蒼き迷走

蒼き迷走

二人だけのお留守番


十月の半ば・・・
ケロロ達はキノコ狩りに行くための会議をしていた・・・。

ケロン軍地下基地 会議室
「それではキノコ狩りに行くためのジャンケン大会をするであります!!!」
ケロロは大声で言う。
「負けないですぅ~」
「ふん、くだらん・・・」
「く~くっくっく・・・」
「キノコ狩りねぇ・・・」
「小雪殿の為に頑張るでござる」
「キノコ狩りに行きたいです!!」
他のメンバーも意気揚々としている。
「では、いくであります!!」
『出さなきゃ負けよ~、ジャ~ンケ~ンポイ!!!』
全員が声を揃え、手を出す。
七人中二人がパーで後の五人がチョキ・・・。
「イエッスイエッス、イエッス!!!!」
「ふん・・・」
「わ~いですぅ!!」
「今日はツイてたみたいだな」
「よかったでござる」
ケロロ、ギロロ、タママ、ガルル、ドロロは各々、喜ぶ。
「チッ・・・」
「負けちゃいました・・・」
負けたのはクルルとモアだった。
「じゃあ、クルル、モア殿。お留守番、頼むであります!!」
「しゃーねぇな・・」
「モアの分まで楽しんできてくださいね、おじさま」
『いってきま~す!!!』
他のメンバーはそう言い、行ってしまう。

日向家 リビング
「おじさまがいない今、私がしっかりやらないと!!」
モアはそう言い、普段ケロロが行っている仕事をし始める。
掃除に始まり、洗濯、布団干しなどを次々にこなしていくモア。

二時間後・・・・
「はぁ・・・やっと終わりました~。てゆーか、一件落着?」
モアはそう言い、椅子に腰掛ける。
「もう、お昼なんですね・・・・」
モアは時計を見て呟く。
「(そういえば、クルルさん。ラボに閉じこもったまま、出て来ないな・・・)」
モアはそう思い、エプロンをつけ、ご飯を作り始める。

クルルズ・ラボ
グ~
「・・・・・」
クルルは腹の音にキーボードを打つ手を止める。
「腹へったな・・・・」
クルルはそう呟き、ラボを出る。

日向家 リビング
「出来ました!!!」
モアはそう言う。
テーブルの上には沢山の料理が載っている。
「あ・・・」
「あっ、クルルさん。ちょうど良いところに来てくれたんですね!!」
モアはそう言い、クルルの腕を引く。
「お、おい・・・!!」
クルルは少し顔を赤くする。
「折角ですから、一緒に食べましょうよ」
「・・・あぁ」
クルルはそう言い、箸を取る。
『いただきます』
二人はそう言い、ご飯を食べ始める。
「どうですか?」
モアはクルルを見ながら言う。
「美味い・・・・」
「ホントですか!?」
「こんなトコで嘘ついてどうすんだよ・・・」
「そうですよね」
モアが笑う度にクルルは顔が赤くなる。
「でも、よかった・・・」
「何がだよ?」
クルルはモアに言う。
「だって、クルルさんが美味しいって言ってくれなかったら、どうしようかと思ったんですよ」
「・・・・//」
クルルは顔を背けてしまう。
「そうだ!!」
「な、何だよ・・・」
いきなり立ち上がったモアを見て、クルルは言う。
「クルルさんってラボに篭ってばっかりですから、お夜食とか作ってあげますね」
「なっ・・・・!!」
「あっ・・・でも、クルルさんにとっては迷惑ですか?」
モアはクルルに聞く。
「め、迷惑なんかじゃねぇよ・・・」
「・・・・」
「むしろ、嬉しいよ・・・」
「!!」
「・・・何、言ってんだ、俺・・・・?」
クルルは顔を背けながら、呟く。
「じゃあ、今日から作りますね!!」
「あぁ・・・」
クルルは頷く。
「クルルさんって、優しいですね」
「・・・・・!!」
クルルはモアの言葉を聞いた途端、走り出してしまう。
「クルルさん!!」
モアの声が聞こえたがクルルは走るのをやめない。
「あっ・・・・」
モアはクルルが走り去っていた方を見る。
「(むしろ、嬉しいよ・・・・)」
モアはクルルの言葉を思い出す。
「クルルさん・・・・」
モアは一人呟く。

クルルズ・ラボ
「(クルルさんって、優しいですね)」
クルルはモアの言葉を思い出す。
「お前だから・・・・優しくしてるんだよ・・・・」
クルルは一人呟く。
二人は上を見て、
『お留守番でよかったなぁ・・・・』
と心の中で同じ事を呟いていた。

完


あとがき
クルモアです。
いやぁ・・・、クルルがヘタレ街道まっしぐらって感じになってしまいました。
キャラの特徴ぶち壊しですねぇ・・。
これじゃぁ・・・。
以上、あとがきでした・・・。


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