BLUE ODYSSEY

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無敵の男ミネルバ 


無敵の男ミネルバ [act.1]



 時はモンスターが徘徊する時代。
まだ鉄砲はなく、剣がもっとも効果的な武器とされた頃……。











 魔王ルシファーが力をつけた。




彼はその配下のモンスターを率いて、周辺国に侵攻を開始した。
ルシファーの目的は不明だが、モンスター達は人間を食するようである。
そのため人間達はこのモンスターの軍団に立ち向かわねばならなかった。

この時代でも近代的な3階建ての家屋の町並みや、大きな城が街の中心に建つナイメーヘン国の首都ジルバ。ここにもついにモンスター達の魔の手が迫り来ようとしていた。







 ある日、モンスターの大軍はこの首都を守る防壁に近づいた。

モンスターは力が強く、簡単に防壁を崩した。
まずサイクロプスが街中に進入。
続いてトロールなどの巨人が入って来て、街を破壊し始めた。

人々は逃げ惑った。
つかまると殺されて食べられる。




しかし、このモンスター達は、魔王ルシファーが統率してからは
「人間を食べるために来襲する」と言うより、
「人間達に危害を加える」目的で来襲している感じがあった。
人間を襲うより、街を焼きはらう事に重点を置いて行動しているようだった。

サイクロプス等の人型のモンスターは火を使う。
街に火を放ち、大火災を巻き起こす。
人々は逃げ惑うが、辺りは火の海。
多くの人々がそこで命を落とした。






















 このようなモンスターの侵攻が始まるすこし前……。





 ”ミネルバ”という男がある辺境の田舎町に住んでいた。
いい町だ。ここに住んでいる人々の心は綺麗だった。
この男はこの町で生ま育った。
父親は炭鉱夫だった。母親は魔術師。
彼はその間に生まれた。
「ミネルバ」とはローマ神話の女神の名であるが、戦いの神を象徴する意味もあるので、両親は彼にこの名を付けた。

 ミネルバは若い頃から腕力が異常に発達しており、またその皮膚を自分の好きな時に好きなように硬化させる事ができた。
巨大なアックスや切れ味の良いロングソードでも、”人間の力で振り下ろしたのでは”彼の体を傷つける事は出来なかった。
そこで皆から「彼を倒せるのはモンスターぐらいだ」と言われた。






 彼はよく剣の試合や闘技の試合に出場し、無敵を誇った。
そしてあまりにも多く連勝したので、大会の意味が薄れ、参加選手達の意欲を失わせた。
彼は”各”が違った。

そこで大会関係者は試合があると、必ず彼を”審査員”として向かえた。
試合に出られては主催者も選手も困る。
だが、実は彼無しでも困るのだ。
彼が参加すると人がたくさん集まる。人々は彼の戦う姿を見たがった。

そこで彼は人間と戦わず、試合の余興として、生け捕りにした猛獣と戦ってみせた。
そして必ず勝利した。
もはや人間では彼にかなう者はいなかった。











 このナイメーヘン国の時の王”スコット”は、ある日このミネルバを城に呼び寄せた。
彼の噂を耳にしたためだ。

「無敵の男ミネルバ。もし彼を味方につければ恐い者はない。」

王はまだミネルバを直に見た事がなかったので非常に興味を持っていた。


ミネルバが王の目の前に現れた時、王や王の側近達は皆一様に驚いた。
彼の体はモンスターのサイクロプスやトロールのような筋肉質の体つきだった。その身長は2メートル50センチ。人間というよりモンスターそのものといった感じだった。

王の周りには身長2メートルに近い大男の護衛が何人も立っていたが、その兵士達は頼まれもしないのに、王の前に立ちはだかって王を守ろうとした。これは条件反射である。しかし、手にした剣は震えていたが…。
彼らの直感で”非常に強い者が現れた”と感じられたのだ。

