京都徒然.御朱印

京都徒然.御朱印

長屋で自転車屋

自転車販売 (現在、この紋屋町のローロサイクルは蜂蜜屋さんに変身、また京都北部店をいずれ開設の予定)

京都には由緒のある路地や通りが多くあるが、話題に上る回数が多いのは、西陣の紋屋町三上家路地だと思う。ここに、少し前なら絶対に流行(ルビ・はや)らないだろうと思われる輸入自転車販売店がある。
だいたい袋小路の路地裏長屋で商売するなんてのは、無茶な話だ。住民以外のお客さんが誰も通らないからだ。かつては西陣織の工程を担う職人長屋だったので商売が成り立ったのだが、西陣織が衰退してからは、ひっそりと住む住居以外には用途がなかったといっても過言ではない。

20自転車(イラストは貞岡なつこさんです)




それが、どうしてこうなったかと言えば、これこそがIT時代の落とし子だったのである。IT、すなわち情報テクノロジーという新しい革命によって私たちにもたらされた恩恵は計り知れないものがある。電子メールやホームページというツールを使いこなすことによって、本当の意味での職住一体型ショップが実現したのである。
辺鄙(ルビ・へんぴ)な所にお店があっても、内容や情報はホームページで閲覧できるし、質問も受け付ける。注文も出来るし、カードでの支払いも可能だ。そして実際に手にとって触れてみたいという人が実店舗を訪れる。
最近そういうお店が増えてきた。一応店舗を構えるのは、手にとってみたい人へのサービスとして、実際に品物がなくては困るからだが、インターネット上のオークションなどでは、ショップを構えることなく、情報だけの取引が主流を占めるという具合だ。
このIT革命の恩恵を最も被ったのは、既存職業では小説家の類だと私は勝手に思っている。今までなら「都会のホテルで缶詰になって仕事」という構図が目に浮かんだが、これからは南国で休暇を楽しみながら、時間をつくって小説を書き、電子メールで送付するという離れ業も可能だ。
実際そうしている作家に出会ったことがないので不確かな情報だが、私が物書きを職業としていたら、きっとそうするだろうと思う。と思っていたのだが、なんのことはない。一番恩恵を被ったというか、被害を被ったのは、一般ユーザーと言われる私たちだったのだ。
毎日メールをチェックしなければ心配でしょうがない。携帯電話など家に置き忘れた時には、パニックになるというIT病にかかってしまっている。また金銭トラブルや子供への悪影響という弊害もある。
しかし、ITが「革命」と言われるように、かわら版の江戸時代に突然テレビが出現したほどの変化をもたらしているのは確かだ。しかも、ITの普及は、かえって人と人が顔を合わせて会話することの大切さを教えてくれている。そのため、輸入自転車販売店の彼は、来店してくれたお客と長い間、会話を楽しむことがある。ここはお薦めのスポットなのだが、今、彼は事業拡大のために東奔西走しているため、路地のお店は奥様の夢であった 蜂蜜販売店 (リンク先上から9書き込み)となっている。 はちみつドラート正式ホームページ 自転車のお店は、ゆっくりと探すそうだ。

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