僕のお気に入り

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松尾一彦・宮城伸一郎ジョイントライブ


 2006.2.11東京・二子玉川アレーナホール

<メンバー>
松尾一彦VO,G
宮城伸一郎VO,G
五代儀さんDRUMS(下の名前不明。わかり次第更新します)
タケダハジムKEY
ワタナベシゲルBASS(この二人も漢字がわかり次第更新します)

<セットリスト>
~オープニング・アコースティックコーナー~
1.Bye Bye Babe(松尾)/ABC「ABC Vol.1(2000)」
2.神様がくれた恋 第1章(松尾)/ABC「ABC Vol.2(2003)」
3.想い出のランド・スケープ(宮城)/TULIP「Halo(1983)」
4.めぐり逢いは想い出(宮城)/TULIP「THE 10TH ODYSSEY(1981)」
5.せつなくて(松尾)/OFF COURSE「We are(1980)」

~宮城伸一郎ソロコーナー~
6.卒業(宮城)/がむがむSINGLE(1976)
7.青い空はいらない(宮城)/がむがむSINGLE(1976)
8.セシリアBの片想い(宮城)/山瀬まみ提供曲(1986)

~松尾一彦ソロコーナー~
9.ガラスの破片(松尾)/OFF COURSE「as close as possible(1987)」
10.哀しき街(松尾)/OFF COURSE「I LOVE YOU(1982)」
11.There's No Shoulder(松尾)/SOLO「BREATH(1990)」

~ロックバンドコーナー~
12.Lost in the night(宮城)/TULIP「I Like Party(1985)」
13.ガラスごしのI LOVE YOU(宮城)/TULIP「TULIP白書(1988)」
14.遥かなる空の下で(松尾)/SOLO「Yesterdays(2003)」
15.Love's Determination(松尾)/OFF COURSE「Back Streets of Tokyo(1985)」
16.夜明けのベイ・シティ(宮城)/TULIP「PRIMARY COLOR(1987)」
17.オレンジの花火(宮城)/TULIP「そんなとき女を好きになる(1988)」

~アンコール~
18.Route134(宮城)/TULIP「New Tune(1985)」
19.君を待つ渚(松尾)/OFF COURSE「LIVE(1980)」


以上が当日のセットリストですが、コーナー名はわかりやすいように僕が勝手につけただけでこんなダサダサの名称がついていたわけではありませんので(笑)。

オープニングは松尾さん、宮城さん、五代儀さん、タケダさんの4人が登場しました。二人ともアコギを持ち椅子にすわっての演奏です。
1.2.はABCという元オフコースの3人(松尾一彦、清水仁、大間ジロー)がビートルズのカバーを演奏する目的で結成したバンドがネット販売しているCDからのオリジナル曲です。
1.は本来、松尾さんと清水さんのデュエットなのですが、ここではひとりでうたってます。宮城さん、五代儀さんでコーラスをつけてます。

MCは司会進行的役割は宮城さんが担っていました。そういえば松尾さんはオフコースではしゃべたことがなかったように思います。数年前ABCのライブも一度観たのですがその時も司会進行はもっぱら清水さんで松尾さんは聴かれたことだけ答えるような感じでした。
でも今回は宮城さんにうまくのせられて?結構しゃべってたと思います。

3.で宮城さんのボーカル曲です。一番好きな曲、っていうのは大概ライブではやってくれないよな、と思っていたのにまさか1曲目で聴けるなんて!
オリジナル・キーで歌ってくれましたし。
キーボードが入っていてよかったですね。原曲の再現度upに大きな貢献を果たしていました。それにしてもこのタケダさんという人、相当うまいですね。
以前、財津さんのツアーにも参加していたような記憶があります。

4.は少しキーをおとしての演奏です。3.もかなりキーが高いので2曲続けてはきつかったのでしょう。
ライブ始まる前、不安に思っていたのは宮城さんの声のスタミナがどれほどのものかわからない、ということでした。
チューリップではいつも1曲だけですから。
それにしても4曲目位までは二人とも緊張していたのでしょう、客席のほうも緊張しているような雰囲気でした。

高校時代の思い出話なんかでようやく会場全体の雰囲気がなごんできたところであの名曲5.の登場です。
歌うのは20数年振りだそうです。
オフコースのような分厚いコーラスはないですが、それでも充分聴き応えがありました。

さて宮城さんが一人残ってソロコーナーの始まりです。
6.は財津さんが書いたがむがむの曲です。
僕もくわしいことはしらないのですが宮城さんはがむがむというフォークグループで1975年にデビュー、その後ARBの結成時のメンバーを経てチューリップに加入という経緯をたどっています。
あ、でもARBのことは内緒だそうです(笑)。あとのMCで松尾さんがARBにいた時、といったら「シー!」とサインを送っていたので(笑)。
7.も財津さんががむがむに書いた曲ですがこちらはチューリップの再結成ツアーで演奏されたので知ってる方も多いと思います。
8.は山瀬まみさんに書いた曲ということで、はじめて聴きました。
タイトルは夏夜さんのレポートでしりました。夏夜さんありがとう。
宮城さんは弾き語りでこれら3曲をやったのですが、ギターのうまさにびっくりしました。伴奏のコードプレイ、合間にフレーズのソロプレイをまじえながらの演奏は堂にいっててまるでYASSさんか、と思いました。
余談ですが、この日の宮城さんは黒のシャツがとても似合ってて、瞬間的には郷ひろみに見えたほど(笑)。


