人生やだとはいえない by やだもん

人生やだとはいえない by やだもん

経験と価値観


サンディエゴだったかな、で勉強している人で、
見るからにカリフォルニアだった。そして、
臨床心理、かなんかを勉強しているらしくて、
いきなりどんどんつっこんだ話になった。

彼女は今で1年半、アメリカにいて、日本に帰って
いろんな人と話して、価値観のちがいにショックを
受けている様子。

私は今となっては、違いを認識して、ショック、っていう
のは、消化できるようになった。私と同じ価値観を
共有できるのは、同じような経験を共有しているひと
とほとんどイコールだ。そして、同じような経験を
した人なんて、そうたくさんいるわけでないので、
自然と同じ価値観を期待しなくなり、そして、それに
よって自分を楽になれている気がする。

何も考えずに書き始めたら、もっとくわしく書く
必要のある話題だといまさら気づいてしまったな・・・。

香港でまあ、なんといったらいいか、とても興味深い
ユニークな学校に行ったので、私の価値観はそこらへんに
深く根付いているかんじ。そこは60カ国からの留学生
が集まり、国際理解、という壮大なものを目指している
学校で、先生もそういうことに共感している人で、
先生の家族なんかも一緒に住んでいる、という今
考えても実に貴重な環境。

そのあとモントリオールという、また貴重な街にいて
4ぶんの1が留学生、で、教授もいろんな国から来ていて、
まあ、そういうのが私にとってはあたりまえとなっている。

アメリカは人種のるつぼ、とかいっちゃっても、
普通にいろんな差別があるかんじだし、日本なんて、
もちろんそういう意味ではかなりひどいし、
そういうのを見て、やっぱり経験、育ち、教育、っていう
ものが人間の価値観に大きく影響している、というのを
深く感じて、自分はこういう経験をしてきて、それなりに
苦労もあるけど、やっぱり、いろいろ’知れて’良かった
と思う。

いくらお互いを理解して、とかいっても、そのお互いを
よく知らないと、本当の意味で理解できない。
平和、戦争、そういうことを言ってみても、実際に
学校のあとに兵役についたイスラエル人、彼らと
一緒にプレゼンをしてくれたパレスチナ人、
それからパキスタン人、イラク人、インド人、
そこに居合わせたアメリカ人、と議論してみた
日本人(つまり、自分)、という具合にいろんな
もののつながり、人ひとりひとり個人で知り合って
みた経験、そういうものがなければ、本当に深く
考えようという機会、がんがえられる可能性、
っていうものもなくても、仕方がないと思う。

今までいろんなところにいっても、はっきり差別を
受けた経験もない私は、ただ単にラッキーなのかも
しれないし、ただ単に鈍感なだけかもしれないけど、
ひとりずつ、ちがいを認めて、しかも分かり合う
努力をできるなら(同じになろうとするわけではない)、
もっと世界は変わるし、そういうことのために
尽力している人たちがたくさんいて、それでも
そこにたどり着くにはあまりにも長い道のりがあって、
希望がないかんじもあるな、と、その飛行機で
隣り合わせた人と話してみて、思ったけど、
そこまで話せたわけではないので、ここに書いてみた。

そういうことにぜーんぜん関係ない仕事に就くことに
決めて、どうにか自分でもできることにつなげる
道もこれから考えてみようと思う。卒業生名簿を
全部ながめてみて、人人の進路を見て、一番
多い職業は金融、という真実、きっとあの学校を
卒業した何百人かの日本人、もっともっと多い
世界中の人人は、私と同じようなことを考えられる
人たち。貴重な経験をさせてもらった私たちは
実際にどういうふうに貢献できるのか、興味深いし、
そして、とても重い責任を感じる。

2004.1.7


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: