BLUE ODYSSEY

BLUE ODYSSEY

ホラ吹き王子 


ホラ吹き王子 [act.1]



 後に”ホラ吹き王子”とあだ名される男がいた……。

見たところ彼は”王子”にはどうしても見えない。
それにウソやデマカセをよく言う。
そこで皆は「彼が王子と言うのはウソだ!」と口をそろえて言った。













 時代は中世。
場所はヨーロッパのどこかでのお話。


 辺境の小国バイエルン。
この国の王子は”エルウッド”と言う。
若くて少年のような顔立ち、頭も良く、正直で嘘を付かない。
しかも彼は誰にでもやさしかった。
……そう自分の国を攻撃してくる相手以外には。









 エルウッド王子は最近日々の仕事に追われていた。
そんな最中の夜……、1人の男がこの城に訪ねて来た。
初めて見る顔で、知らない男だった。
しかし男はある紹介状を手に携えていた。
タイレン国国王からの紹介状だった。

その者は”ガーランド王子”と名乗った。
1人だった。王子なのに従者は誰もいなかった。
1人で馬を走らせてここまでやって来たと言う………。
不信だが、紹介状があったのでエルウッド王子はお目通りを許した。




エルウッド王子「これはこれは”ガーランド王子”。
よく参られました。
わたくし、この国の王子で”エルウッド”と申します
以後お見知りおきを」

ガーランド王子「あーーーーーーーーーーーーーーーー!
あんたがエルウッド王子ですか?よく聞く名ですなーーーー!!」

相手は少々ガラの悪い口の聞き方だった。
しかしエルウッド王子は相手を最初の印象だけで判断しない男だ。
彼は丁寧に答えた。

エルウッド王子「そうですか。それはうれしく思います。
私のような者の名をどこでお聞きになられたのか知りませんが、こんな辺境の地の王子をお知りになる方がいるなんて感激いたします。」

ガーランド王子「ああそう…………。

まあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
堅苦しい挨拶は抜きだ!
それより……………、
この城に少し住まわせてくれ。ここで指揮がしたい。」

エルウッド王子「”指揮”………と申されますと?」

ガーランド王子「この国が大国ヨーデルから狙われている事は知っている。
だから…………、俺がアンタ達の軍を指揮してやろうというのだ。」

エルウッド王子「我々の軍を…ですか?」

ガーランド王子「ああ、そうさ!
つまり……、
俺はアンタ達を助けに来てやったワケさ!!」

そう言ってガーランド王子は巻紙をエルウッド王子に手渡した。

ガーランド王子「これは今までの俺の戦勲だ。かなりあるだろ?」

エルウッド王子もこれまで自分の国を守るために軍を指揮をしていた。
それは輝かしい功績だった。



===================



ロザリオ国からの奇襲攻撃 これを撃退。

タイラー国からの侵攻  これを撃退。

エルランと名乗る大盗賊団の討伐。



===================



これまでこの小国を指揮して守り抜いて来た。
大軍の相手からの攻撃に屈せず、全て跳ね返していた。
エルウッド王子は強い。それでいて国民には優しかった。



しかし、ガーランド王子の戦勲を見ると……………、
そこには40もの戦果が挙げられていた。
見た事も聞いた事も無いような国の名前がそこに並んでいた。
ガーランド王子の国にどれほどの力があるのは知らないが……、
40もの戦績を立てるのはなかなか出来ない事である。

