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BLUE ODYSSEY
第2話 レッドノア act.10~20
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.11]
郷田指令「ようし、この位置でいい。ここで空中停止する。」
ダム上空でホバリングして待機する[レッドノア]。
夕食後、クリスと豪は一旦自室に戻ったものの、神田は面白がって[ 教室]の窓から海を見続けていた。付近にはオレンジ色の夕暮れの光が浴びせられ、洋上ダムも海上もすべて黄金色に染まっていた。神田は机の上に肘を着いて、その手の平の上に顔を乗せ、うっとりとした目付きで情景に見入っていた。
神田 「綺麗や……。ロマンチストの俺にぴったりやな。」
委員長「プッーーーーーーーーーー!」
アンナの部屋から帰って来て、少し離れた席に座って夕暮れを見つめていた委員長が思わず噴き出した。
神田 「なっ、なんや委員長?!今のは?!
委員長はいつもこの俺を勘違いしてるで。」
委員長「いいえ、勘違いしてません。」
委員長は大げさに首を振った。束ねた髪の毛が頭の動きについて来て揺れた。
神田 「なんやその冷たい言い方は?
委員長は一応それでもオナゴなんやで。オナゴってモンは男性を癒すモンと違うんか?
それが委員長と来たら………。」
委員長「”来たら”?何?」
委員長の目が怖い。
神田 「(ビクッ!)」
神田はとっさに話題を変えた。
神田 「とっ、ところで……。アンナちゃんは何で姿見せへんの?」
委員長「ちょっと……、彼女は調子が悪いみたい…………。」
神田 「なんやて?!調子が悪いやと?!そいう事はすぐ俺に話さんかいな!」
神田は拳を握り締めながら立ち上がった。
委員長「なんで?貴方に話したら、彼女の具合が良くなるとでも言うの!」
神田 「俺が行ってやらにゃ彼女が寂しがるやろ!」
委員長「……………………。 (;>_<) 」
郷田指令「では後は交代で勤務してくれ。私は部屋に戻る。何かあったら知らせてくれ。」
ナターシャ「わかりました。」
神田はすぐにアンナの部屋に向かった。委員長も心配になって後からついて行った。
神田 「あれれ?委員長、何でついて来るんや?頼みもせえへんのに。」
委員長「心配だからついて来たの。
男性が女性の部屋を訪ねるのはちょっと心配だから。」
神田 「俺ほど安全な男はこの世におれへんのや。
よう覚えときや。委員長はまだまだ人生経験が浅いで!」
委員長「もうーーーー! (;>_<) 」
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.12]
アンナの部屋を訪ねると………、彼女は部屋を暗くしてベッドの上に横たわっていた。
委員長「アンナ……。」
疲れているようだ。
そこへ神田がオーバーアクションをする。
神田 「アンナちゃん~~~~~~!なんてやつれた顔をしているんだ?
俺は君の事が心配で、心配で、わざわざ訪ねて来たんやで~~~~!」
委員長「オーバーなのよ、貴方!」
委員長は冷たく言い放つ。
ムッとする神田。
そこへ、ドアのチャイムが鳴った。
委員長「誰かしら?」
委員長がアンナに代わって応対に出た。
やって来たのはクリスだった。
委員長「あっ、クリス君…………。」
クリス「アンナの事が心配になって。」
急に沈んだ表情になる委員長。
委員長「……………。」
神田はすかさず絶妙のタイミングで委員長に話しかけた。
神田 「残念やな委員長。ちょいとばかしクリスと知り合うのが遅すぎたようやで。」
委員長「(くーーーーーーーーーーーーーー!!)」
委員長はシューズで遠慮なく神田のサンダルを踏みつけた。神田は基地内ではよくサンダルを履いている。
神田 「ぎゃーーーーーーーー!!!!痛え!!!!」
その後、クリスはアンナを心配そうに覗き込んだ。
クリス「どうしてやつれたような顔をしているんだ?」
委員長「頭が痛いからだと思うわ……。」
クリス「そうか……。」
神田 「そりゃ大変やな!今[レイド]に襲われたら、スポルティー・ファイブは出撃出来へんで!」
委員長「……………………。」
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.13]
その頃、郷田指令の自室では…。
郷田指令「スポルティー・ファイブのメンバーには予備人員が必要だな。もし誰かいれば、体調の悪い者に代わって搭乗する事も可能だ。」
矢樹 「適材が見つかればそうしたい…。」
だが探し出すのは大変だ。骨が折れる。」
郷田指令「しかし、いずれは必要になるだろう?」
矢樹 「そうだな。誰かが戦死したら、代わりの者を乗せざるを得なくなるからな。」
郷田指令「”戦死”などとそのような言葉を使わんでくれ!
