蒼き迷走

蒼き迷走

七夕


七月七日。
今日は七夕の日。
ここ、日向家でもその話題でいっぱいだった・・・。

ケロン軍地下基地 会議室
「諸君、今日は何の日かご存知かね!?」
「知らん」
ケロロの言葉にギロロは言う。
「諸君、今日は七夕と呼ばれる日だそうであります!!!」
ケロロはそう言い、机を叩く。
「七夕ねぇ・・・・」
「軍曹さ~ん」
「はい、何でありますか?タママ」
「七夕の日は何かするんですかぁ~?」
「いい質問であります!!」
ケロロはそう言い、ホワイトボードを裏返す。
「七夕とは笹に願いを書いた短冊を吊す事であると冬樹殿が言っていたであります!!」
「へぇ~」
「それで、何をするつもりだ、ケロロ?」
「吾輩達も七夕をやるであります!!!」
ケロロはまた机を叩く。
こうして、ケロロ達は七夕を祝うことになった。

日向家 庭
「わぁ~、スゴイね、軍曹!!!」
「ボケガエル、あんた、これどうしたのよ?」
「遥々、山から採って来たであります」
夏美の問いにケロロは笑顔で言う。
「早速、短冊に願い事を書かないとね!!」
冬樹はそう言い、みんなの分の短冊を持ってくる。
二十分後・・・
「早速、短冊を吊すであります!!」
ケロロはそう言い、手前の笹に自分の短冊を吊す。
他のメンバーも各々、好きな所に短冊を吊す。
「ドロロが最後でありますな」
「では、拙者は一番上に吊すでござる」
「えーーーーーー!!!」
ドロロの言葉にケロロは言う。
「軍曹さん、どうしたんですぅ?」
「ドロロの願い事、見たかったのにー!!」
「隊長殿、願い事は見るものではござらぬよ」
ドロロは目を閉じながら呟く。

翌日
「早速、みんなの短冊を見るであります!!」
ケロロはそう言い、一枚の短冊を取る。
「え~っと、何々・・・『地球が侵略されませんように』・・・夏美殿でありますなぁ~」
ケロロはそう言い、別の短冊を取る。
「何々・・・『オカルトが増えますように』・・・これは冬樹殿以外いないでありますな・・・」
「僕も読むですぅ~。え~っと、『地球侵略』・・・ガルル先輩のですぅ~」
「意外にまともでありますな・・・ガルル」
「まぁな」
ガルルはそう言い、短冊を取る。
「何々・・・『夏美とドロロが元気でいられますように・・・』・・・こりゃ、ギロロのだな」
「五月蝿いぞ、ガルル!!」
ギロロは顔を赤くして言う。
「どんどんいくですぅ~!!・・・『モアが笑顔でいられますように』・・・クルル先輩のですぅ・・・・」
「へぇ~、クルルがねぇ・・・」
ケロロは言う。
「次、いくぜ。・・・・『おじさまが地球侵略が成功しますように』・・モアって娘のみたいだな・・・」
「モ、モア殿・・・・・!!」
ケロロは思わず涙ぐむ。
「そして、最後であります!!・・・・『地球が平和でありますように』・・・ドロロのでありますな・・・」
「ん?・・・ケロロ、貸してくれ」
「どうしたでありますか、ガルル?」
ケロロはそう言い、ドロロの短冊をガルルに渡す。
「ドロロのヤツ、二重トラップかけてやがる・・・」
ガルルはそう言い、ライターでドロロの短冊をあぶる。
すると、うっすらと隠れていた文字が浮き出る。
「え~っと、何々・・・・『ずっとギロロ君の側にいられますように』・・・・」
その言葉を聞いた途端、ギロロの顔が真っ赤になる。
「おはようでござる」
ちょうど、タイミングよく、ドロロが現れる。
「ド、ドロロ・・・」
「何をやっているのでござるか?」
ドロロは何も知らず、首を傾げる。
「ドロローーーーー!!!」
「わぁ!!」
ドロロはいきなりギロロに抱きつかれ、床に倒れる。
「ギ、ギロロ殿!?」
「ドロロ・・・・俺はずっとお前の側にいるからなーーーー!!!」
「ケ、ケロロ君!!一体何があったの!?」
ドロロは口調が元に戻っている事も気にせず、聞く。
「そ、それが・・・・」
ケロロはそう言い、短冊をドロロに渡す。
「こ、これは・・・!!」
ドロロは短冊を見て、顔を真っ赤にする。
「あぶり出ししたら、出て来ちゃったんだ・・・」
「だから、見るものじゃないって言ったのに・・・・」
ドロロはギロロに抱きつかれたまま、落胆する。
各々方にとっても思い出になる七夕になったようであった・・・。

          完


あとがき
ギロドロです。
季節はずれで申し訳ないです。
ドロロは純粋(モアちゃんには負けるけど)なんだと思うんですよね・・・・。
そんなドロロの思いに気づいてないギロロみたいな感じです。


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