ガーランド王子「俺は戦術に優れているんだ。だから俺に任せろ」

エルウッド王子「いや、しかし…………、急にそんな事を言われましても!
この国の兵士を、他国からおいでの指揮官には預けられません!!」

ガーランド王子はニヤリと笑い、

ガーランド王子「まーーーーーーーーーー、その事は後だ!
とりあえず酒と食事を用意してくれ。あっ、それと風呂と今夜寝るベッド。
話はまた明日にしよう!」

と、言った。

エルウッド王子「わかりました。それはご用立ていたしましょう」

エルウッド王子は衛兵を呼び、彼に部屋まで案内させようとした。

ガーランド王子「あーーーーーーーーーーーー、そうだ!」

エルウッド王子「まだなにか?」

ガーランド王子「それらは、全て”極上の物”をお願いするよ!
それと…………綺麗な女も1人回してくれ。」

エルウッド王子「我が国にはそのような習慣はありません!
”女を回す”などとは」

ガーランド王子「固い事言うなよ」

エルウッド王子「いえ、ございませんので!」







こうしてガーランド王子はこの城の衛兵デュッセルに連れられて部屋に案内された。そして客人として豪華な食事やうまい酒が振舞われた。

ガーランド王子「うまい。うまい。」

彼はガツガツ食べた。






ガーランド王子「あーーーー、酒は美人に注がせてくれ!」

衛兵デュッセル「残念ですが……、我がバイエルン国はそのような習慣が無いもので、城には特別に美人の女性を抱えていると言う事はありません!」

ガーランド王子「そんなバカな!どこでも宮女ぐらいいるだろ?」

困り果てた衛兵デュッセルを見て、コーデリアという女性が酒を注ぎに現れた。

コーデリア「私は美人ではありませんが……、他に人がおりませんので私がお注ぎいたします」

ガーランド王子は思わず口にくわえた大きなパンを落とす。

ガーランド王子「なんと美しい女性だ!こんな美人は見たことが無い!」

確かにコーデリアは美人でした。

ガーランド王子「君、恋人いるの?」

さっそく口説き始めた。

コーデリア「そっ、それは……………」

ガーランド王子「決まった!君を私の妃としよう!
私は王子だ!それなりの暮らしを約束する!」

コーデリア「いえ、私はエルウッド王子の許婚なのです。ですから…………」

ガーランド王子はがっくりした。








 この素行はエルウッド王子の耳にも入った。
さすがに怪しいと思った王子は密偵を派遣し、ガーランド王子の身辺を洗わせた。

エルウッド王子「まずは、ガーランド王子がここまでやって来た道のりをたどれ!」

密偵「はっ!」







ホラ吹き王子 [act.2]


 次の日、ガーランド王子は二日酔いで朝になっても寝たままだった。
その次の日になって、やっと与えられた客室から起きて来た。
そして遅すぎる朝食をガツガツと食い、その後、城の中をブラブラと歩いた。

ガーランド王子「けっ、確かに宮女は少ないな。しかし美人ばかりだv」

2~3名の宮女に声をかけ、軽くあしらわれた後は…………、
退屈してエルウッド王子のいる作戦会議室にやって来た。
そこにはクレイマン参謀がいた。クレイマン参謀は王の右腕ともいうべき人物だった。そしてエルウッド王子とも仲が良かった。


クレイマン参謀「大国ヨーデルは兵を整えつつあります。
我が軍は、ここと、ここに兵を置き、彼らの侵攻を阻止します」

エルウッド王子「それがいい。
ところで、我が軍でそこに割ける人数は1300名程度か……………。
それ以上は割けないな」

エルウッド王子とクレイマン参謀が来るべき戦争に備えて作戦会議をしていた。
しかし、やはり大国相手には苦しい兵力数だった。

エルウッド王子「防御に重点を置こう。一刻も早く城砦を築くのだ!
工事の方はどうなっている?!」

バイエルン国ではかなり前から、工事が着々と進められていた。
固い守りの城砦が完成しつつあった。





ガーランド王子「あまいな」

そこへガーランド王子がいきなり口を挟んだ。

クレイマン参謀「はあ?」

エルウッド王子「ガーランド王子、何か?」

ガーランド王子「俺だったらこうするね」

ガーランド王子は正面防御のみを単純に優先させるという方法を提案した。
すでにエルウッド王子とクレイマン参謀によって綿密に計算された兵の分配。そこへ、そのような変更をする意図はわからなかった。

クレイマン参謀「申し訳ありませんが…………………、部外者は作戦に口出しせんでいただきたい!」

ガーランド王子「俺の考えた方法ならバッチリさ!」

クレイマン参謀「すでにエルウッド王子と私とで、この国の防御は固めてある!」

ガーランド王子「俺の立てた40の戦績は知っているだろう。
俺は作戦には強い!
なあエルウッド王子!」

エルウッド王子「……………………まあ、戦績は確かに拝見しました。」

ガーランド王子「では、俺の意見を聞いて損はあるまい?」

クレイマン参謀「くーーーーーーーーーー!!」

ガーランド王子とクレイマン参謀は今にも激突しそうな感じだった。











 その日の午後……、
ガーランド王子はエルウッド王子に無理を言い、豪華な馬車を借りた。
そして街に出て酒場の女に声をかけまくった。
しかし、まったく相手にされない。
それで今度は街の女に片っ端から声をかけて回った。
だが…………、これも無視された。

