京都徒然.御朱印

京都徒然.御朱印

貸したがらない大家



1、貸すという発想がない。

これは西陣織りの織り元が、従業員のために買って、そこに織り機を設置して、機を織らせたためです。100台の織り機を持っている織り元は、100台入る大きな工場を持っているのではなくて、町中にちらばった小さな織り手の家に2,3台設置されたものを50軒持っているということです。ここは、賃貸をするためでなく、工場なわけですから、空いても、他の人に賃貸するという発想そのものがありません。むしろ、大量に出る西陣織りの 紋紙 の倉庫と化してしまいます。

battari


2、過去の賃貸借トラブルに懲りた
これは、どこにでもある話ですが、戦後に、 「家賃統制令」 というのが発令されて、大家は家賃を値上げできなかったのです。そのため、借り手は安い賃料で町家に住み続け、契約書もないものだから、親から子、子から孫へと引き継がれ、立ち退いてくれない。立ち退いてほしいといえば、立退き料を請求される。家賃の値上げを要求すれば、反対し、法務局へ 供託 するしまつ。
常識外の家賃で居座られた大家は、借り手が出たとたん、二度と貸したくないという心境になる。

3、ぼろぼろの町家を借りる人がなかった
私たちが、空き町家や空き工場を借り受けるまで、そんな小さな路地裏のぼろぼろの町家など借り手がなかったのが実情です。
誰も路地裏の再建築不可の町家に価値を見出していなかったのです。

4、相続税などのために
相続が発生した場合、空き家であると、すぐに処分できる。
そのような理由で貸したがらない大家さんが多かったのですが、今では、町家として再活用のストックとして捉えられるようになってきて、借り手市場なので、貸してもいいかなと思う大家も増えてきている。また、 賃貸借の法律・定期借家権 も改正され、貸し手側に有利になってきているのも好転した理由です。

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