確かにミネルバがその気を出せば、これらの大男でさえ一ひねりで倒せた。
王の命を奪う事さえ容易い。
2階からは護衛の弓兵が常に彼を狙っていたが、たとえ矢を放っても彼の皮膚を貫通する事はできなかった。




しかし……、




ミネルバは王の前にうやうやしく膝を着いた。

ミネルバ「私のような田舎者をお呼びしていただき、まことにありがとうございます。」

誰もが、ミネルバが今にも怪物のような声でしゃべり出すかと思っていたのだが……、意外にもそれは、済んだ青年の声だった。口調は優しく丁寧だった。その上げた顔付きも、美しい青年のそれであった。

実は王の方も、事前にこの男が「他人には優しく、真面目な青年」だと聞いていたので、この城に呼び寄せたのだった。

その後、王はミネルバと親しく話をした。





 王はミネルバを大変気に入り、城で王の護衛をする兵士として雇い入れる事になった。もともとその為に呼び寄せたのだが…、王が考えていたよりはるかに簡単に話はまとまった。
ミネルバは「自分の出身の町の税金徴収を無くしてもらう」という条件で王と契約した。






無敵の男ミネルバ [act.2]


 彼を迎え入れるのに消極的だったこの城の衛兵達。
それは彼が来れば自分たちの存在が薄れて見えるからだった。彼は強すぎた。
その為、ミネルバが城の護衛として正式に働き始めると…、すぐに彼のイヤミを言う行為が始まった。
なぜならミネルバは無敵の腕力を誇っていたが……、その性格は優しく、また正義感の強い人間であったから、決して他人に暴力を振るわなかったからだ。
その為、いくら嫌がらせをされても、彼はやり返えす事がなかった。
しかも、その事を王に告げ口する事もしない。

ミネルバは男らしかった。
告げ口などしない性格だったのだ。
彼は精神的にも強かった。
いや、精神面でも常に戦っていると言うべきか?
くだらない小心者の男どもは相手にしなかった。
時には軽くあしらいもするが、基本的には放っておいた。

そんな彼の性格は、城や街の未婚の女性達の心を虜にしていた。
彼の寡黙だが不言実行の態度に魅力を感じたのだ。
そのことが災いして、城の衛兵連中は彼に対してさらなるいやがらせを始めた。それは嫉妬心からであった。
このため、ミネルバにとっては城の生活は決して楽しいものではなかった。









 しかしミネルバはスコット王に大変気に入られていた。
王は魔王ルシファー率いるモンスターの攻撃から国民を守る事を常に心配していた。

王はよく自室にミネルバを呼んだ。ミネルバは体は大きいが、心は澄んだ青年そのままで、今や衛兵というより王の良き話し相手であった。

ミネルバの方も城では王が一番心許せる人物である事を知っていた。
彼は王には決して泣きついたりはしないが、心のより所としていたのは明らかである。
またこの王は質素で、実直だった。それでいて無欲だが、民を養う事にだけは強い欲求があった。
それでミネルバもこの王を好きになった。


スコット王「魔王ルシファーは日に日に力を強めておる。ヤツはモンスターを統率し軍隊のように仕立てている。」

ミネルバ「なぜ、ルシファーはそのような事を?」

スコット王「彼は人間に復讐しようとしている。
昔、ヤツの恋人を人間が殺したらしい。
賞金稼ぎが街を守る為、その周辺に生息するモンスターを狩った。
その中の一匹だった。」

ミネルバ「では………、今回の戦争はもともと人間側に非があるのですか?」

王「さあな。その賞金風稼ぎとて、街の市長の頼みでモンスターを狩りに行っただけ。
その市長もまた、モンスターによって市民が殺されるのを防ごうとしただけ。
ルシファーとその恋人に特にうらみがあったわけではあるまい」

ミネルバ「……………………。」

スコット王「”逆恨み”かも知れんが……、もう誰もルシファーを止める事は出来ん!」

ミネルバ「……………………。」

スコット王「ミネルバよ。戦い続ける事は辛い。
お前の肉体は頑丈で、普通の人より痛みを感じないかも知れん。
しかし、”心”はこの城の中の誰よりも傷みを感じておるはずじゃ。
苦しいが耐えろ。今はそれしか言えん。