そこで不満タラタラの状態で城に帰って来た。


次の日、ガーランド王子はエルウッド王子から豪華な鎧と剣を借りた。
そして、大きな4頭立ての戦車も借りて、それに乗り、再び街にやって来た。






ガーランド王子「俺がこの国を守ってやる!」






この国が大国ヨーデルに狙われて、今にも侵攻が始まる事を街の者達は知っていたので、ガーランド王子はもてはやされた。
そして酒場の女達の人気を独り占めにした。










 数日後……、
作戦会議室には今日もエルウッド王子とクレイマン参謀が入っていた。
そこには衛兵デュッセルもいた。

衛兵デュッセル「ガーランド王子の事はお聞きになりましたか?」

エルウッド王子「いや」

衛兵デュッセル「街で”この国を守る”と吹聴して回っています。
毎日酒場の女達相手にそんな事を言って民の関心を集め、飲んだり歌ったりの愚行を繰り返しております。
あの振る舞いには目に余るものがあります!」

エルウッド王子「この国の者達は、たとえ酒場の女達といえど、人を見る目がある。
そのような振る舞いをする男に惑わされたりはしない筈だが……」

衛兵デュッセル「しかし!!
あの者は”この国は俺が守る”と言っております!!」

クレイマン参謀「なんだと?!本当か?!”俺が守る”だと?!」

衛兵デュッセル「はい。そう言って酒場の女、いいえ、街の女達にも声をかけて回っております」

クレイマン参謀「なんと!とんだ愚行だ!ヤツは何もしていない!
我々が日々作戦指揮を取っているのだ!!!
”俺が守る”とは、虚言に違いない!!!」

衛兵デュッセル「どうしますか?エルウッド王子!
ここはひとつ王に決断してもらって、あの者を捕らえては?!」

エルウッド王子「いや、もしも、彼が本当の王子だったら……………、
外交問題になる。我が父もそのような事は望まんだろう。
女達を相手にして楽しんでいるだけなら……………、
放っておけばいい!」

それを聞いて、いつも冷静なレイマン参謀が怒った。

クレイマン参謀「なんですと?!放っておくですと?!
あのような振る舞いをする男を放っておくですと?!!」

エルウッド王子「彼はまだ精神面では”子供”なのだろう。
放っておけばいい!
それより、防御陣営をこの目で見たい。
すぐに馬を用意しろ!!」

衛兵デュッセル「はっ!」

クレイマン参謀「くーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

どうやらクレイマン参謀は他の誰よりもガーランド王子の事が嫌いなようだった。







ホラ吹き王子 [act.3]


 一方その頃、酒場では……、
またもガーランド王子が上機嫌だった。


ガーランド王子「飲めや!歌えや!!♪
安心しろ!敵国ヨーデルには絶対この国を攻め落とさせん!!
過去40もの戦を征したこの”俺が”ここで指揮を取るからな!
あははははは!」


