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BLUE ODYSSEY
UFO ショートショート『小さな町』
UFOを題材にしたオリジナル短編小説です。
『小さな町』 前編
ここはアメリカ大陸の大平原。
半径1キロぐらいの円の中に民家が寄り添うように建っており、小さな町を形成していた。
この町は、長く続く大陸横断用道路から脇にそれた小道を入ってすぐの所にあった。その分岐点には古い電話ボックスが立っていた。
チャリーはこの辺りまで小包の配送をしている郵便局員だった。平凡な人間だが、仕事熱心だ。
いつも錆びた小型トラックで、都市から遠く離れた町をいくつも回っている。
今日もいつもと変わらない日常。
チャーリーの勤める郵便局は都市の中にあった。そこから長い直線路を眠くなりながら40キロも走って来て、電話ボックスで道を折れる。するとすぐ小さな町に着く。町には荷物を心待ちにしているお爺さんお婆さん達がいる。ちなみにこの町にはもう若者はいない。皆都市の方に出て行った。
チャーリーが郵便物を渡すと、町のお婆さんが「昨日、夜空に大きな円盤型の光る物を見た」と言って来た。
「それってUFO?」と軽く返事を返すチャーリー。「でもUFOなんて、この辺りじゃ聞いた事が無いな」
するとお婆さんが、「80年ぐらい前に、この辺りに円盤の”大きいの”が着陸したっていう言い伝えがあるんだよ」と言った。
「”この辺り”って……?だって、この町が出来たのが70年ぐらい前でしょう?その前はこの辺りには何も無かった筈です。人も住んでなかった。誰が見たと言うんです?」
「だけど……、古くからある言い伝えなんだよ。旅人が偶然見たって。
それは着陸と言うより、”墜落”に近いものだったらしい。その後、円盤はなかなか飛び立たなかったそうだよ。」
「なかなか飛び立たなかった?ずっとここに居座っていたわけ?
……で、その後はどうなったの?修理工でも呼んで修理したの?それともレッカー移動でもしたの?」
「さあ……?」
「”さあ?”って、その後の話は無いわけか?やっぱり、それはただの作り話だよ」
でも、そのお婆さんが嘘を付かない人である事はチャーリーもよく承知していた。
「じゃ、今度からここに配達に来る時はカメラを持って来るよ」
そう言い残して、チャーリーはまた別の町への配達に出かけた。
いくつかの離れた町を回って荷物を届け終わったチャーリーは、今度はその足で都市の新聞社までやって来た。もちろんまた小包の配達。でも今日はこれが最後の仕事だ。新聞社の玄関ロビーで馴染みの新聞記者のロイに偶然出くわした。
「おい、チャーリー。お前の配達している地区で、昨夜デカいUFOが目撃されたの知ってるか?」
「え?あーーーーー、知ってる。知ってる」
チャーリーはお婆さんから聞いた話を思い出した。
「そうか。うちにもかなりの目撃情報が来てるんだよ。珍しいな、この辺りでUFOなんて。俺が勤め始めてから1度もそう言うニュースは聞いてなかったんだが……」
「でも、80年ぐらい前に、この辺りで大型の円盤が目撃されたって話を聞いたよ。円盤が墜落したらしい」
「80年も前?そんな昔?ただの作り話だよ。そんな昔じゃ、”空飛ぶ円盤”なんて言葉も無かったぜ」
「そうか……」
その後、チャーリーは家に帰った。
「(やっぱり作り話なのかな?)」
『小さな町』 後編
次の日、新聞社に荷物を届けに来たチャーリー。新聞社のロビーで受付嬢に荷物を手渡すと、「ロイが会いたいと言っているので、彼のオフィスに行ってください」との伝言を受けた。
57階にあるロイのオフィスまで登ると、そこでロイがいつになく興奮した顔で待っていた。
昨夜、大型UFO2機がランデブー飛行しているのが目撃されたらしい。目撃場所は、そう、あの電話ボックスのある町の周辺の町。
「もう何件も情報が入った。信憑性が高いな。
物体はかなりの大きさらしい。そう、推定ではあるが……、直径2キロぐらいの大型円盤だそうだ」
「2キロだって?そんな、まさか……」
「情報を総合すると、どうもそうらしい。その後、2機そろって空高く飛び去ったそうだ。
……惜しい事をした。実に惜しい。
UFO2機のランデブーは絵になる。だが写真が無い!まだ新聞の1面を飾れるだけの写真は来ていない。
チャーリー!このカメラを貸すから、写真を撮って来てくれ!君なら、いつもあの周辺に配達に行ってるだろう?今、別の仕事で手が放せないんだ」
渡されたカメラは、最新式の高解像度のデジカメとムービーカメラだった。
「1面に使えるような絵が取れたらお礼をするよ。そうだ!そのカメラをあげてもいい!」
「(自分の撮った写真が新聞に載るなんて、考えただけでも興奮する。)」
なにせロイと知り合ってだいぶ経つのに、自分には新聞記事なんかに載るような事は1つも起きないし、これから先に起こるとも考えられない。この先40年間休まずに郵便局で働いても、載るかどうかは疑わしい。
それに最新のカメラがもらえると言う話も魅力的だ。
チャーリーは快く引き受けた。デジカメの使い方を一通り教わると、早速あの電話ボックスのある町へ向けて出発した。ちょうど配達物もあるし、あそこのお婆さんは一昨日UFOを目撃したばかりだ。
「今日も来るといいな。UFO」
チャーリーはボロのトラックに鞭入れて走らせた。
しかし道はぬかるんでいた。
「雨が降ったのだな。しかもかなりの量が。全然気付かなかった。たぶん真夜中に降ったのだ。」
その時、ロイの言葉が思い出された。
「まだ新聞の1面を飾れるだけの写真は来ていない。」
そうか!雨が酷かったから、良い写真が来なかったのだ。この雨量ではカメラを持って外に飛び出した者も少なかった筈だ。たとえカメラを向けても、はっきりと円盤を画像に収める事は難しい。
……チャーリーはそう考えた。
とにかく大量の雨水で道も寸断されていた。いやもう、大きな水溜りの下に隠れてまったく見えなくなっていた。それでも迂回路として道無き道を走り続け、いつもの3倍の時間がかかって、やっとあの町への分岐に立つ電話ボックスまでたどり着いた。
そこから折れて街に向かったが……。どうも町の姿が見当たらない。
「おかしいな?だいぶいろいろな所を走ったから迷ったのかな?」
確かに少し慌てていたし、普段は絶対に通らないような所ばかりを通った。それにあんな古い電話ボックスでも、同じ物がいくつかは残っている筈だ。
「やはり間違えたのかな?」
チャーリー目の前には小道が続き、その先には大きな円形の池が広がっていた。
池の水は雨水の色であった。さっきまでいくつも越えて来た水溜りと同じような色……。池の直径は2キロぐらいありそうだ。
チャーリーは地図をポケットから出して調べ始めた。
「どこだろう?ここは?こんな大きな円形の池など地図には載っていないが?」
THE END
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