蒼き迷走

蒼き迷走

サクラ争奪戦(プチ)


今日も平和な木ノ葉隠れの里。
だが、平和ではない人物が一人いた・・・。

サクラは一人アカデミーの方を歩いていた。
「う~ん、やっぱりこれだけじゃ寒いわね~・・・」
サクラはカーディガンを持ちながら呟く。
さり気なく呟いているが、サクラはある視線に気づいていた。
気配を消していてもわかる熱い視線はサクラを捉えて離さない。
「・・・・」
サクラは無言でその場を駆け出す。
視線もサクラの後を追う。
「(さっきからついてきてなんなのよ・・・しゃーんなろー!!)」
内なるサクラがしゃーんなろーを連発している。
すると、
ドンッ!!
「キャ!!」
何かにぶつかり、倒れかかったサクラを誰かが支える。
「す、すみません・・・」
サクラはそう言い、顔をあげた途端、サクラは固まった。
サクラを支えていたのはサスケの兄、イタチだった。
「・・・・」
イタチは何をするわけでもなく、ただサクラを抱き抱えている。
「えっと・・・サスケ君の・・・お兄さん・・・?」
「・・・・」
サクラの問いにイタチは答えない。
「(しゃーんなろー!!無視かよ!!)」
サクラは怒りをなんとか抑える。
すると、
「春野サクラくんだね」
「は、はい・・・そうですケド・・・」
イタチに呼ばれ、サクラは困惑しながらも頷く。
「率直に言おう。・・・サクラくん、私と付き合ってもらおうか」
「・・・・」
イタチの言葉にサクラは暫し呆然とする。
が、
「えーーーーー!?」
サクラはこれ以上ないと言わんばかりの大声をあげる。
「んぐんぐ!!」
「静かに」
イタチに口を塞がれ、サクラは半ば呼吸困難になる。
「けほっ・・・けほっ・・・」
ようやく息が吸え、咽せるサクラ。
「出来るなら今、この場で返事を戴きたい」
「な、なんでですか・・・?」
サクラは涙目でイタチを見る。
「早くこの場を去らないと、少々面倒なんでね・・・」
イタチは辺りを見渡しながら言う。
「はぁ・・・」
サクラは少々不安になる。
「(サスケくんのお兄さんか・・・。ここで、付き合っちゃえば、サスケくんとお近づきになれるかも・・・!!・・・でも、あたしあんまし、興味ないのよね・・・しゃーんなろー!!)」
サクラは悩む。
「決まったかな?」
「えっと・・その・・・」
催促するイタチにサクラは戸惑う。
すると、
「兄貴!!」
「サクラちゃん!!」
現れたのはサスケとナルトだった。
「さ、サスケくん!?それにナルト!?」
サクラは現れたサスケに顔を赤くする。
「遅かったか・・・」
サスケを見て、イタチは舌打ちをする。
「サクラから離れろ!!」
サスケはイタチを睨み付ける。
「サクラちゃん、そいつから離れろってばよ!!」
「どうしたのよ、二人とも・・・」
「サクラ、そいつはお前をずっとストーキングしてた張本人だ!!」
「えっ・・・?」
サクラはイタチを見る。
「・・・」
イタチは表情を変えない。
「と・に・か・く!!そいつは危険だってばよ!!」
ナルトはそう言い、イタチの方へ走ろうとした途端、
ゴン!!
「わっ!!」
サスケに足をかけられ、派手に転ぶナルト。
「何すんだよ、サスケ!?」
「お前はそこで見てろ、ウスラトンカチ」
「ムッキー!!スカしやがって、このヤロー!!」
ナルトはじたんだを踏む。
「とにかく、 俺の サクラから離れろ!!」
「いつからお前のモノになったんだ?」
イタチはそう言い、サクラを強く抱き寄せる。
「!!」
サスケはクナイを手にする。
「ストーキングしてるヤツに言われたくねぇよ」
「ストーキングではない・・・監視だ」
「一緒だ!!」
サスケはつっこむ。
「とにかく、お前に邪魔をされる覚えはないな」
「人の女を横取りしようとして何言ってやがんだ」
「人のってなんだってばよ!!」
ナルトはサスケにヤジを飛ばす。
「サクラは俺のだ!!それ以外、何でもない!!」
「サクラちゃんは俺のだって!!」
「私のモノだ・・・」
三人はサクラを巡って対立する。
「・・・・」
いつの間にか解放されていたサクラは戸惑う。
「こういう時って、喜べばいいのかしら・・・?」
サクラは何とも言えない感情に困惑する。
はたから見れば、たわいもないケンカに見えるのだ。
サクラの中の姉の本能が少し疼く。
「サクラは俺の妻になるんだぞ!!」
「違う、私の伴侶だ」
「全然違うってばよ!!」
三人は未だ口論をしている。
「ならいい・・・」
イタチはサクラを見て、
「本人に聞けばいいことだ」
言う。
「サクラ!!」
「サクラちゃん!!」
「サクラくん」
「「「誰が好き!?」」」
三人の声が見事にハモる。
「私は・・・特にないかな」
サクラのこの言葉に
「「「・・・・」」」
三人は落胆する。
「じゃあ、私はこれから用があるから・・・じゃあね」
サクラは笑顔でそう言い、走り去っていく。
「・・・今回は退こう。だが、次こそは必ずサクラくんは戴く」
イタチは冷静を装いながら去ってしまう。
「サクラ・・・・」
「サクラちゃん・・・」
二人は灰になっていた。

           完


あとがき
らく様、いかがでしたでしょうか?
変でごめんなさい。
とりあえず、リクエスト通りにしてみたつもりなんですが、気に入っていただけると嬉しいです。
では、この辺で失礼致します。


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