敵がいるのじゃ。
この国の民の命を狙う魔王ルシファーという敵がな。
彼を倒さなくてはどうにもならん。」














 ミネルバは真面目な青年であり、城の防衛という仕事で日々忙しかった。
彼は王に推薦されて、城を守る防衛隊長となり、今や多くの兵を指揮していた。
それに、時おり偵察にやってくるモンスターのほとんどを、彼が始末していた。さらに、日々の業務にも追われていた。

彼に近づく女達も多かったが、彼は相手にしなかった。
いや、仕事に追われて相手にしようという気が回らなかったのだ。

そんな中、ある日コーデリアという少女が彼にパンを持って来た。
彼女は15歳ぐらいの小さい少女だが、魔法も少し使える剣士らしい。
そこでこの城の兵士として雇われていた。
このパンは少女が心を込めて焼いた物だった。
そしてそれをミネルバに渡した。

しかし、ミネルバはなぜこの少女が自分にパンをくれたのかわからなかった。






無敵の男ミネルバ [act.3]


 その後、運悪くこのスコット王はモンスターによって殺されてしまう。
突然空から飛来したモンスターによって、城の高い部分に設けられている王の寝室近くが襲撃され、屋根の下敷きとなって死んだのだ。




この突然の訃報にミネルバは気落ちした。
王だけが心の支えだったのだ。もう彼の心の痛みをわかる者は誰もいない。




 スコット王は人望も厚く、この国ではカリスマ的存在だった。
その王が亡くなって、これまで水面下で押さえられて来た権力闘争が一気に噴出した。
城の要人達は王座をめぐって殺し合いをした。
王の息子達は早々に暗殺され、亡き王と性格が似て民にやさしい賢者や権力者達は次々に粛清された。

ミネルバも命を狙われた。
亡き王に一番愛された男。しかも今では国の要人や大商人を抑えて、もっとも国民に人気が高かった。
「選挙で国王を決めるなら、間違いなく彼になるだろう」と皆もが言った。
それで命を狙われるのだ。しかしあいにく彼は頑丈な体だったので、暗殺はことごとく失敗に終わった。
その後ミネルバは食事に毒を盛られる事を恐れ、信頼できる所でしか食べなくなった。







 依然としてミネルバは民に絶大な人気があったので、それでも何とか彼を消してしまいたいと願う者もいた。そこでそれらの者達は結託してミネルバをおとしめる為の裁判を開いた。


裁判官「ミネルバは王がモンスターに殺された時、現場にいなかった!
王の護衛を任される者としては失格である!」

ミネルバ「私はその時、別の地区に攻め入ったモンスターと戦っていた。
それで王の寝室まで行けなかった!」

裁判官「黙れ!そんなものが言い訳になるか!ならば何の為の護衛だ?!
お前は自分の職務を果たさなかった。職務怠慢である!
よって判決は”幽閉”!その期限は定めぬものとする!」





こうしてミネルバは牢獄につながれた。
もちろん無実の罪である。
ミネルバは証言通り、その時別のモンスターと戦っていたのだから。











 ミネルバの力は強いため、特製の鉄のわっかが何重にもはめられた。
そして、大型船の碇を繋ぐ鎖と同じ物で牢につながれた。





ミネルバは牢の椅子に腰掛けて考えた。

「(これまでまじめに働いて来た。王にも尽くしてきた。
王には好かれていたし、私もスコット王が好きだった。
それなのになぜ、このような仕打ちを城から受けねばならぬのか)」と…。