酒場の女「きゃーーーーーーー!!!!かっこいいわ!
ガーランド王子様あーーーーーvv」

酒場の女「頼もしいわ~~~~~~!
王子様あーーーーーvv」












 クレイマン参謀の怒りは消えず…………。

夜になってもガーランド王子は帰って来ない。
報告によると引き続き酒場で歌っているとの事。
クレイマン参謀は自室の中から衛兵を呼んだ。

クレイマン参謀「衛兵!衛兵はおるか?!」

衛兵デュッセル「はい!」

クレイマン参謀「あの”アホウ”はまだ帰らんのか?」

衛兵デュッセル「はい。
しかも、近頃では彼は他の女達の飲み代まで支払っております。
ここでの彼の滞在費用は……、全て我々がまかなっておりますので…………、

今では…………、

大変な額になっています!!」

クレイマン参謀「なんだと?!”ウチ”が全て支払っておるのか?
他の女達の飲み代まで?」

衛兵デュッセル「ガーランド王子は一応”客人”扱いですから。
接待と言う事で、彼の飲み代は我々が支払っています。
まさに……………国賓級です!!」

クレイマン参謀「居候の身でありながら………、
酒場の女達におごるのか?しかも”ウチ”の金で?」







 そこへ別の衛兵がやってきた。

衛兵ウラン「申し上げます。ただいま密偵が戻って参りました。」

クレイマン参謀「なんだと?!それはいい!よし!すぐここへ通せ!」

衛兵ウラン「はっ」

密偵が早速部屋に通された。そして部屋には内側から鍵がかけられた。

密偵「あの”ガーランド王子”ですが……………………。
我が国に入るまでの道のりをくまなく調べました。
ですが………、
どこの国の王子だかわかりませんでした」

衛兵デュッセル「なんだと?!しっかり調べんか!!!」

クレイマン参謀「まあ、待て。
……………………つまり、”王子ではない”と言う事か?」

密偵「”紹介状”というのは偽造された物かも知れません。
その紹介状に署名されておられるタイレン国王の従者は

”そんな物は国王は書いた覚えは無いし、ガーランド王子など知らない”

と申しました。」

クレイマン参謀「なんと!まことか!」

密偵「はい!」

クレイマン参謀「ようし!今度はあの”戦績”について調べよ!
ヤツが立てたと言うあの40の戦績を!」

密偵「はっ!」






ホラ吹き王子 [act.4]


 次の日、今日も酒場で、
ガーランド王子は酔った勢いで下手な歌を歌い始めた。

ガーランド王子「俺が守るんだよ~~~♪俺が君たちを~~~~~~♪」

酒場の女「きゃーーーーーーー!!!!かっこいいわ!
ガーランド王子様ぁーーーーーーー!」

酒場の女「素敵だわーーーーーーー!!!!」

ガーランド王子「俺はかつて40もの戦いで勝った。ヒック!
俺は無敵だ!
君達は何にも恐れる事は無い。安心しろ!!」

酒場の女「きゃーーーーーーー!!!!
ガーランド王子様、私をお嫁にもらってくださぁーーーい!!」

酒場の女「あーーーーーー、私もお願いしまーーーす!!!!」

酒場の女「私もーーーーーー!!!!」

ガーランド王子「あーーーーーーー、考えておくよ。君達!
ヒック!ヒック!お~~い!酒!追加の酒だ!」











 毎日のらりくらりとしているガーランド王子。
しかし今日も酒場にご出勤。
それを横目で見ている酒場の男達。
女の人気を独り占めにされて、さすがに男達は怒り出した。

酒場の男「くそーーーーー!!守る守るって、
そう言葉で”言ってる”だけじゃないか?!」

酒場の男「エルウッド王子とクレイマン参謀は昨日防衛陣営を馬で回られた。
それに毎日作戦室で作戦を練っておいでだ。それに引き換えあの男は………………」

酒場の男「ヤツはどこかの”王子”だと言うが…………………、
ちょっとおかしいじゃないか?」

酒場の男「まあな。しかし、金は持ってるようだぜ!
女達には毎日おごっていやがる!男にはおごらないがね。
一応貴族には違い無いんじゃないか?」

酒場の男「知らないのか?ヤツはいま”お城”に寝泊りしてるんだ。
”接待客”としてな」

酒場の男「なに?するとヤツの持っている”金”ってのは?」

酒場の男「ああ、全部”城”から出てる!
もっと言えば、その金、元は俺たちの税金さ!」

酒場の男「くそーーーーーー!!!なんだってあんなヤツにーーー?!」

酒場の男「”お城に寝泊り”って、じゃあヤツは作戦計画の立案に協力してるってのか?」

酒場の男「いいや。
聞いた話じゃ、クレイマン参謀はいつもお怒りらしいぜ。ヤツがここに来てからずっとだ。
ヤツは時々作戦会議室に顔を出しては、アホな事を言って帰るそうだ。」

酒場の男「なんだい?その”アホな事”っていうのは?」

酒場の男「なんでも時代遅れの戦術らしい。いや、机上の空論とでも言うべきか………。
ヤツは現状を把握してないのに、やたら”兵をこっちに回せばいい”とか”あっちに回せばいい”とか言うそうだ」