特に彼らの前では絶対に使うな。彼らはまだ未成年なんだ!」
矢樹 「くくくく………!
勘違いしてもらっては困る。
今や我々より彼らの方が実戦経験があるのだ。いわば我々の方が”未成年”だ。
私達のやっている事は単なるデスクワークだ。」
郷田指令「くっ!またか!
それはわかっている。だが我々は作戦指揮という重要な任務にあたっている。
これは、実戦そのものだ。」
矢樹 「くくく……。”デスクワーク”にはもう1つ意味があるのだよ。
現代に置ける仕事はデスクワークが多い。往々にしてデスクワークの仕事に従事する者の地位は、現場で働く者の地位より高い。
皆最近はそれに慣れ、錯覚を起こしている。
デスクワークというものは、実は”実体の無い物、架空の物”を相手にしているという点を忘れてはならない。」
郷田指令「どういう意味かね?」
矢樹 「例えば……、
会社の代表取締役は”判断・決定・人事”等がその主な仕事だ。だが、そこに実態はない。
人間相手に仕事をしているからこそ、多くの一般人は”対人関係をうまく使いこなす人間”に憧れを抱く。そう、人間相手の場合にはだ。
それが、機械相手だとどうなるだろうか?
いくら人事に長けた人間でも、コンピューター相手となると、そもそも、”人事”その物が要らないからね。
”判断・決定”の仕事にしても、細かいデータから判断を下す場合ならコンピューターの方が優れている。」
郷田指令「何が言いたい?」
矢樹 「まだ”経験・人事・決定”、そんな物が重視されるとはね。
それが全て”錯覚”でない事を望む。」
郷田指令「また”その話”かね?」
矢樹 「避けては通れんだろ?」
郷田指令「とにかく、予備人員を探してくれ。」
矢樹 「それは常に探している。」
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.14]
クリスはアンナの顔を見た。そのくっきりとしたまつ毛の下には隈が出来ていた。
クリス「アンナ……、大丈夫か?」
アンナ「ええ……。」
クリス「……。」
アンナ「私の代わりを早く見つけて……。」
クリス「君の代わりなんていない。」
アンナ「いいえ、いるわ。私はこの仕事を続ける自信は無いもの。」
クリス「……そんな弱音を吐くな。」
アンナ「そのセリフ嫌いだわ。」
クリス「そうか……。わかった…………。ごめん。」
アンナ「いいの、別に……。」
クリス「……。」
アンナ「……………疲れたわ。」
委員長「……………。」
その後、皆はアンナの部屋から出た。
ドアが閉まった後に、
委員長「彼女、夢を見たらしいわ。悪い夢を……。大きな船が沈没するらしいわ。
その時に多くの人々の叫び声が聞こたって………。彼女も予知能力があるらしいの。」
神田 「そんな物が頭の中で聞こえたら大変やな。デリケートな俺やったら参ってしまうわ。」
委員長「デリケート???」
クリス「”船”と言うと、あの建設作業船の事かな?それともこの船の事かな?」
神田 「”この船”って、浮かぶ”カマボコ(レッドノア)”の事?」
委員長「”沈む”と言ってたから………、多分作業船の事じゃないかしら?