ミネルバは怒りに燃えた。
その頃、暫定の王とその側近になった者達はいい加減な政治を行なっていた…………。




ミネルバは今までスコット王の為に尽くして忙しい毎日だったが、牢獄の中で何もしない時間が過ぎていく事となった。
その為、ため息ばかりこぼすようになってきた。

ついにミネルバはこの国の人間に失望し、嫌いになった。











 そんな中、ルシファーの軍がまたこの地に襲い掛かり、街を焼き払った。
そして…、城はモンスターに攻撃された。



暗い地下深くの牢獄にいるミネルバに、外の戦闘の轟音は届かない。
しかし、城壁がモンスターによって大きく崩された時、その地響きは地下の牢獄まで届いた。初めてミネルバは外に異変がある事に気が付く。

ミネルバ「おおい!衛兵!ここの鍵を開けてくれ!」

ミネルバは声を発して守衛や衛兵を呼んだ。しかし誰も来ない……。
それで壁の石に耳を付けて音をひらうと…………、人々の叫び声が聞こえた。

ミネルバ「おおい!!誰か!!!誰かいないか?!ここの扉を開けてくれ!誰か!!!」

扉を叩くも、誰も来ない……。


仕方なく腕輪につながれている鎖を力で引きちぎろうとするが、特製の太い鎖のため、なかなか切れない。
そこで2本の鎖を石造りの食事台の上に置き、擦り合わせて熱を起こした。そして、何とかその熱で鉄を柔らかくし、力を入れて引きちぎった。

同じように自分の体をつないでいた4本の鎖全てを引きちぎり、今度は分厚い牢獄の扉に体当たりした。
ものすごい音と共に扉は壊れて開き、外に出られた。
階段を駆け上がって、いくつかの扉をまた破って…、ようやく地上に出る事が出来た。
そこでは何やら凄い熱気が差し込んでいた。火災のようである。
逃げ惑う女・子供達の姿が見えた。

彼は急いで城から外に出た。
見ると街は燃え盛る炎でいっぱいで、あちこちでその炎の合間を縫うように逃げ惑う人々の姿が見えた。
モンスターの姿も見られたので、彼は急いで城の武器庫に戻り、彼専用の鎧と剣を装備した。
人間の事が酷く嫌いになった彼だが、女・子供が逃げ惑う姿を見て、これは戦わねばならぬと思った。

城の中を通ると、辺りには彼に嫌がらせを繰り返していたあの兵士達の死体が散乱していた。モンスターと戦ってやられたようだ。
その近くに権力争いに加わった者達の死体も多く見受けられた。
おそらく、彼らを守るように兵士は命令されたが、防ぎ切れずに皆死んで行ったのだろう。

もう火災を消火する手立てはない。火の手が強すぎる。
多くの人々が焼け死んでいった。
それは無差別に殺されていくのと同じだった。

ミネルバは怒った。怒りに燃えた。
そしてモンスターに襲い掛かった。













やがて……、彼の超人的な活躍のおかげでモンスター達は撃退された。






………どうやら最後のモンスターを倒したと思った時、
崩れ落ちてバラバラになった城の大きなホールの天井から、
魔王ルシファーがその姿を現した。






無敵の男ミネルバ [act.4]


 ルシファーはミネルバを見つけ、襲いかかってきた。
彼に退治された配下のモンスターの復讐のためか、ルシファーは怒りに燃えているように見えた。


これまでのザコモンスターとの戦いで疲れ切っていたミネルバ。
しかし目の前の火災の炎は、なお、逃げまどう人々を焼いていた。
ミネルバはさらなる闘志を燃やし、何とかルシファーに斬りつけようとした。
お互いに激突し、剣が交差した。




 ……相打ちだった。

その時大きく城の天井が崩れて、ルシファーとミネルバは違う方向に身をかわした。
その後、ミネルバは相手の剣による傷が深く、その場に倒れた。
幸い落下した石材には当らなかったものの、力尽きて落ちている石材の上に倒れた。

