人生やだとはいえない by やだもん

人生やだとはいえない by やだもん

ひとりぐらし VS ルームシェア



15歳で初めて1年交換留学にいったときはホームステイだった。しかも、いろいろなことがあって、4つの家族を転々とした。それはここではおいといて、次に香港にいったときは、4人部屋だった。自分でカーテンでしきったりして、はっきりいって、プライバシーもなにもない。もう2度とできないな(笑)。

大学1年目は寮で、2人ルームメートがいた。部屋は個室だけど、壁が異様に薄くて、隣の部屋の音がぜーーーーんぶ聞こえた。大学2年目の去年は今のアパートにもう一人のマネジメントの子と住んだ。ここは部屋がふたつあるけど、ドアがない。机とベッドとふたつずつ並べた。その子はとってもまじめな子で、いつも家にいて勉強してるか、テレビ見てるか。趣味ないんかい、と言いたくなった。友達もだれも訪ねてこないし、私の友達がきても、会話にまじったりしなかった。

そういうわけで、5年間も他人と暮らし、私はとっても疲れた。もともと一人が好きな人間なのだ。家に帰ったら、好きなようにしたい。話すのも疲れるし、黙ってるのも疲れるし。気を使う。ぜんぜん人に気を使わないような人間と思われるけど、実は反対さ。

一人暮らしは快適だ。去年はルームメートがやけに早くベッドにいく(時には9時とか)から、私が夜中の3時に帰ったりすると、電気もつけられないし、一生懸命静かにしても、いやみに寝返りをうたれたり、ため息をつかれたりして。そういうことも今年はない。好きなチャンネルも見れるし(ルームメートはケベック人だったので、ぜんぜんおもしろくないフランス語の番組ばっかり見てた)、好きな音楽も聴けるし。

友達の中には、ぜったい一人暮らしなんてできない、さみしいもん、という子がいる。それがよくわからない。さみしかったら、友達のとこにいけばいいやん、と思った。思ったが、いろんな人と暮らしたって、孤独感はいつも同じだ。ひとがまわりにいる分、余計に深まったかもしれない。どうせ孤独に感じるなら、ひとりで感じるほうがまだましじゃないか。

一緒に住むと、食費とか、いろいろわけるのも困る。去年は最初は一緒に買い物にいって、わけてたけど、あまりにも食生活がちがいすぎた。私はなんでも食べれるから最初はあわせてたけど、彼女は魚はひらめしか食べないし、いわゆる洋食しか食べない。彼女は外食を全然しないけど、私は友達と食べに行ったりしたので、私の負担のほうが多くて、不満になったので、やめた。

彼女はやけにきれいずきだった。ある日、掃除分担表みたいなんを作って、掃除のやりかた、っていう紙をわざわざ書いて、掃除して、っていわれた。私は何も汚い人間ではないけど、あそこまできれいにするのは・・・、びっくりだった。しかも、掃除の当番(しかも、なぜか私のほうが多かった)の日には「掃除した?」って朝からいわれる。なんで、他人に指示されないとあかんねん!っとどんどん不満がつのっていった。

今は、去年よりきれいずきといえよう。やっぱり、自分で思わないとやる気もおきない。友達も好きなときに呼べるし、友達がルームメートを怖がったり気を使ったりする必要もない。

いいことばっかり。

ルームメートのいやなことばっかり書いてしまったけど、きっと向こうにも不満がいろいろあっただろう(ところで、やだもんは絶対来年は一緒はいやだ、と思ったのに、彼女は別にいいと思ってたそうだ、おどろき)。もともと深い友達じゃなかったけど、ものすごい友達同士でも一緒に住むと、関係がこじれる場合も多い。一緒に住むとなると、知らなくていいとこも知ってしまったり、いろいろややこしいのだね。

でも、他人と住むことはいい修行にはなった。もとが一人が好きな人間だから、わざわざそういう状況におかれないと、どんなもんだかわからなかっただろう。(もうしたくないけど。他人は結構。)

ひとつの欠点はお金がかかることかな。ここはそもそも一人用の場所だし、地下だから、家賃が場所のわりに安い。それを二人でわけてたもんだから、とっても安かった。彼女はケベックの人なので、いろんなもの(家具とか)を持ってて、それを一緒に使ってたので、今年はいろいろものがいりようだったし、電気代とか、一人で払うとやっぱりお金が。そういうわけで貧乏になったやだもんだけど、やっぱり快適さにはかなわないな。

2004.1.26


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