「大乗仏典 ツォンカパ」 (中国・日本篇 第15巻)
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中央公論新社 1996/11 全集・双書 356p
Vol.2 No.274 ★★★★☆
正木晃の 「さらに深くチベットの歴史を知るための読書案内」 の読書メモも、ブログ内にリンクを作りえた数だけ考えれば、ほぼ半ばにさしかかったといえる。もともと、すでに読了していたものが三分の一ほどあり、リストを見てから追加で図書館などにリクエストしてきたので、だいぶ進んだ。地元の図書館だけでは限界があり、図書館ネットワークで他の図書館から取り寄せてもらったりしたものも、だいぶ到着しつつある。
近くの私立大学の図書館から借りてきたものもあり、地元の国立大学の図書館には、こちらから出向かなくてはいけないが、かなり入手困難かな、と諦めてかけていた本も、かなりの確率で読めることが判明した。かなり専門性の高い本だけが残った形だから、これから、それに目を通すことのほうが難しいかもしれない。 今のところ、入手・閲覧ができそうにないものがまだ数冊残っているが、すべての資料に目を通すことに力を入れてみよう。
かのリスト の中では一番入手(閲覧)困難かなとおもわれた、「ツォンカパの著作」だったが、探してみればあるもので、すべてこの手でめくることは可能になった。この本はその中の最初の一冊となる。
ツォンカパはチベットといえば、ダライラマの名を思い出す人が多いだろうが、ダライの伝統が創り出されたのは彼によるのである。
長尾雅人 折込資料P1より
この本、半分は本文だが、かなりの後半のかなりの部分が「訳注」となっている。最後の「解説」が50ページほどもある。当ブログで読み込んできた本のなかでは異色と言っていい。最初の本分の部分は、どうかすると、スピノザの 「エチカ」
さえ連想する。以下が本文の目次である。
了義未了義善説心髄(中観章前半、自立論証派の節)
菩薩道次第大論(「止」の章、九種心住の節)
菩薩道次第大論(「観」の章序論部、学派分類の節)
菩薩道次第小論(「観」の章、二諦の節)
秘密道次第大論(究意次第の章前半)
本文は、ルビあり、難しい漢字あり、訳注あり、記号だらけで至って読みにくい。読みにくというより、むしろこれは、何かの ソフト が組まれているようなイメージさえある。内容を簡単に書いてくれ、とまではいわないが、もう少し表記の仕方を変えたらどうなのだろうとも思う。しかし、このような形のほうが、「専門家」たちにとっては、このスタイルは長年の研究で作り上げられた形なのだろうから、無理は言うまい。
まずは今回、このような資料が常に手のとどくところに蔵書として準備されているのだ、という確認にとどめておこうと思う。同じ リスト の中には、ツォンカパの経典についての資料がまだまだある。いろいろな関連づけをしていくなかで、単語にもなれ、全体像も見えてきて、再読しようという意欲も湧いてくるに違いない。
ツォンカパは1357年10月10日チベット東北のアムド地方のツォンカの地に、父ルブルげと母シンサアチョの間に6人兄弟の第4子として生まれた。ツォンカとは文字通りには「玉葱(たまねぎ)畑」の意味であるが、それが地名になっており、ツォンカパとは従って「ツォンカの人」という意味である。非常によく知られたこの名は実は渾名(あだな)であり、本名は後出するロプサンタクパである。 p304
そうか、ツォンカパとは、玉ねぎ畑おじさん、とでも覚えておけばいいのか。
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