酒場の男「…………そら”アホ”だな」

酒場の男「ああ」

酒場の男「じゃ、エルウッド王子も大変だろう、変な客人に時間を割かれて……。
王が病で倒れてから、実質あの人が全て切り盛りしているからな」

酒場の男「ああ、王が倒れた時、皆どうなるかと心配したが………、あの人が政権を握ってもこの国の平和は変わらなかった。混乱や悪政は一切無い。」

酒場の男「ああ、あの王の実の息子だからな」











 夜……、城の者たちも仕事を追え、それぞれ夕食を済ませた。
そして、部屋に戻った頃…。

クレイマン参謀は自室で1人酒を飲んでいた。
そこへ衛兵デュッセルが入ってきた。

衛兵デュッセル「貴方が酒を飲むとは珍しいですな!しかもこんな時に。
敵国ヨーデルはすでにかなりの戦闘準備を整えたとか…………」






クレイマン参謀「わかっておるわ!






ただ………………、ヤツが我慢ならぬのだ。
私とエルウッド王子が綿密に立てた作戦計画にいつも横槍を入れおって!
しかも……………、
その作戦計画たるや、赤子同然!



今日もあったのだぞ!


”それはこっちに回したらどうだい?”とヤツが言う。

そこで私が”では左翼の防衛に空きが出来るが?”と言うと、

”では正面から回したらどうだ?”とぬかす。

そこで”それでは正面を守る兵の数が足らんようになる!!!”と言ってやると、

”では後方の部隊から回したらどうかな?”

…………と、
とにかく軽はずみな事ばかり言う!!!!」



ガシャ!



そう言ってクレイマン参謀は酒の入ったゴブレットを床に叩きつけた。
ぶどう酒が床にこぼれた。

衛兵デュッセル「やれやれ”ガーランド”は大変な男ですな。
それより………、ヤツに関する新しい情報が手に入りました。
密偵が戻って来たのです。」

クレイマン参謀「なんだと?それを先に言わんか!すぐここに呼べ!」

衛兵デュッセルはドアの向こうで待たせている密偵を部屋の中に呼び入れた。
そしてまた部屋の内側から鍵をかけた。

密偵「調べましたが……。ヤツが”戦績”としている相手国ですが…………、
見つかりません!!
そのような名前の国は存在しておりません」

クレイマン参謀「やはりか!」

衛兵デュッセル「確かなんだろうな?!
”その国が地方の俗称で呼ばれている”とか
”すでに消滅していた”なんて言う事はないだろうな?」

密偵「それも調べましたが、おそらくありません。」

クレイマン参謀「やったぞ!!
架空の国か!ヤツめ偽証をしておったのだな!
そうか!!
すぐにヤツを捕らえよ!!!捕らえるのだ!!」




ドンドンドンドン!!




その時、扉が大きく叩かれた。

衛兵デュッセル「何事か?!」

衛兵ウラン「敵襲ーーーーーーーーーーーーーーーー!!
ヨーデルが攻めて来ました!!!」






 すぐさま作戦室に要人が集結し、かねてからエルウッド王子とクレイマン参謀が準備していた防御作戦が展開された。
それに2人の対応の指示は素早く、兵士の士気も高かった。
そして、何とかヨーデルの大軍を跳ね除けた。

ふと気が付くと、ガーランド”王子”の姿は戦闘中どこにも見かけなかった。







街の住民「やったーーーーー!!!勝ったぞーーーーーーー!!」






大きな犠牲も出たが……、大国ヨーデルを撤退させる事ができた。
これもみなエルウッド王子とクレイマン参謀のおかげだった。
2人はまた輝かしい功績を残した。





その後、街は戦後の後片付けに追われた。
傷付いた防御壁は修復され、遺体は埋葬された。





そんな最中、またあの男がいつものように酒場に現れた。








ガーランド「俺が作戦指揮をした。そして大国ヨーデルを撃破した!!
見事だろう!俺の功績だ!
さあ、皆、俺をたたえてくれ!
今日も俺のおごりだ!盛大に飲んでくれ!!」










THE END










虚言に惑わされてはいけませんよw





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