男一匹!イギリス・シングルファーザー奮闘記。

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akisamrai

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July 28, 2007
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カテゴリ: 今日この頃



毎週金曜の昼下がり、今では聞きなれたフレーズ。

毎週金曜日の午後になるとこのお決まりの少しかすれた威勢のいい掛け声と共に、一人の中国人がやってくる。

彼は私の職場のあるこの辺りに海賊版のDVDを違法に格安で売りに来ている。

彼が来るとオフィスの同僚や近辺の職場の人たちが

「おい、DVDマンがきてるぞ!」

と声掛け合って外に出て皆お気に入りの最新のDVDを物色する。

私は彼が大嫌いだった、もちろん彼のことを知っているわけでもなかったし接したことすらなかった、ただただ生理的に受け付けなかった。
彼が来ても私だけは絶対に外に出て行かなかった。



彼がこの辺りにDVDを売りに来るようになってちょうど1年くらいたったある時、ちょうどその日はひどい雨が降っていた、例のごとく彼はそこに居たのだがうちのスタッフが雨のせいで外に出るのをためらっているとボロボロのバッグから折りたたみのくたびれた傘を2本取り出すと大きく開けて商品のDVDとお客さんが濡れないように気をつかい少し微笑しながら自らが濡れることは全く気にも留めず商売を始めた。

その日はなぜか気がつくと私も知らず知らずのうちに外に出ていた、初めて・・・

彼は同じアジア人が目の前に出てきたので少し驚いたようだった。

関西人のO型のせいか私はこういう状況になるとなぜかいじょうにこの対象に好奇心が芽生えて話し出してしまう。
しかし彼はほとんど英語も話せなかったので、私のかたことの中国語に彼が分かる範囲の英語を交えてコミュニケートしだした。

彼はどうやら福建省からイギリスに不法入国でやってきたらしくもう3年近くになるという、そして妻子を中国においてきているといって少し照れくさそうに古ぼけた財布の中に挟んでいた写真を見せてくれた。

あと2年がんばって本国に帰るという、イギリスはきらいだと彼はいった。

彼も私が日本人だというと同じアジア人に親近感を感じたのか少し嬉しそうだった。
そんな彼の横顔を見ているとあることを思い出した、私が大学生の頃当時中華料理店でバイトをしていたのがそこに王さんとう若手の調理人が居た彼は大きな借金をしてまで大望を持って当時日本へやってきていた、私も血気盛んな頃で彼とはよく大喧嘩したのだが気もあって良くのみに出かけたりもした。
お互いに日本語と中国語を教えあったりもした。

そんな彼も今では神戸の中華街のレストランでで料理長をしているとつい先日、人伝いに聞いた。ふと記憶がシンクロした・・・



「いいのがあるんだ!」

と最新のトランスフォーマーのDVDを私に差し出した。
私も息子がこれを見たいと言っていたのを思い出して買う事にした。

今夜、大興奮しながら映画に見入る息子を横目に、妙に10年前の王さんとの記憶ががゆっくりと懐かしく想い出された。

「今度帰ったら久しぶりに神戸行って王さん探しにいかなあかんなー。」











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Last updated  July 28, 2007 08:13:02 AM コメントを書く
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cherry@ あっ君大きくなったでしょうね 青年になった彼の成長ぶりを見てみたいで…
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