アンナははっきりとは言わなかったわ。」
それから豪を誘ってから皆で展望室に行った。
展望室は反面をガラスで囲まれた部屋だった。ここは乗組員達の憩いの場でもある。
外はもう真っ暗で、眼下には無数のライトの柱が何本もきらめく巨大な作業船の姿があった。
ライトアップされた広大な甲板の作業場で、何体ものロボットが大掛かりな作業をしていた。
神田 「すげえや!」
豪 「本当だね。これだけ建設作業って進んでいたんだ。」
それはまるで映画の中の空間だった。
ロボット達はまるで自分の意思持っているかのように懸命に働いていた。
本当に手際が良かった。人間はそれを監修して指示を飛ばしていたが……、「ともすれば人間なんていらないんじゃないか」と思える程、ロボットはお互いに連絡を取り合い効率良く作業をこなしていた。
現実から遠く離れたような世界がそこに広がっていた。
しばらく皆はその鮮やかな手際の建設作業を眺めていた。
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.15]
翌朝になって、ナターシャがアンナを訪ねて来た。
それでメンバーもいっしょにアンナの自室に入った。
やはりアンナはベッドの上に身を横たえていた。
ナターシャ「アンナさん、どうしてメディカルセンターに行かないの?」
アンナ「放っといてください。」
ナターシャ「でも、心配だわ…。いったいどうしたの?」
アンナはいつになくイライラしているようだった。
それで身をよじって向こうを向いてしまった。
そこでクリスと委員長だけが部屋に残った。
ナターシャは任務があるのでブリッジへ引き返した。
クリスと委員長はしばらくお互い無言でアンナの背中を見つめていた。
そこへ突然クリスが、
クリス「委員長、少し出ていてくれないか?」
と言ったので委員長は驚いた。
委員長「え?」
委員長は出て行きたくはなかったが…、クリスがそう言ったので仕方なく部屋から出て行った。
委員長「……………。」
委員長はアンナの部屋のドアから出て、すぐ脇の所で壁にもたれ掛かった。
もちろん、中の会話が聞こえるわけでもない。
委員長「……………………。」
アンナは、部屋の中がクリス1人になった事を感じ取った。すると、くるりと寝返ってクリスの顔を見た。少しばかり穏やかそうな表情になっていた。
てっきり機嫌が悪いとばかり思っていたクリスは驚いた。
クリス「アンナ……、元気かい?」
委員長「(アンナは”他人と関わるのが面倒”と言っていたけれど……。)」
アンナは普段積極的に人と関わろうとしない。
しかし委員長は”アンナがクリスだけは気に入っている”と感じていた。
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.16]
アンナ「私、感じるの。悪い予感がするわ。
船が沈み、多くの人の叫び声が耳元ではっきり聞こえたわ。
貴方も同じ能力を持っている筈、何か感じた?」
クリス「いや。ここのところ悪い夢は見ていない。
しかし、君が体調を崩している事は見て取れる。
それはスポルティー・ファイブに搭乗してシンクロしている時もそう感じた。
不思議だがあれに乗っていると、君の存在が身近に感じられるんだ。
今、君の身体は弱っている。今度、出動要請が出ても君は行かない方がいい。」
アンナ「5人そろわないとスポルティー・ファイブは本当の力を発揮出来ない。
私だけが残るわけにはいかないわ。」
クリス「行っても、シンクロできないだろう。」
アンナ「…………ええ、そうね。皆の迷惑になる。」
アンナはうなだれた。髪の毛が額の方へ流れた。
アンナ「…………私は弱いわ。
貴方達のように強くない。」
クリス「僕だって強くないさ。」
委員長「(壁の向こうでは何が話されているのだろう?)」
委員長はだんだん気持ちが沈んで行った。
アンナ「ああ……、貴方が私を心配しているのがわかる。
私はこれまで他人に心配された事はなかった。
でも、どうして貴方は私を心配するの?
私達は知り合ってまだ間も無いのに。
まだ私を完全に信用するわけにはいかない筈。
なのにどうして、真剣に心配するの?」
クリス「確かに僕はまだ君の事をよく知らない。
しかし、そんな事で用心ばかりしては何も始まらない。
僕は君を信じるように勤めているんだ。」
アンナ「……………………。」
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.17]
[ノアボックス]のオペレーションルームはそのまま[レッドノア]のブリッジに変わっていた。
そこでナターシャが郷田指令に話しかけた。
ナターシャ「今、出撃してもアンナさんはシンクロ出来ないと思います。」
郷田指令「そうか…………。
矢樹博士、予備人員は見つかったか?」
矢樹 「見つかるわけないだろう!