ルシファーは落下してきた石材に当り、同じく力尽きて倒れた。

ルシファーも崩れた城壁の大きな石材の上に寝ていた。血だらけだった。
ミネルバも出血が酷かった。


ルシファーはそのまま動かないようだ。
いや、よく見ると胸が呼吸のため、かすかに動いているのがわかる。
腕は動かぬようだが、指は痙攣している。
ルシファーはまだ生きており、止めを刺す必要があった。
しかしミネルバが倒れた地点は、ルシファーがいる場所から離れていた。
それに身を起こそうにも、どうしても力が入らない。





 その時、天井に開いた大穴から、光に包まれた何かが降りて来た。
それは絹の布のようにゆっくりと舞い降りた。
形は徐々にはっきりして、ルシファーそっくりの姿になった。

それは殺されたルシファーの恋人”サラ”だった。
彼女は天使のように羽を広げていた。
元の体色は深い緑色だったと思うが、いまや彼女の全身は真っ白だった。そして、それは少し透けて見えた。

ミネルバ「亡霊か?それとも残留思念か?」

サラはルシファーを光で包んだ。
まるでルシファーをいたわっているかのような光の洪水。

ミネルバ「いかん!あれは回復魔法だ!ルシファーが回復してしまう!!」

危険を察知したミネルバ。
だが彼の体は傷つき疲れ切っており、どうしても動かない。

ミネルバ「今、あそこに行って、ルシファーの胸にもう一太刀浴びせれば、
全てが終わるというのに…………。
無敵の筈のこの私が……………、もう力も出ないというのか……………?」

光を浴びてルシファーの右腕がビクッと動いた。

ミネルバ「いかん!ルシファーが甦る!

誰か!誰かいないかーー!」

ミネルバは大声を上げた。しかし、誰も来ないように思えた。
城内はどこも炎に包まれていたからだ。

ミネルバ「誰か!誰か来てくれーーーーー!!」

ルシファーが気持ち良さそうに体をねじり始めた。回復している明かしだ。

ミネルバ「誰かいないのか!

くそっ……………………。

神よ!

どうして今助けてくれないのです?!

そうです、私はもう人間が嫌いになりました…。

しかし!

今一度、力をお与えください!

そうすれば、2度と悲劇が起きないように出来るかも知れません!」





 その時、ミネルバのすぐ近くに忍び寄る影があった。
ミネルバはとっさに上半身を起こそうとするが、やはり体が動かない。

ミネルバ「ここまでか……?!」

しかし…、その影は少女のコーデリアだった。

コーデリアは両手を広げミネルバに回復魔法をかけ始めた。
無言で集中してかけていく。
ミネルバはたちまち眩い光に包まれた。
それは心地のよい光だった。



ミネルバの脳裏には、
亡き王の笑顔が思い出された。
懐かしい田舎の町での日々も。
両親や町の人の顔。
そして……、コーデリアがパンを自分にくれたあの日の事を思い出した。




ミネルバ「ああ、そうだった。あの日、確か……………君にパンをもらった。

今思えば……………、

それが何か大切な事だったような気がする。」






 その時、ルシファーがかなり回復して上体を起こした。
そして、光に包まれているミネルバを見つけた。ミネルバにも回復魔法がかけられている事をルシファーは見て取った。

ルシファーはまだ完全に回復していないものの、身を起こして剣を取り、ミネルバの倒れている方向へ歩いて行った。

しかし……、ミネルバの体はまだ動かなかった。

ミネルバ「コーデリア!もういい!君は逃げろ!」

そう言ったが、彼女は逃げなかった。
まだ魔法をかけ続けている。
ルシファーはふらふらした足取りで、ミネルバのすぐ脇までやって来た。
そして剣を上段に構えた。

ミネルバ「コーデリア!!逃げろーー!!!!」

それでもなおコーデリアは必死に魔法をかけ続けた。
彼女はもはや死を恐れてはいなかった。

だが、ミネルバの体はいまだ動かず………、

ルシファーは剣を振り下した。














スパッ!













その時、ミネルバの右手の回復が間に合い、間一髪でルシファーを切り捨てた。






THE END








そう、これからのミネルバの心のより所は、もちろんコーデリアです。



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