を埋めていきます。
段々出来上がって行く様子は、やはりワクワクしました。
次回、いよいよオープン間近です。
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