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「アンソロポロジー」編
Anthropologie

北京オリンピックの話題はあっという間に過ぎ去り、世界は100年に一度と言われる経済恐慌に入ろうとしている、と言われている。本当だろうか。疑えば怪しいことがたくさんある。いわゆるチベット問題も、実に怪しい情報でいっぱいだ。何が本当で、何がねつ造された情報なのか。FREE TIBETという文字がプリントされたTシャツさえ着れないチベット。そんなチベットに向けて、世界中からFREE TIBETの声が送りつづけられている。
オリンピックやFREE TIBETムーブメントをきっかけに、この半年くらいは、本当に今までないくらいに チベット本 を読みまくった。 マンダラ についても、すこしは賢くなったかな。 オン マニ ペメ フム も何度か唱えてみた。チベット・・・・何がこれだけ惹きつけるのだろう。この魅力はいったいどこからくるのだろう。伝統か、自然か、人びとの営みか、その神秘と、限りない可能性・・・、そして悲劇。地震、政治的悲劇、ダライラマ、チベット密教の世界的ひろがり・・・、このドラマ、どこまで続いていくだろう・・・。
白洲次郎 は、日本で一番カッコイイわけではない。「日本で一番カッコイイ」というニックネームを持っている、というだけの男である。しかし、このニックネームはなかなか誰にでも贈れるものではない。やはり、このニックネームは一番、白洲次郎が似合っているようだ。じゃぁ、彼の何がカッコイイのだろう。富裕な生まれ、イギリスへの留学、ベントレー、吉田茂、プリンシプル、農業、ポルシェ、ゴルフ場の管理人・・・・。
でも、彼を一番引き立てているのは、やはり白洲正子という女性だろう。海軍大将の孫、アメリカ帰国子女、古美術、西行、能、キモノ、器、旅、京都・・・、だけど、白洲正子を一番引き立ているのも、やっぱり白洲次郎だったりする。日本人の古来からの何かをもってい(るように見え)て、欧米へのコンプレックスをも一気にひっくり返してい(るように見え)る、カップルだ。この二人が持っている原型は、ネイティブ・ジャパニーズと言ってもおかしくないような、魅力を漂わせている。
残念ながら、この本はまだゆっくり読んでいない。書店で何回か立ち読みしただけ。だから中になにが書いてあるか、実はよくわかっていない。しかし、絶対に面白いだろう、と勝手に思っている。面白くなくてはいけない。なぜなら、次の機会があれば、この本あたりから、アンソロポロジーという世界観へ漂泊してみたいと思っているからだ。
もともとネイティブ・アメリカンを読みこもうとして作った「アンソロポロジー」カテゴリだったが、これがなかなか難しい。チベット密教なら、さまざまな情報の錯綜したとしても、結局はマンダラやマントラ、ダライラマやシャンバラ、あるいは仏陀と言ったシンボルへ収斂していけば、なんとなくまとまりはつく。しかし、ネイティブ・アメリカン「問題」は、当ブログにとっては、かなり敷居が高い。いまだに模索中。手がつかない。
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