伝説によれば、中央アジアの地底深くに「アガルティー」と呼ばれる超人たちの地底世界があり、首都シャンバラには「世界王」と名づけられる支配者が君臨しているという。 "Beast, Men & Gods"(1923)の著者でロシアの探検家フェルディナンド・オッセンドフスキーはこう書いている。「アムール河流域に住む古老たちは、あるモンゴル部族がジンギスカンの追跡を逃れるために地底の国に身を隠した、という古い伝説を語ってくれた。それから、モガン・クル湖近くから来た一人のソヨトが、アガルティーへの入口になっているという煙の立ちのぼる門をわたしに示した。かつて、この門から一人の猟師がアガルティーに入り、戻ってからそこでみたことを話し始めた。ラマは彼が秘中の秘を口外しないように舌を切ってしまったのである」