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先日、行きつけの喫茶店で週刊誌をめくっていたら、天皇・皇室に関する記事で、小林よしのり(小中学校と同姓同名の同級生がいたので、つい笑ってしまいます)が、過去に元明、元正天皇もいたので、女性の皇族に宮家をたて、女性天皇をも容認すべき、と書いていました。
昭和天皇陛下について、本を書いている人間でこれです。まして、一般のわけの分からない人間は 、「女性天皇」と「女系天皇」の大きな差を全く理解していません。
先日、ツィッターでそういう小沢支持者のつぶやきを知り、「莫迦」は怖いと思ったものです。
女性天皇は奈良時代に限らず江戸時代にもいました。それは事実です。しかし、それは女性が天皇になったということで、 女性天皇が結婚し、その子供が天皇になったということではありません 。
簡単なことのようですが、これが天と地ほどに違う話です。
天皇家に姓はありません。それで今上陛下まで続いてきました。 (
そこで、数代後に女性天皇が即位し、その天皇が結婚することになったらどうなるか。
ちなみに奈良時代は特異な例ですので、江戸時代で言えば、女性天皇は結婚していません。ですから子供は持っていません。
つまり女性天皇は、あくまでも未婚で、子供をつくらいない事が前提で存在していたのです。
理由はとてつもなく大きなものがあります。 女性天皇が男性と結婚し、子供が出来、その子が天皇位についた途端、王朝交代になるのです。
過去125代の天皇家ではなく、女性天皇と結婚した男性の姓での王朝になるのです。
海外の例を出すと、現在の英国王室はウィンザー朝です。1917年にサックス・ゴバーグ・ゴーター朝を第一次世界大戦で敵国となったドイツの名前を消すために、ウィンザー朝に替えたのです。
その後、現エリザベス二世陛下までウィンザー朝なのですが、 チャールズ皇太子が即位した途端、ウィンザー朝からフィリップ殿下のマウントバッテン=ウィンザー王朝になるのです 。
英国の場合、チューダー朝など目まぐるしく王家が変わっているので英国人は気にもしていませんが、日本の場合はそうはいきません。
日本は王朝が変わっていないからです。理由は簡単です。全て男系の天皇で現在まで続いているので、現在の天皇家が120代以上継続しているのです。
では、その男系を維持して女性天皇を認めるとどうなるか。大変心苦しいのですが、その女性天皇は過去の女性天皇と同様に結婚ができません。では仮に結婚したとしても、その子供には皇位継承権は与えられません。
ここが問題点です。なぜ与えられないか。それは女性天皇が結婚した相手の名前に王朝が変わるからです。
チャールズ皇太子が即位したらなぜマウントバッテンなどという名前がでてくるのか。それはフィリップ殿下の名前がフィリップ・マウントバッテンだからです。父親の名前を引き継ぐのです。
では日本の皇室でどうなるかというと、姓を持たない現在の皇室が、「松下天皇家」「豊田天皇家」「鳩山天皇家」などということになります。
つまりこれは王朝交代、中国で言う「易姓革命」なのです。
過去連綿と続いてきた日本の「皇室」が王朝交代で、全く別な血筋の「皇室」になるということです。
ですから女性天皇は認められたとしても、結婚は無理です。万一結婚して子供が生まれてもその子を皇室の一員として認めるわけにはいかないのです。認めた瞬間、「○△天皇」の誕生につながりますから。
現在、女性天皇推進派には、二通りいます。そんなことが分からないでただ男女平等の観点から賛成する者。 そしてもうひとつは、「天皇制反対」の本音を隠し、何なら自分の孫でも天皇につけたいという輩です。
明治以降、明治、大正、昭和と天皇はそれぞれ日本の為にさまざまな苦労を乗り越えられてきました。今上陛下もそうです。だからこそ「皇室」に対する敬愛の念を持つ国民がいるのです。
それが突然、「トヨタ家の天皇」「マツシタ家の天皇」「ハトヤマ家の天皇」「オザワ家の天皇」などというものになったらどうしますか。権力者の夢は権力を握ったら次は権威がほしくなるのです。天皇というのは最大の権威です。
勲章をもらう立場からやる立場になった方が嬉しいでしょう。
過去の天皇家とは別な家系が天皇を乗っ取る「皇位簒奪」となるのです。その重要性を全くわからずに「女性天皇容認」などと小沢氏が言っているから問題ない、という人間が多くて、日本の将来が本当に心配になります。
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