彼ら5人を探し出すのにどれだけ苦労したと思っているんだ。
言ってみれば彼ら5人が短期間に揃ったのは奇跡に近い。
それにたとえ予備が見つかったとしても、彼らとシンクロしなければ意味が無い。
本来シンクロできる確率は限りなく低いのだ。
今、彼らがスポルティー・ファイブを動かせている事自体極めて異例の事なんだ。」
クリスはアンナの部屋から出た。ドアのすぐ脇には委員長の姿があった。
委員長はジッと考え事をしてしまっていたので、クリスがドアを開けてから初めてクリスの存在に気が付いた。
委員長「あっ……。」
クリスはそこに委員長がいる事が驚きだったようで、そのような表情を一瞬見せた。
それを見て、委員長は自分の気持ちとクリスの気持ちが違う事を知り、思わずそこから駆け出してしまった。
クリス「あっ?委員長?」
あっ、という間に委員長はその場から走り去った。
クリスは委員長のこの態度の意味が理解出来なかったので、彼女を追いかけはしなかった。
レッドノアブリッジ。
深夜、当直のオペレーターが何かを見つけた。
オペレーター「レーダー上に薄い影が見えます。海中を進んで来ます。」
同じく当直のナターシャが答える。
ナターシャ「速度は?」
オペレーター「35ノットぐらいでしょうか?海中を進んでいる割りには速いです。
しかし魚雷のたぐいでは無いと思います。もっと大きな物体です。
潜水艦のような形状もしていません。
ザークのようなヒューマノイド形の可能性があります。
本艦を迂回しながら洋上ダムへ進むようです!」
ナターシャ「[レイド]の可能性が高いわ!警報!」
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.18]
自室で寝ていた神田はベッドから飛び起きた。
神田 「なんだあ?でっけえ目覚まし鳴らして!
俺を居心地のいい夢の世界から引き戻さないでくれよ!」
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
クリス「……………………。」
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
ホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
委員長も豪も飛び起きた。
郷田指令は自室のベッドでブリッジと連絡を取った。
郷田指令「なんだ?」
ナターシャ「未確認物体が接近中!海中深度100メートルを速度約35ノットで接近中!」
矢樹が一番速くブリッジに到着した。彼はまったく眠そうな顔をしていない。
彼はその為か戦闘を好んでいる人物のように人から思われた。
ブリッジに勤務する者も矢樹のこの条件反射の速さにいつも驚いていた。
矢樹 「このような目標を狙う事に何の意味があるのだろう?
彼らならこんなまどろっこしい方法を取らなくても、”この世界”を潰せるような気がする。
それとも……、それが出来ない何か法則のような物がこの世界に存在するのだろうか?」
ナターシャはここのところ不用意にトップシークレットについて口にする矢樹に対して怪訝そうな顔を向けた。
だが矢樹は”わかった上で”喋っているようだった。
間もなく郷田指令が専用のシートエレベーターを使ってブリッジに上がって来た。
まだ髪と服装がホンの少し乱れていた。それに対して矢樹はきっちりしていた。
郷田指令「敵は[レイド]と確認出来たか?」
ナターシャ「まだです。」
郷田指令「急げ!確認出来しだいこちらから攻撃する。」
矢樹 「正解だね。こんな夜更けに洋上ダムにやって来る物好きは[レイド]しかおらんだろうからね。」
郷田指令「武器を使用するにはまず確認が必要だ!識別用のブイを発射して確認せよ。」
矢樹 「くくくく…。向こうは確認の手間は取ってない。
と、すると…、我々は常に相手に対して一歩出遅れているわけだ。」
郷田指令「……。」
その時、海中からミサイルが発射された。
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.19]
ミサイルは[レッドノア]目掛けて飛行して来た。
郷田指令「防御シールドを張れ!迎撃ミサイル発射!」
[レッドノア]から放たれた迎撃ミサイルはかろうじて相手のミサイルを激破した。
しかし、それはあまりに近距離すぎて[レッドノア]の船体を大きく揺らす事になった。
ナターシャ「きゃ!」
ナターシャはよろめいた。
郷田指令「くそっ!シールドは展開できたか?」
オペレーター「展開してます!」
矢樹 「スポルティー・ファイブ!出撃できるか!」
郷田指令「なんだって?まだあれを[レイド]と確認してない!