続いて松尾さんのソロコーナーです。
といっても、バックにタケダさんがついていました。
松尾さんは昨年末のソロライブが中止に追い込まれるほどの急病になり、今回も病み上がりでまだ本調子でなさそうでした。
演奏面でも若干の不安があったのでしょう。サポートをいれたのもやむなしでしょう。

9.は4人のオフコース時代の代表的な曲です。
オリジナルはハーモニカが印象的な曲でした。ライブ観てるときは曲が聴けただけで嬉しかったので気がつきませんでしたが、そういえばハーモニカは吹かなかったな、今度は吹いて欲しいなと思いました。
テクニック的なことはわかりませんがすごく味わいのあるハーモニカですよ。

10.は小田さんが詞を書いた曲ということで、詞の内容から「小田さんが女の子を抱っこする様子を浮かべながらきいてください(笑)」なんてMCを挟みながら・・・

11.はソロアルバムから。外国の人に書いた曲だそうですが、そのヴァージョンは残念ながら知りませんので、普通に松尾さんの曲として聴いていました。
しっとりした曲が続いたので「僕の曲で皆さんを眠りに・・・」といって笑わせていた松尾さんですが(笑)、僕はなじみのある曲ばかりだったのでじっくり世界にひたることができました。

さてベースのワタナベさんも加わり(今回宮城さんはベースを弾きませんでした)、いよいよロックバンド仕様で後半は突っ走ります。

12.はよくFMのライブ音源では聴いていましたがこうして生で聴くのははじめてです。ドラムがパワフルなせいか思った以上にロックっぽく聴こえます。
13.は元々宮城さんが高低2パートのリードボーカルを吹き込んでいた曲なのですが、高い方のパートを松尾さんが全部歌っててふたりの絶妙なハモリを堪能できたのが音楽的にうれしかったことですね。

14.は好きな曲なのですがせっかく宮城さんの2曲で盛り上がってきたところだったので、アップテンポな曲を持ってきて欲しかったところですね。
松尾さんもそれを察したのかふたたび「僕の曲で皆さんを眠りに(笑)」といってから演奏を始めましたが。

15.はようやく登場した松尾さんのアップテンポな曲です。でも松尾さん、本当はこんなもんではないですよ。もっとハードな曲あるんです。
ちなみにこれはオフコースが海外進出を目指して制作したアルバムに収録された英語ヴァージョンで原曲は「LAST NIGHT」という曲です。
オフコースのライブビデオにも収録された曲なのでそこそこ知られてる曲なのではないでしょうか?

16.はこんなにライブ映えする曲だとは思いませんでした。宮城さんの曲は第3期の曲とか関係なしにチューリップでもとりあげて欲しいですね。

17.は本編のハイライトです。
「昔の仲間、高橋ひろに捧げます」といって歌われました。
感動的でした。高橋ひろ逝去の報道があった頃、チューリップはツアー中でしたが、この件に関するチューリップからの公式コメントがないままの状態でしたので少し宙ぶらりんな気持ちを僕自身引きづっていたので、こうしてさりげなく宮城さんがいってくれた一言でまたチューリップと高橋ひろさんがつながったような気がしてなんか救われたような気分になれました。
キーが高いのにオリジナルキーで一生懸命歌ってくれました。
音楽的にも松尾さんとのツインリードギターのからみあいが最高でした。

18.はチューリップでもおなじみの曲です。アンコールはノリノリでということでしょう。
19.は伝説の武道館ライブに収録されていた曲なのでやはり盛り上がりましたね。体調のせいかキーが大幅に下がっていたのが少し残念ですが、セリフもバッチリ決めてくれたし最高の盛り上がりでライブは終了しました。

アンコールの拍手がなりやまなかったので最後にもう一度二人だけでてきて挨拶してくれました。
今度は西の方(大阪?)でやりたい、とのことでした。
東京のファンがブーイングをとばしたので「じゃ、東京でもやりますよ」と宮城さん。
どっちにしてもこれからの楽しみがふえました。

正直、演奏面では結構ミスもありました(でも決めるところは決めていた)。
でも、今回はそういったことは関係ありません。
二人が一緒に演奏し、それぞれの曲をバックアップし合った、ということだけで充分です。
回を重ねればもっとよくなるでしょう。
本当に何年も一緒に活動してきたかのようないい雰囲気でした。
夢の空間を見せて下さった松尾さん、宮城さんに感謝します。
毎回参加できるかどうかわからないけれど是非今後も続けて欲しいと思います。


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