玉手箱



玉手箱


あなたが私を忘れても
私はきっと忘れない


あなたの言葉に惑わされた時も
あなたの身勝手さに傷付いた日も
あなたを想い泣いた夜も
私は幸せだった


誰かを本気で愛し
それ故に流れた涙を
誰かに何度も裏切られ
その度に傷付いた心を
私は誇りに思う


移りゆく季節を
止めることが出来ないように
変わりゆく想いを
責めることなど出来ないから
色褪せた菊に想いを馳せ
悲しむ古人のように
離れていくあなたの背中を
悲しみながら見送ることしか出来ない私


これでいいんだ


あなたを幸せに出来なかった私に残された権利
それは あなたの幸せを願うことだから


あなたが私を忘れても
私はずっと忘れない


あなたの言葉に騙された時も
あなたの笑顔に負けた日も
あなたの嘘に気付いた夜も
私は幸せだった


誰かを本気で愛し
それ故に流れた涙を
誰かに何度も裏切られ
その度に傷付いた心を
私は誇りに思う


あなたのために捨てた想いがあり
あなたのために捨てた友があった


死ぬほど笑った日もあれば
死ぬほど泣いた夜もあった
生きたいと思う日もあれば
死にたいと思う夜もあった


移りゆく季節を
止めることが出来ないように
変わりゆく想いを
責めることなど出来ないから
色褪せた菊に想いを馳せ
悲しむ古人のように
離れていくあなたの背中を
悲しみながら見送ることしか出来ない私


これでいいんだ


あなたを幸せに出来なかった私に残された権利
それは あなたの幸せを願うことだから


この先 誰かを愛しても
あなたへの愛は変わらない


この想いは
胸の奥の隅の方に
大切にしまっておくんだ



誰にも気付かれないように…





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