スポルティー・ファイブの出撃は早急ではないか?」
矢樹 「むしろ遅すぎる!船体が傾いてからでは発進に手間取るだろう。出して上空で待機させるのだ!」
郷田指令「しかし、敵の的になる可能性もある。」
矢樹 「ここは実戦の戦場だ。常に先を読むべきだよ。船から発進できなくなれば、後はいっしょに沈むだけだ。」
スポルティー・ファイブのメンバーの内、アンナ以外の4人はすでに各機のコックピットに座っていた。
クリス 「こちらスポルティー・ファイブ。神津機以外は発進準備完了です。」
矢樹 「アンナはどうした?」
クリス「体調不良です。だから、多分来ないと思います。」
そこへアンナから通信が入る。
アンナ「私も行きます。」
クリス「アンナ!君は休んでいろ!」
アンナ「いいえ、私も行くわ。だって……。」
そう言ってアンナは悲しそうな表情をした。
クリス「アンナ。」
アンナ「貴方達だけを死なせはしないわ。」
クリス「……。」
メンバーの中で始めて”死”という事を口にした瞬間だった。
スポルティー・ファイブ 第2話 レッドノア [act.20]
矢樹 「各機、順次発進して行け!時間が無い!」
クリス「了解!」
郷田指令「ナターシャ!敵にミサイルを放て!発進を援護する!」
ナターシャ「まだ、[レイド]と確認出来ませんが?」
郷田指令「かまわん!
それにスポルティー・ファイブの発進を管制しろ!」
ナターシャ「はい!」
こうしてスポルティー・ファイブの各機が発進する事になった。
ナターシャ「フロントベイオープン!カタパルト準備!」
オペレーター「フロントベイ確認しました!カタパルト準備完了!」
矢樹 「突然船が傾くかも知れん。充分気を付けるようにな。」
郷田指令「彼らが全機発進し終わるまで、何が何でも船体を傾けるな!たとえ攻撃を受けてもだ!」
操縦士「わかりました!」
ナターシャ「オールグリーンです。クリス機、発進どうぞ!」
クリス「了解。発進します!」
クリス機はカタパルトに押し出されながら発進した。
続いて小川機がカタパルトに乗った。
委員長「小川機、行きますーーーー!」
無事発進完了!
まだ少々顔が引きつっているが、この間の発進と較べると、かなり様になっていた。
ナターシャ「神田機、発進どうぞ!」
神田 「はいはい~~vナターシャちゃんの為に”夜勤”でもがんばりまーーーーーーす!」
ナターシャ「よけいな私語はいいから、発進!」
ガタン。プシューーーーーー!
神田 「うわああああああああああ!!」
神田機もなんとか発進に成功!
ナターシャ「続いて羽山機、発進どうぞ!」
豪 「はい!」
ガタン。プシューーーーーー!
豪はすでに手馴れている。スムーズな発進だった。
ナターシャ「続いて神津機!」
フラフラのアンナが何とか神津機のコクピットに搭乗した。
シートベルトやヘルメットを装着するだけでも手間取っている。
唇の色も少し紫がかっているように見えた。
ナターシャ「アンナさん、本当に大丈夫なの?」
アンナ「……………………。」
ナターシャ「アンナさん?!」
アンナ「大丈夫です………………。」
ナターシャとオペレーターの方が心配して固まっていた。
アンナ「発進するわ。」
アンナはカードキーを差込み、機体エンジンの安全装置を外した。
ナターシャ「駄目よ!アンナさん。体調不良が見て取れるわ!機体から降りて!」
そこへ矢樹が、
矢樹 「かまわん。発進させろ!」
ナターシャ「矢樹博士!見てわからないんですか?
発進させても体調不良ではどうにもなりません!」
矢樹 「本人がやると言ってるんだ、戦えるさ!」
ナターシャ「でも、アンナは女の子なんですよ!無理です!」
矢樹 「いいから発進させろ!彼女はただの人間では無いのだ!」
ナターシャ「???」
ナターシャが気を取られている隙にアンナはスロットルを引いた。機体エンジンが点火した。
カタパルトが連動して動き、アンナの機体を夜の闇に押し出した。
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